黒の瞳の覚醒者

一条光

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番外編~フィオ・ソリチュード~

色褪せていく

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「待てって、待ってくれよ! おいらの事買っただろ、おいらはフィオのものなんだからさ――」
「要らない」
 何を買って帰ろうかと通りを歩いてるとリリアが食べる物を買いに来てたルインに会ってしまった。
「金出したんだからそんなはずないだろ、それにほら、おいらってかっこいいだろ? 大人になればきっともっとかっこよくなるし――っておい!」
 ワタルより良いと思う相手なんか私には居ない――というよりは他の男を見てと思う事がない。
 天明は強いし評価は出来るけど、それは強さとかの事で闘技場の司会者や観客みたな感じは一切無い。
「付いてこないで」
 むぅ、面倒くさい……なんで付いてくるの?

「おいらフィオの事好きなんだよ、だから――」
 手早く串焼きの屋台を見つけるといくつか包んでもらって一気にルインを引き離す。
 私の加速に面食らったみたいで動かない、このまま撒く――。
「うぉおおおおおっ、待てーっ!」
 騒がしく声を上げてるけど付いては来れないみたいで声は遠ざかっていく、よし……ワタル起きてるかな?

「ただいま」
「フィオちゃんおかえりなさい。お買い物どうでした?」
 適当にルインを撒いて宿に戻るとリオが迎えてくれてみんなが集まってた。
 ワタル起きたんだ……よかった。
「……これだけ」
 金貨袋を持って長い時間出掛けてたのに持って帰った成果が情けなくてちょっと素っ気なくワタルに渡した。

「おい! ここに銀髪の――居たー! もう、おいらを置いて行くなよ。お前の男だろ」
 ッ!? ワタルの前でいきなり何を言い出すの!?
「ちょ、フィオ、誰だこいつ」
 なんでワタルもそんなに動揺してるの……普通そんなのあり得ないって思うところでしょ?
「知らない」
 なんの関係もないって分かってもらわないと――。
「さっきおいらを買って自己紹介しただろ。ルインだ!」
「か、買った…………!?」
 なんでそんな断片的な情報だけで世界が終わったみたいな顔するの……ワタルは私の事信じてないの?

「フィオ、ちゃんと説明しなさい。ワタルの魂が抜けかけてるわよ」
「本当に愕然として真っ白になっておるのじゃ、旦那様ー、見えておるかー? なにかもやもやが出ておる気がするのじゃ」
 意識がどこかに行ってるワタルをミシャが揺り動かしてるけどぴくりともしない……私がアドラの人間みたいな人買いをしたって思い込んでる……。

「買ってない、すぐに売った」
 形としては売買したけど、あれはリリアにお金をあげる理由作りの為だった。
 なんでそんなに簡単に会ったばかりの子供の話を信じるの?
 なんで私はそんな事しないって信じてくれないの?
「フィオちゃん、ワタルが死にそうな顔してるから最初から説明して? …………なんだか触ると崩れていきそう」
 ワタルの様子に動揺したリオが本当は違うんでしょう? って視線を送ってくる。
 リオは私の事信じて――。

「あ、初めまして、おいらフィオに買われてフィオの男になりました」
「ぐはっ!?」
「あ、旦那様が死んだのじゃ」
 本当に何か攻撃を受けたみたいに倒れ込んだワタルをミシャが恐る恐る突いてるけど動く気配が無い……ワタルは私の人買いを信じ切ってる。

「まぁフィオもお年頃だものね。色々あるだろうし心変わりもするわよ」
「ティナ追い打ちはやめろ、ワタルが痙攣してるぞ」
 ワタルの反応を面白がるようにティナがふざけた事を言ったせいで苛ついてくる。
 心変わり? そんな事あり得ない、ふざけないでっ! ティナには私の気持ちについて相談だってした。
 私の気持ちは知ってるはずなのに――あぁ、ワタルで遊ぶのが面白くて今の私の気持ち見えてないんだ。

「変な事言わないで。それに、付いて来ないでってちゃんと言った」
 早くルインを追い払わないと――。
「好きになっちゃったんだ。それにこれも何かの縁だろ? きっと幸せにしてみせる。だからおいらのお嫁さんになってくれよ」
「嫌、帰って」
 なんでワタルの前でそんな事言うの……私は心変わりなんかしない。
 私にとってここに居る私の家族だけが特別なのにっ。

「う~ん……要領を得ないわね。でもフィオがあの子を好きってわけではないみたいね。ワタルー、戻ってこないとフィオが取られちゃうわよー」
「はっ!? ショック過ぎて意識飛んでた。あ~……娘が彼氏連れて来たお父さんの気分ってこんな感じか? すげーダメージ――」
「っ!?」
 ワタルの言葉を聞いた瞬間堪えきれなくて私は宿から逃げ出した。

 娘? 私はワタルの事好きって、特別って何度も伝えたよ? ワタルも一緒に居たいって言ってくれたのにそういう相手じゃなくてとして見てたの?
 それに……私がワタルの事好きって気持ち信じてなかった。
 だからあんなに簡単にルインを恋人にしたって信じたんだ。
 ワタルと出会ってからの思い出が全部色を失っていくみたいで、恐くて、苦しくて、好きな人が私の気持ちを信じてくれてなかったのが辛くて少しでも早く、少しでも遠くに行きたくて私は走り続けた。

 行くあてなんかなかった。
 全く知らない土地だし知識も無い、ただ闇雲に走った。
 気がつくといつの間にか宿や観光客向けの店があった場所からは完全に離れて周りはスラムに近い民家ばかりになってた。

「ワタルの……ばか」
 呟くとほっぺたを雫が一粒伝っていった。
 なんでこんな……ワタルは結局私の気持ちなんか分かってなかったんだ。
 私の思う大切も好きも、ワタルのとは違ってたんだ。
「もういい……知らない」
 私を変えたくせに、こんなの酷い、胸がずっと痛い。

「おーい! やっと見つけた。やっぱフィオスゲーな、おいら全然追いつけなかった」
 この子供のせいで――子供のせいで……っ! 私はワタルの気持ちとのすれ違いを知った。
 馬鹿みたい……おんなじ気持ちだって、全部私だけだった。
 滑稽過ぎる。

「どうしたんだ? なんか急に元気無いな――あ、腹減ったんだろ? こんなに走ったんだもんな、うち来いよ。姉ちゃんの為に色々買ったからさ、一緒に食べようぜ」
 悪気なく無邪気に笑う顔が腹立たしくて、弱り切ってる自分を晒したくなくて私は今度は姿すら捉えられないよう全速で走り出した。

 日が傾くまで走って整った民家が密集した区画まで来た。
 リリア達の家があるスラム街からは反対の方角だから流石にルインも追っては来なかった。
「疲れた……」
 体がじゃない、気持ちが、胸の奥が重くて酷く疲労してるみたいで小さな広場の噴水の脇に座り込む。
 これからどうしたらいいんだろう……リオには会いたいけどワタルの所には帰りたくない。
 何も無い……ワタルの傍だけが唯一無二の私の大切な居場所だと思ってたから、それが失くなったら私には何も無い。

「お嬢ちゃん大丈夫かい? 随分と顔色が悪いけど、医者を呼ぶかい?」
「要らない、体は健康」
「体はって事は気分が沈んじまう事でもあったんだね……じゃあほら、これでも食べて元気出しな、おばちゃんからの奢りだ」
 近くで屋台をやっていた恰幅のいい中年の女が屋台まで戻って何かを持ってきた。
 甘い香り……これ、もしかして――。

「メドゥ?」
「ああそうさ、メドゥの実を使ったうちの特製クレープさ、クリームにもメドゥの果汁を使ってるからさっぱりしてるよ」
 起きてから何も食べてなかったし突き返す元気もなくて渡されたそれをじっと見つめる。
 良い匂い……そういえば、初めてグミを貰った時ワタルに食べさせたいってメドゥの実探したっけ……あの後色々あって結局一回も食べさせた事なかったな……。

「あれまぁ、もしかしてメドゥ嫌いだったかい?」
「なんで? メドゥは美味しい」
「相当辛い事があったんだね……どうだい、おばちゃんに話してみたら、解決はしないかもだけど溜まってるものを吐き出したらいくらかスッキリするよ?」
 座り込んで動かない私の隣に店主も腰を下ろした。
 話したってどうにもならない、ならわざわざ嫌な事を思い出すような事したくない。
 そう思って貰った物を平らげて立ち上がる。
「もう一個食べるかい」
 立ち上がった瞬間お腹が盛大に鳴った……貰ったのが意外に美味しかったから……むぅ。

「いい食べっぷりだねぇ、そんなに美味しいかい?」
「美味しい、クリームもメドゥの味を邪魔してなくて丁度いい」
「そうかいそうかい、そりゃ良かった。ところであんたそろそろ帰った方がいいんじゃないかい?」
 日が暮れて片付けを始めた店主にそう言われて私は口ごもる、帰る場所なんかない……やる事も、生きる目的すら分からなくなった。

「……よかったらうちに来るかい? 王都に士官した息子が使ってた部屋が空いてるんだ。ずっとは無理だけど気持ちが落ち着くくらいまでなら泊まってってもいいよ」
 結局自分で決められなかった私は野宿は駄目って言う店主に手を引かれて彼女の自宅に泊まった。
 そして翌日、バイトと称した試食をさせられてる。

「食べてるだけでいいの?」
「ああ、とても助かってるよ。あんたのおかげでお客がいつもの倍さね」
「なにもしてない、よ?」
「そこでこれみよがしに美味しそうにクレープ食べてくれれば興味を持った客が集まってくれるのさ、おかげでもう一日のノルマが終わっちまいそうさ」
「ふ~ん?」
 タダで貰った美味しいものを食べてるだけの仕事に疑問を持ちつつも店主から預かったお金を渡して買った振りをしながらクレープを繰り返し注文していく。
 食べる事が仕事……アドラに居たら考えられないような内容、こんな国もあるんだ。

 ん、やっぱりメドゥのが一番美味しい、ワタルも食べたら喜ぶかな――そんな事を思った瞬間思考が停止する。
 何考えてるの……ワタルは私の事なんか……私ももうワタルの事なんか……。

「そうかい、両想いだと思ってたら実は片思いか……青春だねぇ、にしても相手の男はろくなもんじゃないね。自分は何人も侍らせておいてろくに話も聞かず信じもしてなくて挙げ句こんな幼い娘を弄んでたとはね、離れて正解だよそんなクズとは」
 仕事を終えて店主の自宅に戻ってぼつりとワタルの事を口走ったんだけど……なんだろう、私の感じた事を話したら店主が凄く怒り出した。
 私自身酷いと思ったし許せないんだけど関係無い人間にワタルが悪く言われてるともやもやする。

「い、良い所も……いっぱいあるから――」
「いいや、ダメ男ってのは相手にそういう風に思わせるのが上手いんだ。間違っても許してやろうとかやっぱり付いててやらないと駄目だとか考えちゃいけないよ。そうやってずるずると離れられずに食い物にされるんだから」
 店主の中だとワタルはとんでもない悪人になってるみたいでずっと眉がつり上がってる。

「でも――」
「でもじゃないの、あんたみたいな器量良しそんな男には勿体ないよ。あんたにはいくらだって選択肢があるんだ、そんな女にだらしないダメ男自分から捨ててやりな」
 私が捨てる……? ワタルを捨てる? ワタルに貰った全てを捨てる?
 そう考えたら胸の奥がズキズキと痛んで息がしづらくなった。

 宿を出て二日目、今日も店主の手伝いをしてる。
 ただ、今日は昨日の場所じゃなくて少し宿に近い場所で商売をしてる。
「いやぁ、本当にあんたのおかげで商売が順調だよ」
「私は食べてるだけ、美味しいから売れてる」
「そりゃ美味しいのは勿論だけどね、それが上手く客に伝わらないといけない、その伝えるってのをあんたが上手いことやってくれてるのさ、こんなに可愛らしいお嬢ちゃんが美味しそうに頬張るんだ。誰だって興味を掻き立てられるさね」
「よく分からない」
「看板娘ってことさ――」
 ッ! 店主との会話の途中でワタルの声が聞こえた気がして姿を隠す。

 会いたいけど会いたくない、そう思って視線を巡らせた先にワタルは居た。
 焦ったような表情で行き交う人に声をかけてる。
 何かあったの……? まさかまた何かに巻き込まれたんじゃ……どうでもいい、私には関係の無い事! …………だけど、もしリオの安全に関わる事件だったら?
 確認するだけ、別に手伝ってはあげない、状況把握だけ……。

「すみません、長い銀髪で紅い瞳の可愛い女の子見ませんでしたか?」
「あ? 知らねぇよ」
「すみません――」
「可愛い女の子なら俺が紹介して欲しいよ」
「あの――」
「ごめんなさい見てないわ」
「あのすみません――」
 私の事、探してるんだ。
 今更そんなこと……どうせ私が思ってる大切とワタルの思ってる大切は違う。
 私の事分かってくれてないしちゃんと好きでもないくせに。

「どこ行ったんだよあの家出娘――」
 ……ほらやっぱり、私はワタルの事特別な男として好きなのに、ワタルは私の事子供って見てるんだ。

「あぁもう……そんなに腹立ててるなら直接言ってくれよ。俺だってこんな気持ち初めてで、女の子が望んだ通りの反応なんか出来ないっての……はぁ、嫌われたかなぁ、やっぱ俺なんかじゃ嫌になるよな」
 嫌っては……ないけど、むぅ、そういう顔はズルいと思う。

「前に俺が言ったんだもんな……色んな人と関わっていけば俺なんかつまらない奴だって分かるって……だからこんな……あ~、胸いてぇし動悸うっせぇ……今までがおかしかったんだもんな、ある意味これで良かったのかなぁ」
 別に私の気持ちは変わってない!
 違ってたのはワタルの方で――。

「あぁもうくそ、好きな女の子をあんなガキに取られるとか……俺しょうもないな」
 好きって……卑屈な顔をしたワタルは俯いたまま宿の方へ帰っていく。
 好き、好き……? じゃあなんであんな話を鵜呑みにするの? 本当に好きなら私の気持ちを信じてくれるはずでしょ?

「なるほどねぇ、その男は自分に自信がないんだね。自分自身の評価が低いから簡単にあんたの心変わりを疑ったり信じたりしたんだろうね、しかしまぁ、そういうのも含めてダメ男だと思うけどねぇ……そんなにその男が良いのかい? もっと視野は広くした方がいいよ?」
 店主はどうにもワタルから私を引き離したいみたいだけど、もう私の方はワタルがちゃんと私を好きなら、見つけて迎えに来てくれたら許してあげようかって揺れてる。
 痛いし辛かったけど迎えに来て、ぎゅってしてくれたら許してもいい。
 それから……やっぱりちゃんと好きって言ってほしい、ワタルは結構大切って言い方で誤魔化すし、ちゃんと聞きたい。
 私、どうしよう……。
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