7 / 15
7.ユーファミア視点
しおりを挟む
あれから、わたくしの周りはおかしなことばかりでした。
まず、友人が減りました。
昨日挨拶してハズの方が今日は無視してくるかと思えば次の日には会話したり、次第に離れていってしまいました。
使用していたものがなくなったかと思えばライラが見つけてきたり。
そして噂。
わたくしがミリア様をいじめている?
何故そんな噂が流れているのか。
ライラが所用でいなくなると、男性が近寄ってきて、「ミリアによくも~」と叫ぶのです。
怖いです。
男の方が怖くなりました。
ミリア様はオリヴァ様と同じく1学年上で教室の棟も違いますので、彼方に赴くのは少し遠いのです。
しかも・・・いつもオリヴァ様が隣にいるので見たくありません。なのに、わたくしがミリア様に何かしているように言うのです。
ライラはすぐに駆けつけてくれます。
時にはわたくしを庇って怪我もします。
あまりにひどいのでお父様にも相談しました。
お父様はオリヴァ様のお父様、グランツィオ公爵にも話をしましたが、婚約解消に至らなかったようです。
悔しがっていました。
わたくしに謝りました。
仕方ありませんでした。
グランツィオ公爵様の方が身分が上ですから、強く出れませんもの。
それでもお父様は手を尽くすと言ってくださいました。
わたくしが2年になり、新たな友人ができました。
アンナ様とシルファル様です。
アンナ・ハウザンド公爵令嬢様はこの国の第一王子である、ディルク王太子殿下の婚約者様です。
シルファル・ティライスト皇女様。ティライスト帝国のお姫様で、第二皇子のルーク様の婚約者です。
お二人とも気さくで話していると幸せになれるのです。
オリヴァ様の事を考えることもないくらいでした。
そしてもう一方、アルファス・ティライスト皇太子殿下とも仲良くなりました。
シルファル様とは一切違いのお兄様だそうで、そばにいるだけでドキドキしてしまいます。
怖い、と思っていた男のの方々ですが、皇太子殿下の側だと安心しました。
ライラとは出会った時から、犬猿の仲でした。
不敬罪な言葉を出会いがしらからしました。
ライラにしては珍しい事でした。
でも、皇太子殿下は気にもされず、ライラをさらりと流したのです。
ライラも気にしていませんでした。
どうしてか疑問に思いましたが、皇太子殿下の右腕的存在であるケイラー様が「気にしないでください。ただの同族嫌悪ですから」とおっしゃっていました。
どう言う意味かはわかりませんが、口喧嘩くらいでライラも立場がわかっているようなので口うるさく言うのはやめました。
時たまライラが皇太子殿下を目の前にして「いじめられましたぁ~」とわざわざ言いに来るくらいですから、大した事ではないのでしょう。
皇太子殿下が何故か悔しそうにライラを見ていました。
まず、友人が減りました。
昨日挨拶してハズの方が今日は無視してくるかと思えば次の日には会話したり、次第に離れていってしまいました。
使用していたものがなくなったかと思えばライラが見つけてきたり。
そして噂。
わたくしがミリア様をいじめている?
何故そんな噂が流れているのか。
ライラが所用でいなくなると、男性が近寄ってきて、「ミリアによくも~」と叫ぶのです。
怖いです。
男の方が怖くなりました。
ミリア様はオリヴァ様と同じく1学年上で教室の棟も違いますので、彼方に赴くのは少し遠いのです。
しかも・・・いつもオリヴァ様が隣にいるので見たくありません。なのに、わたくしがミリア様に何かしているように言うのです。
ライラはすぐに駆けつけてくれます。
時にはわたくしを庇って怪我もします。
あまりにひどいのでお父様にも相談しました。
お父様はオリヴァ様のお父様、グランツィオ公爵にも話をしましたが、婚約解消に至らなかったようです。
悔しがっていました。
わたくしに謝りました。
仕方ありませんでした。
グランツィオ公爵様の方が身分が上ですから、強く出れませんもの。
それでもお父様は手を尽くすと言ってくださいました。
わたくしが2年になり、新たな友人ができました。
アンナ様とシルファル様です。
アンナ・ハウザンド公爵令嬢様はこの国の第一王子である、ディルク王太子殿下の婚約者様です。
シルファル・ティライスト皇女様。ティライスト帝国のお姫様で、第二皇子のルーク様の婚約者です。
お二人とも気さくで話していると幸せになれるのです。
オリヴァ様の事を考えることもないくらいでした。
そしてもう一方、アルファス・ティライスト皇太子殿下とも仲良くなりました。
シルファル様とは一切違いのお兄様だそうで、そばにいるだけでドキドキしてしまいます。
怖い、と思っていた男のの方々ですが、皇太子殿下の側だと安心しました。
ライラとは出会った時から、犬猿の仲でした。
不敬罪な言葉を出会いがしらからしました。
ライラにしては珍しい事でした。
でも、皇太子殿下は気にもされず、ライラをさらりと流したのです。
ライラも気にしていませんでした。
どうしてか疑問に思いましたが、皇太子殿下の右腕的存在であるケイラー様が「気にしないでください。ただの同族嫌悪ですから」とおっしゃっていました。
どう言う意味かはわかりませんが、口喧嘩くらいでライラも立場がわかっているようなので口うるさく言うのはやめました。
時たまライラが皇太子殿下を目の前にして「いじめられましたぁ~」とわざわざ言いに来るくらいですから、大した事ではないのでしょう。
皇太子殿下が何故か悔しそうにライラを見ていました。
19
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説

誰の代わりに愛されているのか知った私は優しい嘘に溺れていく
矢野りと
恋愛
彼がかつて愛した人は私の知っている人だった。
髪色、瞳の色、そして後ろ姿は私にとても似ている。
いいえ違う…、似ているのは彼女ではなく私だ。望まれて嫁いだから愛されているのかと思っていたけれども、それは間違いだと知ってしまった。
『私はただの身代わりだったのね…』
彼は変わらない。
いつも優しい言葉を紡いでくれる。
でも真実を知ってしまった私にはそれが嘘だと分かっているから…。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

冷徹公に嫁いだ可哀想なお姫様
さくたろう
恋愛
役立たずだと家族から虐げられている半身不随の姫アンジェリカ。味方になってくれるのは従兄弟のノースだけだった。
ある日、姉のジュリエッタの代わりに大陸の覇者、冷徹公の異名を持つ王マイロ・カースに嫁ぐことになる。
恐ろしくて震えるアンジェリカだが、マイロは想像よりもはるかに優しい人だった。アンジェリカはマイロに心を開いていき、マイロもまた、心が美しいアンジェリカに癒されていく。
※小説家になろう様にも掲載しています
いつか設定を少し変えて、長編にしたいなぁと思っているお話ですが、ひとまず短編のまま投稿しました。

【完結】無能聖女と呼ばれ婚約破棄された私ですが砂漠の国で溺愛されました
よどら文鳥
恋愛
エウレス皇国のラファエル皇太子から突然婚約破棄を告げられた。
どうやら魔道士のマーヤと婚約をしたいそうだ。
この国では王族も貴族も皆、私=リリアの聖女としての力を信用していない。
元々砂漠だったエウレス皇国全域に水の加護を与えて人が住める場所を作ってきたのだが、誰も信じてくれない。
だからこそ、私のことは不要だと思っているらしく、隣の砂漠の国カサラス王国へ追放される。
なんでも、カサラス王国のカルム王子が国の三分の一もの財宝と引き換えに迎え入れたいと打診があったそうだ。
国家の持つ財宝の三分の一も失えば国は確実に傾く。
カルム王子は何故そこまでして私を迎え入れようとしてくれているのだろうか。
カサラス王国へ行ってからは私の人生が劇的に変化していったのである。
だが、まだ砂漠の国で水など殆どない。
私は出会った人たちや国のためにも、なんとしてでもこの国に水の加護を与えていき住み良い国に変えていきたいと誓った。
ちなみに、国を去ったエウレス皇国には距離が離れているので、水の加護はもう反映されないけれど大丈夫なのだろうか。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。

妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――

私の大好きな彼氏はみんなに優しい
hayama_25
恋愛
柊先輩は私の自慢の彼氏だ。
柊先輩の好きなところは、誰にでも優しく出来るところ。
そして…
柊先輩の嫌いなところは、誰にでも優しくするところ。

生命(きみ)を手放す
基本二度寝
恋愛
多くの貴族の前で婚約破棄を宣言した。
平凡な容姿の伯爵令嬢。
妃教育もままならない程に不健康で病弱な令嬢。
なぜこれが王太子の婚約者なのか。
伯爵令嬢は、王太子の宣言に呆然としていた。
※現代の血清とお話の中の血清とは別物でござる。
にんにん。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる