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第18話 呪われた水晶
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「魔力か……。確かに占いさんなら何か知っておるかも知れんが……しかし、この調子ではのぉ……」
縁側に座り、ほんわかと猫を抱きながら緑茶をすする占いさんを見て、六段は頭を掻いて難しい顔をした。
とりあえず家に上げてもらったアルテマは、そんな占いさんの小さな背中を眺めて諦めたように呟く。
「……我らの世界では歳を重ねさせてもらう代償に、神に意識を捧げるとある。それだけ彼女は生きて、神の為に働いたと言うわけだ……尊いことだ」
「ふむ、異世界ではボケをそう解釈しているのか? ……それはいいな」
「こちらでは違うのか?」
「ああ、こっちの世界では単なる老化現象じゃ。……老いぼれて、壊れていく過程としか見られておらん。そしてたいていは疎んじられて……世間の爪弾き者よ」
寂しさ半分、怒り半分と言った表情で六段が吐き捨てる。
「ワシもな、最近足を悪くしてしまって……空手の修練もろくに出来ておらん。病院に行ったが、痛み止めを出されるばかりで治りはせん。……まったく、歳は取りたくないもんじゃ」
そう寂しげに肩を落とし、左膝をさする六段。
アルテマはその膝に向かって婬眼《フェアリーズ》を使ってみる。
『膝痛。柔らかい骨が食べられてるね。低級悪魔の仕業だよ』
「なんだ、悪魔憑きか」
「悪魔憑き? なんだそれは??」
不思議に尋ねてくる六段に、アルテマは簡潔に答える。
「低級悪魔に取り憑かれている者のことを言う。……歳を取ったり幼かったり、抵抗力の弱いものは皆、低級悪魔に取り憑かれて身体のどこかを悪くするんだ。除霊してしまえば治るのだが、こじれると命を落とすこともあるので、低級悪魔とはいえど軽く見てはいけない」
「??? ……わからんが、除霊すればワシの膝は治るとでも言うのか?」
「ああ、治るぞ。こちらの世界の医療はどうなのかは知らんが、我々の世界では病気とは病魔、すなわち悪魔がもたらす災いとされている」
「そ、それで……除霊とはどうすればいいんだ?」
「高位の神官が行っているが、私も使えるぞ? 除霊の魔法」
出された煎餅をかじりながらアルテマは事もなげに答えた。
「なに!? ほ、ほんとか??」
「本当だ。こう見えても暗黒騎士だからな。並の神官などよりはずっと上の存在よ」
「じゃあ、ものは試しだ、やってみせてくれ!!」
六段は半信半疑、しかしワラをもすがる思いで膝を出してくる。
話の半分以上は理解できないし、突拍子もないことだが、この痛みがどうにかなるものならどうにかしてほしい。
だがアルテマはお茶を啜りながら、
「だから、それも魔力がないと使えないのだ。何をするにもまずは魔力だ。だから私も困っているんだ」
「魔力か……」
落胆する六段。
しばらく思案し、そしてふと何かを思い出したように手を打つと、奥の部屋に行って、ゴソゴソ何かを探っている。
やがて一つの大きな水晶玉を持って帰ってきた。
「……それは?」
「これはなあ、昔、占いさんが使っていた商売道具だ。ボケてからめったに使わんようになったが、オカルトじみた物と言ったらやっぱりこれだろうと思ってな。だが占いさんには悪いが、こんなものはただのハッタリで神秘の力なんて無いと思うがね」
その水晶は赤ん坊の頭くらいの大きさがあり、何やらただならぬ雰囲気を纏っている。
「ほお……? どれ、ちょっとそれを見せてくれ」
アルテマはその水晶を受け取ると両手に抱え、婬眼《フェアリーズ》を唱えてみる。
と、いつも通りすぐに中級悪魔精霊からの返事が返ってくる。
『陰陽道にまつわる道具。魔素の塊。呪われてるよ♪』
「マジか……」
その鑑定結果にアルテマは一瞬唖然と固まったが、やがて歓喜に打ち震え始めた。
「ん? どうしたプルプル振るえて、何か思うところがあったのか?」
「何かもクソもない。こいつは紛うことなき魔法の水晶だ!!」
「なに?? それは本当か?」
「ああ、ただし呪われているがな」
「呪い!?? おいおい物騒だな、どういうことだ?」
アルテマは少し考えて、
「……この世界の常識はわからんから何とも言えんが、我々の世界の解釈で答えさせてもらえば、これには悪魔召喚の痕跡が感じられる」
「悪魔召喚だと?」
「ああ、契約した悪魔を呼び出し、対価を払う代わりに奇跡を頂く魔術法だ」
「悪魔……さっき言ってた災いをもたらす奴か?」
「それは知能の無い低級悪魔だ。召喚に応じるのは知的な中~上級悪魔たちで、同じ悪魔と言っているが人と昆虫くらいの差がある。まったく別物の存在だ」
「そんなものを占いさんが呼び出していたと言うのか……?」
「未来予知の秘術を使っていたのなら、おそらく悪魔の奇跡を借りていたんだろうな。そしてこの水晶にはその召喚を可能にさせる膨大な魔力が備わっている!!」
「魔力が……するとそいつをどうにかすれば、お前さんの魔力が回復するかも知れんのか?」
「察しがいいな、その通りだ。悪魔とはすなわち魔素が形を成したもの、そいつらを呼び出せば魔力などいくらでも補充出来る!!」
それを聞いた六段が少し慌てたように、
「……おいおい、まさかここで悪魔を呼び出すつもりか!? 悪魔ってのが実際どんなモノなのかわからんが……物騒なモノじゃないのか??」
「そうだな……呼び出す悪魔にもよるが。例えば、人を呪い殺す悪魔など呼び出せばその対価に人間一人の命が要求されたりするな」
「……断ったらどうなるんだ?」
「呼び出した以上、要求の拒否は出来ん。拒否をすればその場で悪魔とのバトルになり、負ければ殺されたり対価以上の何かをぶんどられるな――――……?」
そこまで説明して、アルテマは縁側でぼ~~~~~~~~としながら数匹の猫に纏わり付かれている占さんを見て、気付いた。
「……もしかして、悪魔にやられた……か?」
縁側に座り、ほんわかと猫を抱きながら緑茶をすする占いさんを見て、六段は頭を掻いて難しい顔をした。
とりあえず家に上げてもらったアルテマは、そんな占いさんの小さな背中を眺めて諦めたように呟く。
「……我らの世界では歳を重ねさせてもらう代償に、神に意識を捧げるとある。それだけ彼女は生きて、神の為に働いたと言うわけだ……尊いことだ」
「ふむ、異世界ではボケをそう解釈しているのか? ……それはいいな」
「こちらでは違うのか?」
「ああ、こっちの世界では単なる老化現象じゃ。……老いぼれて、壊れていく過程としか見られておらん。そしてたいていは疎んじられて……世間の爪弾き者よ」
寂しさ半分、怒り半分と言った表情で六段が吐き捨てる。
「ワシもな、最近足を悪くしてしまって……空手の修練もろくに出来ておらん。病院に行ったが、痛み止めを出されるばかりで治りはせん。……まったく、歳は取りたくないもんじゃ」
そう寂しげに肩を落とし、左膝をさする六段。
アルテマはその膝に向かって婬眼《フェアリーズ》を使ってみる。
『膝痛。柔らかい骨が食べられてるね。低級悪魔の仕業だよ』
「なんだ、悪魔憑きか」
「悪魔憑き? なんだそれは??」
不思議に尋ねてくる六段に、アルテマは簡潔に答える。
「低級悪魔に取り憑かれている者のことを言う。……歳を取ったり幼かったり、抵抗力の弱いものは皆、低級悪魔に取り憑かれて身体のどこかを悪くするんだ。除霊してしまえば治るのだが、こじれると命を落とすこともあるので、低級悪魔とはいえど軽く見てはいけない」
「??? ……わからんが、除霊すればワシの膝は治るとでも言うのか?」
「ああ、治るぞ。こちらの世界の医療はどうなのかは知らんが、我々の世界では病気とは病魔、すなわち悪魔がもたらす災いとされている」
「そ、それで……除霊とはどうすればいいんだ?」
「高位の神官が行っているが、私も使えるぞ? 除霊の魔法」
出された煎餅をかじりながらアルテマは事もなげに答えた。
「なに!? ほ、ほんとか??」
「本当だ。こう見えても暗黒騎士だからな。並の神官などよりはずっと上の存在よ」
「じゃあ、ものは試しだ、やってみせてくれ!!」
六段は半信半疑、しかしワラをもすがる思いで膝を出してくる。
話の半分以上は理解できないし、突拍子もないことだが、この痛みがどうにかなるものならどうにかしてほしい。
だがアルテマはお茶を啜りながら、
「だから、それも魔力がないと使えないのだ。何をするにもまずは魔力だ。だから私も困っているんだ」
「魔力か……」
落胆する六段。
しばらく思案し、そしてふと何かを思い出したように手を打つと、奥の部屋に行って、ゴソゴソ何かを探っている。
やがて一つの大きな水晶玉を持って帰ってきた。
「……それは?」
「これはなあ、昔、占いさんが使っていた商売道具だ。ボケてからめったに使わんようになったが、オカルトじみた物と言ったらやっぱりこれだろうと思ってな。だが占いさんには悪いが、こんなものはただのハッタリで神秘の力なんて無いと思うがね」
その水晶は赤ん坊の頭くらいの大きさがあり、何やらただならぬ雰囲気を纏っている。
「ほお……? どれ、ちょっとそれを見せてくれ」
アルテマはその水晶を受け取ると両手に抱え、婬眼《フェアリーズ》を唱えてみる。
と、いつも通りすぐに中級悪魔精霊からの返事が返ってくる。
『陰陽道にまつわる道具。魔素の塊。呪われてるよ♪』
「マジか……」
その鑑定結果にアルテマは一瞬唖然と固まったが、やがて歓喜に打ち震え始めた。
「ん? どうしたプルプル振るえて、何か思うところがあったのか?」
「何かもクソもない。こいつは紛うことなき魔法の水晶だ!!」
「なに?? それは本当か?」
「ああ、ただし呪われているがな」
「呪い!?? おいおい物騒だな、どういうことだ?」
アルテマは少し考えて、
「……この世界の常識はわからんから何とも言えんが、我々の世界の解釈で答えさせてもらえば、これには悪魔召喚の痕跡が感じられる」
「悪魔召喚だと?」
「ああ、契約した悪魔を呼び出し、対価を払う代わりに奇跡を頂く魔術法だ」
「悪魔……さっき言ってた災いをもたらす奴か?」
「それは知能の無い低級悪魔だ。召喚に応じるのは知的な中~上級悪魔たちで、同じ悪魔と言っているが人と昆虫くらいの差がある。まったく別物の存在だ」
「そんなものを占いさんが呼び出していたと言うのか……?」
「未来予知の秘術を使っていたのなら、おそらく悪魔の奇跡を借りていたんだろうな。そしてこの水晶にはその召喚を可能にさせる膨大な魔力が備わっている!!」
「魔力が……するとそいつをどうにかすれば、お前さんの魔力が回復するかも知れんのか?」
「察しがいいな、その通りだ。悪魔とはすなわち魔素が形を成したもの、そいつらを呼び出せば魔力などいくらでも補充出来る!!」
それを聞いた六段が少し慌てたように、
「……おいおい、まさかここで悪魔を呼び出すつもりか!? 悪魔ってのが実際どんなモノなのかわからんが……物騒なモノじゃないのか??」
「そうだな……呼び出す悪魔にもよるが。例えば、人を呪い殺す悪魔など呼び出せばその対価に人間一人の命が要求されたりするな」
「……断ったらどうなるんだ?」
「呼び出した以上、要求の拒否は出来ん。拒否をすればその場で悪魔とのバトルになり、負ければ殺されたり対価以上の何かをぶんどられるな――――……?」
そこまで説明して、アルテマは縁側でぼ~~~~~~~~としながら数匹の猫に纏わり付かれている占さんを見て、気付いた。
「……もしかして、悪魔にやられた……か?」
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