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フレンチでリッチな夜でした
その12
しおりを挟む一方その頃、アレグラは地下墓地の直上にある聖堂にて主の帰りを一人待ち続けていた。
夕礼拝の時間も過ぎた今、聖堂に残された人影は赤毛の女一人であり、彼女は後列の会衆席に腰を下ろして無人となった祈りの場を見上げていた。他の多くの教会と同じく聖堂の東面には内陣に祭壇が置かれ、説教台の奥の壁には磔刑を受けるキリストの像が掲げられていた。
辺りはひっそりと静まり返っていた。
埃の舞い落ちる音すら聞こえて来そうな静けさの中で、アレグラは自身の前方に飾られたキリストの彫像をじっと見据えていたのであった。
この身が形作られてから既に二百二十年程が経つ。
多くの人々が抱くように、それだけの期間を過ぎても『過去』とは振り返れば全て『一瞬』の出来事である。
木製の長椅子に腰掛けたアレグラの瞳の奥に、数瞬に渡って幾つかの光が過ぎったのだった。
主と共に各地を巡って二百二十余年、多くの出来事や様々な事例を目にして来ても尚、彼女には一つ直感的にどうしても理解し難い事柄があったのだった。
『人』は何故、『神』と言う存在を創り出したのであろうか。
無論それが決して無益な行ないでない事は、彼女もこれまでの経験から知っていた。
医務院の奥、或いは戦場の片隅で傷付き倒れた身寄り無き者達が息を引き取る間際、神の名を口にして一心に救いを求める姿を彼女も主の傍らで幾度となく目の当たりにして来たからである。
どうしようもない『孤独』に耐える為に見えざる『保護者』を作り出す。
だが人が群を成して活動する生き物である以上、絶対的な孤独などと言う状況が果たしてどの程度の割合で発生すると言うのだろうか。それぞれが人間同士の輪の中に絶えず身を置いて尚、その『外側』に更に別の保護者や監視者をどうして設けなければならないのだろうか。
縋るのならば、頼るのならば、より身近な対象に絞れば良いのではないか。現にこの教会でも訪れた人々が頼りにし、具体的な相談を持ち込む相手は司祭なのである。何故その上に、神と言う漠然とした概念を頂かなければならないのだろうか。
人々の暮らしとは人々との暮らしだけで完結している。それは確かな事実なのだから。
鬱屈としたと言えば大袈裟だが、胸中に何やら絡まった毛糸玉のような複雑な情念が膨れるのをアレグラは覚えた。
尤もそんな疑問が生じる背景には、人造の生命体たる己独特の出自が深く関係している事を、『彼女』自身も暗に悟っていたのであった。
アレグラは緩やかに目を細めた。
畢竟するに、自分が存在する『理由』が明確に過ぎるのが原因なのだ。
自分にとって『保護者』とは『彼の人』であり、『神』とはつまり『彼の人』である。
そこへ疑問を差し挟む余地も無ければ、新たに別の『神』を設ける必要も無い。
故にこそ周囲の人々が『神』なる存在を創り出し、日々崇める様子が自分には些か得心し難い事柄として映るのだろう。己と市井の人々とは歩む道も違えば、そもそもの『起点』すら掛け離れたものであるからだ。
『標準』と『例外』。
『人』と『人ならざるもの』。
『自然』と『不自然』。
平行して伸び行く二つの線が交わる事は恐らくこの先も決して無いのだろうな、とアレグラは思った。
そして彼女は、かつて主へと問うた事を思い返す。
何故自分のような『人工生命体』の制作を始めようと思い立ったのか、と。
『死者を蘇らせる為だ』
死者そのものの顔をした相手は戸惑いもせず端的に答えた。
『それが医療の究極的な手段の一つかも知れんと思った訳だな。後は生命誕生の過程を知る事によって、人体の構造やその治療に関するより深い理解が得られるのではないかとも思った。事の詳細は流石に忘れたが、何処かの王侯貴族に懇願されたのが発端だった。死んだ家族を蘇らせてくれ、と』
……叶えたのですか?
『一応はな。死者の肉体の一部を培養し、「複製」を作る事には成功した』
短く肯定した後、髑髏の顔の持ち主は遠くを見据えるように眼窩の光を揺らめかせた。
『……だが結局はそこまでだった。如何に肉体だけを完璧に復元しようが、そこに当人の意思や記憶を宿せなければ何の意味も為さない。「器」だけをどれ程精巧に作り上げた所で無意味なのだ。むしろ見た目が寸分違わぬ所為で、周囲の人間に余計に虚しさや遣る瀬無さを抱かせてしまう。確たる実体を持つ被造物によって喪失感が倍増すると言うのも皮肉な話だが、最後には、「こんな『もの』は要らない」と涙ながらに突き返される始末だった』
そうだろうな。
実際そうだった。
『あの時』も。
長椅子に座ったアレグラは、膝の上で組んだ両手に細い眼差しを寄せた。
『それでも暫くの間は、肉体の断片から生前の記憶や人格を復元する方法を模索していたのだが、やがて何処で何を聞き付けたのか、妙な事を抜かし出す奴らが周りに出没するようになってな……』
そこまで言うと、心底不愉快そうに髑髏の顔の持ち主は虚空を睨み付けた。
『立場上どうしても影武者が必要だから、召使に金を一々支払うのが面倒だから、死を恐れぬ忠勇な兵士が欲しいから、人造人間を創って遣してくれと注文を付ける馬鹿共が現れ始めた。酷いのになると、「自分好みの『健気』で『従順』な可愛らしい女の子達を創って下さい!!」、とか臆面も無く抜かして来た奴らもいたっけな……』
実に忌々しげな物言いであった。
『俺は自分の研究が、社会の進歩に繋がる崇高なものであると信じたからこそ続けて来たのだ。安易に使い捨てに出来る人間を市井に溢れ返らせて、命の「価値」を暴落させたくて始めたのでは決してない。だが世の中、そうは思わない連中の方がどうにも数が多かったらしい。自分の一方的な思い込みを絶対に拒絶しない、双方向性を欠いた都合の良い「他人」と言う、在りもしない「虚像」を求める輩は思いの外大勢いるようだ』
口調を苦々しいものへと変え、彼は頭を振った。
『そういう下衆共があんまり煩く付き纏うので、口から出任せの製法を市井に広めてやった。他者へ歩み寄る「努力」をそもそもしない、互いの愚痴を零し合う事も無ければ、相手の隠れた美点に感心する事も無い「空虚」な関係ばかり築きたがる奴らが、挙って自分の股座を弄り回している光景なんぞを思い描くと黒い達成感が今でも湧いて出る。尤もそれが原因で、バチカン辺りからは完全に敵視される破目にも陥ったのだが……』
ぼやくように述懐して、偏屈な錬金術師は黙り込んだ。
そこまでを思い返した所で、長椅子に腰掛けたアレグラはやおら息をついたのだった。
何とも面倒な話だ。
浮世の渡り方が一筋縄では行かぬ事は知っているが、そこを更にややこしくしているのは当人の捻くれた性情ではないのか。
聖堂に一人居残る彼女の周りで、辺りは以前と変わらず静まり返っていた。壁や支柱に灯された明かりが淡々と揺らめきながら、ただ時の過ぎ行くを示すばかりである。
やがての末に、会衆席の後列に腰を下ろした赤毛の女は首をゆっくりと持ち上げた。静謐を満たす聖域にて、その『祝福』と『加護』の外に在る者は東面の祭壇に掲げられた像を徐に見上げたのだった。
十字架に手足を打ち付けられ、茨の冠を頭に頂いて静かに瞼を下ろした『神の子』へと、神ならざる者の手によって生み出された『子羊』は真摯な眼差しと共に問い掛ける。
『あなた』は本当にそこにいるのですか?
『あなた』からは私はどのように見えているのですか?
『あなた』と『私』はどのようにして在るべきなのですか?
密かに寄せた質問に対する啓示は、静寂を湛えた聖堂には訪れなかった。
代わりに場へ差し込んだのは一組の足音であった。
祭壇の向こうから、ナタナエルに先導されてリウドルフが姿を覗かせた。燭台を掲げた司祭に導かれ、地下墓地より戻った彼は聖堂の奥に一人座っている赤毛の女へと間も無く首を巡らせたのだった。
「待たせたな」
「いえ」
答えて、アレグラは席から腰を上げた。
身廊の脇に出た彼女の前で、リウドルフはナタナエルへと一礼する。
「では司祭様、大した助勢も叶いませんでしたが、この件に関しては私も私なりに調べてみようと思います。本日はこれでお暇させて頂くと言う事で」
「こちらこそ無理難題を唐突に押し付けてしまいまして真に相済みません。ですが、以後も先生の御協力を仰げるとあらば心強い限りです。どうかお気を付けて」
そうして医師と司祭は交互に挨拶を遣すと、最後に握手を交わしたのであった。
一連の遣り取りをアレグラは距離を置いた所から一人眺めていた。
壁に掛けられたランプの炎が、くすぐったそうに揺らめいた。
祭壇奥に掲げられた受難の彫像だけが、夜半の聖堂の様子を静かに見下ろしていた。
