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本編
No,15
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あれからあたしは、色々と試してみた。
記憶力に自信はないが、自分が覚えてる限りの物を作って。
ただし、この世界と地球の物は当たり前だが違う。
試行錯誤の連続だった。
そうして。
顕著な変化が表れたのは、【生姜ハチミツレモン】もどきを試した時だった。
※ ※ ※
「…おはようございます…イーダ王女様、ご機嫌はいかがですか…?」
ベッドに座っている王女様は、今日は顔色も良いようだった。
『ナツキさま…っ、…きょうはとっても、きぶんがいいんです…っ!』
【神子様】と呼ばれるのが嫌で名前を教えたら、素直に呼んでくれるイーダ王女様はまだ五歳の女の子だ。
本当に素直にあたしを慕ってくれる。
王女様がビヤ樽の娘なんて信じられない。
遺伝子の神秘を実感してしまう。
そうして『生姜』の効能の偉大さも。
生姜を見つけた時は、狂喜乱舞した。
生姜は紅茶に普通に入れて飲んでも身体が温まる。
あたしは早速、侍女さん達に試してみた。
最初はおっかなびっくりだった彼女達だが、毒見のようにあたしが飲んで見せたらトライしてくれて。現在では、その効能と癖になる美味しさの虜だ。無表情がデフォルトだった女性達に笑顔が見られれば、あたしも嬉しい。これで、コルセットとハイヒールを勘弁してくれたら、最高なんだけどなァ~~
イーダ王女様と少しお話しする内に【エンジョウジ】の話になって。
動物が大好きだと言う王女様が、是非とも見たいとおっしゃった。
王女様付きの侍女さんにチラリと視線を向ければ。
「…了解りました…午後に来る時に、連れて来ましょう…それより、もう少し休んだ方が良いですよ。」
退屈だと愚図る幼い王女様を無理矢理寝かしつければ。
やはりまだ身体は睡眠と休養を必要としていたのだろう。
すぅーーっと眠ってしまわれた。
そのふっくらとした頬に触れたい愛おしさをこらえて。
あたしは王女様の部屋を後にしたのだった。
※ ※ ※
イーダ王女様が孤児院の子供達と。
それから皇帝陛下に重なって。
ついつい親身になってお世話をしてしまったけれど。
情が移らないように注意しなければ。
それに【エンジョウジ】
猫が何故、連れて来られたのか。
それが気になって仕方がない。
あたしには愛するペットだが、この国の人にすれば単なる邪魔者だ。
特に、あのあたしを殺そうとしていた男は、その場に置き去りにすれば済む事だ。
わざわざ連れて来た理由が理解らない。
あの後、何度か現れたダリオに聞いたのだが、適当にはぐらかされた。
そうして。
『姫さん』呼びも止めてもらえるようお願いしたのだが、聞き入れてくれない。
あのあだ名は異世界に着いて間もない頃。
皆が『神子様』としか呼んでくれなくて。
気配でいる事が判明っていた存在を半ば無理矢理呼び出して。
挨拶と守ってもらってるお礼を言った時だった。
名前を名乗ったのだが、どうしても呼んでもらえなくて。
使っている漢字を教えたら、呼び始めた親しみを込めた呼び名だったのだ。
……まあ、あたしの錯覚だった訳だが……
だからもう、あたしは誰も信用しない。
可愛い王女様も、優しくなり始めた侍女さん達も。
あたしは利用されているに過ぎないのだから。
あたしがこの国で心底信用出来るのは、【エンジョウジ】だけだ―――
あたしだって馬鹿じゃない。
あんな状態だった王女様を見事に直してしまったのだ。
あの王は、更なる要求をしてくるに違いない。
その内容に恐怖を覚えないと言えば噓になる。
……けれども。
ただ黙って言い成りになると思ったら、大間違いなんだから!!
腕の中の【エンジョウジ】を抱き締めて。
首のリボンになってる組紐を握り締めて。
秘かに決意を固めるのだった。
最初の年。
アランやクリストフのあたし付きの近衛騎士の眼を盗んでまで【収穫祭】の時、街に出たのは自分の腕っぷしに自信があったと云う事も大きいけど、何より“影”が秘かに護衛してくれてる事が理解っていたからと云う理由が大きい。【収穫祭】のような大きなお祭りには、各国の間者達が暗躍するのがお約束だから。
だから『【収穫祭】の彼』との逢瀬も、見られているとは思ってた……
けれども、こんな最悪な形で利用されてしまうなんて……
彼を想う気持ちを利用された事は勿論、悔しい。あたしの精神の一番柔らかな部分に土足で無遠慮に踏みにじられた悔しさはあるが。それ以上に。
皇国の皆に対する背信行為をしているようで酷く後ろめたく情けなくて。
愚かな己が心底腹立たしかった。
昼食を終えた後、またイーダ王女のお部屋に行った。
勿論、【エンジョウジ】を連れて。
幼い王女様は、可愛い猫にたちまち夢中になってしまった。
名前の発音が難しいのか、『ねこちゃん』と呼んでる。
しばらく無邪気に遊んでいたのだが、思わぬ乱入者が現れた。
この国の第一王女を名乗る女性だ。
一目であのビヤ樽と血の繋がりを感じる容姿と態度だ。
【神子】を敬う心算もないし、諂う様子も見せない。
むしろ見下している。
あたしに向かって暴言を吐くが、馬の耳に念仏だ。
こんな言葉の暴力は、子供の頃は日常茶飯事だった。
適当に聞き流していたら、我慢出来なくなったのは別の女性だった。
侍女の一人の娘だ。
「…恐れながら…」
と、あたしを庇う言葉を紡ぎ始めたのだ。
当然、ビヤ樽王女は怒った。
咄嗟に身体が動いてしまった。
彼女が振り上げた閉じた扇から、侍女を庇ったのだ。
(…いや~、いい音したなァ~…)
赤くなってしまった頬をおさえてたら、皆が慌て出した。
ビヤ樽王女様は「…私の所為じゃなくってよ…っ!」と叫んで走り去ってしまったし。侍女の皆さんは「冷やす物を…っ!!」と大騒ぎだし、当人の娘は米搗きバッタのように謝罪を繰り返すし。
でも、その騒ぎをおさめたのは、僅か五歳のイーダ王女だった。
『おねえさまにかわりまして、おわびいたします…もうしわけございません。
それから、この者をかばってくださって…ありがとうございました。』
―――それは。
幼いながらも、王者の風格だった。
陛下やフレド殿下にたまに感じる、あの感覚だ。
……止めて欲しい。
ベッドに座りながら、そんなに深々と頭を下げないで。
あたしを庇ったりしないで。
何で、あのビヤ樽の娘が、こんなに良い娘なの。
何で、敵国人が、あたしを庇う言葉を吐くの。
恨めなくなる。
憎めなくなる。
また、馬鹿を見る事になっても。
また、他人を信用したくなってしまう―――
記憶力に自信はないが、自分が覚えてる限りの物を作って。
ただし、この世界と地球の物は当たり前だが違う。
試行錯誤の連続だった。
そうして。
顕著な変化が表れたのは、【生姜ハチミツレモン】もどきを試した時だった。
※ ※ ※
「…おはようございます…イーダ王女様、ご機嫌はいかがですか…?」
ベッドに座っている王女様は、今日は顔色も良いようだった。
『ナツキさま…っ、…きょうはとっても、きぶんがいいんです…っ!』
【神子様】と呼ばれるのが嫌で名前を教えたら、素直に呼んでくれるイーダ王女様はまだ五歳の女の子だ。
本当に素直にあたしを慕ってくれる。
王女様がビヤ樽の娘なんて信じられない。
遺伝子の神秘を実感してしまう。
そうして『生姜』の効能の偉大さも。
生姜を見つけた時は、狂喜乱舞した。
生姜は紅茶に普通に入れて飲んでも身体が温まる。
あたしは早速、侍女さん達に試してみた。
最初はおっかなびっくりだった彼女達だが、毒見のようにあたしが飲んで見せたらトライしてくれて。現在では、その効能と癖になる美味しさの虜だ。無表情がデフォルトだった女性達に笑顔が見られれば、あたしも嬉しい。これで、コルセットとハイヒールを勘弁してくれたら、最高なんだけどなァ~~
イーダ王女様と少しお話しする内に【エンジョウジ】の話になって。
動物が大好きだと言う王女様が、是非とも見たいとおっしゃった。
王女様付きの侍女さんにチラリと視線を向ければ。
「…了解りました…午後に来る時に、連れて来ましょう…それより、もう少し休んだ方が良いですよ。」
退屈だと愚図る幼い王女様を無理矢理寝かしつければ。
やはりまだ身体は睡眠と休養を必要としていたのだろう。
すぅーーっと眠ってしまわれた。
そのふっくらとした頬に触れたい愛おしさをこらえて。
