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第231話 どこにもいない
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「アルテマちゃんっ!!」
消えたアルテマを追って龍穴の石祠までやってきたぬか娘。
周囲は戦闘の傷跡をそのまま残し、荒れ果てていた。
その奥に祠だけが無傷で佇んでいる。
難陀《なんだ》の姿はなかった。
中で眠っているのかもしれない。
ぬか娘は危険をかえりみずアルテマを探すが、どこを見回しても彼女の気配は感じられなかった。
「……そんな……アルテマちゃん。じゃあいったいどこに……」
呆然と立ちすくむぬか娘。
モジョの言う通り、復讐にかられ無茶な仇討ちを挑みに行ったと思ったのだが。
「はぁはぁ……ぬ、ぬか娘……ま、待てって……いってるだろう……ゼィゼィ」
下の方から、モジョのかすれた声が聞こえてきた。
道を戻ると汗だらけ泥だらけの彼女が息も絶え絶え四足歩行で追いかけてきていた。
「モジョ!! ダメ、こっちにアルテマちゃんは来ていないみたい」
ぬか娘の報告に、肩で息をしながら恨めしそうな目を向けるモジョ。
「だ……だから散々……そっちは違うと……言ってたんだ……。なにも聞かずに走って行って……もしまた襲われでもしたらどうする……?」
「ご、ごめん……。でもどうしてアルテマちゃんがこっちに来ていないってわかったの? モジョが言ったんだよ? 一番可能性が高いって……??」
「ああ……でも途中で飲兵衛たちに会った。そしたらアルテマは来ていないと……ぜぇぜぇ……」
「飲兵衛さんたちが!?」
「ああ、飲兵衛と占いさんも連絡を受けて事情は知っている。病院に向かうところでわたしと会ったんだ」
飲兵衛の家は、鉄の結束荘と裏山へと続く道の中間にあった。だからアルテマが走ってきたら気配で気がついたはず。
しかし、子供の足音どころか鳥が騒いだようすもなかったという。
「飲兵衛たちはそのまま病院までを探してくれるって言っていたが……」
――――タランタラ~~。タランタラ~~。タランタラッタラッタタッタ。タランタラ~~。タランタラ~~。タランタラッタタン――――……。
モジョの携帯が鳴った。
飲兵衛からである。
モジョは息を整えることも後回しに、すぐに応答した。
「ああ……うん、なんとかバカは見つけた。……大丈夫だ。え? ……そうか、わかった…………待ってる」
言って眉間にシワを作りながら電話を切った。
バカの二文字が気になったが、いまはそんなことを気にしている場合じゃない。ぬか娘は食い気味にモジョの言葉を待った。
しかしモジョは首を横に振り、
「いまタクシーで街に向かっているそうだが、どこにもアルテマらしき子供はいなかったそうだ……」
「アルテマちゃん、病院の場所……知らないんでしょ? だったら当てずっぽうで無茶苦茶に走り回っているのかも……」
「……そう思って村人にも聞いて回ったらしいんだが……そんな子供は見かけなかったと。……巫女服なんてかなり目立つはずだし……あ……」
そこまで言って、いつもの巫女服は予備の着替えごと洗濯中だったことを思い出した。
朝、飛び出していったときの服装は確か――――ぬか娘が貸してあげたパジャマ代わりのブカブカTシャツ一枚だけだったと思う。
「……あいつ……頭の角もそのまんまに出ていった気がするな……。それはそれで目立って見つかりやすいかもしれないが……あとあと面倒になりそう気がする」
「と、ともかく、私たちは私たちで探そう!! ほかにアルテマちゃんが行きそうなところって……え~~~~と、え~~~~っと……」
ヘバッているモジョに肩を貸し、ぬか娘は必死に考えながら裏山を下りていった。
「……まさか…………元一さんが……」
ここにもまた一人、元一の訃報を聞いて呆然としている男がいた。
木戸誠司《きどせいじ》。
アマテラスの結界陣を作るため、偽島組とともに陣の元となるソーラーパネルを配置している最中の知らせだった。
難陀《なんだ》の攻撃を恐れ、パネルは本来の予定地よりかなり外して配置していた。
ヤツの巣食う裏山を避け、その周囲をぐるり囲うように陣を描くのだ。
それだけ工事の規模は大きくなるが、危険を避けるためには致し方ない判断だった。
知らせを受けた彼は、計画の中断を予感し途方にくれる。
とにかく病院へ行かなければ。
それだけを考えて現場は監督まかせ、ワゴン車に乗り込もうとする。
そこに遠くから呼ぶ声が聞こえてきた。
目を凝らしてそっちを見ると、細いふもと道をヨタヨタと走ってくる一人の破廉恥な女が……。
あれは確か……若者グループの……ぬか娘とかいうメンバーだ。
さらにその後ろにはモジョとかいう少女(?)もついてきている。
誠司は車を徐行させ、彼女らの元へ、
「事情は聞きました。早く乗ってください病院へ急ぎましょう!!」
窓を開けるなりそういう誠司に、ぬか娘は首を振って汗を滴らせた。
「……ち……違うの……ア……アルテマちゃん……。アルテマちゃん……こっちに来ませんでしたか……?」
息も絶え絶え、切羽詰まった顔で聞いてくる。
「いえ……来ませんでしたけど? あの異世界の少女がどうかしたんですか!?」
「い……いなくなったんです……!!」
「ええっ!??」
元一の訃報に続き、異世界少女まで行方不明に!?
まさか……。誠司の頭はグルグルとパニックになる。
元一とアルテマ。
この二人は現世と異世界を結ぶ、極めて重要な人間。
それを二人同時に失ってしまったとなれば、これまでの……そしてこれからの計画がすべて水の泡になってしまう。
ともかく誠司は大きく深呼吸をすると、詳しい経緯を聞かせてくれと車のドアを開けた。
消えたアルテマを追って龍穴の石祠までやってきたぬか娘。
周囲は戦闘の傷跡をそのまま残し、荒れ果てていた。
その奥に祠だけが無傷で佇んでいる。
難陀《なんだ》の姿はなかった。
中で眠っているのかもしれない。
ぬか娘は危険をかえりみずアルテマを探すが、どこを見回しても彼女の気配は感じられなかった。
「……そんな……アルテマちゃん。じゃあいったいどこに……」
呆然と立ちすくむぬか娘。
モジョの言う通り、復讐にかられ無茶な仇討ちを挑みに行ったと思ったのだが。
「はぁはぁ……ぬ、ぬか娘……ま、待てって……いってるだろう……ゼィゼィ」
下の方から、モジョのかすれた声が聞こえてきた。
道を戻ると汗だらけ泥だらけの彼女が息も絶え絶え四足歩行で追いかけてきていた。
「モジョ!! ダメ、こっちにアルテマちゃんは来ていないみたい」
ぬか娘の報告に、肩で息をしながら恨めしそうな目を向けるモジョ。
「だ……だから散々……そっちは違うと……言ってたんだ……。なにも聞かずに走って行って……もしまた襲われでもしたらどうする……?」
「ご、ごめん……。でもどうしてアルテマちゃんがこっちに来ていないってわかったの? モジョが言ったんだよ? 一番可能性が高いって……??」
「ああ……でも途中で飲兵衛たちに会った。そしたらアルテマは来ていないと……ぜぇぜぇ……」
「飲兵衛さんたちが!?」
「ああ、飲兵衛と占いさんも連絡を受けて事情は知っている。病院に向かうところでわたしと会ったんだ」
飲兵衛の家は、鉄の結束荘と裏山へと続く道の中間にあった。だからアルテマが走ってきたら気配で気がついたはず。
しかし、子供の足音どころか鳥が騒いだようすもなかったという。
「飲兵衛たちはそのまま病院までを探してくれるって言っていたが……」
――――タランタラ~~。タランタラ~~。タランタラッタラッタタッタ。タランタラ~~。タランタラ~~。タランタラッタタン――――……。
モジョの携帯が鳴った。
飲兵衛からである。
モジョは息を整えることも後回しに、すぐに応答した。
「ああ……うん、なんとかバカは見つけた。……大丈夫だ。え? ……そうか、わかった…………待ってる」
言って眉間にシワを作りながら電話を切った。
バカの二文字が気になったが、いまはそんなことを気にしている場合じゃない。ぬか娘は食い気味にモジョの言葉を待った。
しかしモジョは首を横に振り、
「いまタクシーで街に向かっているそうだが、どこにもアルテマらしき子供はいなかったそうだ……」
「アルテマちゃん、病院の場所……知らないんでしょ? だったら当てずっぽうで無茶苦茶に走り回っているのかも……」
「……そう思って村人にも聞いて回ったらしいんだが……そんな子供は見かけなかったと。……巫女服なんてかなり目立つはずだし……あ……」
そこまで言って、いつもの巫女服は予備の着替えごと洗濯中だったことを思い出した。
朝、飛び出していったときの服装は確か――――ぬか娘が貸してあげたパジャマ代わりのブカブカTシャツ一枚だけだったと思う。
「……あいつ……頭の角もそのまんまに出ていった気がするな……。それはそれで目立って見つかりやすいかもしれないが……あとあと面倒になりそう気がする」
「と、ともかく、私たちは私たちで探そう!! ほかにアルテマちゃんが行きそうなところって……え~~~~と、え~~~~っと……」
ヘバッているモジョに肩を貸し、ぬか娘は必死に考えながら裏山を下りていった。
「……まさか…………元一さんが……」
ここにもまた一人、元一の訃報を聞いて呆然としている男がいた。
木戸誠司《きどせいじ》。
アマテラスの結界陣を作るため、偽島組とともに陣の元となるソーラーパネルを配置している最中の知らせだった。
難陀《なんだ》の攻撃を恐れ、パネルは本来の予定地よりかなり外して配置していた。
ヤツの巣食う裏山を避け、その周囲をぐるり囲うように陣を描くのだ。
それだけ工事の規模は大きくなるが、危険を避けるためには致し方ない判断だった。
知らせを受けた彼は、計画の中断を予感し途方にくれる。
とにかく病院へ行かなければ。
それだけを考えて現場は監督まかせ、ワゴン車に乗り込もうとする。
そこに遠くから呼ぶ声が聞こえてきた。
目を凝らしてそっちを見ると、細いふもと道をヨタヨタと走ってくる一人の破廉恥な女が……。
あれは確か……若者グループの……ぬか娘とかいうメンバーだ。
さらにその後ろにはモジョとかいう少女(?)もついてきている。
誠司は車を徐行させ、彼女らの元へ、
「事情は聞きました。早く乗ってください病院へ急ぎましょう!!」
窓を開けるなりそういう誠司に、ぬか娘は首を振って汗を滴らせた。
「……ち……違うの……ア……アルテマちゃん……。アルテマちゃん……こっちに来ませんでしたか……?」
息も絶え絶え、切羽詰まった顔で聞いてくる。
「いえ……来ませんでしたけど? あの異世界の少女がどうかしたんですか!?」
「い……いなくなったんです……!!」
「ええっ!??」
元一の訃報に続き、異世界少女まで行方不明に!?
まさか……。誠司の頭はグルグルとパニックになる。
元一とアルテマ。
この二人は現世と異世界を結ぶ、極めて重要な人間。
それを二人同時に失ってしまったとなれば、これまでの……そしてこれからの計画がすべて水の泡になってしまう。
ともかく誠司は大きく深呼吸をすると、詳しい経緯を聞かせてくれと車のドアを開けた。
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