悠久の Madrugada〈マドゥルガダ〉 -蒼い闇- 《本編完結》「後日譚」連載開始しました

桜楽-sakura-

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La Madrugada 4  〔舌戯〕# R18

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 ちゅ、……鼻先に口づけられ、目元に、それから唇に何度も口づけが落とされた。

 兄が弟の唇をなぞりながら言う。

「大人の口づけを教えてあげる。ーー唇を開いて」

 弟が薄く唇を開くと、歯列を割って兄の舌が入り込んだ。
 口腔を探られ舌を吸われる。舌を絡ませ合いながら、あふれてくる唾液を共有し、飲み込む。

「そう、上手だ」

  そして兄の指先に頬から首筋、胸の尖りまでたどられ、たわむれに弾かれた。そして柔らかく転がされ「ぁ……」思わず弟の声がこぼれる。

「ここも。いじって、めて、吸い上げて、うんと感じられる様に身体を変える。だが先ずは、」

 ツーー……、首の付け根から背骨の消失点までなぞり下ろされ、更にそのアヌスに触れられた。

「ここを。女にする」

 弟の背に、ぞくりと甘い疼きが走る。

「怖いか?」

「……分からない。でも」


 何をされても構わないーー


「兄さまが、好き」

 ふ……と笑んで、兄が応える。
「私もだ。愛しているよ、リシェ」

 二人の唇が自然に重なった。



 §



「そこに」
 兄の指先が指し示された。

四つ這いアレン・フィーレ

 弟は直ぐには命令に従わず、兄を見つめて両手首を差し出した。

「……良いだろう」

 兄は弟の意図を察して、手首をかさね、バングルの鎖を巻き付けていましめた。

 兄に背を向け、いましめられた両手首を前に、弟は四つ這いアレン・フィーレの姿勢を取った。

「もっと。あしを開いて、尻を上げなさい」

 弟は従順にあしを開いて、頭を下げ、尻をつき上げた。 

 兄は弟のまろい尻を撫でながら言った。

「声は噛むな。感じるまま全て、声に出せ。代わりに許しを請うことは許そう。“イヤ”も良いことにしようか。スパイスだ」

「あ! やぁ!!」

 兄はアヌスをぐっと開き、その中心に口づけた。

「ココも可愛い、リシェ。ココが……兄さまの形になるのが楽しみだな」
 ふふ……と、兄は肛門アヌスふちでて笑い、口づけを再開した。

 ちゅぷ……ちゅ……ちゅく…………ちゅ…………

 そして、音を立てて粘膜ねんまく執拗しつようめていくーー弟に聞かせるために。

 兄の男根ペニスをしゃぶらせる時は、いやらしい音を立てながら“する”様に命じ、また自身の身からかなでられる、はしたない音を聞かせ。

 性奴隷に堕とされた身であることを幾重いくえにも、弟に自覚させる。

 既にすでに調教は始められていた。

「は……ぁ…………あん…………っ! ……や……や……ーーいやあっ…………!!」

 ぐっ……と、中まで舌が差し込まれ、弟の嬌声きょうせいがあがった。

 パチン、と兄が尻を打った。

「リシェ、尻を振ることはまだ許していない」

「あ……ぁ…………ごめ……なさい」

男根ペニスが、れているね。肛門アヌスめられるのが気持ちいいの?」
 兄は先走りがこぼれる男根ペニスを確め、弟に問い掛ける。

「……違っーーーーいえ。違い……ません…………気持ちいい……です…………」

「素直に言えたね、リシェ。良い子だ」
 兄は弟を仰向けに身体を返させ、弟の目尻に溜まった涙を拭った。

「顔を見ながらしようか。ーーリシェ、泣かせるよ」

 ヘッドボードの左右には“つなぐ”ための鎖が下がっていた。

 兄は、戒められている弟の腕を頭上に置かせ、足首から下がる鎖とヘッドボードの鎖を調節して合わせて繋ぎ、左右に大きくあしを開かせて腰を浮かせた、はしたない格好にした。

 兄は弟に、半ばち上がった男根ペニス柔々やわやわでながら命令した。

「もう2度と、ペニスここだけでイくことは許さない。肛門アヌスを責められてイけるように調教する躾ける。だから、自慰じいも許さない。したくなったら、兄さまか、日陰シェイドに頼みなさい」

日陰シェイド?」

「控えている獄吏ごくりだ」

「分かり、ました……」

 兄はまた肛門アヌスを開き、奥の粘膜をちゅぷ……とめながら告げた。

「ーーココを女にするよ。兄さまの性奴隷にするために」



 鎖で繋がれ閉じることを許されない、大きく広げられたあしは、兄の舌で肛門アヌスに与えられる、止むことのない甘い責め苦に、快感で足先までがピンと伸び、丸まったまま開かない爪先が揺れる。

「もう……もう…………あっ…………! ああっ…………く……ぅ…………許し……て……ぇ…………! ……兄さま、お願…………あ! …………ああっ!っ!!」

 張られた鎖がきしむ。
 弟は顔を左右に振り、首を仰ける。もはや開けておくことができない眼から、涙があふれ続ける。

っ! ……あ……あ…………! っ!! ……兄…さま……! に……兄さま、お願…………」

 頭上に置かれて敷布を握っていた、手首を戒められて不自由になっている弟の手が、無意識に下ろされ、兄の後頭部に添えられた。

「…………兄……さま…………お願……い…………ーーーーお願い、もっと…………っ!!!」


 肛門アヌスへの責め苦は、弟が意識を手放すまで赦されず執拗しつように続けられた。
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