2 / 15
2.
しおりを挟む
ユーファミア様は本当に素晴らしい方です。
わたしはユーファミア様のメイドになりました。メイドになって一年です。
お着替えや入浴の手伝いをするので、ユーファミア様の真っ白な肌の見放題です。
女の子でよかったとつくづく思います。
んふっ、
それはともかく、わたしが持っていた紹介状はとても力を持っていました。
小汚いわたしをすんなりと受け入れて下さったのです。
わたしは『見習いメイド』として雇われました。
特例だそうです。
つまり男爵、子爵の娘が上位貴族の元に奉公に上がりスキルを身につけて、将来的にはより高い貴族に仕えたり、侍女職につけたり、結婚にも優位に働いたりできると言う物です。
最短5年、最長で10年と決まってます。
もちろん伸ばしに伸ばす予定です。
庇護してくれている貴族様の計らいでユーファミア様と来年から学園に行けることになっています。
学費はもちろん働いて返しますとも。
今はユーファミア様と共にいる事が先決なので、その行為をありがたくいただいておきます。
「ライラ。張り切りすぎよ」
声も尊い!
はあ、まさに神レベル。
幸せです。
「ライラ、鼻血」
うおっ
ユーファミア様になんて物を見せてしまったのか。慌てて拭きます。
「大丈夫ですっ」
ユーファミア様を見て興奮したなんて言えません。
バレたら変態扱いされ、その場で解雇になってしまいます。
「ライラ。今日はオリヴァ様がいらっしゃの。髪を可愛くしてくれる?」
「勿論です」
サラサラの美しいプラチナブロンドの髪を触れるなんて幸せです。
ツヤツヤ。
もちろん、わたしがお手入れしました。
どんな髪型にしましょうか。
ハーフアップにしましょうか?それと華やかにアップにする?
いや、今日はサイドを編み込んでみましょう。
楽しいです。
にしても、わたしはユーファミア様の婚約者であるオリヴァ・グランツィオ公爵令息は、はっきり言って個人的に嫌いです。
イケメン部類に入るとは思いますが、傲慢で鼻につく態度の男です。
ユーファミア様のことを大事にしないクソ野郎です。
でもユーファミア様はあの男を愛していらっしゃいます。
どこがいいのか分かりかねますが、ユーファミア様が「好き」というのですから、いいのです。
「ユーファ。久しぶりだな」
「オリヴァ様」
うっとりとオリヴァ様を見るご尊顔は聖女のようです。
っか、久しぶりって、お前がお茶会に来んかっただけやろがい!
・・・口調が乱れました、失礼。
オリヴァ様は自慢話を繰り広げます。
あそこに誰と行っただの。あの喫茶店は×××嬢と言っただの。この服はどこそこで買ったの。
最後にはユーファミアももっと世間を知るべきだ、とほざいたのです。
ユーファミア様の情報収集能力、舐めんなよ。
最先端いっとるわ、ドアホ。
その服、先日発売の最新のだよ!
見てわからんのか??
身分があれば言いたい。
できるものなら、ユーファミア様から引き離してやりたい。でもユーファミア様を泣かしたくないので我慢します。
してよいなら、ボコボコのタコ殴りにして川に流します。山に穴を掘って埋めます。
それができないなら、事故に見せかけて、崖から落とします。
わたし、します。できますよ。
命令してくれませんか?誰か?
わたしの幸せはユーファミア様です。
◇◇◇◇◇
ー注意ー
「見習いメイド」その解説は
作者が作った設定ですのでご注意ください。
行儀見習いの特別版イメージでお願いします。
わたしはユーファミア様のメイドになりました。メイドになって一年です。
お着替えや入浴の手伝いをするので、ユーファミア様の真っ白な肌の見放題です。
女の子でよかったとつくづく思います。
んふっ、
それはともかく、わたしが持っていた紹介状はとても力を持っていました。
小汚いわたしをすんなりと受け入れて下さったのです。
わたしは『見習いメイド』として雇われました。
特例だそうです。
つまり男爵、子爵の娘が上位貴族の元に奉公に上がりスキルを身につけて、将来的にはより高い貴族に仕えたり、侍女職につけたり、結婚にも優位に働いたりできると言う物です。
最短5年、最長で10年と決まってます。
もちろん伸ばしに伸ばす予定です。
庇護してくれている貴族様の計らいでユーファミア様と来年から学園に行けることになっています。
学費はもちろん働いて返しますとも。
今はユーファミア様と共にいる事が先決なので、その行為をありがたくいただいておきます。
「ライラ。張り切りすぎよ」
声も尊い!
はあ、まさに神レベル。
幸せです。
「ライラ、鼻血」
うおっ
ユーファミア様になんて物を見せてしまったのか。慌てて拭きます。
「大丈夫ですっ」
ユーファミア様を見て興奮したなんて言えません。
バレたら変態扱いされ、その場で解雇になってしまいます。
「ライラ。今日はオリヴァ様がいらっしゃの。髪を可愛くしてくれる?」
「勿論です」
サラサラの美しいプラチナブロンドの髪を触れるなんて幸せです。
ツヤツヤ。
もちろん、わたしがお手入れしました。
どんな髪型にしましょうか。
ハーフアップにしましょうか?それと華やかにアップにする?
いや、今日はサイドを編み込んでみましょう。
楽しいです。
にしても、わたしはユーファミア様の婚約者であるオリヴァ・グランツィオ公爵令息は、はっきり言って個人的に嫌いです。
イケメン部類に入るとは思いますが、傲慢で鼻につく態度の男です。
ユーファミア様のことを大事にしないクソ野郎です。
でもユーファミア様はあの男を愛していらっしゃいます。
どこがいいのか分かりかねますが、ユーファミア様が「好き」というのですから、いいのです。
「ユーファ。久しぶりだな」
「オリヴァ様」
うっとりとオリヴァ様を見るご尊顔は聖女のようです。
っか、久しぶりって、お前がお茶会に来んかっただけやろがい!
・・・口調が乱れました、失礼。
オリヴァ様は自慢話を繰り広げます。
あそこに誰と行っただの。あの喫茶店は×××嬢と言っただの。この服はどこそこで買ったの。
最後にはユーファミアももっと世間を知るべきだ、とほざいたのです。
ユーファミア様の情報収集能力、舐めんなよ。
最先端いっとるわ、ドアホ。
その服、先日発売の最新のだよ!
見てわからんのか??
身分があれば言いたい。
できるものなら、ユーファミア様から引き離してやりたい。でもユーファミア様を泣かしたくないので我慢します。
してよいなら、ボコボコのタコ殴りにして川に流します。山に穴を掘って埋めます。
それができないなら、事故に見せかけて、崖から落とします。
わたし、します。できますよ。
命令してくれませんか?誰か?
わたしの幸せはユーファミア様です。
◇◇◇◇◇
ー注意ー
「見習いメイド」その解説は
作者が作った設定ですのでご注意ください。
行儀見習いの特別版イメージでお願いします。
17
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

冷徹公に嫁いだ可哀想なお姫様
さくたろう
恋愛
役立たずだと家族から虐げられている半身不随の姫アンジェリカ。味方になってくれるのは従兄弟のノースだけだった。
ある日、姉のジュリエッタの代わりに大陸の覇者、冷徹公の異名を持つ王マイロ・カースに嫁ぐことになる。
恐ろしくて震えるアンジェリカだが、マイロは想像よりもはるかに優しい人だった。アンジェリカはマイロに心を開いていき、マイロもまた、心が美しいアンジェリカに癒されていく。
※小説家になろう様にも掲載しています
いつか設定を少し変えて、長編にしたいなぁと思っているお話ですが、ひとまず短編のまま投稿しました。

【完結】無能聖女と呼ばれ婚約破棄された私ですが砂漠の国で溺愛されました
よどら文鳥
恋愛
エウレス皇国のラファエル皇太子から突然婚約破棄を告げられた。
どうやら魔道士のマーヤと婚約をしたいそうだ。
この国では王族も貴族も皆、私=リリアの聖女としての力を信用していない。
元々砂漠だったエウレス皇国全域に水の加護を与えて人が住める場所を作ってきたのだが、誰も信じてくれない。
だからこそ、私のことは不要だと思っているらしく、隣の砂漠の国カサラス王国へ追放される。
なんでも、カサラス王国のカルム王子が国の三分の一もの財宝と引き換えに迎え入れたいと打診があったそうだ。
国家の持つ財宝の三分の一も失えば国は確実に傾く。
カルム王子は何故そこまでして私を迎え入れようとしてくれているのだろうか。
カサラス王国へ行ってからは私の人生が劇的に変化していったのである。
だが、まだ砂漠の国で水など殆どない。
私は出会った人たちや国のためにも、なんとしてでもこの国に水の加護を与えていき住み良い国に変えていきたいと誓った。
ちなみに、国を去ったエウレス皇国には距離が離れているので、水の加護はもう反映されないけれど大丈夫なのだろうか。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。

妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――

生命(きみ)を手放す
基本二度寝
恋愛
多くの貴族の前で婚約破棄を宣言した。
平凡な容姿の伯爵令嬢。
妃教育もままならない程に不健康で病弱な令嬢。
なぜこれが王太子の婚約者なのか。
伯爵令嬢は、王太子の宣言に呆然としていた。
※現代の血清とお話の中の血清とは別物でござる。
にんにん。

誰も残らなかった物語
悠十
恋愛
アリシアはこの国の王太子の婚約者である。
しかし、彼との間には愛は無く、将来この国を共に治める同士であった。
そんなある日、王太子は愛する人を見付けた。
アリシアはそれを支援するために奔走するが、上手くいかず、とうとう冤罪を掛けられた。
「嗚呼、可哀そうに……」
彼女の最後の呟きは、誰に向けてのものだったのか。
その呟きは、誰に聞かれる事も無く、断頭台の露へと消えた。

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる