13 / 66
La Madrugada 9 〔華灯 2〕# R18
しおりを挟む
兄は、日陰から小さな杯を受け取ると、ひと息にそれを呷った。そして、もうひと杯、それを口に含み弟に口づけた。
濃厚な花嫁の花と酒精の香りが弟の喉を滑り落ちち、二人の吐息が甘く香るティゼの香へと変わる。
「……は……ぁ…………」
ティゼの花酒を交わし、兄が告げる。
「ーーこれが、ひとつ目の契り」
「ん………………」
そして、そっと落とされた啄みから、次第に舌が絡まり合う、濃厚な口づけへと変わっていく。
「ーーそこへ」
兄が命じるままに弟は四つ這いとなり、頭を下げた。そして尻を上げて、脚をを大きく開いた。
「良い子だ」
そして兄は、弟が纏うガウンを捲り、尻をむき出しにしながら、弟に教える。
「リシェ、初夜の装いに何故ガウンが必要か分かるか? 全て透けて見えるような薄物だとしても……こうして剥くひと手間が、男には要るのだ」
兄は肛門を開き、ふぅっと、熱い息を吹き掛け、ゆっくりと口づけた…………。
ちゅく…………
「ああっ!」
その瞬間肛門から悦びが背を走り、弟は、身体をがくがくと震わせた。
「興奮するだろう?」
「いやぁ!……やめっ…………!」
「初夜だ……不粋なことは言わないよ。好きなだけ……啼きながら尻を振るといい」
「に……さま…………ア……肛門、に……ティゼ、が…………あ、んっ!……や……ぁ……!」
ちゅく……ちゃぷ、……ちゅ…………
卑猥な音の間で、兄が応える。
「何を今さら。最初にティゼの花酒を交わしたろう? それに、兄さまにはこれくらいでは何も効かない。ーーだがリシェ、お前はティゼに酔うといい」
「一本目」
「…………ん」
ティゼの軟膏をたっぷりとまと纏《まと》った指が、さ程の抵抗なく挿入される。
根元まで挿入られると、間髪入れず抜き差しされ、直ぐに指が増やされていった。
「二本目」
「兄さま……!ーーっ」
ーー言わないで。その言葉は飲み込まれた。
荒い息、湿った水音、意思を持ってーー探る指。
「三本目」
「も……ぅ…………や……め……」
無理に背後の兄を見上げようと身体を捩らせようとして叶わず、それでも弟は、途切れ途切れ、滲む声で訴えた。
「駄目だリシェ。慣らさないと傷つける」
「それでいい……それでいいから、兄さまの男根を入れて。……お願い兄さま。痛くするって言った……お願い、僕を痛く……して」
兄は嘆息して、指を引き抜いた。
そして指にしたように、己の男根にたっぷりと軟膏を纏わせる。
「望み通り、男根で肛門を貫いてやろう。ーーだが初めだけだよ、リシェ」
兄は弟の肛門を男根で貫き、破瓜の痛みを弟に与えた。
濃厚な花嫁の花と酒精の香りが弟の喉を滑り落ちち、二人の吐息が甘く香るティゼの香へと変わる。
「……は……ぁ…………」
ティゼの花酒を交わし、兄が告げる。
「ーーこれが、ひとつ目の契り」
「ん………………」
そして、そっと落とされた啄みから、次第に舌が絡まり合う、濃厚な口づけへと変わっていく。
「ーーそこへ」
兄が命じるままに弟は四つ這いとなり、頭を下げた。そして尻を上げて、脚をを大きく開いた。
「良い子だ」
そして兄は、弟が纏うガウンを捲り、尻をむき出しにしながら、弟に教える。
「リシェ、初夜の装いに何故ガウンが必要か分かるか? 全て透けて見えるような薄物だとしても……こうして剥くひと手間が、男には要るのだ」
兄は肛門を開き、ふぅっと、熱い息を吹き掛け、ゆっくりと口づけた…………。
ちゅく…………
「ああっ!」
その瞬間肛門から悦びが背を走り、弟は、身体をがくがくと震わせた。
「興奮するだろう?」
「いやぁ!……やめっ…………!」
「初夜だ……不粋なことは言わないよ。好きなだけ……啼きながら尻を振るといい」
「に……さま…………ア……肛門、に……ティゼ、が…………あ、んっ!……や……ぁ……!」
ちゅく……ちゃぷ、……ちゅ…………
卑猥な音の間で、兄が応える。
「何を今さら。最初にティゼの花酒を交わしたろう? それに、兄さまにはこれくらいでは何も効かない。ーーだがリシェ、お前はティゼに酔うといい」
「一本目」
「…………ん」
ティゼの軟膏をたっぷりとまと纏《まと》った指が、さ程の抵抗なく挿入される。
根元まで挿入られると、間髪入れず抜き差しされ、直ぐに指が増やされていった。
「二本目」
「兄さま……!ーーっ」
ーー言わないで。その言葉は飲み込まれた。
荒い息、湿った水音、意思を持ってーー探る指。
「三本目」
「も……ぅ…………や……め……」
無理に背後の兄を見上げようと身体を捩らせようとして叶わず、それでも弟は、途切れ途切れ、滲む声で訴えた。
「駄目だリシェ。慣らさないと傷つける」
「それでいい……それでいいから、兄さまの男根を入れて。……お願い兄さま。痛くするって言った……お願い、僕を痛く……して」
兄は嘆息して、指を引き抜いた。
そして指にしたように、己の男根にたっぷりと軟膏を纏わせる。
「望み通り、男根で肛門を貫いてやろう。ーーだが初めだけだよ、リシェ」
兄は弟の肛門を男根で貫き、破瓜の痛みを弟に与えた。
11
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
愛しの妻は黒の魔王!?
ごいち
BL
「グレウスよ、我が弟を妻として娶るがいい」
――ある日、平民出身の近衛騎士グレウスは皇帝に呼び出されて、皇弟オルガを妻とするよう命じられる。
皇弟オルガはゾッとするような美貌の持ち主で、貴族の間では『黒の魔王』と怖れられている人物だ。
身分違いの政略結婚に絶望したグレウスだが、いざ結婚してみるとオルガは見事なデレ寄りのツンデレで、しかもその正体は…。
魔法の国アスファロスで、熊のようなマッチョ騎士とツンデレな『魔王』がイチャイチャしたり無双したりするお話です。
表紙は豚子さん(https://twitter.com/M_buibui)に描いていただきました。ありがとうございます!
11/28番外編2本と、終話『なべて世は事もなし』に挿絵をいただいております! ありがとうございます!

ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる