幻葬奇譚-mein unsterblich Alchimist-

ドブロクスキー

文字の大きさ
上 下
138 / 183
フレンチでリッチな夜でした

その42

しおりを挟む
なーんか、喉乾いて来ねえか?」
 束の間の回想に浸っていたリウドルフの意識を、かたわらを行く百目鬼の漏らした投げ遣りな声が現実へと引き戻した。
 適度に賑わっている免税店の前を素通りして、二人は空港のターミナルを依然歩き続けた。
 行楽地から戻ったばかりであるらしい、良く日に焼けた子供が目の前を駆け足に横切る。その子をたしなめながら、両手一杯に手荷物を抱えた家族連れがターミナルの通路を渡った。
 構内に満ちる明るい喧騒を他所よそに、二人の男は淡々とそれぞれの歩を進める。
 百目鬼は歩きながら、丁寧に整えた口髭を撫で付けた。
「機内で貰える酒も味は兎も角、量が少ねえのが良くねえよ、やっぱ」
「羽目を外す奴が増えるばかりなんだから、むしろ酒類の提供は全面禁止にすべきだと思うが。いい大人が悪い手本を見せれば同乗している子供にだって悪影響が及ぶ」
 リウドルフが冷ややかに言い捨てると、百目鬼は渋い顔を連れに向けた。
なーんでい、冷めた事抜かして。じゃあ、いっそこれから事件解決と無事の帰還を祝って一杯やろうじゃねえか? 穴場の店が近くにあんだよ」
「何が『じゃあ』で、何が『いっそ』なのかさっぱり判らんが。大体、俺は今日は早く帰りたい。予約録画を入れ込み過ぎてレコーダーがえらい事になってるだろうからな」
「付き合いわりいなぁ、おい」
 百目鬼はー相手の素気無い言い草に口先を尖らせた。
 活況をていするフードコートの横を通り過ぎた辺りで、彼は細めた目を同行者へと向けた。
「……大体よォ、洋物のドラマなんか何度も繰り返し見て面白いか? とどの詰まり、銃撃戦とカーチェイスが乱暴にぶっ込んであるだけだろ、あんなの?」
 リウドルフがむっとした表情を浮かべた隣で、百目鬼は胸を少し張って見せる。
「だーから、お前さんもたまには腰を据えて、アガサ・クリスティーの何冊かでもじっくり読んでみろよ? ページをめくる度に新鮮な驚きに出会えるってるもんだぜ? ポワロの新装版が出たから、また貸してやろうか?」
 リウドルフはすぐに首を左右に振った。
「要らん。どうせまた犯人が犯行後に被害者に変装して、一芝居打ってアリバイ工作を行なう毎度のパターンなんだろ」
「パターンとは何だ、パターンとは。様式美と言え」
「それは良く訓練された奴らの間でのみ通る言葉だ」
 にべも無く言い捨てると、リウドルフは据わった目付きで相手を見つめた。
「そもそもエンターテインメントの何が悪い? 確かに大衆受けばかり狙うのが正しいとは思わんが、客を楽しませようと奮闘する作り手の意気込みにこそ受け手はまず感心するものだ。一見ワンパターンに見える外れ気味の作品でも、そこら辺の創意工夫が伝わって来る場合も往々にしてあるんだぞ」
「そんなん大概のミステリーにだって言える事じゃねえか。だったら小説で楽しんだって同じ事だろうが。いやしくも推理小説研究会の顧問を務めてるこの俺様がお薦めしてやってんだぜ? 何千冊もの蔵書を抱えるこの俺が」
「単に底無し沼にまってるだけだろ」
「今更人の事言えた義理か、この……!」
 百目鬼が足を止め、何やら憤然と文句を吐き出そうとした時の事であった。
 ターミナルを往来する人々の頭の向こうから、抜けるような明るい声が二人の下へ届く。
「あっ! ドメちゃあ~ん! お帰りぃ~!」
 客の幾人かが思わず足を止めて振り返る程の、陽気に弾んだ声であった。
 しかるに遠くから届いたその呼び掛けを耳に入れるなり、当の百目鬼は首筋を即座にすくめたのだった。
「げっ!!」
 さながら水底で雷鳴に怯える亀の如くに。
 凄まじく不吉な表情をほとんど反射的に浮かべた彼の下へ、小走りになった足音が近付いて来る。百目鬼が顔を引きらせて、リウドルフが至って平然と首を巡らせた先で一人の女が両者の下へ駆け寄ったのだった。
 偶々たまたま近くを通り過ぎた若い白人男性が口笛を吹いた。
 窓から差し込む午後の日差しに深い赤の毛髪が鮮やかに映える。
 瑞々みずみずしい体躯をTシャツとホットパンツに包んだアレグラが、瀟洒しょうしゃなスーツ姿の百目鬼の前で立ち止まったのであった。
「お帰りなさ~い。大変だったでしょ、こんな偏屈と四日も顔を突き合わせてたんじゃ」
「俺は四日も放置していた部屋の有様の方が気になるわ」
 開口一番アレグラの発した軽口に、リウドルフは皮肉を返した。
 と、そんな彼の隣で百目鬼はいそいそと帽子を脱いだ。
「こ、こりゃどうも、わざわざお迎えに来て頂いて御足労をお掛け致しました」
 百目鬼がいつに無く浮付いた様子で挨拶を遣した途端、真向かいに立ったアレグラは双眸そうぼうを輝かせる。
「あら~、もうそんなに日焼けしちゃって~。向こうの日差しはきっついもんねぇ~。大丈夫~? どっか痛くない?」
「いいえ、そんなに気に掛けて貰う程の事はしちゃいませんから。刀自とじ(※年配の女性に対する敬称)もその、お元気そうで何よりで……」
 普段の傲岸不遜な態度を急に潜め、もじもじと言葉を吐き出す百目鬼の隣でリウドルフがやおら目を細めた。
「……こいつが元気を無くすのは連続ナーフ(※ネットゲームにける下方修正)が来た時ぐらいだからな」
「やぁ~だぁ~、そんな余所余所しい呼び方しないで~」
 リウドルフの嫌味に近い指摘を、アレグラの駄々をねるような声がき消した。
「切っても切れないあたし達の仲じゃな~い。二人きりの時は『お母ちゃん』て呼んでくれてもいいのよ? 隣にいるなんか気にしないで、今すぐそう呼んでくれていいのよぉ~?」
 年配の男の顔を覗き込んで甘えるように促した赤毛の女へ、当の百目鬼は慌てふためいて言葉を返す。
「いや、うちの母親は実家で元気に暮らしてますから。もう図々しいぐらいに息災で。大体それを言うなら、あんた、俺の曾々々々々ひいひいひいひいひい祖母ばあ……」
「やあ~ん、そんな他人行儀な事言っちゃあ~」
 アレグラは大袈裟に首を横に振ると、すっかり狼狽うろたえた百目鬼を少し前屈みになって食い入るように凝視した。
「ドメちゃん、お願~い! 『可憐なお姉様』って呼んで~! 呼んで~! ねえ、呼んでぇ~!」
「おい、パラの字! 何とかしろ、この人!!」
 最早錯乱気味にすらなって訴える百目鬼から、しかしリウドルフは実にわざとらしく顔を逸らしたのであった。
「何ともしようが無い。俺が何か手を加えた訳ではないからな。自然と育まれて形成された性格なんだからもうどうにもならん。日本の湿気と同じく、これがこいつの『個性』と言うものだ。何事も無理に矯正するのは良くない」
 平然と断言した後、彼は瞳だけをかたわらの友人へと向ける。
「……そして、そんな形質が『子孫おまえ』にも受け継がれてる訳だな。やーい」
「何が『やーい』だ、こん畜生! そっちだって血縁である事に変わりはねえだろが! 最初の火元の癖し腐って何他人事みてえに言ってやがる!」
 三者三様におかしな感情を覗かせる面々へ、ターミナルを行き交う人々は奇異の眼差しを時折向けたのであった。
 窓の向こうに伸びる滑走路から白い旅客機が飛び立った。
 やがての末にアレグラはリウドルフへと目を移す。
「んで、父ちゃん、何かお土産は~?」
「お前は『親』をやりたいのか『子供』をやりたいのか、どっちなんだ……?」
 リウドルフは何やら気疲れした様子で愚痴をこぼしつつも、足元の旅行かばんの中から小振りのガラス瓶を取り出した。何らかの液体が詰められた褐色の瓶であった。
