8 / 274
第7話 自己紹介
しおりを挟む
礼を終えると、集落の者達が順に自己紹介をしていくという運びになった。
「ワシはもう済んどるんやが、ヒック、一応、形としてやり直しとくかの? ごぼんっヒック」
赤ら顔で咳払いを一つ。元医者の中瀬爺さんが先陣を切る。
「ワシは中瀬 繁。元医者で大阪出身。今はこの村で隠居生活をしとる。みんなからは飲兵衛と呼ばれておるんじゃ、よろしくな」
ヨレヨレ白衣に、てっぺんハゲ。赤ら顔がトレードマーク。
――――通称『飲兵衛』
「ワシは藤堂 新八。この集落の年寄り連中じゃ最年少の71歳。趣味は65年間続けておる空手じゃ。まだまだ喧嘩じゃ若いものには負けはせんぞ?」
歳不相応な筋肉隆々、口ひげスキンヘッド。
――――通称『六段』
「はがふがほがむが……」
「おお、占いさん。ほらほら入れ歯が外れとるぞ、しっかりせんか」
何かを言いかけ、拍子で入れ歯を落としモガモガしているお婆さんを世話しつつ、六段爺さんが代わりに紹介してくれる。
「この婆さんは加藤 美智子。この集落一番の長生きで92歳。占いが趣味でよく当たる婆さんだったが最近ボケてきてな、いまはワシがほとんど面倒をみている」
白髪おさげに、ぶかぶか僧衣。
――――通称『占いさん』
後は元一爺さんと節子婆さんを合わせて、五人がこの集落の年長組とされているらしい。
ちなみに元一爺さんは『ゲンさん』
節子婆さんは『セツさん』と呼ばれている。
そして年少組の自己紹介が始まった。
「はじめまして!! 僕の名前は野木 真司。東京出身の32歳で動画配信をやってます!! 今度一緒に動画に出てみないか!?」
赤三角マークのシャツがトレードマーク。明るく元気な長髪痩せ男。
――――通称『ヨウツベ』
「ば、ば、ば、馬鹿ですか? そ、そ、そ、そんなことをしたら世界にアルテマたんのファンが増えて大変なことになるじゃないですか、だ、だ、だ、だ、断固反対する斎藤 順と申すものでござる。25歳、無職と言う仮面を被った夢追い人でござる。アルテマ殿、ようこそ、でござる」
チェックのワイシャツ、汗まみれになって神経質そうにメガネを拭いている丸刈り肥満体型。
――――通称『アニオタ』
「……まぁ、わたしはべつにいいや、あまり関わることもないだろうし。ずっとゲームしてるだけだし……」
ヨレヨレのTシャツと、使い古しのジャージ。ボサボサロング黒髪に年齢不詳のガリガリ根暗娘。本名は木下 佑美。
――――通称『モジョ』
「最後は私!! よろしくね、アルテマちゃん!!♡」
「近い近い近い近い!!」
真琴と名乗った抱きつき女がズズィっと顔面を近づけてくる。
黄色いシャツに藍色の作業ズボン。丸メガネに黒髪三つ編み。
容姿は抜群に整っているようだが、崩れた表情のせいでかなり分かりづらくなっているのがもったいない。
「趣味は読書とか、映画とか、ドラマとか……とにかくロマンチックな物語を見るのが大好きな21歳独身!! ついでに言うとバージンで~~す!!」
その言葉に後の三人の若者がやんややんやと盛り上がる!!
「当然でござるよ!!」
「うむ、我ら鉄の結束はプラトニックな上にこそ成り立つもの。結構結構」
「……裏切ったら……クビ……舌噛んで……死んでやるから…………」
「そんなこんなで、私たちこの集落で共同生活している謎のニート集団『鉄の結束団』で~~~~す、よろしくねアルテマちゃん!!」
――――通称『ぬか娘』と呼ばれている真琴が、陽気に挨拶を締めくくった。
「……う……うむ。よ、よ……よろしく頼む……」
知らない単語が目白押し、いちいち婬眼《フェアリーズ》をかける気力もなくなる。
若い連中の言ってることがワケわからんのはコッチの世界でも同じなのかと、アルテマは冷や汗を流しながら適当に挨拶を返した。
「――――でっ!!!!」
「ぬがっ!??」
真琴改め、ぬか娘は、アルテマの頬を両手でしっかり挟んで話の先を勧めてくる。
「アルテマちゃん異世界から来たんでしょ!?? でしょでしょ?? 六段さんと話してるの聞こえたわよ!!『暗黒騎士』とか何とか!! 早く、早く早くちょうだいっ!! そのお話し聞かせてちょうだいっ!!!!」
「やめろ、やめろう!!」
興奮しきったぬか娘はヨダレを垂らしながらアルテマに頬ずりする。
擦り付けられたヨダレでビチョビチョになったアルテマは不快で吐きそうになるが、
「だから落ち着けって言っとろうが、この粗忽娘が!!」
――――ごしっ!!