あたしは王女様の部屋を後にしたのだった。
※ ※ ※
イーダ王女様が孤児院の子供達と。
それから皇帝陛下に重なって。
ついつい親身になってお世話をしてしまったけれど。
情が移らないように注意しなければ。
それに【エンジョウジ】
猫が何故、連れて来られたのか。
それが気になって仕方がない。
あたしには愛するペットだが、この国の人にすれば単なる邪魔者だ。
特に、あのあたしを殺そうとしていた男は、その場に置き去りにすれば済む事だ。
わざわざ連れて来た理由が理解らない。
あの後、何度か現れたダリオに聞いたのだが、適当にはぐらかされた。
そうして。
『姫さん』呼びも止めてもらえるようお願いしたのだが、聞き入れてくれない。
あのあだ名は異世界に着いて間もない頃。
皆が『神子様』としか呼んでくれなくて。
気配でいる事が判明っていた存在を半ば無理矢理呼び出して。
挨拶と守ってもらってるお礼を言った時だった。
名前を名乗ったのだが、どうしても呼んでもらえなくて。
使っている漢字を教えたら、呼び始めた親しみを込めた呼び名だったのだ。
……まあ、あたしの錯覚だった訳だが……
だからもう、あたしは誰も信用しない。
可愛い王女様も、優しくなり始めた侍女さん達も。
あたしは利用されているに過ぎないのだから。
あたしがこの国で心底信用出来るのは、【エンジョウジ】だけだ―――
あたしだって馬鹿じゃない。
あんな状態だった王女様を見事に直してしまったのだ。
あの王は、更なる要求をしてくるに違いない。
その内容に恐怖を覚えないと言えば噓になる。
……けれども。
ただ黙って言い成りになると思ったら、大間違いなんだから!!
腕の中の【エンジョウジ】を抱き締めて。
首のリボンになってる組紐を握り締めて。
秘かに決意を固めるのだった。
最初の年。
アランやクリストフのあたし付きの近衛騎士の眼を盗んでまで【収穫祭】の時、街に出たのは自分の腕っぷしに自信があったと云う事も大きいけど、何より“影”が秘かに護衛してくれてる事が理解っていたからと云う理由が大きい。【収穫祭】のような大きなお祭りには、各国の間者達が暗躍するのがお約束だから。
だから『【収穫祭】の彼』との逢瀬も、見られているとは思ってた……
けれども、こんな最悪な形で利用されてしまうなんて……
彼を想う気持ちを利用された事は勿論、悔しい。あたしの精神の一番柔らかな部分に土足で無遠慮に踏みにじられた悔しさはあるが。それ以上に。
皇国の皆に対する背信行為をしているようで酷く後ろめたく情けなくて。
愚かな己が心底腹立たしかった。
昼食を終えた後、またイーダ王女のお部屋に行った。
勿論、【エンジョウジ】を連れて。
幼い王女様は、可愛い猫にたちまち夢中になってしまった。
名前の発音が難しいのか、『ねこちゃん』と呼んでる。
しばらく無邪気に遊んでいたのだが、思わぬ乱入者が現れた。
この国の第一王女を名乗る女性だ。
一目であのビヤ樽と血の繋がりを感じる容姿と態度だ。
【神子】を敬う心算もないし、諂う様子も見せない。
むしろ見下している。
あたしに向かって暴言を吐くが、馬の耳に念仏だ。
こんな言葉の暴力は、子供の頃は日常茶飯事だった。
適当に聞き流していたら、我慢出来なくなったのは別の女性だった。
侍女の一人の娘だ。
「…恐れながら…」
と、あたしを庇う言葉を紡ぎ始めたのだ。
当然、ビヤ樽王女は怒った。
咄嗟に身体が動いてしまった。
彼女が振り上げた閉じた扇から、侍女を庇ったのだ。
(…いや~、いい音したなァ~…)
赤くなってしまった頬をおさえてたら、皆が慌て出した。
ビヤ樽王女様は「…私の所為じゃなくってよ…っ!」と叫んで走り去ってしまったし。侍女の皆さんは「冷やす物を…っ!!」と大騒ぎだし、当人の娘は米搗きバッタのように謝罪を繰り返すし。
でも、その騒ぎをおさめたのは、僅か五歳のイーダ王女だった。
『おねえさまにかわりまして、おわびいたします…もうしわけございません。
それから、この者をかばってくださって…ありがとうございました。』
―――それは。
幼いながらも、王者の風格だった。
陛下やフレド殿下にたまに感じる、あの感覚だ。
……止めて欲しい。
ベッドに座りながら、そんなに深々と頭を下げないで。
あたしを庇ったりしないで。
何で、あのビヤ樽の娘が、こんなに良い娘なの。
何で、敵国人が、あたしを庇う言葉を吐くの。
恨めなくなる。
憎めなくなる。
また、馬鹿を見る事になっても。
また、他人を信用したくなってしまう―――
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