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第78話 アニオタの乱⑩
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次元を超えた映像の向こうで、ジルが丁寧に頭を下げて挨拶をしてくる。
『ごきげんよう、アルテマ。頼まれていたもの、準備が整いましたので連絡を差し上げました――――って……その、取り込み中でしたか……?』
顔を上げ、低級悪魔たちと大立ち回りを繰り広げている元一たちを眺め、ジルは申し訳なさそうに尋ねてきた。
「いや、その!! ……うん。ってなんでこのタイミングでジルさんが出てくるんだ!?」
花魁《おいらん》の格好をした女悪魔を投げ飛ばしながら六段が叫ぶ。
「私が呼んだんだ。とある頼み事をしていてな!!」
「頼み事じゃと!?」
ろくろっ首的な何かを数体射抜きつつ、元一もアルテマの考えを掴みきれずに聞き返す。
「ああ、結局のところこうなった元を絶たねば解決しないと思ってな。おい、アニオタ目を覚ませ!!」
べしべしべし!!
悪魔たちに取っ替え引っ替えされて精神がノビてしまったのか、意識を失ってぐったりしているアニオタを叩き起こそうとするアルテマ。
「……元を断つじゃと? それは一体どういうこと……」
詳しく聞きたいが、喋っているうちにも悪魔はどんどん飛びかかってくる。
いまやそのほとんどが、怒りに任せ狂戦士と化したぬか娘がしばき倒してくれているが、それでも元一と六段の手は空かない。
加えてそろそろ本気でスタミナも尽きてきた。
「何でもいい!! 早くこいつらを鎮めてくれ、でないとワシももう腕が上がらなくなってきた!!」
「わかってる!! しかし肝心のアニオタが目を覚まさなければ話にならんのじゃ」
べしんべしん頬を往復ビンタするアルテマだが、アニオタは一向に目を開こうとしない。
そうこうしているうちに、悪魔たちの動きに変化があらわれた。
がむしゃらに飛びかかって来ていた悪魔たちが一斉に、スゥっと空間を空け始めたのだ。
「な、なんじゃ!?」
そのおかしな動きに何か嫌な予感を感じ取る元一。
そしてその予感はすぐに的中することとなる。
――――ご、ごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご……!!
突然、地響きが起こったかと思うと空けられた空間の中に夜闇よりもさらに黒い裂け目が開き、その中からひときわ大きなオーラを放つ和服美人が現れる。
「こ、今度はなんだ……」
その姫は尻から9つの狐の尾を生やし、背には輝く後光を光らせていた。
いかにも高レベルな悪魔っぽいが。
――――婬眼《フェアリーズ》。
『玉藻前《タマモノマエ》。日本の妖怪。妖狐の化身、上級悪魔だよ♪』
とっさに解析するアルテマ。その結果に血の気が引く。
「じょ……上級悪魔だと!? 何でこんなものがいきなり出てくるんだ!?」
「なんじゃ、あいつはそんなにやばいやつなのか!?」
「やばいなんてもんじゃない、上級悪魔と言えば我らが魔族と同等か、それ以上の格を持つ知的悪魔だ!! 魔神様に直に使えるという点においては我らを凌ぐ!!」
青ざめるアルテマに、次元の奥のジルも同じように引いている。
『これはいけません!! かの悪魔に憑依されるともはや我々の技術での除霊は不可能。アルテマ、早くアニオタ様の意識を目覚めさせるのです!!』
話についていけない元一と六段だったが、それでもコイツが相当やばい存在なのだろうことはわかった。
『妾は夜魔・玉藻前《タマモノマエ》……矮小なる人間どもよ、我の前にその愚劣なる頭を垂れ、汚れなき婦女子を生贄に捧げよ』
有無を言わせぬ威圧感で、下級生物を見下ろす上級悪魔。
その目には濃い色欲の色が浮かんでいる。
そこに、
「んなバカな要求なんて聞けるわけないでしょうが!!」
勢いをそのままに、ぬか娘が斬りかかった!!
『……愚かな、その程度の加護で妾に傷を付けられるとでも思うてか?』
――――ガキンッ!!
玉藻前《タマモノマエ》は9つの尻尾のうちの一本を振るうと、ぬか娘の木刀を軽々受け止め弾いて見せた。
「きゃあっ!??」
衝撃で吹き飛ばされるぬか娘。
ごろごろずざざと斜面を転がり、樹木にその身を強打する。
そんな彼女をあらためて見て、観察して、
『おや、おやおやぁ? ほっほっほなんじゃ、おぬし、もしや汚れなき娘じゃないかえ? 多少歳を取っているようじゃが……ふむ、器量は悪くないな?』
「……だ、だれが…………年取ってるですって……わたしはまだまだ……ピチピチギャル――――ぐふ」
無念の言葉を残して気絶するぬか娘。
古代日本において21歳という年齢は微妙。
「く……、おのれよくもうちの若いものを!!」
ぬか娘がやられたのを見て、すぐに六段が飛びかかっていくが、
『よかろう、まずはそなたで我慢しよう。では早速その男に乗り移り、たっぷりと味を見てやろうぞ』
――――バキィ!!
「ぐおぉっ!??」
向かってくる六段も、その尻尾で軽々と弾き飛ばすと眠るアニオタをいやらしく見る玉藻前《タマモノマエ》。
そしてゆる~~りと宙を浮遊し移動する。
「アルテマ!!」
立ちふさがるアルテマを庇うように、元一がその前に立つ。
「来るな元一!! この悪魔はもはや私たちがどうこうできる相手じゃない!!」
異世界で、それも全盛期の自分ならば対抗できたかもしれないが、しかしいまは全てにおいて劣化している幼児状態。どうにもならない。
「なら、お前も逃げるんじゃアルテマ!!」
「無理だ!! こいつに実体を与えてしまったらさらにその力を倍増させた上に、アニオタの身体を使ってこの世界中の女を凌辱して回るに違いない。この悪魔とはそういう存在だ!!」
「大犯罪じゃないか!??」
「そうだ!! だからここは何としてでもこやつの憑依を阻止せねばならん!!」
『ほっほ、敵わぬ相手と自ら言っておいて止めるとは? 禅問答のつもりかえ?』
――――ゴッ!!
嘲笑い、立ちふさがるアルテマに尻尾の一撃を振るってくる玉藻前《タマモノマエ》。
その尾にはアルテマのそれとは比べ物にならないほどの強力な加護が宿っていた。
『ごきげんよう、アルテマ。頼まれていたもの、準備が整いましたので連絡を差し上げました――――って……その、取り込み中でしたか……?』
顔を上げ、低級悪魔たちと大立ち回りを繰り広げている元一たちを眺め、ジルは申し訳なさそうに尋ねてきた。
「いや、その!! ……うん。ってなんでこのタイミングでジルさんが出てくるんだ!?」
花魁《おいらん》の格好をした女悪魔を投げ飛ばしながら六段が叫ぶ。
「私が呼んだんだ。とある頼み事をしていてな!!」
「頼み事じゃと!?」
ろくろっ首的な何かを数体射抜きつつ、元一もアルテマの考えを掴みきれずに聞き返す。
「ああ、結局のところこうなった元を絶たねば解決しないと思ってな。おい、アニオタ目を覚ませ!!」
べしべしべし!!
悪魔たちに取っ替え引っ替えされて精神がノビてしまったのか、意識を失ってぐったりしているアニオタを叩き起こそうとするアルテマ。
「……元を断つじゃと? それは一体どういうこと……」
詳しく聞きたいが、喋っているうちにも悪魔はどんどん飛びかかってくる。
いまやそのほとんどが、怒りに任せ狂戦士と化したぬか娘がしばき倒してくれているが、それでも元一と六段の手は空かない。
加えてそろそろ本気でスタミナも尽きてきた。
「何でもいい!! 早くこいつらを鎮めてくれ、でないとワシももう腕が上がらなくなってきた!!」
「わかってる!! しかし肝心のアニオタが目を覚まさなければ話にならんのじゃ」
べしんべしん頬を往復ビンタするアルテマだが、アニオタは一向に目を開こうとしない。
そうこうしているうちに、悪魔たちの動きに変化があらわれた。
がむしゃらに飛びかかって来ていた悪魔たちが一斉に、スゥっと空間を空け始めたのだ。
「な、なんじゃ!?」
そのおかしな動きに何か嫌な予感を感じ取る元一。
そしてその予感はすぐに的中することとなる。
――――ご、ごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご……!!
突然、地響きが起こったかと思うと空けられた空間の中に夜闇よりもさらに黒い裂け目が開き、その中からひときわ大きなオーラを放つ和服美人が現れる。
「こ、今度はなんだ……」
その姫は尻から9つの狐の尾を生やし、背には輝く後光を光らせていた。
いかにも高レベルな悪魔っぽいが。
――――婬眼《フェアリーズ》。
『玉藻前《タマモノマエ》。日本の妖怪。妖狐の化身、上級悪魔だよ♪』
とっさに解析するアルテマ。その結果に血の気が引く。
「じょ……上級悪魔だと!? 何でこんなものがいきなり出てくるんだ!?」
「なんじゃ、あいつはそんなにやばいやつなのか!?」
「やばいなんてもんじゃない、上級悪魔と言えば我らが魔族と同等か、それ以上の格を持つ知的悪魔だ!! 魔神様に直に使えるという点においては我らを凌ぐ!!」
青ざめるアルテマに、次元の奥のジルも同じように引いている。
『これはいけません!! かの悪魔に憑依されるともはや我々の技術での除霊は不可能。アルテマ、早くアニオタ様の意識を目覚めさせるのです!!』
話についていけない元一と六段だったが、それでもコイツが相当やばい存在なのだろうことはわかった。
『妾は夜魔・玉藻前《タマモノマエ》……矮小なる人間どもよ、我の前にその愚劣なる頭を垂れ、汚れなき婦女子を生贄に捧げよ』
有無を言わせぬ威圧感で、下級生物を見下ろす上級悪魔。
その目には濃い色欲の色が浮かんでいる。
そこに、
「んなバカな要求なんて聞けるわけないでしょうが!!」
勢いをそのままに、ぬか娘が斬りかかった!!
『……愚かな、その程度の加護で妾に傷を付けられるとでも思うてか?』
――――ガキンッ!!
玉藻前《タマモノマエ》は9つの尻尾のうちの一本を振るうと、ぬか娘の木刀を軽々受け止め弾いて見せた。
「きゃあっ!??」
衝撃で吹き飛ばされるぬか娘。
ごろごろずざざと斜面を転がり、樹木にその身を強打する。
そんな彼女をあらためて見て、観察して、
『おや、おやおやぁ? ほっほっほなんじゃ、おぬし、もしや汚れなき娘じゃないかえ? 多少歳を取っているようじゃが……ふむ、器量は悪くないな?』
「……だ、だれが…………年取ってるですって……わたしはまだまだ……ピチピチギャル――――ぐふ」
無念の言葉を残して気絶するぬか娘。
古代日本において21歳という年齢は微妙。
「く……、おのれよくもうちの若いものを!!」
ぬか娘がやられたのを見て、すぐに六段が飛びかかっていくが、
『よかろう、まずはそなたで我慢しよう。では早速その男に乗り移り、たっぷりと味を見てやろうぞ』
――――バキィ!!
「ぐおぉっ!??」
向かってくる六段も、その尻尾で軽々と弾き飛ばすと眠るアニオタをいやらしく見る玉藻前《タマモノマエ》。
そしてゆる~~りと宙を浮遊し移動する。
「アルテマ!!」
立ちふさがるアルテマを庇うように、元一がその前に立つ。
「来るな元一!! この悪魔はもはや私たちがどうこうできる相手じゃない!!」
異世界で、それも全盛期の自分ならば対抗できたかもしれないが、しかしいまは全てにおいて劣化している幼児状態。どうにもならない。
「なら、お前も逃げるんじゃアルテマ!!」
「無理だ!! こいつに実体を与えてしまったらさらにその力を倍増させた上に、アニオタの身体を使ってこの世界中の女を凌辱して回るに違いない。この悪魔とはそういう存在だ!!」
「大犯罪じゃないか!??」
「そうだ!! だからここは何としてでもこやつの憑依を阻止せねばならん!!」
『ほっほ、敵わぬ相手と自ら言っておいて止めるとは? 禅問答のつもりかえ?』
――――ゴッ!!
嘲笑い、立ちふさがるアルテマに尻尾の一撃を振るってくる玉藻前《タマモノマエ》。
その尾にはアルテマのそれとは比べ物にならないほどの強力な加護が宿っていた。
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