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第191話 守り手①
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――――どしゃ。
どしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃ。
戦闘可能だった60人ほどの組員たち。
そのほとんどが、黒炎の矢に撃ち抜かれ地面に倒れ伏していく。
残ったのは、ぬか娘を押さえつけていた数人と、なぜか運良く当たらなかった現場監督だけである。
「あ……あ……あわわわわわわわわ……」
その現場監督も、起こされた圧倒的な蹂躙《じゅうりん》劇に腰を抜かし失禁していた。
き……聞いていない聞いていない。
厄介なのはあのアルテマとかいう子供巫女と、得体のしれない占いババアだけじゃなかったのか?
ぬか娘を拘束していた数人も、口をあんぐり立ちすくみ、呆然唖然と力を抜いて注意をそちらに向けてしまう。
「えええ……エッチエッチ!! は、はなせぇ~~ぃ……!!」
そのスキをついて、胸を押さえつつ逃げ出すぬか娘。
六段は倒された組員たちのようすを確認している。
アニオタはヨウツベとともに仲良く失神中。
校舎組の三人、モジョは無言で見下ろして、飲兵衛は酒を飲みながらニヤニヤし、節子は惚れ直したワと、熱い視線を元一に向けていた。
「……ふん、馬鹿者どもめが……ワ、ワシのアルテマに手を出すから……こんな目にあうんじゃ……ぐぅ……!!」
息も絶え絶えに、砂利の上に膝をついてしまう元一。
百近く分裂する矢を放ったのだ、彼の中の魔素はもうほとんど残っていなかった。
「げ、元一っ!!」「ゲンさん!!」
そんな元一のもとに、アルテマとぬか娘が駆け寄った。
いまにも倒れそうな体を支え、アルテマが叱咤《しった》する。
「助けてくれようとしたのは嬉しいが、やりすぎだ!! お前も憔悴しきっているではないか!??」
「ふん……こ、この程度……どうということではないわ。それよりも怪我はないか、アルテマよ……?」
「ああ、無い。無いがしかし――――」
どう収めるつもりだ、この大事件を!?
アルテマは明日の朝刊や、ネットニュースとやらを想像しゾッとする。
『神奈川の限界集落で起こった集団殺人事件。主犯格の男(75)他、犯行グループを現行犯逮捕』
そんな見出しを想像し、そしてそれに伴い頓挫するであろう今後の計画を思って、アルテマも失神しそうになる。
そんなとき――――ばしゃばしゃばしゃ。
川を渡って二人の男がやってきた。
クロードと偽島だった。
偽島は、誰の武器かもわからない放り捨てられた金属バットを拾い上げ、目に殺気をたずさえていた。
「やってくれたな……この老いぼれどもが」
折り重なった部下を見回し、残った者たちに目で合図を送る。
しかし彼らは足がすくんでしまったか、従う余裕は無いようす。。
舌打ちひとつ、視線を再び元一へ。
「多少の抵抗は予想していましたが……まさかここまで……。どうやらあなたの実力を誤認していたようですね」
憎々しげに元一を睨みつける。
ここまでの火力を見せつけられても偽島の怒りの炎はまるで収まっていない。
「……ですが、私もここで引くわけにはいきません。真子《まこ》取り返すまで、最後までやってやりますよ……」
――――ぱぁぁぁぁぁっ!!
偽島のバットが青白く輝いた。
クロードが聖なる加護をかけたのだ。
「ク……クロード……」
色々な思いがぐちゃぐちゃに、アルテマは泣きそうな顔でクロードを見上げた。
クロードはそんなアルテマを冷ややかに見下ろし、
「……もしかすれば、誤解やすれ違いがあったのかもしれない……。だが、ここまで被害が大きくなってしまったら、何らかの形で決着が必要になるだろう。話し合いはそれからになるな」
帝国と聖王国の戦いも、実はもうその発端がわからなくなってしまっていた。
過去の貴族同士が起こした下らない喧嘩が始まりだと話説《わせつ》にあるが、真実は歴史の束に押しつぶされてしまっている。
それでも永年、戦争を続けているのは両国ともこれまでに受けた被害が大きすぎて、恨みと悲しみが深すぎて、国民感情的にも後に引けなくなっているからである。
「……ふん、わかった……いいじゃろう」
ふらふらになりながらも元一は、偽島の申し出を受けて立つつもりでいた。
娘を思う親の気持ちは痛いほどわかるが、しかし元一とてアルテマに手を出されたのだ。引くつもりなどない。
決着は一騎打ちでつけてやるつもりだった。
「バカな、そんな体で戦えるものか!! ここは私が――――」
代わりに出ようとするアルテマだったが、それを止めたのは元一ではなくクロードだった。
「な、ク、クロード……どういうつもりだ!?」
「……この世界の戦争を収めるのは。この世界の者同士でなければならない」
「い、いや……しかし!!」
「それでも剣を抜くというのなら、その相手は俺がしてやることになるぞ」
クロードは、新たに買った勇者の剣を背中から引き抜くと、それにも聖なる加護を灯してみせた。
「……私とお前は休戦中のはずだぞ!?」
「これは別件だ。帝国と聖王国ではない。蹄沢と偽島組の代理決闘といったところか?」
クロードと偽島が、聖なる光をその身に宿し、距離をとる。
アルテマと元一も暗黒の炎をたずさえ、同じく距離をとった。
「……元一、大丈夫か」
「…………問題ない。くたびれてはいるが、大将首《あおにさい》を始末する体力くらいは残っているわい。それよりアルテマ。お前まで戦う必要はない。さがっておれ……」
「無理だな。元一になにかあったら私は出る。……それまでにジャマなあいつを始末しておかなければならない」
そう言ってアルテマは、クロードを強く睨みつけた。
どしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃどしゃ。
戦闘可能だった60人ほどの組員たち。
そのほとんどが、黒炎の矢に撃ち抜かれ地面に倒れ伏していく。
残ったのは、ぬか娘を押さえつけていた数人と、なぜか運良く当たらなかった現場監督だけである。
「あ……あ……あわわわわわわわわ……」
その現場監督も、起こされた圧倒的な蹂躙《じゅうりん》劇に腰を抜かし失禁していた。
き……聞いていない聞いていない。
厄介なのはあのアルテマとかいう子供巫女と、得体のしれない占いババアだけじゃなかったのか?
ぬか娘を拘束していた数人も、口をあんぐり立ちすくみ、呆然唖然と力を抜いて注意をそちらに向けてしまう。
「えええ……エッチエッチ!! は、はなせぇ~~ぃ……!!」
そのスキをついて、胸を押さえつつ逃げ出すぬか娘。
六段は倒された組員たちのようすを確認している。
アニオタはヨウツベとともに仲良く失神中。
校舎組の三人、モジョは無言で見下ろして、飲兵衛は酒を飲みながらニヤニヤし、節子は惚れ直したワと、熱い視線を元一に向けていた。
「……ふん、馬鹿者どもめが……ワ、ワシのアルテマに手を出すから……こんな目にあうんじゃ……ぐぅ……!!」
息も絶え絶えに、砂利の上に膝をついてしまう元一。
百近く分裂する矢を放ったのだ、彼の中の魔素はもうほとんど残っていなかった。
「げ、元一っ!!」「ゲンさん!!」
そんな元一のもとに、アルテマとぬか娘が駆け寄った。
いまにも倒れそうな体を支え、アルテマが叱咤《しった》する。
「助けてくれようとしたのは嬉しいが、やりすぎだ!! お前も憔悴しきっているではないか!??」
「ふん……こ、この程度……どうということではないわ。それよりも怪我はないか、アルテマよ……?」
「ああ、無い。無いがしかし――――」
どう収めるつもりだ、この大事件を!?
アルテマは明日の朝刊や、ネットニュースとやらを想像しゾッとする。
『神奈川の限界集落で起こった集団殺人事件。主犯格の男(75)他、犯行グループを現行犯逮捕』
そんな見出しを想像し、そしてそれに伴い頓挫するであろう今後の計画を思って、アルテマも失神しそうになる。
そんなとき――――ばしゃばしゃばしゃ。
川を渡って二人の男がやってきた。
クロードと偽島だった。
偽島は、誰の武器かもわからない放り捨てられた金属バットを拾い上げ、目に殺気をたずさえていた。
「やってくれたな……この老いぼれどもが」
折り重なった部下を見回し、残った者たちに目で合図を送る。
しかし彼らは足がすくんでしまったか、従う余裕は無いようす。。
舌打ちひとつ、視線を再び元一へ。
「多少の抵抗は予想していましたが……まさかここまで……。どうやらあなたの実力を誤認していたようですね」
憎々しげに元一を睨みつける。
ここまでの火力を見せつけられても偽島の怒りの炎はまるで収まっていない。
「……ですが、私もここで引くわけにはいきません。真子《まこ》取り返すまで、最後までやってやりますよ……」
――――ぱぁぁぁぁぁっ!!
偽島のバットが青白く輝いた。
クロードが聖なる加護をかけたのだ。
「ク……クロード……」
色々な思いがぐちゃぐちゃに、アルテマは泣きそうな顔でクロードを見上げた。
クロードはそんなアルテマを冷ややかに見下ろし、
「……もしかすれば、誤解やすれ違いがあったのかもしれない……。だが、ここまで被害が大きくなってしまったら、何らかの形で決着が必要になるだろう。話し合いはそれからになるな」
帝国と聖王国の戦いも、実はもうその発端がわからなくなってしまっていた。
過去の貴族同士が起こした下らない喧嘩が始まりだと話説《わせつ》にあるが、真実は歴史の束に押しつぶされてしまっている。
それでも永年、戦争を続けているのは両国ともこれまでに受けた被害が大きすぎて、恨みと悲しみが深すぎて、国民感情的にも後に引けなくなっているからである。
「……ふん、わかった……いいじゃろう」
ふらふらになりながらも元一は、偽島の申し出を受けて立つつもりでいた。
娘を思う親の気持ちは痛いほどわかるが、しかし元一とてアルテマに手を出されたのだ。引くつもりなどない。
決着は一騎打ちでつけてやるつもりだった。
「バカな、そんな体で戦えるものか!! ここは私が――――」
代わりに出ようとするアルテマだったが、それを止めたのは元一ではなくクロードだった。
「な、ク、クロード……どういうつもりだ!?」
「……この世界の戦争を収めるのは。この世界の者同士でなければならない」
「い、いや……しかし!!」
「それでも剣を抜くというのなら、その相手は俺がしてやることになるぞ」
クロードは、新たに買った勇者の剣を背中から引き抜くと、それにも聖なる加護を灯してみせた。
「……私とお前は休戦中のはずだぞ!?」
「これは別件だ。帝国と聖王国ではない。蹄沢と偽島組の代理決闘といったところか?」
クロードと偽島が、聖なる光をその身に宿し、距離をとる。
アルテマと元一も暗黒の炎をたずさえ、同じく距離をとった。
「……元一、大丈夫か」
「…………問題ない。くたびれてはいるが、大将首《あおにさい》を始末する体力くらいは残っているわい。それよりアルテマ。お前まで戦う必要はない。さがっておれ……」
「無理だな。元一になにかあったら私は出る。……それまでにジャマなあいつを始末しておかなければならない」
そう言ってアルテマは、クロードを強く睨みつけた。
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