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ラブラブ新婚編
No,156 上井夫妻の観梅ツアー 其の三 【湯島天神】の夜梅
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上野を満喫した二人はひと駅分を歩いて、湯島天神に来ていた。
【湯島天満宮】
社伝によれば、458年に雄略天皇の勅命により、天之手力雄命さまをお祀りする神社として創建されたと伝えられている。南北朝時代、住民の請願により、菅原道真公を勧請して合祀した(天之手力雄命さまとは、天照大御神さまが天岩戸にお隠れになった時、岩戸を開いて大御神さまの御手をとってお出申し上げた神様の事だ)。
江戸時代には徳川家や多くの学者・文人たちの崇敬を受ける一方、富籤の興行が盛んになり庶民に親しまれた事でも知られている。
道真公が学問の神様である事から、受験シーズンには多くの学生たちが合格祈願に訪れ、境内の梅の花も有名で開花シーズンには毎年「梅まつり」が催され、境内では様々な催しが奉納される。
上野から春日通りを歩いて来た真唯たちは、夫婦坂を登って行った。
坂にも梅の樹があり、見事な花を咲かせている。
また、階段には、「江戸百景」があしらわれた提灯が置かれ、花と共に訪れる人の眼を楽しませてくれている。
日光の東照宮を思わせる豪奢な唐門をくぐれば、本殿の裏手に出る。摂社である【戸隠神社】などに参拝させて頂いて。改めて拝殿を目指せば、途端に目を奪われるのは、これでもか!!とばかりに奉納された絵馬、絵馬、絵馬である。
……いちいち見なくても理解ってしまう。きっと、初詣の参拝客のものだろう。合格祈願の学生たちの。折しも世間は、受験シーズン真っ只中である。勉強して勉強して……それでも不安で、最後の“神頼み”なのだろう。
一抹の哀れさを催しつつ、参道の方に回れば、屋台がひしめきあっている。冷やかしてみたいのは山々だが、先ずは御祭神様にご挨拶である。お手水舎に行けば(ここのお手水鉢は梅の花の形をしていて、花芯から水が湧き出しているのだ)、天神さまには付きものの牛の像がある。『…貴志さん…眼と頭を撫でれば、視神経が治るかも知れませんよ。』喉まで出掛かった。だが、やめておいた。今更、治ってしまっては、離婚の危機である。
……貴志さんには、一生、オカシイままでいて頂こう……
何気に酷い事を考えつつ、お賽銭は“真唯ルール”通り、五円玉。……全国の受験生たちからふんだくっているのである。これ以上、必要なかろう。立派過ぎる拝殿を皮肉な思いで眺めつつ、真唯は手を合わせた。
さて、今日、二回目の運試し。
ここでも真唯は御神籤を引いた。
結果は……
複雑な表情をしていたのだろう、無言になってしまっている真唯に貴志さんが心配気に声を掛けてくれる。
「…いかがでした…?」
「…【吉】でした…」
「良かったじゃないですか! …なにか、ご不満でも…?」
「…どうせなら、さっきの弁天さまで吉を引きたかったです…」
「……………………」
……贅沢を言っている、矛盾してると呆れているだろうが、本心だ。 ……正直、真唯は、“天神さま”を信じていない。非業の死を遂げた人間を祀る“御霊信仰”と云うモノ自体に懐疑的なのだ。……ブログには書けないけれど……
じゃあ、なんで来たんだ!
梅を見たかったのよ!!
(虚しい、ひとりボケ突っ込み)
『海ならず ただよふ水の 底までも 清き心は 月ぞ 照らさむ』
流石、歌人としても有名な方だっただけはある。ココロが洗われるような、見事な御詠歌である。
……が、しかし。
『縁談 男は多くて困る事あり』
……これって、どう云う意味だろう…?
……『は』だから、男性の縁談が多いと云う意味だろうか…?
……女性の縁談の話だったら、『が』になるわよね…?
…………………
………無視しよ。
苦笑い気味の貴志さんを、こっちも苦しい笑いで誤魔化して。
とりあえずは財布に仕舞っておく。
※ ※ ※
「わァ~、今年も綺麗に咲いてますねェ~~♪」
「…そうですね…本当に綺麗だ…」
ひととおりの屋台を冷やかし、お祭り気分を味わった真唯は、目的だった梅をようやくゆっくり見る事が出来ていた。
艶やかな紅梅。
清楚な白梅。
可憐なピンク。
そのどれもが、一所懸命咲いていて……生命の賛歌が聴こえるようだ……
境内の中、約300本と言われてる梅を、一つ一つ丁寧に拝見させて頂く。
(勿論、ブログアップ用に、デジカメで撮影もしまくっている。)
今を盛りと咲き誇っている花は勿論、もう見頃を過ぎてしまって散りゆく様もまた風情だ。
途中、小さな朱い橋があるのだが、老朽化が激しいのか渡れないようになってしまっていて、残念ながら奥の梅を間近で見る事は出来ない。遠くから眺めるだけだが……あの枝垂れ梅の真下に立てたら、どんなに素敵だろう……
(橋のたもとに大きな赤い傘がある。明日の日曜、天気が良ければ、ここに緋毛氈を敷いて野点が行われるのだろう。)
近くで見られる梅で、我慢・ガマンである。
……ソゥッと花弁に触れて……香りを嗅いでみる。
……途端、フワァッと薫る花に陶然としてしまう。
(…う~~ん、良い香り~♪
…まあ…ウチの【スノウホワイト】も負けてないケド…)
なんて思ってしまうアタシは、親バカだろうか(笑)。
されど。
親バカならぬ、夫バカが在た。
「…真唯さん…そうやって白梅に寄り添う貴女は、梅の精霊のようだ…
…ただの人間に過ぎない私を置いて…消えてゆかないで下さいね…」
……ヤられた。
……もう夕方も過ぎていて、そろそろライトアップもされていて。
若い娘たちがいなくて、周りは殆どお年を召した方々ばかりで。
貴志さんに寄せられる鬱陶しい視線を警戒する必要もなくって。
……油断し切っていたところへ着弾した、久々の“真唯専用溺愛フィルター装着寝言爆弾”の威力は凄まじかった。
「…ああ…白梅の精霊が、紅梅の精霊に変化してしまった…
…どうか、私の妻の姿に戻って、一生、傍にいて下さいね…」
…………………
…………………
………ほっとこ。
夜目にも理解る、真っ赤な顔になってしまっているのを誤魔化すためにも、夫を置いてズンズンと歩いてゆく真唯奥さまは気付かなかった。
……夫が酷く満足気に……愛おし気に自分を見つめていた事を……
バカップル丸出しの遣り取りをしつつ、梅を満足するまで観賞し終えれば、冬の陽はもうすっかり落ちていて、真唯は貴志さんと縁台に並んで座り、屋台で買った甘酒を手に、ほっこりとライトアップされた夜梅を眺めていた(その名も何と、“合格甘酒”である! 何に合格すれば良いんやねん!!/セルフ突っ込み)。
『東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』
……道真さん……エウロスが吹いて……また今年も、綺麗な梅が沢山咲きましたよ……春はまたやって来ましたよ……
そんな干渉に浸っていた時だった。
隣の旦那さまのしみじみとした呟きが聴こえたのは。
「……ああ…やっと夢が叶いました…偕楽園の夜梅祭りも悪くはないが。
……真唯さんとご一緒に見る事の出来る、天神の夜梅には敵わない……」
驚いたのは、真唯だ。
「貴志さん、偕楽園の梅をご覧になった事があるんですか!?」
「…ええ、まあ…」
「…確か、約100品種、3000本でしたよね?
…ここの約10倍か…綺麗だったんでしょうねェ~~」
「…夢を壊すようで申し訳ありませんが…つまらない接待でしたよ…」
「…っ! …あ…すみません…」
……そうだ……現在があんまり楽しくて、ついつい忘れてしまいそうになるけど……この男性は、元は巨きな会社の専務さんだったんだ……
「…ああ、そんな表情をなさらないで下さい…もう、過去の事ですよ…」
「…貴志さん…」
「…こちらの梅の方が…貴女と見る夜梅が、あまりに綺麗で幻想的だから…今に忘れてしまいますよ…」
「…………………」
アタシはもう、何も言わなかった。
何も言わずに……隣に座っている夫の肩に、ソッと凭れ掛かって。
外でこんな事をするなんて珍しいアタシに、一瞬驚いたものの。
夫はすぐにアタシの肩を抱いてくれて……寄りかかった肩に感じる貴志さんの掌の温かさを全身で感じていたのだった……
また夫婦門から出て行く事になったのだけれど、帰りと違っていたのは、夜になって、提灯に描かれた「江戸百景」が暗闇の中に淡く、そして鮮やかに浮かび上がっていた事だった。……まるで、お江戸の昔にタイムスリップしてしまったみたいで……通りに降りて改めて見上げてみると、その妖しいまでの美しさが良く理解る……
……真唯が夢中でデジカメのシャッターを切りまくったのは言うまでもない。
【湯島天満宮】
社伝によれば、458年に雄略天皇の勅命により、天之手力雄命さまをお祀りする神社として創建されたと伝えられている。南北朝時代、住民の請願により、菅原道真公を勧請して合祀した(天之手力雄命さまとは、天照大御神さまが天岩戸にお隠れになった時、岩戸を開いて大御神さまの御手をとってお出申し上げた神様の事だ)。
江戸時代には徳川家や多くの学者・文人たちの崇敬を受ける一方、富籤の興行が盛んになり庶民に親しまれた事でも知られている。
道真公が学問の神様である事から、受験シーズンには多くの学生たちが合格祈願に訪れ、境内の梅の花も有名で開花シーズンには毎年「梅まつり」が催され、境内では様々な催しが奉納される。
上野から春日通りを歩いて来た真唯たちは、夫婦坂を登って行った。
坂にも梅の樹があり、見事な花を咲かせている。
また、階段には、「江戸百景」があしらわれた提灯が置かれ、花と共に訪れる人の眼を楽しませてくれている。
日光の東照宮を思わせる豪奢な唐門をくぐれば、本殿の裏手に出る。摂社である【戸隠神社】などに参拝させて頂いて。改めて拝殿を目指せば、途端に目を奪われるのは、これでもか!!とばかりに奉納された絵馬、絵馬、絵馬である。
……いちいち見なくても理解ってしまう。きっと、初詣の参拝客のものだろう。合格祈願の学生たちの。折しも世間は、受験シーズン真っ只中である。勉強して勉強して……それでも不安で、最後の“神頼み”なのだろう。
一抹の哀れさを催しつつ、参道の方に回れば、屋台がひしめきあっている。冷やかしてみたいのは山々だが、先ずは御祭神様にご挨拶である。お手水舎に行けば(ここのお手水鉢は梅の花の形をしていて、花芯から水が湧き出しているのだ)、天神さまには付きものの牛の像がある。『…貴志さん…眼と頭を撫でれば、視神経が治るかも知れませんよ。』喉まで出掛かった。だが、やめておいた。今更、治ってしまっては、離婚の危機である。
……貴志さんには、一生、オカシイままでいて頂こう……
何気に酷い事を考えつつ、お賽銭は“真唯ルール”通り、五円玉。……全国の受験生たちからふんだくっているのである。これ以上、必要なかろう。立派過ぎる拝殿を皮肉な思いで眺めつつ、真唯は手を合わせた。
さて、今日、二回目の運試し。
ここでも真唯は御神籤を引いた。
結果は……
複雑な表情をしていたのだろう、無言になってしまっている真唯に貴志さんが心配気に声を掛けてくれる。
「…いかがでした…?」
「…【吉】でした…」
「良かったじゃないですか! …なにか、ご不満でも…?」
「…どうせなら、さっきの弁天さまで吉を引きたかったです…」
「……………………」
……贅沢を言っている、矛盾してると呆れているだろうが、本心だ。 ……正直、真唯は、“天神さま”を信じていない。非業の死を遂げた人間を祀る“御霊信仰”と云うモノ自体に懐疑的なのだ。……ブログには書けないけれど……
じゃあ、なんで来たんだ!
梅を見たかったのよ!!
(虚しい、ひとりボケ突っ込み)
『海ならず ただよふ水の 底までも 清き心は 月ぞ 照らさむ』
流石、歌人としても有名な方だっただけはある。ココロが洗われるような、見事な御詠歌である。
……が、しかし。
『縁談 男は多くて困る事あり』
……これって、どう云う意味だろう…?
……『は』だから、男性の縁談が多いと云う意味だろうか…?
……女性の縁談の話だったら、『が』になるわよね…?
…………………
………無視しよ。
苦笑い気味の貴志さんを、こっちも苦しい笑いで誤魔化して。
とりあえずは財布に仕舞っておく。
※ ※ ※
「わァ~、今年も綺麗に咲いてますねェ~~♪」
「…そうですね…本当に綺麗だ…」
ひととおりの屋台を冷やかし、お祭り気分を味わった真唯は、目的だった梅をようやくゆっくり見る事が出来ていた。
艶やかな紅梅。
清楚な白梅。
可憐なピンク。
そのどれもが、一所懸命咲いていて……生命の賛歌が聴こえるようだ……
境内の中、約300本と言われてる梅を、一つ一つ丁寧に拝見させて頂く。
(勿論、ブログアップ用に、デジカメで撮影もしまくっている。)
今を盛りと咲き誇っている花は勿論、もう見頃を過ぎてしまって散りゆく様もまた風情だ。
途中、小さな朱い橋があるのだが、老朽化が激しいのか渡れないようになってしまっていて、残念ながら奥の梅を間近で見る事は出来ない。遠くから眺めるだけだが……あの枝垂れ梅の真下に立てたら、どんなに素敵だろう……
(橋のたもとに大きな赤い傘がある。明日の日曜、天気が良ければ、ここに緋毛氈を敷いて野点が行われるのだろう。)
近くで見られる梅で、我慢・ガマンである。
……ソゥッと花弁に触れて……香りを嗅いでみる。
……途端、フワァッと薫る花に陶然としてしまう。
(…う~~ん、良い香り~♪
…まあ…ウチの【スノウホワイト】も負けてないケド…)
なんて思ってしまうアタシは、親バカだろうか(笑)。
されど。
親バカならぬ、夫バカが在た。
「…真唯さん…そうやって白梅に寄り添う貴女は、梅の精霊のようだ…
…ただの人間に過ぎない私を置いて…消えてゆかないで下さいね…」
……ヤられた。
……もう夕方も過ぎていて、そろそろライトアップもされていて。
若い娘たちがいなくて、周りは殆どお年を召した方々ばかりで。
貴志さんに寄せられる鬱陶しい視線を警戒する必要もなくって。
……油断し切っていたところへ着弾した、久々の“真唯専用溺愛フィルター装着寝言爆弾”の威力は凄まじかった。
「…ああ…白梅の精霊が、紅梅の精霊に変化してしまった…
…どうか、私の妻の姿に戻って、一生、傍にいて下さいね…」
…………………
…………………
………ほっとこ。
夜目にも理解る、真っ赤な顔になってしまっているのを誤魔化すためにも、夫を置いてズンズンと歩いてゆく真唯奥さまは気付かなかった。
……夫が酷く満足気に……愛おし気に自分を見つめていた事を……
バカップル丸出しの遣り取りをしつつ、梅を満足するまで観賞し終えれば、冬の陽はもうすっかり落ちていて、真唯は貴志さんと縁台に並んで座り、屋台で買った甘酒を手に、ほっこりとライトアップされた夜梅を眺めていた(その名も何と、“合格甘酒”である! 何に合格すれば良いんやねん!!/セルフ突っ込み)。
『東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』
……道真さん……エウロスが吹いて……また今年も、綺麗な梅が沢山咲きましたよ……春はまたやって来ましたよ……
そんな干渉に浸っていた時だった。
隣の旦那さまのしみじみとした呟きが聴こえたのは。
「……ああ…やっと夢が叶いました…偕楽園の夜梅祭りも悪くはないが。
……真唯さんとご一緒に見る事の出来る、天神の夜梅には敵わない……」
驚いたのは、真唯だ。
「貴志さん、偕楽園の梅をご覧になった事があるんですか!?」
「…ええ、まあ…」
「…確か、約100品種、3000本でしたよね?
…ここの約10倍か…綺麗だったんでしょうねェ~~」
「…夢を壊すようで申し訳ありませんが…つまらない接待でしたよ…」
「…っ! …あ…すみません…」
……そうだ……現在があんまり楽しくて、ついつい忘れてしまいそうになるけど……この男性は、元は巨きな会社の専務さんだったんだ……
「…ああ、そんな表情をなさらないで下さい…もう、過去の事ですよ…」
「…貴志さん…」
「…こちらの梅の方が…貴女と見る夜梅が、あまりに綺麗で幻想的だから…今に忘れてしまいますよ…」
「…………………」
アタシはもう、何も言わなかった。
何も言わずに……隣に座っている夫の肩に、ソッと凭れ掛かって。
外でこんな事をするなんて珍しいアタシに、一瞬驚いたものの。
夫はすぐにアタシの肩を抱いてくれて……寄りかかった肩に感じる貴志さんの掌の温かさを全身で感じていたのだった……
また夫婦門から出て行く事になったのだけれど、帰りと違っていたのは、夜になって、提灯に描かれた「江戸百景」が暗闇の中に淡く、そして鮮やかに浮かび上がっていた事だった。……まるで、お江戸の昔にタイムスリップしてしまったみたいで……通りに降りて改めて見上げてみると、その妖しいまでの美しさが良く理解る……
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