27 / 66
La Madrugada 17 〔寵辱 1〕# R18
しおりを挟む
兄は、弟の腰に枕を2つ差し込むと、足を高く上げ大きく開いて、いつぞやのようにヘッドボードの左右の鎖に繋いでしまった。
「手首は? 大丈夫か」
「枕を置いてくれたから……平気」
後ろ手にした手首に体重が掛かれば、鎖を巻いた手首はそれだけで、怪我をしてしまうだろう。
腰の下に入れられた枕が、弟の手首を守り、そして……尚さら高々と肛門を晒す姿勢を取らせる支えとなっていた。
「兄さま……恥ずか……しい……」
「ーーそうだろうな。だが、もう兄さまに見せているだろう? ーー兄さまが、リシェを性奴隷にした時から」
事もなく言って兄は微笑み、弟の頬には朱が差した。
絶え間ない嬌声をあげて、いやらしいことを自ら請い願う姿を、弟は既に兄に見せた。
もう身体を開かれることに悦びを得ることは、心と身体に刻まれている。
だから、“女になった”その時と同じように肛門を責められるーー責めてもらえる……ことを。既に、期待している。
「恥ずかしい」と泣きながら、はしたない格好をさせられ、いやらしい責めを受けるのも、卑猥な言葉を強要されることも。
「可愛い、兄さまのリシェ。何をして欲しいのか自分から言ってごらん」
「ぃや……兄さま……や…………」
ふるふると首を振る弟に、兄は諭すように言う。
「兄さまは教えないよ。自分で考えなさい……兄さまにして欲しいことを」
「ーー! や……ぁ兄さま、イヤ…………」
「ああ、恥ずかしくて泣き出してしまったね……でも、許さないよ。言いなさい、リシェ」
いつもは導いてくれる兄が、それをしてくれない。
「恥ず……かしいよ……」
「知っている。でも、リシェはもう沢山いやらしいことを口にした。本当は言えるーーいやらしいこと、言いたいだろう?」
兄の、言う通りだったーー。
「あ…………ーー肛門」
「聞こえない」
「肛門……を、僕の肛門……舐めて……ください…………」
「もう、一度」
「兄さま……! 僕の、肛門を舐めてください……!」
やっとのことで口にする、だがーー
「肛門を舐めて、それから?」
兄は容赦がなかった。
「僕を沢山辱しめて……それからーー兄さまの男根で僕の肛門を犯してください……ドライでイくことを僕に躾て!! ああっっ!! ーーーー気持ち悦いっ……あ……兄さまぁっ」
兄は、弟に褒美を与えた。
§
「手首は? 大丈夫か」
「枕を置いてくれたから……平気」
後ろ手にした手首に体重が掛かれば、鎖を巻いた手首はそれだけで、怪我をしてしまうだろう。
腰の下に入れられた枕が、弟の手首を守り、そして……尚さら高々と肛門を晒す姿勢を取らせる支えとなっていた。
「兄さま……恥ずか……しい……」
「ーーそうだろうな。だが、もう兄さまに見せているだろう? ーー兄さまが、リシェを性奴隷にした時から」
事もなく言って兄は微笑み、弟の頬には朱が差した。
絶え間ない嬌声をあげて、いやらしいことを自ら請い願う姿を、弟は既に兄に見せた。
もう身体を開かれることに悦びを得ることは、心と身体に刻まれている。
だから、“女になった”その時と同じように肛門を責められるーー責めてもらえる……ことを。既に、期待している。
「恥ずかしい」と泣きながら、はしたない格好をさせられ、いやらしい責めを受けるのも、卑猥な言葉を強要されることも。
「可愛い、兄さまのリシェ。何をして欲しいのか自分から言ってごらん」
「ぃや……兄さま……や…………」
ふるふると首を振る弟に、兄は諭すように言う。
「兄さまは教えないよ。自分で考えなさい……兄さまにして欲しいことを」
「ーー! や……ぁ兄さま、イヤ…………」
「ああ、恥ずかしくて泣き出してしまったね……でも、許さないよ。言いなさい、リシェ」
いつもは導いてくれる兄が、それをしてくれない。
「恥ず……かしいよ……」
「知っている。でも、リシェはもう沢山いやらしいことを口にした。本当は言えるーーいやらしいこと、言いたいだろう?」
兄の、言う通りだったーー。
「あ…………ーー肛門」
「聞こえない」
「肛門……を、僕の肛門……舐めて……ください…………」
「もう、一度」
「兄さま……! 僕の、肛門を舐めてください……!」
やっとのことで口にする、だがーー
「肛門を舐めて、それから?」
兄は容赦がなかった。
「僕を沢山辱しめて……それからーー兄さまの男根で僕の肛門を犯してください……ドライでイくことを僕に躾て!! ああっっ!! ーーーー気持ち悦いっ……あ……兄さまぁっ」
兄は、弟に褒美を与えた。
§
11
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
春ですね~夜道で出会った露出狂をホテルに連れ込んでみたら~
夏芽玉
BL
4月、第3週目の金曜日。職場の歓迎会のせいで不本意にも帰りが遅くなってしまた。今日は行きつけのハプバーのイベント日だったのに。色んなネコとハプれるのを楽しみにしていたのに!! 年に1度のイベントには結局間に合わず、不貞腐れながら帰路についたら、住宅街で出会ったのは露出狂だった。普段なら、そんな変質者はスルーの一択だったのだけど、イライラとムラムラしていたオレは、露出狂の身体をじっくりと検分してやった。どう見ても好みのど真ん中の身体だ。それならホテルに連れ込んで、しっぽりいこう。据え膳なんて、食ってなんぼだろう。だけど、実はその相手は……。変態とSMのお話です。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる