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77.研究員その1視点2
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帝国の方はというと、皇帝陛下がエフタール風邪の後処理に追われているらしい。
また来年もはやるかもしれない風邪に対して今から政策を打ち出しているようだった。毎日会議会議、外国諸国などの代表を集めて、会議。
それも国内の仕事をこなしながら。
ちなみに1番の被害者はオーランド様だろう。
たかが商人、されど有能な商人。
皇帝陛下の使い方は半端ない。
「身体が一つじゃたりないから、分身を作る薬を作ってくれ!!」
とレフリーに言うと、彼からツッコミを入れられていた。
「研究分野を間違えていませんか?」
いかに畑違いの内容かをこんこんと説明されていた。
分身を作る薬はないので、代わりにエナジードリンクを差し入れしておいた。
それもマリーン特製の(今回の薬作りの際使用して、味と反比例してよく効くのは身をもって知っているが、中身に使用しているものが怪しかったので・・・害のないものはわかっているがあまり、知りたくもないので皆つっこんでいない・・・、マリーンが作った物にはマリーンのサイン入りにしてもらっている)マリーン印のドリンクをあげておいた。
あまりの効果にオーランド様からお礼を言われたが背徳感が生まれたので言わないでおく。
それはともかく、今後の事は上手くいくのではないかと思っている。
そうそう、そのリサ様と言えば、先日無事に女の子を出産した。
新薬のこともあり心配もあったが、元気な赤ちゃんだった。
みんな自分の祝い事のように喜んだ。
娘、従兄妹、妹のように。
僕の娘も『妹?』と聞いてきたくらいだ。
説明しても『妹でもいいでしょう』と言われてしまった。
それほど、嬉しかったのだろう。
レフリーも泣いて喜んでいた。
名前は『シェイン』という。
『輝く』という意味でつけたそうだ。
慣れない子育てを二人で協力しながらしている。
我々も協力を惜しまないつもりだ。
リサの姉や母を気取る研究員の奥様方がいるので大丈夫だろうが・・・。
そうそう、リサ様は再び商会を立ち上げることになった。
『レフリサ』という名前にするようだ。
まだ準備段階ではあるが、この数ヶ月の間、マリーンが温めに温めたアイデアを惜しみなく出す気でいるらしい。
薬作りを終えて、ほっとした研究員の僕らの前に提示されたそれらの資料はすごく興味をそそられるものだった。
マリーン、君は何をしていたんだい?
久々にできる自由な研究物にうずうずしてきた。
研究所で働いていた全てが、リサ様についていく予定になった。風邪薬を作る時期以外はわりかし自由が効くのを聞きつけ、皆オーランド様の所に帰るのをやめたのだ。
紹介してくれたオーランド様が嘆いていた。
自分の商会の職員が取られるようなものだから。
その為オーランド様の商会と提携するようだ。美容品や化粧品などをリサ様が担うようだ。
エリアナさんはあまりの忙しさに愚痴を言っているが、その顔は楽しそうにしていた。
まあ、近況報告はそれくらいか・・・。
あとは、個別に聞いてほしいかな。
兎も角、僕らは楽しくやっている。
まだまだ、何か波乱もあるだろうけど、それも人生。
後ろばかり見ずに歩んで行けたならと思っている。
長々と語ってしまった。
妻が呼んでいる。
それそろそろお別れしよう。
また、いつか何処かで・・・と。
また来年もはやるかもしれない風邪に対して今から政策を打ち出しているようだった。毎日会議会議、外国諸国などの代表を集めて、会議。
それも国内の仕事をこなしながら。
ちなみに1番の被害者はオーランド様だろう。
たかが商人、されど有能な商人。
皇帝陛下の使い方は半端ない。
「身体が一つじゃたりないから、分身を作る薬を作ってくれ!!」
とレフリーに言うと、彼からツッコミを入れられていた。
「研究分野を間違えていませんか?」
いかに畑違いの内容かをこんこんと説明されていた。
分身を作る薬はないので、代わりにエナジードリンクを差し入れしておいた。
それもマリーン特製の(今回の薬作りの際使用して、味と反比例してよく効くのは身をもって知っているが、中身に使用しているものが怪しかったので・・・害のないものはわかっているがあまり、知りたくもないので皆つっこんでいない・・・、マリーンが作った物にはマリーンのサイン入りにしてもらっている)マリーン印のドリンクをあげておいた。
あまりの効果にオーランド様からお礼を言われたが背徳感が生まれたので言わないでおく。
それはともかく、今後の事は上手くいくのではないかと思っている。
そうそう、そのリサ様と言えば、先日無事に女の子を出産した。
新薬のこともあり心配もあったが、元気な赤ちゃんだった。
みんな自分の祝い事のように喜んだ。
娘、従兄妹、妹のように。
僕の娘も『妹?』と聞いてきたくらいだ。
説明しても『妹でもいいでしょう』と言われてしまった。
それほど、嬉しかったのだろう。
レフリーも泣いて喜んでいた。
名前は『シェイン』という。
『輝く』という意味でつけたそうだ。
慣れない子育てを二人で協力しながらしている。
我々も協力を惜しまないつもりだ。
リサの姉や母を気取る研究員の奥様方がいるので大丈夫だろうが・・・。
そうそう、リサ様は再び商会を立ち上げることになった。
『レフリサ』という名前にするようだ。
まだ準備段階ではあるが、この数ヶ月の間、マリーンが温めに温めたアイデアを惜しみなく出す気でいるらしい。
薬作りを終えて、ほっとした研究員の僕らの前に提示されたそれらの資料はすごく興味をそそられるものだった。
マリーン、君は何をしていたんだい?
久々にできる自由な研究物にうずうずしてきた。
研究所で働いていた全てが、リサ様についていく予定になった。風邪薬を作る時期以外はわりかし自由が効くのを聞きつけ、皆オーランド様の所に帰るのをやめたのだ。
紹介してくれたオーランド様が嘆いていた。
自分の商会の職員が取られるようなものだから。
その為オーランド様の商会と提携するようだ。美容品や化粧品などをリサ様が担うようだ。
エリアナさんはあまりの忙しさに愚痴を言っているが、その顔は楽しそうにしていた。
まあ、近況報告はそれくらいか・・・。
あとは、個別に聞いてほしいかな。
兎も角、僕らは楽しくやっている。
まだまだ、何か波乱もあるだろうけど、それも人生。
後ろばかり見ずに歩んで行けたならと思っている。
長々と語ってしまった。
妻が呼んでいる。
それそろそろお別れしよう。
また、いつか何処かで・・・と。
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