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Fooled by a Smile
No,7 【シルヴィオSIDE】
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「……綺麗……」
私の最愛の七都姫は、それ以上の言葉が出ないようだった。
現在私達は、異世界の日本の東京の上空にいる。
ヘリで東京の煌めく夜景を楽しんでいるのだ。
※ ※ ※
七都姫が『子供』という最高のプレゼントをくれたばかりか、心密かに憧れていたバレンタイン・デートを実現してくれた。しかもチョコレートをプレゼントしてくれた上に、何と手作りのチョコレート・ケーキをプレゼントしてくれたのだ!! これが喜ばずにおられようか!?
これは、ホワイトデーは、忘れられない最高の一日にしなければならない!!
私は使命感に燃えて、ホワイトデーの計画を練りに練ったのだった。
先ずはパソコンやスマホを検索して異世界での「ホワイトデー・デート」なるものの傾向をしっかりと把握した。定番から豪華版まで、愛する女性に最高に喜んでもらえるデートのプランを見て、参考にさせてもらう。
七都姫は今まで散々苦労して、自己意識が非常に低くなってしまっている。
金に糸目を付けぬデートをして、プレゼントを贈り伝えたい。
『貴女はとても美しく、私にとっては最高の女性である。
これから生涯をかけて大事にして、私が幸せにしてみせる。』
と。
色々と調べて検索した結果、真っ先に却下したのは「猫カフェデート」である。
もふもふが大好きな七都姫は絶対に喜んでくれる事は理解っている。
けれども喜び過ぎて、私の存在を忘れてしまう危険性がある。
ただでさえ、子犬の「リク」に夢中になってしまっているのだ。
リクは、何と最高神からの御下賜品である。
皆には秘密にしている。本当の事を知っているのはフレドと大神官、それに私の両親とデーボラ、ダリオのみである。表面上は私がプレゼントした事にしている。七都姫は我が国の都の守護神・ベルナルディーノ様とクリュヴェイエ様の祝福を受けているのだ。その上、レヴィとの邂逅まであった事が皆にバレたら聖女扱いされかねない。それでなくても“奇跡の神子”として有名になってしまっているのだから。
閑話休題。
そんな子犬を無下に扱う事は、恐れ多くて出来よう筈もない。
第一、私がプレゼントした事になっているのだ。七都姫の愛情を一人占めしたいのは山々だが、致し方無いと我慢する事しか出来ない。今は子犬に夢中になってしまっている七都姫だが、子供が生まれるまでの辛抱である。私も我が子に妬く程、狭量ではない。……筈である……多分。
だからもふもふは邪魔者だけで沢山である。この上、異世界の猫共に、私の愛しい七都姫の愛情を盗られてたまるものか!!
迷いに迷った結果、選んだプランは東京での贅沢プランだった。
異国へ行くのは、次回のお楽しみだ。
そうして、冒頭の場面となるのである。
※ ※ ※
ヘリコプターの遊覧飛行で特別な夜景を楽しんだら、今度はナイト・クルージングでこれまた別モノの夜景を楽しんでもらう。七都姫が今宵纏うドレスは勿論、特別なドレスだ。本当はオーダーメイドのドレスを作りたかったのだが、いつの間にか親しくなっていた女性の営む店で女主人が選んだドレスを着る事になってしまったのだ。『リザ』とのみ名乗ったこの女性は年齢不詳の一般的に言えば美しい女性だった。だが正直、得体の知れない怖さを感じて表層意識を読もうとしたところ、ブロックされてしまって驚いているところを見られて七都姫からは見えないところでニヤリと笑われた時には本当に恐怖を感じた。実はこの女性こそが【CLUB NPOE】の陰の支配者である事を知り、安心するのはもう少し後の話である。
再び閑話休題。
リザという女性が選んだドレスは、七都姫の魅力を最大限に引き出す物であった。
審美眼とセンスは抜群のようである。彼女はそのドレスにあうアクセサリーや小物類、靴まで用意してくれた。七都姫が動きやすいようなローヒールである。七都姫にある程度の戦闘能力があるのは知っているし、いざとなれば自分で自分の身を守れる事は知っている。けれども愛する唯一無二の女性に危険な真似はさせられないし、何よりも彼女は私の子供を身籠る大事な身体なのである。影達は異世界では役に立たないので、異世界では【緋龍院警備保障】という会社と個人契約を交わし、常時護衛を依頼している。通称「SP」と呼ばれる彼らはとても優秀で、他人の気配を読む事に長けた七都姫に気取られる事もなく私達の護衛をしてくれている。現在乗っている客船は貸切でSP達には別室に待機してもらっている。船の中だと言って安心はできない。いつでも万が一の場合というものがあり、警戒を怠る事があってはならないのだ。お腹の子供も大事だが、愛おしい最愛の女性の為に。
東京湾から横浜までをゆっくりと進むクルージング。
東京の夜景も綺麗だったが、横浜の夜景もとても美しい。
BGMはJAZZだ。本当は生演奏を依頼したかったのだが、華美で贅沢な事を厭う七都姫の心情を考慮した。私達が夜景を見ながら創作フレンチを食べている横でバンドが演奏していたら、バンドマン達の事を心配して七都姫が純粋に楽しめないと思ったのだ。基本、七都姫は倹約家であり、無駄な贅沢を嫌うのだ。リザという女性にドレスを選んで貰っている時には夢心地な瞳をしていたし、今も楽しそうにしている。七都姫の中の基準で、このデートが“無駄な贅沢”に分類される事がなくて、本当に良かった。
うっとりとした瞳で夜景を眺めては、サーヴされる皿の一つ一つを見つめて。
「…何だか、食べてしまうのがもったいないですね…」
などと言いながら、七都姫は私が厳選した料理長の料理を堪能してくれた。
確かにこの世界の料理は、既に芸術の域にまで達していると思う。
味は勿論だが、見た目も非常に美しくて。更に日本料理となると、“季節の風趣”というものを大切にする。いつかは『一見さん、お断り』の名店へ七都姫を伴い、行ってみたい。そんな名店の味を七都姫に堪能してもらいたいのだ。生活する事で精一杯で散々苦労してきた七都姫に、ありとあらゆる贅沢を体験させて、体感してもらいたい。
正直なところを言えば。
私と七都姫は魔法を使えるからヘリコプターなど使う必要もなく空中遊泳出来るし、クルージングする必要もなく海中遊泳出来てしまうのだ。けれども異世界の“贅沢なデートプラン”にこだわったのは、七都姫の世界の“常識”に則ったデートをしたかったのだ。……七都姫の一生の思い出に残るような、ホワイトデーのデートを実現させたかったのだ。
最後のデザートを食べ終わって食後酒を味わっている時。
私は徐にプレゼントを取り寄せて、掌に出現させた。
紙袋を見た瞬間、七都姫の眼の色が変わり、自分の選択が間違っていなかった事を知った。紙袋は銀座に存在する某有名文具店のものだった。綺麗にラッピングされてはいても、包装紙もその店の物だ。
「…七都姫…いつも、本当にありがとう…
…バレンタインの時には、本当に嬉しかった…
…私のせめてもの気持ちだ…
…これで、思う存分、美しい絵を描いて、私達の眼を楽しませて欲しい…
…【レティシア】の新作を楽しみにしているし、今後の活躍も期待している…」
ラッピングをといて、プレゼントした最新の最高級画材を胸に抱いて、七都姫の瞳は潤んでしまっている。デートプランの検索は役に立ったが、プレゼントの検索は役に立たなかった。七都姫は高価な宝石やアクセサリー、バッグや財布などをプレゼントしても決して喜びはしない。純粋な趣味である物に関連するプレゼントを贈った方が喜ばれると思った私の案は大正解のようだった。
感激したかのように七都姫は席を立ち、テーブルを回り私の傍に来ると九十度に腰を折った。他人行儀な礼が我慢出来なくて、七都姫の羞恥による不満を覚悟の上で膝に乗せたが、恥ずかしそうに身をよじりはしたが文句は出なかった。
そうして私の胸に顔を埋めながら、言ってくれたのだ。
「…あたしの方こそ、本当にありがとうございます…
…こんなあたしを愛してくれているだけでも嬉しいのに、
こんな素敵なデートプランを考えてくれて…おまけにずっと欲しかったけど
我慢していた物をプレゼントしてくれて…ヴィオがホントに、あたしの事を
想ってくれている事が良く理解る…本当にホントに、ありがとう…
…ヴィオ、大好き…愛してる…」
と。
七都姫の言葉は、素直に嬉しい。
……非常に、嬉しいのだが……
七都姫が無自覚に自己否定と自己卑下をしてしまうのは、孤児であった生い立ち故であろう。余程、指摘しようかと思った。指摘して懇願しようかと思った。『私の一番、大切な女性を貶めるのは止めてくれ』と。
けれども。
七都姫の一人称が「あたし」になっている事に注目した。
七都姫本来の一人称が「あたし」なのは知っているが、私に向かって口に出してくれたのは初めてである。
……七都姫の精神が、私の存在を受け入れて、心からの信頼を寄せてくれている証のようでとても嬉しい。
―――いつか。
いつか、自然に言わなくなるまで、ゆっくりと待とう。
そうして、私も努力しよう。
七都姫が、自分で自分を肯定出来るように。
そんな思いを込めて、強く強く抱きしめたのであった。
尚、その特別な晩は、帝都ホテルのインペリアル・スイートルームで七都姫を熱く甘く激しく愛して、抱き潰したのは言うまでもない。
私の最愛の七都姫は、それ以上の言葉が出ないようだった。
現在私達は、異世界の日本の東京の上空にいる。
ヘリで東京の煌めく夜景を楽しんでいるのだ。
※ ※ ※
七都姫が『子供』という最高のプレゼントをくれたばかりか、心密かに憧れていたバレンタイン・デートを実現してくれた。しかもチョコレートをプレゼントしてくれた上に、何と手作りのチョコレート・ケーキをプレゼントしてくれたのだ!! これが喜ばずにおられようか!?
これは、ホワイトデーは、忘れられない最高の一日にしなければならない!!
私は使命感に燃えて、ホワイトデーの計画を練りに練ったのだった。
先ずはパソコンやスマホを検索して異世界での「ホワイトデー・デート」なるものの傾向をしっかりと把握した。定番から豪華版まで、愛する女性に最高に喜んでもらえるデートのプランを見て、参考にさせてもらう。
七都姫は今まで散々苦労して、自己意識が非常に低くなってしまっている。
金に糸目を付けぬデートをして、プレゼントを贈り伝えたい。
『貴女はとても美しく、私にとっては最高の女性である。
これから生涯をかけて大事にして、私が幸せにしてみせる。』
と。
色々と調べて検索した結果、真っ先に却下したのは「猫カフェデート」である。
もふもふが大好きな七都姫は絶対に喜んでくれる事は理解っている。
けれども喜び過ぎて、私の存在を忘れてしまう危険性がある。
ただでさえ、子犬の「リク」に夢中になってしまっているのだ。
リクは、何と最高神からの御下賜品である。
皆には秘密にしている。本当の事を知っているのはフレドと大神官、それに私の両親とデーボラ、ダリオのみである。表面上は私がプレゼントした事にしている。七都姫は我が国の都の守護神・ベルナルディーノ様とクリュヴェイエ様の祝福を受けているのだ。その上、レヴィとの邂逅まであった事が皆にバレたら聖女扱いされかねない。それでなくても“奇跡の神子”として有名になってしまっているのだから。
閑話休題。
そんな子犬を無下に扱う事は、恐れ多くて出来よう筈もない。
第一、私がプレゼントした事になっているのだ。七都姫の愛情を一人占めしたいのは山々だが、致し方無いと我慢する事しか出来ない。今は子犬に夢中になってしまっている七都姫だが、子供が生まれるまでの辛抱である。私も我が子に妬く程、狭量ではない。……筈である……多分。
だからもふもふは邪魔者だけで沢山である。この上、異世界の猫共に、私の愛しい七都姫の愛情を盗られてたまるものか!!
迷いに迷った結果、選んだプランは東京での贅沢プランだった。
異国へ行くのは、次回のお楽しみだ。
そうして、冒頭の場面となるのである。
※ ※ ※
ヘリコプターの遊覧飛行で特別な夜景を楽しんだら、今度はナイト・クルージングでこれまた別モノの夜景を楽しんでもらう。七都姫が今宵纏うドレスは勿論、特別なドレスだ。本当はオーダーメイドのドレスを作りたかったのだが、いつの間にか親しくなっていた女性の営む店で女主人が選んだドレスを着る事になってしまったのだ。『リザ』とのみ名乗ったこの女性は年齢不詳の一般的に言えば美しい女性だった。だが正直、得体の知れない怖さを感じて表層意識を読もうとしたところ、ブロックされてしまって驚いているところを見られて七都姫からは見えないところでニヤリと笑われた時には本当に恐怖を感じた。実はこの女性こそが【CLUB NPOE】の陰の支配者である事を知り、安心するのはもう少し後の話である。
再び閑話休題。
リザという女性が選んだドレスは、七都姫の魅力を最大限に引き出す物であった。
審美眼とセンスは抜群のようである。彼女はそのドレスにあうアクセサリーや小物類、靴まで用意してくれた。七都姫が動きやすいようなローヒールである。七都姫にある程度の戦闘能力があるのは知っているし、いざとなれば自分で自分の身を守れる事は知っている。けれども愛する唯一無二の女性に危険な真似はさせられないし、何よりも彼女は私の子供を身籠る大事な身体なのである。影達は異世界では役に立たないので、異世界では【緋龍院警備保障】という会社と個人契約を交わし、常時護衛を依頼している。通称「SP」と呼ばれる彼らはとても優秀で、他人の気配を読む事に長けた七都姫に気取られる事もなく私達の護衛をしてくれている。現在乗っている客船は貸切でSP達には別室に待機してもらっている。船の中だと言って安心はできない。いつでも万が一の場合というものがあり、警戒を怠る事があってはならないのだ。お腹の子供も大事だが、愛おしい最愛の女性の為に。
東京湾から横浜までをゆっくりと進むクルージング。
東京の夜景も綺麗だったが、横浜の夜景もとても美しい。
BGMはJAZZだ。本当は生演奏を依頼したかったのだが、華美で贅沢な事を厭う七都姫の心情を考慮した。私達が夜景を見ながら創作フレンチを食べている横でバンドが演奏していたら、バンドマン達の事を心配して七都姫が純粋に楽しめないと思ったのだ。基本、七都姫は倹約家であり、無駄な贅沢を嫌うのだ。リザという女性にドレスを選んで貰っている時には夢心地な瞳をしていたし、今も楽しそうにしている。七都姫の中の基準で、このデートが“無駄な贅沢”に分類される事がなくて、本当に良かった。
うっとりとした瞳で夜景を眺めては、サーヴされる皿の一つ一つを見つめて。
「…何だか、食べてしまうのがもったいないですね…」
などと言いながら、七都姫は私が厳選した料理長の料理を堪能してくれた。
確かにこの世界の料理は、既に芸術の域にまで達していると思う。
味は勿論だが、見た目も非常に美しくて。更に日本料理となると、“季節の風趣”というものを大切にする。いつかは『一見さん、お断り』の名店へ七都姫を伴い、行ってみたい。そんな名店の味を七都姫に堪能してもらいたいのだ。生活する事で精一杯で散々苦労してきた七都姫に、ありとあらゆる贅沢を体験させて、体感してもらいたい。
正直なところを言えば。
私と七都姫は魔法を使えるからヘリコプターなど使う必要もなく空中遊泳出来るし、クルージングする必要もなく海中遊泳出来てしまうのだ。けれども異世界の“贅沢なデートプラン”にこだわったのは、七都姫の世界の“常識”に則ったデートをしたかったのだ。……七都姫の一生の思い出に残るような、ホワイトデーのデートを実現させたかったのだ。
最後のデザートを食べ終わって食後酒を味わっている時。
私は徐にプレゼントを取り寄せて、掌に出現させた。
紙袋を見た瞬間、七都姫の眼の色が変わり、自分の選択が間違っていなかった事を知った。紙袋は銀座に存在する某有名文具店のものだった。綺麗にラッピングされてはいても、包装紙もその店の物だ。
「…七都姫…いつも、本当にありがとう…
…バレンタインの時には、本当に嬉しかった…
…私のせめてもの気持ちだ…
…これで、思う存分、美しい絵を描いて、私達の眼を楽しませて欲しい…
…【レティシア】の新作を楽しみにしているし、今後の活躍も期待している…」
ラッピングをといて、プレゼントした最新の最高級画材を胸に抱いて、七都姫の瞳は潤んでしまっている。デートプランの検索は役に立ったが、プレゼントの検索は役に立たなかった。七都姫は高価な宝石やアクセサリー、バッグや財布などをプレゼントしても決して喜びはしない。純粋な趣味である物に関連するプレゼントを贈った方が喜ばれると思った私の案は大正解のようだった。
感激したかのように七都姫は席を立ち、テーブルを回り私の傍に来ると九十度に腰を折った。他人行儀な礼が我慢出来なくて、七都姫の羞恥による不満を覚悟の上で膝に乗せたが、恥ずかしそうに身をよじりはしたが文句は出なかった。
そうして私の胸に顔を埋めながら、言ってくれたのだ。
「…あたしの方こそ、本当にありがとうございます…
…こんなあたしを愛してくれているだけでも嬉しいのに、
こんな素敵なデートプランを考えてくれて…おまけにずっと欲しかったけど
我慢していた物をプレゼントしてくれて…ヴィオがホントに、あたしの事を
想ってくれている事が良く理解る…本当にホントに、ありがとう…
…ヴィオ、大好き…愛してる…」
と。
七都姫の言葉は、素直に嬉しい。
……非常に、嬉しいのだが……
七都姫が無自覚に自己否定と自己卑下をしてしまうのは、孤児であった生い立ち故であろう。余程、指摘しようかと思った。指摘して懇願しようかと思った。『私の一番、大切な女性を貶めるのは止めてくれ』と。
けれども。
七都姫の一人称が「あたし」になっている事に注目した。
七都姫本来の一人称が「あたし」なのは知っているが、私に向かって口に出してくれたのは初めてである。
……七都姫の精神が、私の存在を受け入れて、心からの信頼を寄せてくれている証のようでとても嬉しい。
―――いつか。
いつか、自然に言わなくなるまで、ゆっくりと待とう。
そうして、私も努力しよう。
七都姫が、自分で自分を肯定出来るように。
そんな思いを込めて、強く強く抱きしめたのであった。
尚、その特別な晩は、帝都ホテルのインペリアル・スイートルームで七都姫を熱く甘く激しく愛して、抱き潰したのは言うまでもない。
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