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第151話 やっぱそうだったじゃん?
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さくさくさくさくさくさくさくさく。
飢えたリスのようにふ菓子を削り取っていくアルテマ。
布団に菓子の食べカスがポロポロ落ちているが気にせず一心不乱に食べている。
「う、うみゃいうみゃい、うみゃいうみゃい」
さっきまでの落ち込みようはどこに行ったのか?
ふ菓子の香りに気がつくとガバリと起き上がり、この有り様である。
「さあさあ、これもお飲み。きっと良く合いますよ」
ホッとした涙を目尻にためながら、節子は牛乳を渡す。
それを飲んだアルテマは、
「う……う、うみゃい……うみゃすぎりゅ~~~~……」
天下無敵、黄金の組み合わせにとうとう泣き出してしまった。
元一もうんうんと嬉しそうにうなずいて胸を撫で下ろしていた。
「……よかったですね?」
「そうじゃな」
「? ……なにが良かったのだ?」
二人のおかしなうなずき合いにアルテマはハテナ顔を向けると、
「ああ、いや、なんでもない。なんでもないんじゃ。……それよりもアルテマよ。何をそんなに塞ぎ込んでおったのじゃ? 裏山で何があった?」
「ああ……それか」
聞かれたアルテマは再び視線を落とし、深いため息をついた。
そして難陀《なんだ》と何を話したのか、二人に説明した。
「……すでに喰われているだと?」
説明を聞いた元一は険しい顔で聞き返した。
アルテマは静かにうなずく。
難陀《なんだ》は言った。
過去にアルテマを喰らったことがあると。
一度喰らい、魂を確認したお前には用はないのだと。
難陀《なんだ》は探していた。
かつての恋人を。
しかし、幾年もの流れる月日が難陀《なんだ》から記憶を奪っていき、気がつけば姿形はもう忘れ、魂の色でしか見分けることができなくなっていた。
いや、もはや追い求める目的さえ忘れている。
ただ刷り込まれた本能だけで動いていると言っていい。
ゆえに喰らい続けた。
いつか満たされる日にたどり着くまで、永遠と、がむしゃらに。
「一度喰らって確認した私にはもう興味がないといわれた……。私は……かつて……この世界で……あいつに喰われたのか……? だとすると……私は……」
そこまで言って頭を抱えてうずくまるアルテマ。
「ど、どうしたんじゃ?」
「大丈夫ですかアルテマ!?」
「だ、大丈夫……大丈夫……だ」
アルテマはふらふらと台所まで行くと、蛇口から直接水を飲んだ。
そして一息つくと床に座り込む。
「……異世界での自分を思い出していた。私は孤児として師匠に拾われ魔法剣士として鍛えられたが……実は……それまでの記憶が定かではない……。それを思い出そうとするとひどく頭痛がする……。だから、いつのまにか考えないように過ごすようになったのだが……難陀《なんだ》の話を聞いたら考えずにはいられなくて……う、痛たたたた……」
「わ、わかった……もういいアルテマ、考えるな。考えなくて良い」
「そ、そうはいかない……私は元はこの世界に生きていて、やつに喰われ、龍脈に流され異世界に渡ったとすると……私は……誰なんだ……かつて生贄にされた村娘の一人だったのか……」
痛みに耐えて、それでも思案するアルテマ。
やがて身体から不思議な赤い光がにじみ出てきてバチバチと火花を散らす。
それに危険を感じた節子はアルテマを抱きしめ、
「アルテマ、いいんですよ。あなたがどこの誰だなんて……もういいから……考えるのをお止めなさい。あなたは異世界から来てくれた暗黒騎士アルテマ。それ以外の誰でもありません。もう良いんですよ」
なぜか泣きながら背中をさすってやる節子。
アルテマはそのぬくもりにやがて目を閉じ、眠っていった。
次の日――――鉄の結束荘。
「お、お、お、おのれぃまたしてもあのトカゲめ、ぶち殺してくれるわーーーーっ!!」
「え? また行ってたのあの祠に!?」
「昨日激しい音が聞こえたけど……あんただったのか……」
「いったい何しに行ったんです?」
「ぐす……ルナた~~ん……」
「いや、実はな……」
包帯まみれのクロード。
そしていつもの若者メンバーがそろったところで、昨日の出来事を説明するアルテマ。
聞いた若者たちはクロードも含めてみな唖然と口を開けていた。
「……ん? ちょっと待て……するとアルテマ。……貴様は元々こちらの世界の人間だったと言うことか……」
混乱気味に聞いてくるクロード。
混乱というよりは話がややこしくて理解できない感じ。
「……ん……まあ、難陀《なんだ》の言う通りなら……そういうことになるな」
沈んだ顔でアルテマがこたえる。
「しかし……貴様は魔族だろう? ……この世界にそんな種族は存在しないぞ?」
なんだかんだ15年もこっちで過ごしているクロードはそれを嫌になるほど知っている。こっちの世界に人と呼べるものは人間しかいなく、異世界のようにエルフや獣人、鳥人や魔族などいやしないのだ。
にもかかわらず、こちらで難陀《なんだ》に襲われたというのはおかしな話だ。
「……だから……死んで生まれ変わったと考えるべきだな」
「……ふむ。だとするなら先日貴様が言っていた仮説。やはり的中していたということだ。ならば私の行動も、やはり間違ってなかったということだな?」
どうだとばかりに胸を張るクロード。
「いや……それはどうだろうか……」
だからといって、仮説は仮説だ。
それだけで率先して、喰われに行くなど狂気の沙汰でしかない。
飢えたリスのようにふ菓子を削り取っていくアルテマ。
布団に菓子の食べカスがポロポロ落ちているが気にせず一心不乱に食べている。
「う、うみゃいうみゃい、うみゃいうみゃい」
さっきまでの落ち込みようはどこに行ったのか?
ふ菓子の香りに気がつくとガバリと起き上がり、この有り様である。
「さあさあ、これもお飲み。きっと良く合いますよ」
ホッとした涙を目尻にためながら、節子は牛乳を渡す。
それを飲んだアルテマは、
「う……う、うみゃい……うみゃすぎりゅ~~~~……」
天下無敵、黄金の組み合わせにとうとう泣き出してしまった。
元一もうんうんと嬉しそうにうなずいて胸を撫で下ろしていた。
「……よかったですね?」
「そうじゃな」
「? ……なにが良かったのだ?」
二人のおかしなうなずき合いにアルテマはハテナ顔を向けると、
「ああ、いや、なんでもない。なんでもないんじゃ。……それよりもアルテマよ。何をそんなに塞ぎ込んでおったのじゃ? 裏山で何があった?」
「ああ……それか」
聞かれたアルテマは再び視線を落とし、深いため息をついた。
そして難陀《なんだ》と何を話したのか、二人に説明した。
「……すでに喰われているだと?」
説明を聞いた元一は険しい顔で聞き返した。
アルテマは静かにうなずく。
難陀《なんだ》は言った。
過去にアルテマを喰らったことがあると。
一度喰らい、魂を確認したお前には用はないのだと。
難陀《なんだ》は探していた。
かつての恋人を。
しかし、幾年もの流れる月日が難陀《なんだ》から記憶を奪っていき、気がつけば姿形はもう忘れ、魂の色でしか見分けることができなくなっていた。
いや、もはや追い求める目的さえ忘れている。
ただ刷り込まれた本能だけで動いていると言っていい。
ゆえに喰らい続けた。
いつか満たされる日にたどり着くまで、永遠と、がむしゃらに。
「一度喰らって確認した私にはもう興味がないといわれた……。私は……かつて……この世界で……あいつに喰われたのか……? だとすると……私は……」
そこまで言って頭を抱えてうずくまるアルテマ。
「ど、どうしたんじゃ?」
「大丈夫ですかアルテマ!?」
「だ、大丈夫……大丈夫……だ」
アルテマはふらふらと台所まで行くと、蛇口から直接水を飲んだ。
そして一息つくと床に座り込む。
「……異世界での自分を思い出していた。私は孤児として師匠に拾われ魔法剣士として鍛えられたが……実は……それまでの記憶が定かではない……。それを思い出そうとするとひどく頭痛がする……。だから、いつのまにか考えないように過ごすようになったのだが……難陀《なんだ》の話を聞いたら考えずにはいられなくて……う、痛たたたた……」
「わ、わかった……もういいアルテマ、考えるな。考えなくて良い」
「そ、そうはいかない……私は元はこの世界に生きていて、やつに喰われ、龍脈に流され異世界に渡ったとすると……私は……誰なんだ……かつて生贄にされた村娘の一人だったのか……」
痛みに耐えて、それでも思案するアルテマ。
やがて身体から不思議な赤い光がにじみ出てきてバチバチと火花を散らす。
それに危険を感じた節子はアルテマを抱きしめ、
「アルテマ、いいんですよ。あなたがどこの誰だなんて……もういいから……考えるのをお止めなさい。あなたは異世界から来てくれた暗黒騎士アルテマ。それ以外の誰でもありません。もう良いんですよ」
なぜか泣きながら背中をさすってやる節子。
アルテマはそのぬくもりにやがて目を閉じ、眠っていった。
次の日――――鉄の結束荘。
「お、お、お、おのれぃまたしてもあのトカゲめ、ぶち殺してくれるわーーーーっ!!」
「え? また行ってたのあの祠に!?」
「昨日激しい音が聞こえたけど……あんただったのか……」
「いったい何しに行ったんです?」
「ぐす……ルナた~~ん……」
「いや、実はな……」
包帯まみれのクロード。
そしていつもの若者メンバーがそろったところで、昨日の出来事を説明するアルテマ。
聞いた若者たちはクロードも含めてみな唖然と口を開けていた。
「……ん? ちょっと待て……するとアルテマ。……貴様は元々こちらの世界の人間だったと言うことか……」
混乱気味に聞いてくるクロード。
混乱というよりは話がややこしくて理解できない感じ。
「……ん……まあ、難陀《なんだ》の言う通りなら……そういうことになるな」
沈んだ顔でアルテマがこたえる。
「しかし……貴様は魔族だろう? ……この世界にそんな種族は存在しないぞ?」
なんだかんだ15年もこっちで過ごしているクロードはそれを嫌になるほど知っている。こっちの世界に人と呼べるものは人間しかいなく、異世界のようにエルフや獣人、鳥人や魔族などいやしないのだ。
にもかかわらず、こちらで難陀《なんだ》に襲われたというのはおかしな話だ。
「……だから……死んで生まれ変わったと考えるべきだな」
「……ふむ。だとするなら先日貴様が言っていた仮説。やはり的中していたということだ。ならば私の行動も、やはり間違ってなかったということだな?」
どうだとばかりに胸を張るクロード。
「いや……それはどうだろうか……」
だからといって、仮説は仮説だ。
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