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第152話 帰れなくとも…。
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「て、ことはですよ? つまりアルテマさんはいつかの時代に難陀《なんだ》に襲われ死んでしまい、龍脈を通って異世界に転移し、そして魔族として生まれ変わったと……そんな感じですか?」
話をまとめるヨウツベ。
「……うむ。どうやらそんな感じらしい」
「……いつの時代って……だったら4……もがもがもがもが」
何かを言おうとしたぬか娘の口をアニオタの腹が塞いだ。
「……だったら、なんだって?」
「……いやなんでもないでござるコソコソコソ……」
豊満な脂肪にぬか娘を挟んで部屋を出ていくアニオタ。
それを不思議そうな目でアルテマとクロードは見送る。
「ともかく、アルテマよ。やはり世界を行き来するには命を賭さねばならないということだな?」
「……まぁ……そうなるかな。でもわからんぞ? 他になにか方法があるかもしれんし……」
「いや、無いな。俺たちがここに移った原因も『死』がきっかけだったではないか。それともお前はあの谷に落ちて死ななかった自信でもあるのか?」
「……………………」
「やはりそうだろう? なら決まりだ。再び異世界に帰るにはあのトカゲに喰われてやるしかないのだ。ならばさっそく……」
クロードは背負ってきたリュックをまさぐり、中から新聞紙に包んだ黄色い箱を取り出した。
「……なんだ……それは……」
モジョが尋ねるとクロードは自信満々に、
「バターだ」
と答えた。
それで何をする気だろう……と眺めているとおもむろに包帯を外し、シャツも脱ぎだす大馬鹿野郎。
「どうも俺はヤツに美味そうだと思われてないらしいからな。こうやって体にバターを塗りたくって……あ、ハチミツもあるから取ってくれんか?」
「……そうだとしても……アルテマはもう喰わないと言われたんだろう? ……ならばもう戻る手段はなくなった……ということか」
馬鹿な金髪美青年(変態)を完全無視してアルテマに尋ねるモジョ。
「……わからない……。そのこともショックだが……いまはそれよりも……あいった……痛い痛い……」
記憶を掘り下げようとして、また頭痛が起こり始めた。
「おう……無理するな……よしよし。……まぁその……わたしみたいなダメ人間に言われてもアレかもしれんが……べつに自分の過去なんてどうでもいいことなんじゃないか……? ……ここにいるわたしらだって……みんな昔を捨てたポンコツ者ばかりだし……大事なのは今だぞ……」
「う……む、そ、そうだな。ありがとうモジョよ」
「そうですよ、アルテマさん。……ともかくこの問題はいったん置いておいて開門揖盗《デモン・ザ・ホール》の話をしませんか? ……このままだと帝国がピンチなのでしょう?」
「ああ、そうだな」
ヨウツベの意見にアルテマも大きくうなずいた。
いまは自分のことよりも帝国の危機。
「そのことも難陀《なんだ》に尋ねた。しかし……あの龍は、原因は自分にあるかもしれないが、知ったことではない。と返してきた」
「そうですか……それは困りましたね。なんとか説得して龍穴を開いてもらえないんですかね……」
「目覚めてしまった以上、どうにもならないらしい。どうしても開けて欲しくばもう一度眠らせるしかないようだ」
「それって……ぐうぐう……ほうあっ!?」
眠るのフレーズに誘発されて寝てしまうモジョ。
その脇腹をヨウツベの人差し指が襲った。
「そ、そ……それって……鎮魂の祭りのことか……し、し……しかし……それには」
「ああ、生贄の娘が必要らしい……」
「昔ならともかく……今の時代、そんなこと出来はしませんよね。完全に犯罪です」
