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Fooled by a Smile
No,8
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「……………」
彼女は泣きながら、あたしを抱きしめてくれた。
その身体が震えているのは、歓喜からだと信じたい。
※ ※ ※
異世界の両親と交流を始めて、早くも数ヶ月が経った日。
あたしは思い切って、両親に甘えてみる事にした。
実の両親に、叶えてみたい事をお願いしたのだ。
それは、「母の日」にプレゼントをさせてもらう事。
あたしにとって「母の日」とは、羨ましくも妬ましい日だった。
幼稚園や小学生低学年の頃は「母の日」になると、カーネーションを模した手作りの造花や『お母さん、ありがとう』的なカードを作り書かせられる。表面上は平気な表情で先生に言われた通りの物を皆と作る。そうして造花やカードは祖母に渡すのだ。祖母も表面上は嬉しそうに笑ってくれて、あたしも微笑み返す。
けれども。
翌日、幼稚園や学校で『お母さんが、とても喜んでくれた♪』などという話を聞くと、その場は平気な表情をしていられるのだが。家に帰って泣いた。布団を被って大泣きした。
なぜあたしは、実の両親に捨てられたのだろうか?
捨てられる程の悪い事を、あたしがしたというのだろうか!?
要らない子供ならば、生まないで堕ろして欲しかった!!
要らない子供ならば、生まれた時にいっそ殺して欲しかったっ!!
やり場のない感情に押し潰されそうになり、一通り(心の中で)泣き喚いたら、後は道着に着替えて誰もいない道場でクタクタになるまで身体を動かした。それが唯一の発散方法だったのだ。
だから。
何度目かの邂逅の時に、願い出てみたのだ。
マルファお母さんに。
『日本の「母の日」に、親孝行の真似事をさせて欲しい。』
と。
すると。
彼女は泣きそうな表情で了承してくれて。
そうして迎えた二○二×年の五月某日の母の日。
あたしはお母さんを日本のあたしの部屋にお招きしたのだった。
※ ※ ※
「……ここが、ナツキの部屋なのね……」
「……はい…ここで、一人暮らしをしてました……」
「……………」
「……………」
それきり会話が続かない。
緊張しているのはお互い様だ。
先ずはリラックスして貰おうとお茶をいれようとしたのだが。
『ナツキが好きだと言っていた「コーヒー」を飲みたい。』
とのご希望で、急遽コーヒーを淹れる事にした。
勿論、あたしがいつも飲んでたインスタントなどではない。
あれからミル付全自動コーヒーメーカーを購入していたので、コーヒーメーカーで淹れた。コーヒーができるまでの間、マルファお母さんはあたしの部屋を眺めていた。興味深そうに。ヴィオと似たような反応に可笑しくなって、少しだけあたしの緊張が解れてくる。やがて淹れたてのコーヒーを振る舞うと、マルファお母さんは凄く大事そうに受け取ってくれて黒い液体を微笑んで眺めている。百均で購入した安物カップなのが申し訳なくなってしまう。ミルクとお砂糖を勧めてみたけど、ブラックのままで飲んでみて「…美味しい…」と一言。その後はゆっくりコーヒーの味と香りを楽しんでくれた。
そんなマルファお母さんの様子に安心して、あたしもカップに口を付ける。うん、やっぱり淹れたてのコーヒーは美味しい。豆の風味がちゃんと反映されている。ラジオをBGMに、あたしとマルファお母さんだけの時間がゆっくりと流れていく。
両親には既にかなり謝罪されているけど、特にマルファお母さんの罪悪感は凄いみたいで土下座せんばかりに謝られてしまった。正直に言えば、恨みつらみの感情が皆無とは言わないし、言えない。でも何回かの邂逅と交流で、そういう負のネガティブ感情は徐々におさまって来ている。……こうして親孝行の真似事をしてみたいと思うくらいには。
お茶請けにお煎餅だけではなく、ミニバームクーヘンやミニ羊羹を用意しておいて良かった。餡子とコーヒーは実はメッチャ合うのだ。マルファお母さんもコーヒーと餡子のマリアージュが気に入ってくれたみたいで、バームクーヘンよりも羊羹の消費の方が激しい。もしかしたらあたしの味覚は、マルファお母さん譲りなのかもしれない(笑)。
最初は他愛のない近況報告などの会話は、やがてあたしの子供の頃の話になって行った。マルファお母さんが熱心に聞いてくるので、あたしも嬉しくなって身振り手振りを交じえながら話した。聞き手が熱心だと、話し手の話しにも自然と熱が入ってくる。何よりも嬉しかったのは、お祖父ちゃん達のお墓参りを望んでくれた事だ。ただ、マルファお母さんは古代ギリシャの貫頭衣のような衣装なので、今回は無理だ。するとマルファお母さんは、今日はお留守番のアガフォンお父さんと一緒にお参りしたいと言ってくれた。それまでは“幻視”の魔法をマスターしておこうと心に誓ったのだった。
マルファお母さんにねだられるままに、小さい頃のアルバムをアポートして見せて。乞われるままに、一枚一枚の説明をした。幼稚園の頃から始まって、小学・中学・高校と学生時代の写真をマルファお母さんは蕩けるような表情で見ていて、些か面映ゆく感じてしまったが嬉しさは隠せないし。写真にまつわる話を熱心に聞き入ってくれた事は、もっと嬉しかった。
多くのアルバムを見入っているマルファお母さんに一言断りを入れて。
あたしが作ったのは、簡単レシピの親子丼だ。
親子丼にお味噌汁とお漬物を付けて、夕飯とした。
マルファお母さんは娘の手作り料理をとても喜んで、美味しそうに食べてくれた。正直、不安だったのだが、何とかマルファお母さんの舌に合ったようで安心した。
そうして、食後のコーヒーを楽しんだ後に渡したのは、あたしの人生初の「母の日のプレゼント」だった。
色んな母の日ギフトやプレゼントの中からあたしがチョイスしたのは、赤いカーネーションをピンクのバラとカスミソウでアレンジメントしたブリザードフラワーだった。そんなに大きな物ではない。割と小さな瓶の中にそのアレンジメントが美しく飾られて、瓶の縁には赤いリボンで綺麗にデコレーションされている、そんな贈り物だった。
あたしはマルファお母さんにそのプレゼントを渡して、言った。
「…マルファお母さん…私を産んでくれて、ありがとう…
…正直言って、恨んだ事もあったけど…
…あたしを産んで、異世界に送ってくれたお陰で、“今”があると思ってます…
…お祖父ちゃんやお祖母ちゃんに育てて貰えて幸せだったし
何よりも、ヴィオと結婚出来て、子供を授かる事も出来ました…
…みんなマルファお母さんが、重大な決心をしてくれたお陰です…
…本当に、ありがとうございます…心から感謝しています…」
と。
マルファお母さんは、あたしの言葉を聞いた瞬間、表情が崩れて。
泣きながら、あたしを抱きしめてくれた。
未だに慣れないお母さんの温もりを感じて。
それでも少しずつ嗅ぎ慣れて来た、お香の匂い混じりの体臭を吸い込んで。
あたしは大人しく抱きしめられていたのだけど。
マルファお母さんの元の世界に戻る時。
あたしの眼を見ながら、しみじみ言われてしまったのだった。
「…こんなに良い娘に育ってくれて、本当に良かったわ…
…貴女と言う子供を産む事が出来て、本当に嬉しいわ…
…こちらこそ、ありがとう…」
と。
※ ※ ※
そうして迎えた「父の日」
生憎“幻視”の魔法をマスターするのは間に合わなかったので、今回もあたしの家でのおもてなしになった。
アガフォンお父さんは物静かな男性で、“娘”であるあたしを優しく温かな瞳で見つめてくれる。ただ、アガフォンお父さんもそうだけど、あたしも何を話して良いのか分からない。ただ、喜ぶだろうと思って、置きっ放しにしておいたアルバムを見せると、案の定、瞳を輝かせて見入ってくれた。マルファお母さんと同じで説明を求められて、求められるままに話していたら、お互いに段々と緊張も解れていって。舌も滑らかになって来ると、アガフォンお父さんの質問も多くなって、話はそれなりに弾んだ。
アガフォンお父さんも「コーヒー」を所望されて、お茶菓子や夕飯もマルファお母さんと全く同じ物を用意した。マルファお母さんにも百万本のカーネーションを花束にしたいくらいの気持ちを抑えて、ブリザードフラワーにしたのだが。アガフォンお父さんにも、黄色いバラのブリザードフラワーをプレゼントした。喜んでもらえた事は言うまでもないが、別れ際が違った。
お父さんのたっての希望で、娘を抱きしめてくれたのだが。
抱きしめながら言ってくれたのだ。
「…私は…私もマルファも、いつでもお前の味方だ…
…万が一…万が一、旦那と喧嘩したら、いつでも戻って来なさい。」
と。
その言葉をどんな表情で言ったのかは判明らないけど。
“天涯孤独”だと思い込んでいたあたしに、実家と言う物が存在すると実感させてくれた言葉だった。
尚、あたしの妊娠が発覚して初めての【創都祭】が熱狂的な盛り上がりを見せて、盛大に開催された事は言うまでもない。
彼女は泣きながら、あたしを抱きしめてくれた。
その身体が震えているのは、歓喜からだと信じたい。
※ ※ ※
異世界の両親と交流を始めて、早くも数ヶ月が経った日。
あたしは思い切って、両親に甘えてみる事にした。
実の両親に、叶えてみたい事をお願いしたのだ。
それは、「母の日」にプレゼントをさせてもらう事。
あたしにとって「母の日」とは、羨ましくも妬ましい日だった。
幼稚園や小学生低学年の頃は「母の日」になると、カーネーションを模した手作りの造花や『お母さん、ありがとう』的なカードを作り書かせられる。表面上は平気な表情で先生に言われた通りの物を皆と作る。そうして造花やカードは祖母に渡すのだ。祖母も表面上は嬉しそうに笑ってくれて、あたしも微笑み返す。
けれども。
翌日、幼稚園や学校で『お母さんが、とても喜んでくれた♪』などという話を聞くと、その場は平気な表情をしていられるのだが。家に帰って泣いた。布団を被って大泣きした。
なぜあたしは、実の両親に捨てられたのだろうか?
