悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 15 〔口淫 2〕# R18

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「兄さまっ!」

 弟は小さな子供のように、無邪気むじゃきに兄の胸に飛び込んだ。

「ーーっと。ご機嫌だね、リシェ」
「だって、嬉しい。兄さまが来てくれて……ーーんっ!」

 兄は、小さな子供にはしないだろう、濃厚な口づけを与えた。

 弟はその口づけを、ぴちゃ、ぴちゃ……と、音を立てて淫靡いんぴな音を立てながら、嬉し気に、そして気持ちさそうに受ける。

「ね……? に……さま、……お願い…………」

 兄の首に腕絡ませてベッドへと、弟がねだると、兄は弟の足をすくい上げて抱き上げて寝室へと運んだ。

 ベッドに下ろされた弟は、直ぐにぺたっと座り込み、兄が服を脱いでベッドに上がってくるのを待った。

「おいで、リシェ」
 兄がベッドに横たわり弟を呼ぶと、弟は兄の上に乗り、肩口に顔をめて、くすくす笑った。

「本当にご機嫌だ。……ああ、重くなったね…………」
「……兄さま、を見て」
 弟は|兄の唇をめ、そして唇を合わせた。そして互いに舌を絡め、唾液を交換する。

「口づけが上手くなった」
 そう兄が褒めると、弟はすいっと顔を反らせて目元を朱く染めた。

 そして、弟はしばら逡巡しゅんじゅんした後、顔を上げて兄にい願った。

「兄さま……どうかリシェに……兄さまの男根ペニス、に……ご奉仕《ほうし》、させて……ください……」

「良いだろう。してごらん、リシェ」
 兄は弟に許しを与え、足を開く。

 だが、兄が日陰シェイドから、ティゼの花蜜を受け取ろうとするのを、弟はさえぎった。
「ティゼは、……兄さまの香りが聞けなくなるから、お願い。使わないで……」

「青いだけだぞ」
「いい……お願い、兄さま」

 弟は、兄の許可を得、愛しそうに兄の男根ペニスに頬を寄せ、手と頬でそっと撫でていく……すると直ぐに先走りが浮かぶ。弟は、舌を出してソレをめ取り、鬼頭の先鈴口をチロチロとめて、ちゅく、と吸う。そして、ぎょくの根から裏を舐め上げて、カリをなぞっていく……。

 ーー張形ディルドで調教を受けるの、好き……でも、兄さまにご奉仕するのは、もっと……好きーー

 口と手、両方で奉仕する頃には兄のぎょくが上がり、弟に放出が近いことを教える。
 そして、兄からも上擦うわずる声で命ぜられる。
「……リシェ、行くよ……ーーだが、……飲むのは兄さまに見せて、からだ……」

 弟は頷き、一層いっそう男根ペニスを吸い上げ、竿さおを刺激すると、兄のきわめた吐息が上がった。
「ーーっく……ぅ……っ…………!」

 数度放たれた精を、えずきそうになるのをこらえて受けると、弟はゆっくり、精をこぼさないよう注意しながら、男根ペニスから唇を放した。

 兄と眼を合わせてから、唇を開けて|口腔《口腔こうこうを兄に見せたーー兄の白濁はくだくを。

「上手にできた。……良いよ、お飲み」
 弟は、兄から許可されると、コク……と兄の精を嚥下えんげした。

「……リシェ、美味しいか?」
「ん……兄さまの精、美味しい……。もっと……もっと、リシェに、飲ませて…………」

 貪欲どんよくに求める弟を拒まず、兄は聞いた。
「良いいだろうーーで、飲みたいのか? それとも肛門アヌスに欲しいのか? リシェが欲しい方にあげよう」

「・・・・・・」

「ーー欲張り」
「んんっ! 兄さま、だってっ!」

 咄嗟とっさに返事ができなかった弟に、兄は、きゅ、と弟の鼻を摘まんで揶揄からかうと、弟の腕を引いて自分にまたがせるようにして、抱き寄せた。
 そして弟の背を抱き、指で首の付け根から背筋をすっと背骨の消失点までで下ろし、触れるか触れないかの柔らかさで肛門アヌスさすった。

「あっ! ーーんっ」

 ーーそれだけで、びくんと弟の身体は大きく跳ねる。
 兄は妖艶ようえんに微笑み、弟に告げた。

「やはり、肛門アヌスにあげることにしようか」



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