幻葬奇譚-mein unsterblich Alchimist-

ドブロクスキー

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今宵もリッチな夜でした

その15

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 美香がようやく下校する頃には、昼過ぎから降り続いた雨もやっと上がっていたのであった。
 それでも頭上を覆う雲は未だ厚く、月の顔どころかわずかな星明りさえも望めない。学校の脇を伸びる歩道を街灯が点々と照らし、そこを美香は気の乗らぬ歩調で進んでいたのだった。
 少し前をリウドルフが歩いていた。
 商店街からも離れた宅地の奥では時刻が遅い事も手伝って通り掛かる人は皆無であり、ぽつぽつと明かりを灯した周囲の家だけが暗い歩道をとぼとぼと歩く二つきりの人影を環視していた。
 擦れ違う人にも車にも出くわさないまま、校門を後にして五分ばかり道を歩いた頃、リウドルフが肩越しにやおら振り返った。
「おーい、いつまでも不貞腐れた顔してるなよ。ついでに、もうちょっと早く付いて来てくれないか? 俺もあんまり時間を掛けたくないんだ。それこそ、また頭を弾かれないとも限らないんだからな」
 投げ遣りに苦情を遣して来たリウドルフへ、美香はひがむような眼差しを向けた。
「……でも、どうせ死なないんでしょ?」
「そりゃそうだが、生憎とこっちには世間体ってのもある。こんな時間に男の教師が女子高生を連れて夜道を歩いてる所なんか見られた日には、どんな噂が立つか判らん」
「おまけに家に連れ込もうとしてる……」
「だからそれを言うなって」
 美香の指摘に、リウドルフは口元を覆ったマスクの上にのぞく目元にしわを寄せた。
 そのリウドルフを、美香は指差して言う。
「て言うか先生、すでに不審者っぽいじゃないですか。そんなわざとらしくマスクなんか付けて」
「仕方無いだろ、頭と目元を覆った所でドーランを切らしたんだから。日頃からそんな沢山の補修材を持ち歩く訳にも行かないし、実際これまではそれで何も問題無かったんだからな」
「何それ……今までずっと皆を騙して来たって事じゃない……」
「エチケットだ、エチケット」
 つまらなそうに言って、リウドルフは顔を前へと戻した。
 その細い背中を、美香は釈然としない面持ちで見つめていた。
 保健室を出る間際、美香は司へ訊ねたのだった。
『先生は一緒に来てくれないんですか?』
 美香のすがるような眼差しの先で、司は微笑をたたえつつも首を横に振った。
『そうしたいのは山々なんだけど、私も事後処理が忙しくてねぇ……これからあちこちに連絡を遣したり説明に出向いたりで、今夜はうちに帰れるかどうかさえ判らないんだ』
『そうですか……』
 表情に不安な影を俄然がぜん走らせた美香へ、司はなだめるように笑い掛ける。
『大丈夫。変に心配しなくても、あの人は悪い人ではないよ。それは保証する』
 そう言って、司は保健室の前を伸びる長い廊下を見遣ったのだった。
 少し遅れて美香が相手の眼差しを追った先に、リウドルフが廊下を一人歩いていた。
 丸眼鏡の奥で目元をやや細めつつ、司は穏やかな声で評する。
『……偏屈な人ではあるだろうが、別に性根が歪んでいる訳じゃない。世間的に見れば至極真っ当ないい人という、そういう表現が最終的には当てまるんじゃないかな』
『だったらいいんですけど……』
 尚も安心した素振りをのぞかせずにいる美香の前方から、その時リウドルフが声を上げる。
『おーい、どうかしたのか?』
『いいえ、何も』
 美香から目を離し、廊下の向こうへと司は答えた。
『今行きますよ、テオさん』
 そうして司は保健室の電気を消すと、照明の点々と灯る夜の廊下を歩き出したのだった。
 後に残された美香は数秒の間保健室の横手にたたずんでいたが、程無くして小首を傾げた。
『……テオさん?』
 そして今、美香は自身のすぐ目の前を行く男の背中を見つめる。
 蒼白い街頭に照らされるその背は如何にも貧相で、おまけに所在無さげで、取りも直さず不気味であった。
 辺りに人影は依然いぜんとして見当たらず、学校も遠ざかり、家々だけが黙して並ぶ夜の歩道を二人は歩いていたのだった。
 その時、先を歩いていたリウドルフが出し抜けに首を持ち上げた。
「あっ!!」
 夜空へと向け、鋭い叫びが上がる。
「しまった! 蕎麦屋の割引券が今日までだった! 今夜は大っぴらに出歩く訳にも行かないし、くそっ、もったいない事したな……!」
 心底残念そうな嘆きであった。
 しばらく黙って歩いていたかと思えば、その間に一体何を考えあぐねていたのやら、美香は相手の後ろで呆れた表情を浮かべる。
 と同時に美香の頭に一つの疑問が浮かんで、間を空けず彼女はたずねていた。
「……先生って、ものを食べるんですか? 死んでるのに?」
「食べちゃいかんのか」
 何やら気を悪くした様子でリウドルフは肩越しに美香を振り返ったが、そこで美香はぴたりと足を止める。
「どうした?」
「まさか……」
 怪訝けげんそうに相手を見遣ったリウドルフの後ろで、美香はにわかに怯えた様子をのそかせたのだった。
「……まさか食事って……人間?……人を、食べてるの……?」
「……お前、いい加減にしないと名誉棄損で訴えるぞ! いずれ調査書(※所謂いわゆる『内申書』)にも書いてやる! 他者に対する配慮に欠けているってな!」
 こちらも足を止め、美香の方へと振り返ってリウドルフは憤慨ふんがいした。
「俺はそもそも物を食べなくても支障は一切無い。ただ、それだと日々の生活があまりに寂しいから趣味的に食べ歩きをしてるんだ」
「そんな事言って、ほんとはその辺の人達に声を掛けちゃ物陰で血をすすったりとかしてるんでしょ!?」
「するか! こっちは去年からこの街に住んでんだ! そんな真似を日常的に繰り返してたら失踪者の数がとんでもない事になって、とっくに大騒ぎになってるに決まってるだろうが!」
 曇り空の下、誰もいない夜道に深刻さにいちじるしく欠ける口論の声は虚しく響いたのであった。
「全く……」
 やがての末に、実に不愉快そうにリウドルフはまた前を向いた。
「……俺がわざわざこの国に来たのは、日本の学者が発見した『旨味』に興味を引かれたからだ。栄養学なんてジャンルが確立される以前から、味覚に作用する物質が体に影響を与えるだろう事は察していたからな」
 その後も何やらぶつくさと愚痴をこぼしながら、リウドルフは夜道を再び歩き始める。
 美香も口先を尖らせて、渋々とその後を追うのだった。
 結局の所、選択肢が他に無いのである。
 どうしてこんな事になったのか。
 自分が底ものぞけぬ大海原の深みへと、返す波に足を取られるようにして刻々と近付いているように美香には思えてならなかった。
 月明かりと星明りに救いを求めるように思わず天を仰いだ少女の眼差しを、分厚い雲がさえぎった。

 校門から歩いて十分程で、美香はリウドルフの住むというマンションの前まで辿たどり着いた。
 周辺の民家から突き出てこそいたが、至ってありふれた外装の特段珍しくもない六階建てのマンションである。正面玄関のガラス戸をくぐり、両者は今更会話を弾ませるでもなくそのままエレベーターまで乗り込んだ。
 四階の端の方に、リウドルフの部屋はあった。
「ちょっと待ってろ」
 不機嫌そうに言い捨てると、リウドルフは鍵を開けて室内へと入る。
 半開きになった扉から、内部の明かりと音とが漏れ出して来た。
