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序章
家族について
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僕がこの体に転生してから2週間が経った。
僕は普通の5歳児くらいには流暢に話せるようになったと思う。
ここで少し、僕ディルメウ・ウォレルの話をしよう。僕の家、ディルメウ家は国内に3つほどある公爵家の内の1つだ。上には双子の兄が居て、僕は三男に当たる。母のお腹の中にも新しい命が宿っているそうだ。母は今度こそ女の子をと意気込んでいるらしい。
僕も妹欲しい。可愛いじゃん?
兄たちはそろそろ9才になる。
両親はと言うと暇さえあれば僕のところに来ているようで、お年頃な兄たちに嫌われてしまっていないか心配だ。
それから僕には専属のメイドと騎士が居る。メイドはメアリーという名で、少しそそっかしい、可愛らしい女の子だ。16才だったか。そばかすと赤毛のお下げなのでどこかの小説の主人公を思い出す。と言ってもその主人公よりもしっかりとした赤で、とても綺麗だ。
騎士の方は名をジャックといい、明るい茶髪を短く切った爽やかイケメンという感じだ。と言っても僕は前世から美醜感覚が良く分からないのでどれ程のイケメソなのかは分からない。とりあえず整っていると言えよう。平民出身で僕の護衛をやっているのだからしっかりとした実力の持ち主だろう。
そして、家庭教師のシルヴァ・オスカー。サラッサラの銀髪ストレートでとても大人びた雰囲気をしているが年齢は不明。これまたイケメンだ。ジャックとは違って美しいって感じ。何故か名前で呼ばれたがるのでオスカー先生と呼んでいる。
僕の周りに居るのはこんな人たちだ。
みんな優しくて好きだ。
side:メアリー
私の仕える坊っちゃまはそれはそれは美しい方です。幼子特有の柔らかい、ミルクティー色の髪も相まってまるで絵画から出てきた天使のよう。そして5歳児にも関わらず少し大人びた雰囲気があります。私のバカなミスも、苦笑しながら許してくれるし、この間は気を張りつめ過ぎないようにと頭をポンポンされてしまいました。心臓が持たないからやめてほしいです。
そんな坊っちゃまはとても賢いのか、意思がハッキリしてきてから1週間でお話されるようになり、先日から家庭教師も付けられました。
感情があまり顔に出ない方なのか、いつも眉が少し動く程度で無表情に近いのですが、纏う雰囲気はとても柔らかいのだから不思議です。顔にはあまり出ない感情ですが、、動きに出ているのがこれまた可愛らしい。嬉しいと足をパタパタさせたり小さくスキップのようなことをしたりするのです。護衛を務める騎士のジャックとは同じ村で育ったのですが、ジャックが坊っちゃまを見て心臓辺りを抑えているのをたまに見かけます。分かりますわその気持ち。
坊っちゃまが最近お兄様に会いたいと言うようになられました。。しかしお二方はあまり坊っちゃまを好いて居ないようなのでメアリーはとても心配です。
僕は普通の5歳児くらいには流暢に話せるようになったと思う。
ここで少し、僕ディルメウ・ウォレルの話をしよう。僕の家、ディルメウ家は国内に3つほどある公爵家の内の1つだ。上には双子の兄が居て、僕は三男に当たる。母のお腹の中にも新しい命が宿っているそうだ。母は今度こそ女の子をと意気込んでいるらしい。
僕も妹欲しい。可愛いじゃん?
兄たちはそろそろ9才になる。
両親はと言うと暇さえあれば僕のところに来ているようで、お年頃な兄たちに嫌われてしまっていないか心配だ。
それから僕には専属のメイドと騎士が居る。メイドはメアリーという名で、少しそそっかしい、可愛らしい女の子だ。16才だったか。そばかすと赤毛のお下げなのでどこかの小説の主人公を思い出す。と言ってもその主人公よりもしっかりとした赤で、とても綺麗だ。
騎士の方は名をジャックといい、明るい茶髪を短く切った爽やかイケメンという感じだ。と言っても僕は前世から美醜感覚が良く分からないのでどれ程のイケメソなのかは分からない。とりあえず整っていると言えよう。平民出身で僕の護衛をやっているのだからしっかりとした実力の持ち主だろう。
そして、家庭教師のシルヴァ・オスカー。サラッサラの銀髪ストレートでとても大人びた雰囲気をしているが年齢は不明。これまたイケメンだ。ジャックとは違って美しいって感じ。何故か名前で呼ばれたがるのでオスカー先生と呼んでいる。
僕の周りに居るのはこんな人たちだ。
みんな優しくて好きだ。
side:メアリー
私の仕える坊っちゃまはそれはそれは美しい方です。幼子特有の柔らかい、ミルクティー色の髪も相まってまるで絵画から出てきた天使のよう。そして5歳児にも関わらず少し大人びた雰囲気があります。私のバカなミスも、苦笑しながら許してくれるし、この間は気を張りつめ過ぎないようにと頭をポンポンされてしまいました。心臓が持たないからやめてほしいです。
そんな坊っちゃまはとても賢いのか、意思がハッキリしてきてから1週間でお話されるようになり、先日から家庭教師も付けられました。
感情があまり顔に出ない方なのか、いつも眉が少し動く程度で無表情に近いのですが、纏う雰囲気はとても柔らかいのだから不思議です。顔にはあまり出ない感情ですが、、動きに出ているのがこれまた可愛らしい。嬉しいと足をパタパタさせたり小さくスキップのようなことをしたりするのです。護衛を務める騎士のジャックとは同じ村で育ったのですが、ジャックが坊っちゃまを見て心臓辺りを抑えているのをたまに見かけます。分かりますわその気持ち。
坊っちゃまが最近お兄様に会いたいと言うようになられました。。しかしお二方はあまり坊っちゃまを好いて居ないようなのでメアリーはとても心配です。
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