「細かい物品は後日届くが、今あるのはこれだけだ」
 渡された瓶のラベルを見るなり、アレグラは目を輝かせた。
「おおっ! ラベンダーオイルじゃな~い! こりゃしばらくお風呂が楽しみになるわ~」
「現地の農家から直接分けて貰った出来立ての一品だからな」
 そう告げると、リウドルフは目元を和らげたのであった。
 次いで、彼はターミナルの横手に広がる窓から青い空を見上げた。
 来訪してから四日目の朝、リウドルフと百目鬼はパードリー・コミューンを去る事となった。
 予定時刻より少し遅れて到着した路線バスに乗り込み、二人の旅行者は間も無く去る事となる小さな農村を最後に見遣ったのだった。
 郊外を照らす日差しは今日も眩しく、家々の白い壁が燦然さんぜんと輝いている。ラベンダーや小麦など、この時期に収穫を迎える作物は粗方刈り尽くされ、一連の労働の跡を覗かせる畑が晴天の下に広がっていた。
 郊外からロデーズへと向かうバスは平日の昼前と言う事もあってか乗客の姿は疎らで、リウドルフと百目鬼は後部の座席から落ち着いて外の様子を眺める事が出来た。
 惨たらしい殺人事件が続いたコミューンもようやくにして本来の明るさを取り戻せたようで、窓越しにかすかに伝わる村のざわめきは快活なものであった。自分達の日常といずれ切り離されるその様子を、二人の来訪者はいくらかの羨望と大きな安堵あんどを携えて見届けた。
「これにてべて世は事も無しってか」
 通路側に座った百目鬼が窓の外を見つめたまま言うと、窓側に腰を下ろしたリウドルフは鼻息をついた。
「『無し』になるかどうかは判らんな。嫌な事件として遺族を中心に記録はいつまでも伝えられて行くだろうから」
「だとしても一番最初に懸念してたみてえに、村の内部でいざこざが起こる前に解決を見られただけ良かったじゃねえの」
「まあな……」
 百目鬼の指摘にリウドルフもうなずいた。
 それからアイドリングの始まった車内で彼は窓枠に頬杖を付き、外の景色を双眸そうぼうに改めて収めた。穏やかな農村の景色が、在りのままの情景が作り物の瞳の表に映り込んだ。
「……良い感じの、所だったな……」
「そうだな」
 ぽつりと呟いたリウドルフの隣で、百目鬼も冷やかす事もせずにしんみりと同意した。
 間も無く、乗客の少ないまま路線バスの扉は閉ざされた。
 ペーパーバックを読み始めた百目鬼の隣で、リウドルフはふと窓の外へ目を遣った。
 小さな人集ひとだかりが道の向こうに出来ていた。
 収穫後に始まる様々な作業を前にして、付近の住民達が集まって何やら歓談している所であった。
 その内の一人にリウドルフは見覚えがあった。
 二日前、晴れて子の父となれた青年であった。
 妻子は街の病院で未だ検査中の身であろうが、彼の様子をうかがう限り心配はおおむね無さそうである。あと五日もすれば、この村で芽吹いた命が新たな住民となって加わる事となるのだろう。
 その時、車内からの視線に気付いたのか、間も無く一家の長となる青年が向かいのバスへと大きく手を振った。少し遅れて他の住民達も道路の方へと体を向ける。
 曇りの無い笑顔をたたえた彼らへと、リウドルフもまた車内から小さく手を振ったのであった。
 そして二人の異邦人を乗せたバスは走り出した。
 村の中心を抜け、左右に田畑が広がるばかりとなった田舎道を日差しに照らし出されたバスは滑るように進む。
 その車中で一人、リウドルフは旅行かばんから取り出したラベンダーオイルを手に取って眺めていた。つつが無く『父親』となる事の叶った一人の青年から感謝を込めて送られた品を、似て非なる立場に身を置く男は目を細めて見遣ったのであった。
 その口元に、寂しげながらも暖かな微笑みを添えながら。

 そして今、リウドルフはすぐ隣で尚も百目鬼をイジり回しているアレグラを再び見据えたのであった。
「ですから刀自とじ、うちらは今更直接の肉親て間柄でもないでしょうに」
「だあって~、こんな遠く離れた土地まで種を送れたなんて何か感動的なんだも~ん。生命の神秘って奴かなぁ。もう君を近くで見てるだけでドキドキしちゃ~う」
「せめて、せめてもうちょいとばかり、誤解を招かない表現を使って下さいよ……」
 ターミナルの一角で何やら不毛な言葉を積み重ねる血縁者達へ、その時全ての元凶は咳払いを差し込んだ。
「……そうだ。駆け足でではあったがカミュの菩提も一応弔っておいたからな」
 穏やかな、しかし明確な口調でリウドルフは愛娘へと伝えたのだった。
「え……」
 懐かしい名前が出て来た途端、はしゃいでいたアレグラも面持ちをふと切り替えた。
「帰りの飛行機に乗る間際ではあったが、世界一巡り合わせの悪い牧師の墓をもうでておいた」
 今度は少しぶっきらぼうにリウドルフが告げると、その隣で百目鬼も乱れた蝶ネクタイを整えつつ言葉を添える。
「ええ。お盆も過ぎちまいましたがね、ペール・ラシェーズ(※パリ市内に敷地を持つ広大な霊園)の墓前へ刀自とじの名前入りで確かに献花して参りやしたぜ」
「そう……」
 報告を受けたアレグラは足元に目を落としていた。
 空港内を往来する人々の足音やトランクを転がす音が、少しの間三者の間に入り込んだ。
 しかるにそれも束の間、彼女はすぐに顔を上げた。
「……有難うね、二人共」
 言葉同様の暖かな笑顔をアレグラは覗かせたのであった。
 さながら、日輪の下で風に揺れる山丹花さんたんかのように。
 その双眸そうぼうに今在る家族の姿を映し込みながら、一方で彼女は過ぎ去りし日々の情景をちらと覗き込んだのであった。
 そう……
 私は『鍵』。
 私は『道具』。
 一つの『役目』を与えられし者。
 一つの『使命』を帯びたる者。
 それでも私は、かつてあの人の『心』を解き放った。
 課せられた『役割』とは別に。
 ただ純粋に好意を寄せてくれた、あの人の心を縛る鎖を断ち切ったのだ。
 そしてあの人もまた、私の心の扉を開け放ってくれた『鍵』となる人だった。
 だから……
 だからもう、私は『紛い物』ではない。
 決して、天地あめつちに紛れ込んだ『出来損ない』などではない。
 毎日の生活の中で心から悩み喜び、そして最期の別れに際して生まれて初めて心からの涙をあふれ返らせたのだから。
 うららかな光あふれる昼下がり、小さな足音が小刻みに台所へと近付いて来る。
 丁度ちょうど食器を棚へ収めていたアレグラは、手を休めて肩越しに振り返った。
 昼食も取り終えて少しばかり経った頃の事である。
 かまどの前に屈んで灰のき出しを行なっていたベルナールが、遅れてむっくりと膝を起こした。
『……どうした?』
 台所に新たに入って来たのは小さな男の子であった。父親に似た淡い金髪に、母親の面影を宿す丸い面立ちを併せ持つ三歳程の幼子である。
『あのね……』
 その男の子は、台所の中央に置かれたテーブルの横で足を止め、目の前に立つ父親を仰いだ。
 子供は丸い瞳に好奇の輝きを灯して、湧いた疑問を忌憚きたん無く口にする。
『パパとママは、どうしてケッコンしたの?』
 途端、ベルナールは口をへの字に曲げたのであった。
『な、何だ、やぶから棒に?』
『いまそこでヘクトルのおばさんに言われたの。ボクシさんのところはいつでもナカがよくってウラヤましいって。どういうおつきあいがあってケッコンされたのかしら、ぼうやはなにかしってる?、って』
 子供の遣す他意の無い質問を受ける内に、ベルナールは面持ちを一層渋いものへ変えて行く。
 その後ろでは、皿を片付けながらアレグラが小さく吹き出した。
『ああ、まあそれはだな……』
『ねえねえ、どうしてケッコンしたの?』
 何やら口籠る父親の前で、小さな息子は無邪気な眼差しを注いだ。
 そこへ、戸棚から離れたアレグラがおもむろに近付いて行く。
 そうして彼女は夫の隣、銀の燭台が一つだけ飾られたテーブルの横で立ち止まると、我が子の下へと身を屈める。自身の膨らんだ腹部を気遣いながらも、母親は息子の頭へ軽やかに片手を乗せた。
『それはね……』
 にっこりと笑いながら、彼女は我が子へと真っ直ぐに答えた。
『きっと神様のお導きがあったからよ』
『なにそれ?』
 幼い子供はただ小首を傾げた。
 その頭上で牧師たる父親がおもむろうなずく。
『そうだね……』
 ベルナールは顎先に手を当て、柔らかな声で肯定した。
『……うん、きっとそうだ』
 窓の外で小鳥が相次いでさえずった。
 緩やかに膝を起こしながら彼女は言葉を紡いで行く。
『今は判らなくても良いの。そういう事が判るのは、誰にとってもずっとずっと後になっての事だから』
『そうだね……』
 最良の伴侶の肩を抱いて正教師は満足げに同意した。
 和気藹々あいあいとした両親の前で、幼子は益々ますます不思議そうな表情を浮かべる。そんな我が子へと、人にして人ならざる者の手によって生み出された子羊は相好を崩したのだった。
 神様、私にあなたの加護は要りません。
 今更受けられるとも思いません。
 ですが、どうか……
 どうか、この子達の行く手だけは明るく照らしてあげて下さい。
 私の至らぬ所で、どうかこの子達を見守ってあげて下さい。
 祈りを、他者に対する純粋な祈りを、彼女は捧げるようになったのである。
『いつか貴方も、そうしたお導きを受けられますように……』
 人は何故、神を生み出したのか。
 何故、それにすがろうと思い立ったのか。
 その理由を『彼女』は少しだけ理解出来るようになった。
 全てはる日の昼下がり、何でもない暮らしの中での事だった。

                    〈フレンチでリッチな夜でした 了〉
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

焔鬼

はじめアキラ
ホラー
「昨日の夜、行方不明になった子もそうだったのかなあ。どっかの防空壕とか、そういう場所に入って出られなくなった、とかだったら笑えないよね」  焔ヶ町。そこは、焔鬼様、という鬼の神様が守るとされる小さな町だった。  ある夏、その町で一人の女子中学生・古鷹未散が失踪する。夜中にこっそり家の窓から抜け出していなくなったというのだ。  家出か何かだろう、と同じ中学校に通っていた衣笠梨華は、友人の五十鈴マイとともにタカをくくっていた。たとえ、その失踪の状況に不自然な点が数多くあったとしても。  しかし、その古鷹未散は、黒焦げの死体となって発見されることになる。  幼い頃から焔ヶ町に住んでいるマイは、「焔鬼様の仕業では」と怯え始めた。友人を安心させるために、梨華は独自に調査を開始するが。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

歩きスマホ

宮田 歩
ホラー
イヤホンしながらの歩きスマホで車に轢かれて亡くなった美咲。あの世で三途の橋を渡ろうとした時、通行料の「六文銭」をモバイルSuicaで支払える現実に——。

処理中です...