捨てられる程の悪い事を、あたしがしたというのだろうか!?
要らない子供ならば、生まないで堕ろして欲しかった!!
要らない子供ならば、生まれた時にいっそ殺して欲しかったっ!!
やり場のない感情に押し潰されそうになり、一通り(心の中で)泣き喚いたら、後は道着に着替えて誰もいない道場でクタクタになるまで身体を動かした。それが唯一の発散方法だったのだ。
だから。
何度目かの邂逅の時に、願い出てみたのだ。
マルファお母さんに。
『日本の「母の日」に、親孝行の真似事をさせて欲しい。』
と。
すると。
彼女は泣きそうな表情で了承してくれて。
そうして迎えた二○二×年の五月某日の母の日。
あたしはお母さんを日本のあたしの部屋にお招きしたのだった。
※ ※ ※
「……ここが、ナツキの部屋なのね……」
「……はい…ここで、一人暮らしをしてました……」
「……………」
「……………」
それきり会話が続かない。
緊張しているのはお互い様だ。
先ずはリラックスして貰おうとお茶をいれようとしたのだが。
『ナツキが好きだと言っていた「コーヒー」を飲みたい。』
とのご希望で、急遽コーヒーを淹れる事にした。
勿論、あたしがいつも飲んでたインスタントなどではない。
あれからミル付全自動コーヒーメーカーを購入していたので、コーヒーメーカーで淹れた。コーヒーができるまでの間、マルファお母さんはあたしの部屋を眺めていた。興味深そうに。ヴィオと似たような反応に可笑しくなって、少しだけあたしの緊張が解れてくる。やがて淹れたてのコーヒーを振る舞うと、マルファお母さんは凄く大事そうに受け取ってくれて黒い液体を微笑んで眺めている。百均で購入した安物カップなのが申し訳なくなってしまう。ミルクとお砂糖を勧めてみたけど、ブラックのままで飲んでみて「…美味しい…」と一言。その後はゆっくりコーヒーの味と香りを楽しんでくれた。
そんなマルファお母さんの様子に安心して、あたしもカップに口を付ける。うん、やっぱり淹れたてのコーヒーは美味しい。豆の風味がちゃんと反映されている。ラジオをBGMに、あたしとマルファお母さんだけの時間がゆっくりと流れていく。
両親には既にかなり謝罪されているけど、特にマルファお母さんの罪悪感は凄いみたいで土下座せんばかりに謝られてしまった。正直に言えば、恨みつらみの感情が皆無とは言わないし、言えない。でも何回かの邂逅と交流で、そういう負のネガティブ感情は徐々におさまって来ている。……こうして親孝行の真似事をしてみたいと思うくらいには。
お茶請けにお煎餅だけではなく、ミニバームクーヘンやミニ羊羹を用意しておいて良かった。餡子とコーヒーは実はメッチャ合うのだ。マルファお母さんもコーヒーと餡子のマリアージュが気に入ってくれたみたいで、バームクーヘンよりも羊羹の消費の方が激しい。もしかしたらあたしの味覚は、マルファお母さん譲りなのかもしれない(笑)。
最初は他愛のない近況報告などの会話は、やがてあたしの子供の頃の話になって行った。マルファお母さんが熱心に聞いてくるので、あたしも嬉しくなって身振り手振りを交じえながら話した。聞き手が熱心だと、話し手の話しにも自然と熱が入ってくる。何よりも嬉しかったのは、お祖父ちゃん達のお墓参りを望んでくれた事だ。ただ、マルファお母さんは古代ギリシャの貫頭衣のような衣装なので、今回は無理だ。するとマルファお母さんは、今日はお留守番のアガフォンお父さんと一緒にお参りしたいと言ってくれた。それまでは“幻視”の魔法をマスターしておこうと心に誓ったのだった。
マルファお母さんにねだられるままに、小さい頃のアルバムをアポートして見せて。乞われるままに、一枚一枚の説明をした。幼稚園の頃から始まって、小学・中学・高校と学生時代の写真をマルファお母さんは蕩けるような表情で見ていて、些か面映ゆく感じてしまったが嬉しさは隠せないし。写真にまつわる話を熱心に聞き入ってくれた事は、もっと嬉しかった。
