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2章 ショッピングモール占拠編
心強い戦力
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ーー「ふぅー、これで一階の奴らはいいかな」
信は試着室から出た後、出入り口にいた犯人たちを撃退した。信がほぼ一撃で倒してしまったため、犯人はみんな失神している。
ほんの数分で犯人を無力化したため、エリスは目が点になっている。
そんな中、花は信の姿を見て目を輝かせていた。
「ねぇ……あなたさっきから怖いんですけど」
エリスは犯人を縛りつけていた信を見ながら言った。
「俺たちなら、これくらいなら誰だって対応できるだろ」
「そうだけど、いやそう言うことじゃなくて……」
「エリスちゃん!つぎは何階の敵倒しに行くー?」
花は少し興奮気味に聞く。
「えっと、次は2階ね。あ、今一人が上に移動して3人になったわ」
エリスは現状を2人に報告した。
「「了解」」
信と花は了承し、非常階段を使って2回へ移動する。
エリスが2階への扉の前に立ち、能力を発動させ、透視する。その意識を2人に共有する。
「ベットコーナーに3人いるわね」
「信くーん、やっちゃっていいよぅ」
「はぁ……まぁ、やれるだけやるわ」
信は全身に少しだけ力を入れる。
力を入れた分だけ、感情オーラが漂い始める。
信はドアをゆっくりと開け、足音を立てずに3人の後ろにあったキングサイズのベットに身を隠す。様子を見る。
犯人たちはどうやら信に気がついていないようだった。
「!?」
信は犯人たちが全く動かないことに気がついた。
「ここの階は制圧したわ、出てきていいわよそこの人」
聞き覚えのある声が信の方へ近づいて来る。
「エリス、花,もう大丈夫だ。こっちにきてもいい」
その声主を見て、信は2人を呼ぶ。
ーー思念で信の声が聞こえてきた花とエリスは犯人たちのいる場所向かう。
そこに着くと信の前には花がよく知った女子が居た。
「あ!冷華ちゃんだ!どったの?」
信の前には私服姿の冷華がおり、スマートウォッチを触っていた。
「やっぱり、外への連絡は遮断されているわね」
冷華によると、スマートウォッチは圏外になっており、外との連絡が遮断されているらしい。
冷華は犯人らを凍らせて無力化したが、階を移動しても良いものなのか迷い、身動きができなかったらしい。
「信くんと冷華ちゃんが居たらもう安心だねぇ!」
花は自慢気に胸を叩く。
エリスは冷華の前に行き一礼する。そのま思念で自己紹介を始める。
「こんにちは、私はエリスです。花さんのお友達ってところです」
「あなた……いえ、私は感統高校生徒会長、統國冷華よ」
自己紹介を終えたエリスは冷華に向かって膝を折っていた信の上に座った。
「ところで、統國さん……何でさっきからこいつあなたに頭下げてんの?」
座られた信は微動だにしない。
「わぁ!いつの間に!?ほんとに動かないねぇ!」
そんな信を見て花が信の頭をワサワサと触っている。
「……えっと、まぁ色々と、ね」
一瞬冷華の表情が曇るがすぐに冷静な顔に戻る。
信と冷華の関係性はここで話すべき事ではないからだ。
「さぁ、ここの階の犯人は捕らえたことだし、次の階へ行きましょう」
「かしこまりました」
信は冷華の言葉とともに動き出したのだった。
信は試着室から出た後、出入り口にいた犯人たちを撃退した。信がほぼ一撃で倒してしまったため、犯人はみんな失神している。
ほんの数分で犯人を無力化したため、エリスは目が点になっている。
そんな中、花は信の姿を見て目を輝かせていた。
「ねぇ……あなたさっきから怖いんですけど」
エリスは犯人を縛りつけていた信を見ながら言った。
「俺たちなら、これくらいなら誰だって対応できるだろ」
「そうだけど、いやそう言うことじゃなくて……」
「エリスちゃん!つぎは何階の敵倒しに行くー?」
花は少し興奮気味に聞く。
「えっと、次は2階ね。あ、今一人が上に移動して3人になったわ」
エリスは現状を2人に報告した。
「「了解」」
信と花は了承し、非常階段を使って2回へ移動する。
エリスが2階への扉の前に立ち、能力を発動させ、透視する。その意識を2人に共有する。
「ベットコーナーに3人いるわね」
「信くーん、やっちゃっていいよぅ」
「はぁ……まぁ、やれるだけやるわ」
信は全身に少しだけ力を入れる。
力を入れた分だけ、感情オーラが漂い始める。
信はドアをゆっくりと開け、足音を立てずに3人の後ろにあったキングサイズのベットに身を隠す。様子を見る。
犯人たちはどうやら信に気がついていないようだった。
「!?」
信は犯人たちが全く動かないことに気がついた。
「ここの階は制圧したわ、出てきていいわよそこの人」
聞き覚えのある声が信の方へ近づいて来る。
「エリス、花,もう大丈夫だ。こっちにきてもいい」
その声主を見て、信は2人を呼ぶ。
ーー思念で信の声が聞こえてきた花とエリスは犯人たちのいる場所向かう。
そこに着くと信の前には花がよく知った女子が居た。
「あ!冷華ちゃんだ!どったの?」
信の前には私服姿の冷華がおり、スマートウォッチを触っていた。
「やっぱり、外への連絡は遮断されているわね」
冷華によると、スマートウォッチは圏外になっており、外との連絡が遮断されているらしい。
冷華は犯人らを凍らせて無力化したが、階を移動しても良いものなのか迷い、身動きができなかったらしい。
「信くんと冷華ちゃんが居たらもう安心だねぇ!」
花は自慢気に胸を叩く。
エリスは冷華の前に行き一礼する。そのま思念で自己紹介を始める。
「こんにちは、私はエリスです。花さんのお友達ってところです」
「あなた……いえ、私は感統高校生徒会長、統國冷華よ」
自己紹介を終えたエリスは冷華に向かって膝を折っていた信の上に座った。
「ところで、統國さん……何でさっきからこいつあなたに頭下げてんの?」
座られた信は微動だにしない。
「わぁ!いつの間に!?ほんとに動かないねぇ!」
そんな信を見て花が信の頭をワサワサと触っている。
「……えっと、まぁ色々と、ね」
一瞬冷華の表情が曇るがすぐに冷静な顔に戻る。
信と冷華の関係性はここで話すべき事ではないからだ。
「さぁ、ここの階の犯人は捕らえたことだし、次の階へ行きましょう」
「かしこまりました」
信は冷華の言葉とともに動き出したのだった。
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