煌びやかな星空が家々の屋根の上に顔を覗かせていた。
宵を大分回って外の空気は随分と涼しいものに変わっており、人々も床に就き出したのか辺りには静けさが満ちていた。夕刻までの活気は今や失われつつあったが、代わりに地表には満足げで安らいだ寝息が充満しようとしていたのであった。
警邏中の衛兵以外に出歩く者も無い夜の路地を、リウドルフとアレグラは家路に付いていた。
街の灯りが一つ消える度に天上に瞬く星が一つずつ増えて行く。人の生み出す営みと光とが未だ周囲をそこまで圧迫していなかった頃、夜風もまた様々な芳香を他所から運んで、目に見えぬ活気を其処彼処に跳ね回らせたのであった。
小さな足音を石畳に刻みつつ、リウドルフは教会から続く坂道を下って行く。その道すがら彼は鼻息をついた。
「……田舎の獣害が大袈裟に伝わって来ているのかと思いきや、随分と難儀な事件に見舞われていたようだな……」
夜空を仰いで彼は疲れたような言葉を吐いた。
その後ろからアレグラが平淡に指摘する。
「ですが、そのような土地であるからこそ身を隠すには好都合と……」
「そうだな。そんな事も言ったな」
やはり疲労を乗せたような口振りでリウドルフは相槌を打った後、静まり返った夜の街を見回した。
「……だが事態がこのまま動かんようでは、直に軍隊が出張って来る。それに合わせて教会の連中も人員を派遣して来るかも知れん。またぞろ面倒な流れになって来た」
流れになって来たのではなく、わざわざその流れに飛び込んだの間違いではないだろうか。
まるで他人事のように言い切る相手の様子にアレグラは内心で呆れながら、口には出さずに後ろを歩いた。
毎度の事と言ってしまえばそれまでの話である。
この悪癖は恐らく死ぬまで治るまい。
諦め半分に結論付けてから彼女は辺りに視線を散らした。
宵闇の降り積もる街は暗く、そして静かであり、動く者の影も形も近くには見当たらない。
数時間前、教会の前で擦れ違った修道士達の一団も、当然と言えば当然至極であるが既に姿を消していたのであった。
結局何を言い合う事も無いまま別れた相手の横顔を、アレグラは黙して思い返していた。
彼是三年程も経つだろうか。
俯き加減で坂道を下る彼女の右手に、坂の中程に店を開く居酒屋が差し掛かった。
客の数も最早少ないのだろう。夕時の陽気な喧騒が店内からから漏れ出る事は無く、代わりに何処か微睡掛けているような柔らかな灯りが、道に面した窓から表を照らしていたのであった。
柔和で優しげな光に引かれるようにして、アレグラは通り過ぎようとする居酒屋へと首を巡らせた。
そう……
始まりは確か、こうした趣の店での出来事だった。
近景を見据えながら遥かな遠景を望む彼女の脳裏に、硬質の金属音が不意に鳴り響いた。
石畳に一振りの小剣が転がされたのである。
白昼の路上での事であった。
剥き出しの白刃が日差しに煌めき、それを見下ろす彼女の面皮に撥ね返る。
周囲からは、緊張によるざわめきと共に、悪意の篭った含み笑いが幾つか発せられていた。
『早く拾えよ。てめえの得物だぜ、そいつァ』
嘲笑交じりの声が、彼女の面前から遣される。
足元に投げて遣された剣から顔を上げたアレグラの前に、その男は立ちはだかっていた。
シャツの胸元を大きく開け、殊更に意地の悪い笑みを湛えた若い男である。日にうっすらと焼けた浅黒い肌からは酒精の臭いが滲み出て、その手には路上に転がっているのと同じ剣が握られていた。
風体と言い言動と言い、さながら陸に上がった海賊のような、粗にして野の雰囲気を全身から醸し出した男であった。
その青年は通りに出来た人垣の中、相対する細身の相手へと甚だ険悪な眼差しを送り付けた。
『おいおい、どォした? まさか今頃ンなって怖気付いちまったって事ァねえよなァ!? あァ、色男よォ!?』
侮蔑に満ちた挑発を追って、彼の周りを取り囲む男達から嘲笑が相次いで巻き起こった。
左右の眉に段差を付け、首を傾いで、今にも鼻先に噛み付かんばかりの剣幕で彼はこちらを睨み付けて来る。
対するアレグラの周囲では不安の、若しくは好奇の色を滲ませた囁きが絶えず交わされ、路上で起きた悶着の様子を誰もが固唾を呑んで注視していた。
男の握った剣が日差しにぎらりと不吉な輝きを発した。
種々の眼差しが交錯する只中で、アレグラはただ己の正面に傲然と立ち塞がる青年をじっと見つめ返したのだった。
豊かな赤毛を短く刈り揃え、ワインレッドのベストと黒いキュロットに身を包んで凛々しく男装した彼女を青年もまたきつく睨み据える。
輝く日輪が南天へと近付いた頃の出来事である。
それが彼、ベルナール・ド・カミュとの出会いであった。
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