 部屋の主人が帰宅する前から、室内には明かりが灯されていたようである。
 また、扉の向こうから誰かの声も聞こえて来る。
 随分と高い声域の、これは女の話し声だろうか。
 戸口にたたずんだまま、美香はいぶかる面持ちを浮かべた。
 と、そこへ室内からリウドルフの怒鳴り声が聞こえて来た。
「アレグラっ!! いつまでやってんだ、お前は!!」
 これまでにない剣幕で怒っているらしいリウドルフの様子に、美香も戸口で思わず姿勢を正してしまった。
 ところが、そこへ今度はまるで緊張感の無い別の声が、半開きの扉の隙間から漂って来るのである。
「あ、帰ったんだ。おかえり~」
 何やら億劫そうな、しかしそれは明らかに女のものと判る声であった。
 美香は眉をひそめるのと一緒に急に興味が湧いて来て、開かれた戸口から顔を差し込んで内部の様子をうかがい始めた。かばんを持った制服姿の女子高生が夜も更け行く頃に他人の部屋の様子をのぞき込むなど、誰かに見られでもしたら非常に気まずい事態になりそうである。
 しかるに結局の所、誰も好奇心には勝てないのが実情であった。
 その間も、部屋の内で起こっているらしき言い争いは続いた。
「何が『おかえり』だ、このド廃人!! 電話が鳴ったら一度は出ろ!!」
「え~? 電話ァ~? 何それ~? 何の話ィ~?」
「学校まで迎えに来いと何度も何度も電話したろうが!!」
「へ~、そうなんだ~。全然気付かなかった」
「気付け!! 気にしろ!! 少しは現実こっちに意識を向けろ!!」
「でも、いいじゃん、こうして帰って来られたんだから。あたしが迎えに行く必要も無かったっしょ」
 実に面倒臭そうに、女の声は言葉を返した。
 美香は戸口の隙間をくぐって、リウドルフの部屋へと入った。玄関をいつまでも開けておくのも防犯上よろしくない気がして、少女は室内に入るのと合わせて後ろ手に扉を閉めたのであった。
 一般的なマンションの間取りが、目の前には広がっていた。
 玄関の前には細い廊下が伸び、少し離れた所にリビングの広がりが見える。
 先程からの悶着の声は、どうやらそのリビングから流れて来るようであった。
「俺に迎えが必要だったんじゃない! 生徒の方だ!」
「ええ~っ? 何であたしがそんな事……って、ちょっと失礼……ハイハーイ、戻ったよ~。よーし、ユッキーとハルマキも合流出来たみたいだし、ここらで攻勢に出よっか。チーム・タクト、吶喊とっかんしちゃうぞ~っと」
「話はまだ終わってない!! 耳をふざぐな!!」
 何やら妙な盛り上がりをさらし続けるリビングの様子に、さながら火影へ吸い寄せられる蛾の如く、美香は何とはなしに興味を引かれて近付いたのだった。
 靴を脱いで廊下に上がってしまえば足音はほとんど立たない。そうして美香は廊下とリビングの仕切りにまで近付き、くだんいさかいの現場をちらとのぞき込んだのであった。
 果たして、八畳程の間取りのリビングには二つの人影があった。
 一つは廊下との仕切りの脇に憤然とした様相で仁王立つリウドルフ。
 そしてもう一つの人影はリビングの窓辺に陣取り、三つ並べた二十七インチ型ディスプレイの前に腰を下ろして何かのゲームに興じている若い女性であった。
 しかし、
「……え」
 その女性の後姿を視界に収めた途端、美香は俄然がぜん言葉を失う。
 床に置かれたマルチディスプレイの前でクッションに腰を下ろし、その女性は下着姿でゲームに熱中していたのであった。薄手のキャミソールにショーツのみの格好で、それで頭には重厚そうなヘッドセットを装着し、彼女は今も手元のマウスとキーボードをせわしなく操作している。横手に置かれた大型のデスクトップパソコンが唸るようにファンを回し続けていた。
 にわかに面食らった美香には気付いていない様子で、リウドルフがまた声を荒げる。
「聞いてんのか、アレグラ! 仕事だ、仕事! たまには体を動かせ!」
 一方アレグラと呼ばれた女性は実に面倒臭そうに、実際クッションから動こうともせずに首を巡らせる。
「も~、うるさいなぁ……あたしはこれでも月額トップの賞金女王で……」
 口に芋けんぴをくわえてそこまで言った所で、彼女はリウドルフの後ろでリビングの様子をのぞき込む美香の姿を目に留めたのであった。
「あ……」
「……あ、どうも……お邪魔します……」
 相手と目が合った途端、美香は頭を下げつつ及び腰に挨拶を遣した。
 その美香をかえりみてリウドルフは溜息をつく。
「……何だ、入って来たか……まあいい。今ちょっと取り込み中でな、この馬鹿をすぐに……」
 と、リウドルフが言い終えるより先に、床に置かれたマルチディスプレイが一斉に真っ赤に染まり、女が弾かれたように顔を戻した。
「えっ!? 何今の!?」
 唇に挟んだ芋けんぴは落とさずに、女はある意味で器用にわめき始めた。
「おかしくない!? 何で壁越しにヘドショ(※ヘッドショット)が決まんの!? あたし、頭出し(※遮蔽物から最低限の視界だけを確保して有利に射撃を行なう事)すらしてないよ! って、ケロリンもキルされてるし! 裏取り(※相手集団の後ろを取る事)された!? されてないよね!? おかしいでしょ!? あ、ユッキーもやられた!? 絶対おかしいって、こんなの! あいつらチート使ってるよ! 腹立つな~、も~!」
 ヘッドセットのマイクへ向けて一人憤慨ふんがいした声を上げる女を、リウドルフが苦々しげに見下ろす。
「何でもいいから、区切りが付いたんならこっちの話を聞け! 客が来てんだ! みっともない姿をいつまでもさらすな!」
「ええ~? だって違反者に出くわしたらすぐ運営に報告しないと……」
「向こうのアカウントだけ知らせて仲間に任せりゃいいだろ!!」
 リウドルフの剣幕に流石に根負けしたのか、女はくわえた芋けんぴをばりばりと嚙み砕いて飲み下すと舌先をのぞかせて見せた。
「はいはい、判りましたよぉ……ゴメ~ン、ちょっと急用。ちょい離席するね。皆も休憩入って」
 リウドルフへと答えた後、女はすかさずマイクへと訴えた。
「いや、離席じゃなくて終了しろよ……パソコンの電源を落とした分だけ寿命が縮まる病気にでもかかってんのか、お前は……」
 リウドルフが呆れる前で、女はヘッドセットを外してクッションから立ち上がる。
 途端、鮮やかな赤毛が腰の辺りまで垂れた。
 リウドルフの後ろで、美香は思わず目を見張っていた。
 差し詰め斜陽の光を浴びてきらめく川面のような、豊かな光沢を持つ赤い長髪である。
 その鮮やかな髪に負ける事無く、肢体の印象もまた極めて強いものだった。
 やや細身ではあるが豪華なスタイルの持ち主である。へその辺りは洒落た花瓶の首のように細く引き締まり、腰からももに掛けては同じく花瓶の胴を連想させる豊かな膨らみを有している。
 そして胸部と言えば、そこに活けられた大輪の牡丹のようであった。
 一言で表すなら、豊潤そのものの肉体である。
 下着越しにも容易に判る大人の豊満な体躯に見とれる内、美香は何やら気恥ずかしくなって目を逸らしたのだった。
 他方、その美香を改めて見つめ、赤毛の女は面白そうに相好そうごうを崩す。
「あら~……これって何? ひょっとして事案発生って奴?」
「……お前もいい加減にしないと、名誉棄損で訴えるぞ」
 実に忌々しそうに、リウドルフは苦言を呈した。
 ひっそりとした夜の事であった。
 天井の照明が白い光を投げ掛ける中で、三者はこうして顔を合わせたのだった。
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