多くのアルバムを見入っているマルファお母さんに一言断りを入れて。
あたしが作ったのは、簡単レシピの親子丼だ。
親子丼にお味噌汁とお漬物を付けて、夕飯とした。
マルファお母さんは娘の手作り料理をとても喜んで、美味しそうに食べてくれた。正直、不安だったのだが、何とかマルファお母さんの舌に合ったようで安心した。
そうして、食後のコーヒーを楽しんだ後に渡したのは、あたしの人生初の「母の日のプレゼント」だった。
色んな母の日ギフトやプレゼントの中からあたしがチョイスしたのは、赤いカーネーションをピンクのバラとカスミソウでアレンジメントしたブリザードフラワーだった。そんなに大きな物ではない。割と小さな瓶の中にそのアレンジメントが美しく飾られて、瓶の縁には赤いリボンで綺麗にデコレーションされている、そんな贈り物だった。
あたしはマルファお母さんにそのプレゼントを渡して、言った。
「…マルファお母さん…私を産んでくれて、ありがとう…
…正直言って、恨んだ事もあったけど…
…あたしを産んで、異世界に送ってくれたお陰で、“今”があると思ってます…
…お祖父ちゃんやお祖母ちゃんに育てて貰えて幸せだったし
何よりも、ヴィオと結婚出来て、子供を授かる事も出来ました…
…みんなマルファお母さんが、重大な決心をしてくれたお陰です…
…本当に、ありがとうございます…心から感謝しています…」
と。
マルファお母さんは、あたしの言葉を聞いた瞬間、表情が崩れて。
泣きながら、あたしを抱きしめてくれた。
未だに慣れないお母さんの温もりを感じて。
それでも少しずつ嗅ぎ慣れて来た、お香の匂い混じりの体臭を吸い込んで。
あたしは大人しく抱きしめられていたのだけど。
マルファお母さんの元の世界に戻る時。
あたしの眼を見ながら、しみじみ言われてしまったのだった。
「…こんなに良い娘に育ってくれて、本当に良かったわ…
…貴女と言う子供を産む事が出来て、本当に嬉しいわ…
…こちらこそ、ありがとう…」
と。
※ ※ ※
そうして迎えた「父の日」
生憎“幻視”の魔法をマスターするのは間に合わなかったので、今回もあたしの家でのおもてなしになった。
アガフォンお父さんは物静かな男性で、“娘”であるあたしを優しく温かな瞳で見つめてくれる。ただ、アガフォンお父さんもそうだけど、あたしも何を話して良いのか分からない。ただ、喜ぶだろうと思って、置きっ放しにしておいたアルバムを見せると、案の定、瞳を輝かせて見入ってくれた。マルファお母さんと同じで説明を求められて、求められるままに話していたら、お互いに段々と緊張も解れていって。舌も滑らかになって来ると、アガフォンお父さんの質問も多くなって、話はそれなりに弾んだ。
アガフォンお父さんも「コーヒー」を所望されて、お茶菓子や夕飯もマルファお母さんと全く同じ物を用意した。マルファお母さんにも百万本のカーネーションを花束にしたいくらいの気持ちを抑えて、ブリザードフラワーにしたのだが。アガフォンお父さんにも、黄色いバラのブリザードフラワーをプレゼントした。喜んでもらえた事は言うまでもないが、別れ際が違った。
お父さんのたっての希望で、娘を抱きしめてくれたのだが。
抱きしめながら言ってくれたのだ。
「…私は…私もマルファも、いつでもお前の味方だ…
…万が一…万が一、旦那と喧嘩したら、いつでも戻って来なさい。」
と。
その言葉をどんな表情で言ったのかは判明らないけど。
“天涯孤独”だと思い込んでいたあたしに、実家と言う物が存在すると実感させてくれた言葉だった。
尚、あたしの妊娠が発覚して初めての【創都祭】が熱狂的な盛り上がりを見せて、盛大に開催された事は言うまでもない。
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