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第46話 皇帝アシュナ・ド・カイギネス
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『久しいな、アルテマよ。生きて再びお前の顔を見れるとは思わなかった。まずはそなたの悪運と魔の神に感謝を捧げよう』
開門揖盗《デモン・ザ・ホール》の向こう側で、玉座に座った大男はそう言ってアルテマを見下ろした。
男の名はアシュナ・ド・カイギネス。
サアトル帝国第13第皇帝その人である。
総白髪の長髪に、整った顔立ち。
深く刻まれたシワはさすがに歳を感じさせるが、漆黒の甲冑に身を包み、兜だけを脱いだその姿は、皇帝というよりは戦士の風格があり、衰えは感じさせない。
謁見の間には皇帝を中心に高官たちがずらりと並び、その中にジルの姿もあった。
「は、もったいなきお言葉っ!! 不肖アルテマ・ザウザー。異の世界にて命を拾われ生き延びておりました。殿下におかれましてはご無事で何よりでございます!!」
騎士の構えで膝を付き、最大級に畏まるアルテマ。
まさか皇帝陛下が直々に応答してくれるとは予想していなかった。
しかも王宮の重鎮が勢ぞろいのこの状況。
反応があるまで時間が掛かったと思ったが、そういう訳だったのかと冷や汗を流す。
アルテマは頭を下げながら、見えないよう後ろにいるモジョたちに手をパタパタと信号を送る。それを見て元一は、みなに菓子をしまえと叱り、メンバーは慌てて思い思いに畏まり姿勢を正した。
そのバタバタした姿を見て顎髭を摩りつつ、カイギネスは辛坊たまらないといった感じで、
『……く、くくくくくくく……』
と笑い出し、
『わっはははははははははーーーーーーーーっ!! なんじゃなんじゃアルテマよその姿は!?? いや、スマン。事情はジルから聞いている。し……しかし、隨分と愛らしくなったものではないか? わっはははははははははははははははははははははははははははははーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ』
と、玉座の上で膝を叩いた。
それを呆気に取られた顔で見る、集落の一同。
「――――な、カ、カイギネス皇帝、こ、これはそのあのその……」
いきなり爆笑されたアルテマは、心外と焦りと畏まりがごっちゃになった顔でうろたえる。
皇帝につられ、脇に控える高官たちもみな笑いを噛み締めて震えていた。
その中からジルが歩み出て、冷や汗まみれで顔を引きつらせるアルテマの前に立った。
『ごめんなさいねアルテマ。あなたの無事と、この度の活躍。陛下が是非、直接労いたいと連絡を待っていました。驚きましたか?』
「お、お、お、驚きましたよ!? だってこっちは何の準備も心構えもしてませんでしたからね!!」
『でしょうね。……こちらから連絡をしたかったのですが、なぜか繋がらず……ですからあなたから連絡があるのを待つしかなかったのです』
「そ……それは多分、私の魔力が無くなっていたからだと……」
『まあ、やはりそうですか。前回いきなり通信が途切れたので、そんなことではないかと心配していましたが』
「申し訳ありません。しばらく眠っていたのと、魔素を集めるのに手間取ってしまって……」
『それはご苦労でしたね。とにかく無事で安心しました。城の皆もあなたの無事を喜んでいますよ』
「は……はあ……」
……喜んでいると言うよりは、笑いものにされてる気がするが……。
チラチラとこっちを見ては震えを強くする大臣や近衛兵たちを見て、アルテマはますます顔を引きつらせた。
ひとしきり笑ったカイギネス皇帝は、ゴホンと一つ咳払いをし、みなの姿勢を正す。
『うっほん。あ~~すまなかったな、ここまで笑うつもりは無かったんだがな、予想以上に面白かったのだ、許せ』
「いや、その……はい」
畏まっているが不機嫌を隠しきれていないアルテマ。
カイギネスはそんな彼女を愛らしそうに見下ろし、そして後ろの元一たちを見る。
『その者たちが、そなたを助けたという異世界の住人たちか?』
アルテマに確認する。
「はい、その通りでございます」
『ふむ。ではこの度の援助の件もこの者たちが協力してくれたと言うのだな?』
「いかにもでございます」
カイギネスは元一たち一人ひとりを見回し、立ち上がり、玉座から降りてくる。
そしてアルテマの側まで歩いて立ち止まると、彼女と同じく膝を付き、利き手を胸に当てた。
帝国騎士が表す最敬礼の構えである。
『異世界の作法はわからぬので、こちらの流儀で失礼する。――――この度のそちらの援助を深く感謝し、アルテマの一件と合わせてお礼を申し上げたい』
そしてガシャンと鎧を鳴らし、頭を下げた。
その姿を見て慌てふためくアルテマ。
「へ、へ、へ、へ、陛下っ!?? そ、そんなおやめ下さいっ!! 皇帝陛下とあろうお方がそんな!???」
しかしカイギネスは頭を下げたまま、
『此度の援助が無ければ、我が帝国は滅びの道へと傾いていたかも知れぬ。異世界の友朋達へ深い感謝を。そして、この恩を永久《とわ》に忘れぬことをここに誓おう』
心からの言葉を元一たちに送ってきた。
異世界の皇帝陛下がどんな立場なのか、知ってはいないが想像はつく。
元一たちは、その行動がいかに異例で特別なのかを理解して生唾を飲み込んだ。
「――――っ!! あ、いや、その、そんな止めて下され。お、おい、お前たちもっと頭を下げろ!!」
ハッと我に返り、ポカンとしている他のメンバーたちの頭を低くして回る元一。
「こ、皇帝陛下……そ、それでは作戦のほどは……」
そんな皇帝に、恐る恐る先の作戦の結果を尋ねるアルテマ。
カイギネスは頭を上げ、アルテマへと向き直ると、誇らしげな戦士の顔で口角を上げる。
「うむ。作戦は成功だ。ザダブ水門は開放された。……みなの決死の覚悟が生んだ奇跡だ!!」
それを聞いてアルテマの目が潤む。
「それだけではないぞ。援助と……何より、お前の無事を知った帝国軍の指揮は上がり、囮に出ていたエフラム部隊の救出をも成功した。これにより我軍の被害は最小限に収まり、敵軍を大きく退けた上、水源の奪還により民の多くが救われることになった。アルテマ、そして異世界の村人たちよ。そなたらの一手がこの絶望的な戦況をひっくり返してくれた。大手柄だったぞ」
その言葉を聞いて、アルテマは安心のあまり力が抜け、その場にへなへなと座り込んでしまった。
開門揖盗《デモン・ザ・ホール》の向こう側で、玉座に座った大男はそう言ってアルテマを見下ろした。
男の名はアシュナ・ド・カイギネス。
サアトル帝国第13第皇帝その人である。
総白髪の長髪に、整った顔立ち。
深く刻まれたシワはさすがに歳を感じさせるが、漆黒の甲冑に身を包み、兜だけを脱いだその姿は、皇帝というよりは戦士の風格があり、衰えは感じさせない。
謁見の間には皇帝を中心に高官たちがずらりと並び、その中にジルの姿もあった。
「は、もったいなきお言葉っ!! 不肖アルテマ・ザウザー。異の世界にて命を拾われ生き延びておりました。殿下におかれましてはご無事で何よりでございます!!」
騎士の構えで膝を付き、最大級に畏まるアルテマ。
まさか皇帝陛下が直々に応答してくれるとは予想していなかった。
しかも王宮の重鎮が勢ぞろいのこの状況。
反応があるまで時間が掛かったと思ったが、そういう訳だったのかと冷や汗を流す。
アルテマは頭を下げながら、見えないよう後ろにいるモジョたちに手をパタパタと信号を送る。それを見て元一は、みなに菓子をしまえと叱り、メンバーは慌てて思い思いに畏まり姿勢を正した。
そのバタバタした姿を見て顎髭を摩りつつ、カイギネスは辛坊たまらないといった感じで、
『……く、くくくくくくく……』
と笑い出し、
『わっはははははははははーーーーーーーーっ!! なんじゃなんじゃアルテマよその姿は!?? いや、スマン。事情はジルから聞いている。し……しかし、隨分と愛らしくなったものではないか? わっはははははははははははははははははははははははははははははーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ』
と、玉座の上で膝を叩いた。
それを呆気に取られた顔で見る、集落の一同。
「――――な、カ、カイギネス皇帝、こ、これはそのあのその……」
いきなり爆笑されたアルテマは、心外と焦りと畏まりがごっちゃになった顔でうろたえる。
皇帝につられ、脇に控える高官たちもみな笑いを噛み締めて震えていた。
その中からジルが歩み出て、冷や汗まみれで顔を引きつらせるアルテマの前に立った。
『ごめんなさいねアルテマ。あなたの無事と、この度の活躍。陛下が是非、直接労いたいと連絡を待っていました。驚きましたか?』
「お、お、お、驚きましたよ!? だってこっちは何の準備も心構えもしてませんでしたからね!!」
『でしょうね。……こちらから連絡をしたかったのですが、なぜか繋がらず……ですからあなたから連絡があるのを待つしかなかったのです』
「そ……それは多分、私の魔力が無くなっていたからだと……」
『まあ、やはりそうですか。前回いきなり通信が途切れたので、そんなことではないかと心配していましたが』
「申し訳ありません。しばらく眠っていたのと、魔素を集めるのに手間取ってしまって……」
『それはご苦労でしたね。とにかく無事で安心しました。城の皆もあなたの無事を喜んでいますよ』
「は……はあ……」
……喜んでいると言うよりは、笑いものにされてる気がするが……。
チラチラとこっちを見ては震えを強くする大臣や近衛兵たちを見て、アルテマはますます顔を引きつらせた。
ひとしきり笑ったカイギネス皇帝は、ゴホンと一つ咳払いをし、みなの姿勢を正す。
『うっほん。あ~~すまなかったな、ここまで笑うつもりは無かったんだがな、予想以上に面白かったのだ、許せ』
「いや、その……はい」
畏まっているが不機嫌を隠しきれていないアルテマ。
カイギネスはそんな彼女を愛らしそうに見下ろし、そして後ろの元一たちを見る。
『その者たちが、そなたを助けたという異世界の住人たちか?』
アルテマに確認する。
「はい、その通りでございます」
『ふむ。ではこの度の援助の件もこの者たちが協力してくれたと言うのだな?』
「いかにもでございます」
カイギネスは元一たち一人ひとりを見回し、立ち上がり、玉座から降りてくる。
そしてアルテマの側まで歩いて立ち止まると、彼女と同じく膝を付き、利き手を胸に当てた。
帝国騎士が表す最敬礼の構えである。
『異世界の作法はわからぬので、こちらの流儀で失礼する。――――この度のそちらの援助を深く感謝し、アルテマの一件と合わせてお礼を申し上げたい』
そしてガシャンと鎧を鳴らし、頭を下げた。
その姿を見て慌てふためくアルテマ。
「へ、へ、へ、へ、陛下っ!?? そ、そんなおやめ下さいっ!! 皇帝陛下とあろうお方がそんな!???」
しかしカイギネスは頭を下げたまま、
『此度の援助が無ければ、我が帝国は滅びの道へと傾いていたかも知れぬ。異世界の友朋達へ深い感謝を。そして、この恩を永久《とわ》に忘れぬことをここに誓おう』
心からの言葉を元一たちに送ってきた。
異世界の皇帝陛下がどんな立場なのか、知ってはいないが想像はつく。
元一たちは、その行動がいかに異例で特別なのかを理解して生唾を飲み込んだ。
「――――っ!! あ、いや、その、そんな止めて下され。お、おい、お前たちもっと頭を下げろ!!」
ハッと我に返り、ポカンとしている他のメンバーたちの頭を低くして回る元一。
「こ、皇帝陛下……そ、それでは作戦のほどは……」
そんな皇帝に、恐る恐る先の作戦の結果を尋ねるアルテマ。
カイギネスは頭を上げ、アルテマへと向き直ると、誇らしげな戦士の顔で口角を上げる。
「うむ。作戦は成功だ。ザダブ水門は開放された。……みなの決死の覚悟が生んだ奇跡だ!!」
それを聞いてアルテマの目が潤む。
「それだけではないぞ。援助と……何より、お前の無事を知った帝国軍の指揮は上がり、囮に出ていたエフラム部隊の救出をも成功した。これにより我軍の被害は最小限に収まり、敵軍を大きく退けた上、水源の奪還により民の多くが救われることになった。アルテマ、そして異世界の村人たちよ。そなたらの一手がこの絶望的な戦況をひっくり返してくれた。大手柄だったぞ」
その言葉を聞いて、アルテマは安心のあまり力が抜け、その場にへなへなと座り込んでしまった。
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