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わたしはとある人物に会いに行った。
その人たちはわたしを見て驚き泣いた。
そして、わたしの話を聞いて、再び大泣きし、打ちひしがれた。
今の彼らには酷な話なのはわかっていた。
でも、願いなのだ。
それを伝えることがー。
わたしは彼らにも話を聞いた。
何があったのか?一つずつ確認をしながら。
憤りを感じた。
キリキリとわたしの胸が締め付けられた。
わたしは誓った。
あいつらを許さない。
一日休み、また学園に行く。
平穏かと言うと違った。
あの彼女は退学になっていた。
除籍によくならなかったわね。
わたしの温情があってのことだけどー。
だから、みんなひそひそ話をしながら、わたしを恐れているようだった。
はあ~。くだらないわ。
喧嘩を売るなら、直接売ってくれれば楽なのに。
ほんと、くだらない。
わたしの鞄が無くなっていた。
お花を摘みに戻ってくるとないなんて。
どこに行ったのかしら。
鞄に足が生えたのかしら。
それとも這ってでていったのかしら?
ふふっ。
元気な鞄ね。
探すためあちこち歩き回っていると、噴水の池の中で泳いでいた。
さてさて、濡れるのは必須かしら。
なんて、水ならお手のもの。
手を水に入れて、願えば・・・なんて不思議近寄ってくるではありませんか?!
マジックじゃなく魔法ね。
一つずつ水気をとって片付けていく。
あら、ブローチがない・・・。
今日の朝、家に置いてくるのを忘れて鞄に入れておいた大事なブローチが。
へぇ~・・・。
あれを盗んだんだ・・・。
売る事も出来ないし、自分のものとも偽る事も出来ないのに・・・。
暫くは預けてあげるわ。
返すなら早めがいいわよ、誰かさん?なーんてね。
お昼に食堂に行く。
再び、同じ事が起きる。
例のおばさん・・・目をギラギラさせていた。
一応学園長から何か言われた見たいね。
でも、改善なしか。
すごい度胸ね。
感心しちゃうわ。
あのおばさん、首にならなかったのか。残念。期待していたのにー。
今日もわたしは昼ごはんにありつく事ができないようだ。
わたしは授業など、どうでも良くなって、帰った。
報告を書きましょう。
毎日毎日作る報告書。
向こうも毎日毎日届くからびっくりしてるだろうな・・・。でも、ありすぎるんだもの、仕方ないわ。
エイテルの仕事も増えている。
休ませてあげたいけど時間はない。
エイテルが持ってきた資料や報告書を読み込み知る事実。
わたしの周りにはクシャクシャの紙屑が広がる。
大切なものなのはわかっている。
でも、そうしたくなるのだ。
無性にやるせなさに溢れた。
「お嬢様。身体に触ります」
「もう少し・・・」
夜はふける。
その人たちはわたしを見て驚き泣いた。
そして、わたしの話を聞いて、再び大泣きし、打ちひしがれた。
今の彼らには酷な話なのはわかっていた。
でも、願いなのだ。
それを伝えることがー。
わたしは彼らにも話を聞いた。
何があったのか?一つずつ確認をしながら。
憤りを感じた。
キリキリとわたしの胸が締め付けられた。
わたしは誓った。
あいつらを許さない。
一日休み、また学園に行く。
平穏かと言うと違った。
あの彼女は退学になっていた。
除籍によくならなかったわね。
わたしの温情があってのことだけどー。
だから、みんなひそひそ話をしながら、わたしを恐れているようだった。
はあ~。くだらないわ。
喧嘩を売るなら、直接売ってくれれば楽なのに。
ほんと、くだらない。
わたしの鞄が無くなっていた。
お花を摘みに戻ってくるとないなんて。
どこに行ったのかしら。
鞄に足が生えたのかしら。
それとも這ってでていったのかしら?
ふふっ。
元気な鞄ね。
探すためあちこち歩き回っていると、噴水の池の中で泳いでいた。
さてさて、濡れるのは必須かしら。
なんて、水ならお手のもの。
手を水に入れて、願えば・・・なんて不思議近寄ってくるではありませんか?!
マジックじゃなく魔法ね。
一つずつ水気をとって片付けていく。
あら、ブローチがない・・・。
今日の朝、家に置いてくるのを忘れて鞄に入れておいた大事なブローチが。
へぇ~・・・。
あれを盗んだんだ・・・。
売る事も出来ないし、自分のものとも偽る事も出来ないのに・・・。
暫くは預けてあげるわ。
返すなら早めがいいわよ、誰かさん?なーんてね。
お昼に食堂に行く。
再び、同じ事が起きる。
例のおばさん・・・目をギラギラさせていた。
一応学園長から何か言われた見たいね。
でも、改善なしか。
すごい度胸ね。
感心しちゃうわ。
あのおばさん、首にならなかったのか。残念。期待していたのにー。
今日もわたしは昼ごはんにありつく事ができないようだ。
わたしは授業など、どうでも良くなって、帰った。
報告を書きましょう。
毎日毎日作る報告書。
向こうも毎日毎日届くからびっくりしてるだろうな・・・。でも、ありすぎるんだもの、仕方ないわ。
エイテルの仕事も増えている。
休ませてあげたいけど時間はない。
エイテルが持ってきた資料や報告書を読み込み知る事実。
わたしの周りにはクシャクシャの紙屑が広がる。
大切なものなのはわかっている。
でも、そうしたくなるのだ。
無性にやるせなさに溢れた。
「お嬢様。身体に触ります」
「もう少し・・・」
夜はふける。
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