「元一もそう言っていた。……しかしだからといってこのまま放っておいたら開門揖盗《デモン・ザ・ホール》は使えないままだし……それにどのみちヤツは自分で女を誘い出すことができるらしい……このままでは……」
「……いずれ犠牲者が出るかもしれないと。……それはますます困りましたね」
う~~~~ん……と考え込む三人。
バターで上半身テカテカになったクロードは怒り。
「そもそも、あのトカゲを起こしたやつは誰だ!! けしからんやつだ!!」
「「「いや、お前だよ」」」
三人のツッコミが綺麗に重なった。
――――異世界、ジルの法務室。
「ジル様、ジル様、大変でございます!!」
近衛兵の一人が慌てたようすで扉を叩く。
ジルは祈りを中断し、静かに立ち上がった。
「入りなさい」
「は、失礼します!!」
許可と同時、倒れ込むように入ってくると兵士はすぐに跪《ひざまず》き、
「極西にありますサイゴン砦が公国の手によって陥落いたしました。これにより四軍の将マシキス将軍が討ち死に、兵は敗走しています」
報告を受けたジルは慌てず、死んだ将軍へ向けて簡易な祈りを捧げた。
「……それで、街への被害はどうなっています?」
「公国軍はハイネケン地方を直進、制圧し、現在カイザークの街を攻略中とのこと。帝国六軍第三中隊がこれを迎え撃っていますが、戦線が伸び指揮が混乱しているもようです!!」
「六軍……三中隊といえばルナがいる隊ですか」
「はっ」
よりによってルナの隊とは……。
異世界(主にアニオタ)への接遇係として出陣させぬよう手配していたのだが、公国参戦の混乱で命令が下ってしまった。
帝国六軍は魔術師がほとんどいない肉弾戦専用の突撃隊。
開門揖盗《デモン・ザ・ホール》で連絡をつけたくても受ける人間がいない。
「軍務卿の指示を仰ぎ、一軍本陣カイギネス皇帝に繋ぎます。報告ご苦労様でした」
「はっ」
アルテマとは連絡がつかなくなってだいぶ経つ。
異世界の革命的科学道具を援助してくれるとの話だったが……これでは期待できそうにない。
こっちは開門揖盗《デモン・ザ・ホール》を介しての情報中継で手一杯だ。
話をまとめるヨウツベ。
「……うむ。どうやらそんな感じらしい」
「……いつの時代って……だったら4……もがもがもがもが」
何かを言おうとしたぬか娘の口をアニオタの腹が塞いだ。
「……だったら、なんだって?」
「……いやなんでもないでござるコソコソコソ……」
豊満な脂肪にぬか娘を挟んで部屋を出ていくアニオタ。
それを不思議そうな目でアルテマとクロードは見送る。
「ともかく、アルテマよ。やはり世界を行き来するには命を賭さねばならないということだな?」
「……まぁ……そうなるかな。でもわからんぞ? 他になにか方法があるかもしれんし……」
「いや、無いな。俺たちがここに移った原因も『死』がきっかけだったではないか。それともお前はあの谷に落ちて死ななかった自信でもあるのか?」
「……………………」
「やはりそうだろう? なら決まりだ。再び異世界に帰るにはあのトカゲに喰われてやるしかないのだ。ならばさっそく……」
クロードは背負ってきたリュックをまさぐり、中から新聞紙に包んだ黄色い箱を取り出した。
「……なんだ……それは……」
モジョが尋ねるとクロードは自信満々に、
「バターだ」
と答えた。
それで何をする気だろう……と眺めているとおもむろに包帯を外し、シャツも脱ぎだす大馬鹿野郎。
「どうも俺はヤツに美味そうだと思われてないらしいからな。こうやって体にバターを塗りたくって……あ、ハチミツもあるから取ってくれんか?」
「……そうだとしても……アルテマはもう喰わないと言われたんだろう? ……ならばもう戻る手段はなくなった……ということか」
馬鹿な金髪美青年(変態)を完全無視してアルテマに尋ねるモジョ。
「……わからない……。そのこともショックだが……いまはそれよりも……あいった……痛い痛い……」
記憶を掘り下げようとして、また頭痛が起こり始めた。
「おう……無理するな……よしよし。……まぁその……わたしみたいなダメ人間に言われてもアレかもしれんが……べつに自分の過去なんてどうでもいいことなんじゃないか……? ……ここにいるわたしらだって……みんな昔を捨てたポンコツ者ばかりだし……大事なのは今だぞ……」
「う……む、そ、そうだな。ありがとうモジョよ」
「そうですよ、アルテマさん。……ともかくこの問題はいったん置いておいて開門揖盗《デモン・ザ・ホール》の話をしませんか? ……このままだと帝国がピンチなのでしょう?」
「ああ、そうだな」
ヨウツベの意見にアルテマも大きくうなずいた。
いまは自分のことよりも帝国の危機。
「そのことも難陀《なんだ》に尋ねた。しかし……あの龍は、原因は自分にあるかもしれないが、知ったことではない。と返してきた」
「そうですか……それは困りましたね。なんとか説得して龍穴を開いてもらえないんですかね……」
「目覚めてしまった以上、どうにもならないらしい。どうしても開けて欲しくばもう一度眠らせるしかないようだ」
「それって……ぐうぐう……ほうあっ!?」
眠るのフレーズに誘発されて寝てしまうモジョ。
その脇腹をヨウツベの人差し指が襲った。
「そ、そ……それって……鎮魂の祭りのことか……し、し……しかし……それには」
「ああ、生贄の娘が必要らしい……」
「昔ならともかく……今の時代、そんなこと出来はしませんよね。完全に犯罪です」
「元一もそう言っていた。……しかしだからといってこのまま放っておいたら開門揖盗《デモン・ザ・ホール》は使えないままだし……それにどのみちヤツは自分で女を誘い出すことができるらしい……このままでは……」
「……いずれ犠牲者が出るかもしれないと。……それはますます困りましたね」
う~~~~ん……と考え込む三人。
バターで上半身テカテカになったクロードは怒り。
「そもそも、あのトカゲを起こしたやつは誰だ!! けしからんやつだ!!」
「「「いや、お前だよ」」」
三人のツッコミが綺麗に重なった。
――――異世界、ジルの法務室。
「ジル様、ジル様、大変でございます!!」
近衛兵の一人が慌てたようすで扉を叩く。
ジルは祈りを中断し、静かに立ち上がった。
「入りなさい」
「は、失礼します!!」
許可と同時、倒れ込むように入ってくると兵士はすぐに跪《ひざまず》き、
「極西にありますサイゴン砦が公国の手によって陥落いたしました。これにより四軍の将マシキス将軍が討ち死に、兵は敗走しています」
報告を受けたジルは慌てず、死んだ将軍へ向けて簡易な祈りを捧げた。
「……それで、街への被害はどうなっています?」
「公国軍はハイネケン地方を直進、制圧し、現在カイザークの街を攻略中とのこと。帝国六軍第三中隊がこれを迎え撃っていますが、戦線が伸び指揮が混乱しているもようです!!」
「六軍……三中隊といえばルナがいる隊ですか」
「はっ」
よりによってルナの隊とは……。
異世界(主にアニオタ)への接遇係として出陣させぬよう手配していたのだが、公国参戦の混乱で命令が下ってしまった。
帝国六軍は魔術師がほとんどいない肉弾戦専用の突撃隊。
開門揖盗《デモン・ザ・ホール》で連絡をつけたくても受ける人間がいない。
「軍務卿の指示を仰ぎ、一軍本陣カイギネス皇帝に繋ぎます。報告ご苦労様でした」
「はっ」
アルテマとは連絡がつかなくなってだいぶ経つ。
異世界の革命的科学道具を援助してくれるとの話だったが……これでは期待できそうにない。
こっちは開門揖盗《デモン・ザ・ホール》を介しての情報中継で手一杯だ。
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