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5章、最終章
14.グレン視点
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あの後、アルベルト殿下の答えは得ることは出来なかった。
俺の恥ずかしいとも言える話をし終えた後、殿下は突然、「一度帰れ。2日後に再び来い」と言ったのだった。
どこか、他人ごとのように接していた雰囲気が、真剣さをはらんでいるようだった。
どこで、気を変えたのか?
2日後、再び隠れるようにして、会いに行くと扉の向こうから硬い声で返答があった。
「グレンの働き次第だ」と。
アルベルト殿下の答えは俺の行動で変わる事となった。
条件は各諸侯たちの支持を得る事。
それも、国王に内密に・・・。
そうすれば、アルベルト殿下は国王を引きずり落として王位に就くと約束してくれた。
そうだろう。
我ら辺境伯とアルベルト殿下だけでは、どだい無理の話である。
周りを固めなければ、今後の国など成立しないのだ。
身勝手に反乱を起こしても、国の未来がなくなってしまう。
マリーちゃんに繋いでもらい、ガイアス、ヘンドリック、ケインにこの事を報告する。
彼らも動く。
周辺の領から・・・。
国王の戦争でどこの領も疲弊していた。
今までの、そしてこれからの戦争のため税を上げている所も多い。場所によっては増税がもとで不況で悩んでいるや、不作と言った領も存在している。
今なら国王を恨む人々も多いだろう。
戦好きの国王や第二王子であるジルバルト殿下よりアルベルト殿下を賛同する者たちが大半であろう。
王都・・・城を国王の代わりに護っている第二王子ジルバルト・ユージン・シェイフィード殿下に気取られることなくやり遂げなければならない。
それと同時に、国王に取り入っている貴族らの賄賂、彼らの資金源、それも追い詰めなければならない。
一歩間違えれば、こちらの足をすくわれることになる。
血を見ることになるかもしれない。内乱になるかもしれない。
だが、聖女たちが命懸けで護ろうとしている国を血で染める事があってはいけない。
無血開城を目指す。城にいる第二王子を血を流すことなく落とす。
そして、他国に付け入る隙を与えてはならない。
他国に知られたりなどすれば、それこそ戦争になるだろう。反乱に他国が関われば足もとを見られるかもしれない。
辺境伯たちがアルベルト殿下の手足になるのだ。
覚悟はできている。
アルベルト殿下も覚悟を決めたのだろうから。
マリーちゃんに、アルベルト殿下の元に行くように指示した。
今後、マリーちゃんにはアルベルト殿下の元にいてもらわなくてはならないから。
だが、一週間後、彼女は帰ってきた。
後で知ったが、彼女はアルベルト殿下の元で卵を産み、他のピンク鳥に連絡を取って、ケヴィンを子育て要員に呼び出したらしい。
父性溢れるケヴィンはウララ聖女から、ピンク鳥の育成方法を記した手紙を預かり、アルベルト殿下に渡したらしい。
子育てに追われるアルベルト殿下とケヴィン。
恨み言のような話は後にアルベルト殿下自身から聞かされるのだった。
俺の恥ずかしいとも言える話をし終えた後、殿下は突然、「一度帰れ。2日後に再び来い」と言ったのだった。
どこか、他人ごとのように接していた雰囲気が、真剣さをはらんでいるようだった。
どこで、気を変えたのか?
2日後、再び隠れるようにして、会いに行くと扉の向こうから硬い声で返答があった。
「グレンの働き次第だ」と。
アルベルト殿下の答えは俺の行動で変わる事となった。
条件は各諸侯たちの支持を得る事。
それも、国王に内密に・・・。
そうすれば、アルベルト殿下は国王を引きずり落として王位に就くと約束してくれた。
そうだろう。
我ら辺境伯とアルベルト殿下だけでは、どだい無理の話である。
周りを固めなければ、今後の国など成立しないのだ。
身勝手に反乱を起こしても、国の未来がなくなってしまう。
マリーちゃんに繋いでもらい、ガイアス、ヘンドリック、ケインにこの事を報告する。
彼らも動く。
周辺の領から・・・。
国王の戦争でどこの領も疲弊していた。
今までの、そしてこれからの戦争のため税を上げている所も多い。場所によっては増税がもとで不況で悩んでいるや、不作と言った領も存在している。
今なら国王を恨む人々も多いだろう。
戦好きの国王や第二王子であるジルバルト殿下よりアルベルト殿下を賛同する者たちが大半であろう。
王都・・・城を国王の代わりに護っている第二王子ジルバルト・ユージン・シェイフィード殿下に気取られることなくやり遂げなければならない。
それと同時に、国王に取り入っている貴族らの賄賂、彼らの資金源、それも追い詰めなければならない。
一歩間違えれば、こちらの足をすくわれることになる。
血を見ることになるかもしれない。内乱になるかもしれない。
だが、聖女たちが命懸けで護ろうとしている国を血で染める事があってはいけない。
無血開城を目指す。城にいる第二王子を血を流すことなく落とす。
そして、他国に付け入る隙を与えてはならない。
他国に知られたりなどすれば、それこそ戦争になるだろう。反乱に他国が関われば足もとを見られるかもしれない。
辺境伯たちがアルベルト殿下の手足になるのだ。
覚悟はできている。
アルベルト殿下も覚悟を決めたのだろうから。
マリーちゃんに、アルベルト殿下の元に行くように指示した。
今後、マリーちゃんにはアルベルト殿下の元にいてもらわなくてはならないから。
だが、一週間後、彼女は帰ってきた。
後で知ったが、彼女はアルベルト殿下の元で卵を産み、他のピンク鳥に連絡を取って、ケヴィンを子育て要員に呼び出したらしい。
父性溢れるケヴィンはウララ聖女から、ピンク鳥の育成方法を記した手紙を預かり、アルベルト殿下に渡したらしい。
子育てに追われるアルベルト殿下とケヴィン。
恨み言のような話は後にアルベルト殿下自身から聞かされるのだった。
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