と、またもや六段の鉄拳がぬか娘の脳天に炸裂した。
「きゅぅぅぅぅぅぅ……」
再びノビてしまったぬか娘。
そんな彼女の首根っこを掴んで、六段さんは他の三人を睨みつける。
――――すん。
若者たちは一瞬にして静かになり、我関せずの姿勢を決め込んだ。
――――なるほど、この爺さんには取り入っておいたほうが良さそうだな、とアルテマはすかさず集団の人間関係を理解し、自分の立ち位置を模索する。
「……まぁ、しかしこのぬか娘の言うことももっともじゃ。ワシたちとて、おヌシの素性は気になるところ。少しはゲンさんから聞いておるが、なにせこの男、律儀でのぅ、お前さんの許可無しに詳しい話は出来んとほとんど何も話さないんじゃ。ワシらとて色々協力してやったというのにのう?」
「じゃから、それは感謝しているが、コレとは話しが別だと言っとろうが!! 人様の素性などそう簡単にペラペラ喋れるか、破廉恥な!!」
元一が顔を赤くして怒った。
べつに言いふらされても構わない覚悟で話したのだが、元一はそれを頑なに秘密にしていてくれたようだ。
(ふむ……やはりこの男は信用できるようだ)
アルテマはあらためてこの男に拾われた幸運を暗黒神に感謝した。
「ワシはもう済んどるんやが、ヒック、一応、形としてやり直しとくかの? ごぼんっヒック」
赤ら顔で咳払いを一つ。元医者の中瀬爺さんが先陣を切る。
「ワシは中瀬 繁。元医者で大阪出身。今はこの村で隠居生活をしとる。みんなからは飲兵衛と呼ばれておるんじゃ、よろしくな」
ヨレヨレ白衣に、てっぺんハゲ。赤ら顔がトレードマーク。
――――通称『飲兵衛』
「ワシは藤堂 新八。この集落の年寄り連中じゃ最年少の71歳。趣味は65年間続けておる空手じゃ。まだまだ喧嘩じゃ若いものには負けはせんぞ?」
歳不相応な筋肉隆々、口ひげスキンヘッド。
――――通称『六段』
「はがふがほがむが……」
「おお、占いさん。ほらほら入れ歯が外れとるぞ、しっかりせんか」
何かを言いかけ、拍子で入れ歯を落としモガモガしているお婆さんを世話しつつ、六段爺さんが代わりに紹介してくれる。
「この婆さんは加藤 美智子。この集落一番の長生きで92歳。占いが趣味でよく当たる婆さんだったが最近ボケてきてな、いまはワシがほとんど面倒をみている」
白髪おさげに、ぶかぶか僧衣。
――――通称『占いさん』
後は元一爺さんと節子婆さんを合わせて、五人がこの集落の年長組とされているらしい。
ちなみに元一爺さんは『ゲンさん』
節子婆さんは『セツさん』と呼ばれている。
そして年少組の自己紹介が始まった。
「はじめまして!! 僕の名前は野木 真司。東京出身の32歳で動画配信をやってます!! 今度一緒に動画に出てみないか!?」
赤三角マークのシャツがトレードマーク。明るく元気な長髪痩せ男。
――――通称『ヨウツベ』
「ば、ば、ば、馬鹿ですか? そ、そ、そ、そんなことをしたら世界にアルテマたんのファンが増えて大変なことになるじゃないですか、だ、だ、だ、だ、断固反対する斎藤 順と申すものでござる。25歳、無職と言う仮面を被った夢追い人でござる。アルテマ殿、ようこそ、でござる」
チェックのワイシャツ、汗まみれになって神経質そうにメガネを拭いている丸刈り肥満体型。
――――通称『アニオタ』
「……まぁ、わたしはべつにいいや、あまり関わることもないだろうし。ずっとゲームしてるだけだし……」
ヨレヨレのTシャツと、使い古しのジャージ。ボサボサロング黒髪に年齢不詳のガリガリ根暗娘。本名は木下 佑美。
――――通称『モジョ』
「最後は私!! よろしくね、アルテマちゃん!!♡」
「近い近い近い近い!!」
真琴と名乗った抱きつき女がズズィっと顔面を近づけてくる。
黄色いシャツに藍色の作業ズボン。丸メガネに黒髪三つ編み。
容姿は抜群に整っているようだが、崩れた表情のせいでかなり分かりづらくなっているのがもったいない。
「趣味は読書とか、映画とか、ドラマとか……とにかくロマンチックな物語を見るのが大好きな21歳独身!! ついでに言うとバージンで~~す!!」
その言葉に後の三人の若者がやんややんやと盛り上がる!!
「当然でござるよ!!」
「うむ、我ら鉄の結束はプラトニックな上にこそ成り立つもの。結構結構」
「……裏切ったら……クビ……舌噛んで……死んでやるから…………」
「そんなこんなで、私たちこの集落で共同生活している謎のニート集団『鉄の結束団』で~~~~す、よろしくねアルテマちゃん!!」
――――通称『ぬか娘』と呼ばれている真琴が、陽気に挨拶を締めくくった。
「……う……うむ。よ、よ……よろしく頼む……」
知らない単語が目白押し、いちいち婬眼《フェアリーズ》をかける気力もなくなる。
若い連中の言ってることがワケわからんのはコッチの世界でも同じなのかと、アルテマは冷や汗を流しながら適当に挨拶を返した。
「――――でっ!!!!」
「ぬがっ!??」
真琴改め、ぬか娘は、アルテマの頬を両手でしっかり挟んで話の先を勧めてくる。
「アルテマちゃん異世界から来たんでしょ!?? でしょでしょ?? 六段さんと話してるの聞こえたわよ!!『暗黒騎士』とか何とか!! 早く、早く早くちょうだいっ!! そのお話し聞かせてちょうだいっ!!!!」
「やめろ、やめろう!!」
興奮しきったぬか娘はヨダレを垂らしながらアルテマに頬ずりする。
擦り付けられたヨダレでビチョビチョになったアルテマは不快で吐きそうになるが、
「だから落ち着けって言っとろうが、この粗忽娘が!!」
――――ごしっ!!
と、またもや六段の鉄拳がぬか娘の脳天に炸裂した。
「きゅぅぅぅぅぅぅ……」
再びノビてしまったぬか娘。
そんな彼女の首根っこを掴んで、六段さんは他の三人を睨みつける。
――――すん。
若者たちは一瞬にして静かになり、我関せずの姿勢を決め込んだ。
――――なるほど、この爺さんには取り入っておいたほうが良さそうだな、とアルテマはすかさず集団の人間関係を理解し、自分の立ち位置を模索する。
「……まぁ、しかしこのぬか娘の言うことももっともじゃ。ワシたちとて、おヌシの素性は気になるところ。少しはゲンさんから聞いておるが、なにせこの男、律儀でのぅ、お前さんの許可無しに詳しい話は出来んとほとんど何も話さないんじゃ。ワシらとて色々協力してやったというのにのう?」
「じゃから、それは感謝しているが、コレとは話しが別だと言っとろうが!! 人様の素性などそう簡単にペラペラ喋れるか、破廉恥な!!」
元一が顔を赤くして怒った。
べつに言いふらされても構わない覚悟で話したのだが、元一はそれを頑なに秘密にしていてくれたようだ。
(ふむ……やはりこの男は信用できるようだ)
アルテマはあらためてこの男に拾われた幸運を暗黒神に感謝した。
1
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢の兄になったのですが、どうやら妹に執着されてます。そして何故か攻略対象からも溺愛されてます。
七彩 陽
ファンタジー
異世界転生って主人公や何かしらイケメン体質でチートな感じじゃないの!?ゲームの中では全く名前すら聞いたことのないモブ。悪役令嬢の義兄クライヴだった。
しかしここは魔法もあるファンタジー世界!ダンジョンもあるんだって! ドキドキワクワクして、属性診断もしてもらったのにまさかの魔法使いこなせない!?
この世界を楽しみつつ、義妹が悪役にならないように後方支援すると決めたクライヴは、とにかく義妹を歪んだ性格にしないように寵愛することにした。
『乙女ゲームなんて関係ない、ハッピーエンドを目指すんだ!』と、はりきるのだが……。
実はヒロインも転生者!
クライヴはヒロインから攻略対象認定され、そのことに全く気付かず義妹は悪役令嬢まっしぐら!?
クライヴとヒロインによって、乙女ゲームは裏設定へと突入! 世界の破滅を防げるのか!?
そして何故か攻略対象(男)からも溺愛されて逃げられない!? 男なのにヒロインに!
異世界転生、痛快ラブコメディ。
どうぞよろしくお願いします!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界のリサイクルガチャスキルで伝説作ります!?~無能領主の開拓記~
AKISIRO
ファンタジー
ガルフ・ライクドは領主である父親の死後、領地を受け継ぐ事になった。
だがそこには問題があり。
まず、食料が枯渇した事、武具がない事、国に税金を納めていない事。冒険者ギルドの怠慢等。建物の老朽化問題。
ガルフは何も知識がない状態で、無能領主として問題を解決しなくてはいけなかった。
この世界の住民は1人につき1つのスキルが与えられる。
ガルフのスキルはリサイクルガチャという意味不明の物で使用方法が分からなかった。
領地が自分の物になった事で、いらないものをどう処理しようかと考えた時、リサイクルガチャが発動する。
それは、物をリサイクルしてガチャ券を得るという物だ。
ガチャからはS・A・B・C・Dランクの種類が。
武器、道具、アイテム、食料、人間、モンスター等々が出現していき。それ等を利用して、領地の再開拓を始めるのだが。
隣の領地の侵略、魔王軍の活性化等、問題が発生し。
ガルフの苦難は続いていき。
武器を握ると性格に問題が発生するガルフ。
馬鹿にされて育った領主の息子の復讐劇が開幕する。
※他サイト様にても投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる