悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 7 〔茎環〕# R18

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「ん………………」

 日陰シェイドは、したたるまで軟膏ローションを塗った透明な水晶の張形ディルドを弟の肛門アヌスに当て、そしてそのふちを小さく円を描きながらマッサージしていく。

 日陰シェイドは、その細身の張形ディルドの、鬼頭きとうの先をさえ、けして挿入を急がなかった。

「い…………いや」
 れる様に弟の足裏が台の上で滑り、ズリ……ズリ……と上下にられる。

 ゆっくり……ゆっくり……と、張形ディルド肛門アヌス押し当てられていき、時折肛門アヌス男根ペニスの間、敏感なそこへと柔らかくソフトにすべる。

「あ…………あ………………」

 日陰シェイドは、軟膏ローションを塗り込むように、幾度いくど肛門アヌスの入り口をなぞった。

 ーーつぷ。

「んっ……!」

 ちゅぷっ…………ちゅぷ…………ちゅぷ…………ちゅぷ…………ちゅ…………

 張形ディルドの鬼頭が半分ほど、やっと肛門アヌスに沈められた。そしてゆったりとしたリズムで抜き差しされていくーー卑猥ひわいな音を立てながら。

 そして時間をかけて鬼頭が埋められると、揺らすように回された。じっくりと、ごく弱い媚薬が調合された軟膏ローションを馴染まさせながら。

「もう…………も……ぅ…………ゆ、ゆるし……許してください、日陰シェイド!」

 弟は日陰シェイドらしによく耐えた。
 だがとうとう泣き出し、赦しを請うた。

「もう、入れて…………入れてください…………。肛門アヌスの奥まで、日陰シェイド、お願いだから…………張形ディルドを、肛門アヌスの奥、……まで、入れて…………!」

 日陰シェイドは、弟の希を叶えた。
 弟があきらめて、ずっとすすり泣きなが耐え忍ばなけらばならなかった、その長い時間をかけて。

 弟の肛門アヌス張形ディルドを全て収めると、日陰シェイドは、弟の両手を張形ディルドに添えさせた。そして、ゆっくり抜き差しさせたり、揺らしたりするよう教えた。
 
 そして日陰シェイドは、そっと弟の手の甲を撫でてから自分の手を離した。

「自分で……練習するの?」

日陰シェイド首肯しゅこうし、一時いっときその場を離れた。



 §



「あ…………は…………ぁ……」



「リシェ」

 名を呼ばれて見上げると、そこには兄が立っていた。

「に………さま…………」
 ぽろ、と弟の眼から涙がこぼれおちた。一度零れた涙は止まらず、次々とあふれ出た。

「はしたないお願いをすることができた、と聞いて様子を見に抜けて来た。ごめんねリシェ、ここに長くはいられない」
 兄が申し訳なさそうに言う。

「そんなみだらな格好かっこうをしてーー可愛い」
 兄は、弟の髪をかき上げて額に口づけ、髪を撫でめてやった。

「にぃ……さま……ぁ…………」
 弟は、気づいた時には自分でも思いがけないほど、甘えた声が出ていた。

「どうした?」

 そして弟は、幼子がぐずる様に泣きながら訴えた。

「気持ち……良く、ならない…………」
 ふぇ…………っ…………え…っ…………え…っ…………

「どうして?ーーあぁほら。そんなに泣かなくていい。ちゃんと出来ているよ」
 兄は、弟の唇をついばみながら言った。

リシェ、…………ひくっ…………アヌス…………したいのに……っ…………上手く……出来ない…………ーーーーあん……っ!」

 張形ディルドを持つ弟の手に、兄は手を重ね、軽く揺すってやる。

「はゃ……く、……肛門アヌス……に、ペニス兄さまの、入……れて…………ぃのに………できな…………あ!……や……ぁ…………!」

 兄の手は、容易たやすく弟をよろこびに導びく。

「ひ……っく。なん……で……?ーーーーゃ……んっ!……リシェ、……リシェ上手く……上手く、できないのに…………ぅえっ……………え………」

「出来ている。淫猥いんわいに可愛く尻が揺れているよ、リシェ」

「や…………ぁ…………!」

「ーーこれ射精管理は、まだ早いと思ったのだが」

 兄が振り向くと、日陰シェイドはその意を汲み、コトり。と、トレーに“ソレ”を乗せ、兄に捧げる。

 一見、装飾品アクセサリーに見えるそれは、金糸、銀糸の、極細のワイヤーとそれよりは幅のあるものを複雑に編み上げた、筒状の“婬具いんぐ”だった。

「この茎環ペニスリングはね、使い手の意のままに男根ペニスを締める事が出来る。ーーコレくらいでいいか。綺麗だよ、リシェ」
 うっとりと笑み、兄は弟にささやいた。

「7日は慣らして待ってやろうと思ったのに、兄さまを急かして。いけない子だね、リシェは」

「あ…………ご……ごめ…………なさ…………っん!ーーーーリシェ、いやらしい、子で、……あんっ…………ごめ……なさ…………」

「構わない。ーー日陰シェイド、もうひと回り太い張形ディルドまで慣らしておけ。その後は少し休ませろ。リシェ、起きたら日陰シェイドに準備をしてもらって……深夜よるまで待っていなさい」
  
「え………?…………………」

「ーー痛くするよ、リシェ。明日は起き上がれないと思いなさい」
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