悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 9 〔華灯 2〕# R18

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 兄は、日陰シェイドから小さな杯を受け取ると、ひと息にそれをあおった。そして、もうひと杯、それを口に含み弟に口づけた。

 濃厚な花嫁の花ティゼ酒精アルコールの香りが弟ののどすべり落ちち、二人の吐息が甘く香るティゼの香へと変わる。

「……は……ぁ…………」

 ティゼの花酒ティゼルを交わし、兄が告げる。
「ーーこれが、ひとつ目のちぎり」

「ん………………」

 そして、そっと落とされたついばみから、次第に舌が絡まり合う、濃厚な口づけへと変わっていく。

「ーーそこへ」

 兄が命じるままに弟は四つ這いアレン・フィーレとなり、頭を下げた。そして尻を上げて、あしをを大きく開いた。

「良い子だ」

 そして兄は、弟がまとガウンカラシリスまくり、尻をむき出しにしながら、弟に教える。

「リシェ、初夜の装いに何故ガウンカラシリスが必要か分かるか? 全て透けて見えるような薄物だとしても……こうしてくひと手間が、男にはるのだ」

 兄は肛門アヌスを開き、ふぅっと、熱い息を吹き掛け、ゆっくりと口づけた…………。

 ちゅく…………

「ああっ!」

 その瞬間肛門アヌスから悦びが背を走り、弟は、身体をがくがくと震わせた。

「興奮するだろう?」
  
「いやぁ!……やめっ…………!」

「初夜だ……不粋ぶすいなことは言わないよ。好きなだけ……きながら尻を振るといい」

「に……さま…………ア……肛門アヌス、に……ティゼ、が…………あ、んっ!……や……ぁ……!」

 ちゅく……ちゃぷ、……ちゅ…………
 卑猥ひわいな音の間で、兄が応える。

「何を今さら。最初はじめティゼの花酒ティゼルを交わしたろう? それに、兄さまにはこれくらいでは何も効かない。ーーだがリシェ、お前はティゼにうといい」

「一本目」
「…………ん」

 ティゼの軟膏をたっぷりとまと纏《まと》った指が、さ程の抵抗なく挿入そうにゅうされる。

 根元まで挿入いれられると、間髪かんはつ入れず抜き差しされ、直ぐに指が増やされていった。

「二本目」
「兄さま……!ーーっ」
 ーー言わないで。その言葉は飲み込まれた。

 荒い息、湿った水音、意思を持ってーー探る指。

「三本目」
「も……ぅ…………や……め……」

 無理に背後の兄を見上げようと身体をよじらせようとして叶わず、それでも弟は、途切れ途切れ、滲む声で訴えた。

「駄目だリシェ。慣らさないと傷つける」
「それでいい……それでいいから、兄さまの男根ペニスを入れて。……お願い兄さま。痛くするって言った……お願い、リシェを痛く……して」                                                                                                                       

 兄は嘆息たんそくして、指を引き抜いた。
 そして指にしたように、己の男根ペニスにたっぷりと軟膏ティゼまとわわせる。

「望み通り、男根ペニス肛門アヌスつらぬいてやろう。ーーよ、リシェ」

 兄は弟の肛門アヌス男根ペニスで貫き、破瓜はかの痛みを弟に与えた。
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