【完結】R18 秘密 〜 恋に落ちた人が義父になりました

ユリーカ

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✠ 本編 ✠

032 夢の国③ ※

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 クリフォードの大きな手がトリシャの体をゆっくりと撫でる。昨日もこの手で官能に誘われた。トリシャの息が荒くなる。クリフォードに口づけられ陶然と目を閉じる。もう体が昨日の快楽を覚えていて準備しているようだ。その手がトリシャの夜着をめくりあげたあたりで我に返った。

「やッ クリフォード様待って!」
「クリフだ。ダメか?」
「えっと‥‥ダメというか‥昨日たくさん汗をかいたのでちょっと」
「汗?ああ、風呂になら入れたぞ?」

 え?

 衝撃の暴露発言。トリシャは目を見開いた。

「え?お‥お風呂?いいいつ?」
「あの後トリシャを風呂に入れた。気がついてなかったか?」
「寝てる‥‥」
「寝ていたな。そういえば」
「そういえば?!」

 本日二度目、トリシャからザーッと血の気が引いた。クリフォードに風呂に入れられたのに自分は気がつかず寝ていた。

 どんだけ?!なぜ起きなかったの?それとも眠り薬でも盛られたの?

「なななぜなぜなぜ?!」
「昨日はよく寝ていた。私のせいだ。力尽きていたからな。ひとりで給湯ボイラーの使い方がわからなかったのだろう?湯が出るようにしたから、終わったらまた風呂を沸かそう」
「え?ええ?!」

 沸かす?終わったらって何が?

 大混乱のトリシャを他所にクリフォードがトリシャの夜着をさっさと脱がせてしまった。トリシャは更にパニックに陥る。

「クリフォード様!ダメッ 恥ずかしいッ」
「昨日さんざん見た。今更恥ずかしがるな」
「もうイヤッ そういう問題ではありませんッ」

 さんざん見た、の下りでもう泣きそうだ。急いで上掛けの中に逃げ込んだ。暗い夜ならまだしもこんな明るいところで裸は耐えられない。

 そこでトリシャは今までの違和感の訳がやっとわかった。

 クリフォードに気遣いは見られる。だが臆面なく恥ずかしいことを言うし恥ずかしいこともする。つまりは羞恥心がない。だからトリシャが嫌がっても躊躇いがない。これは価値観の相違だ。鈍感?無神経?言い過ぎかもしれないがここではそれに等しい。色々と省略されているのは合理主義故だろうか。
 きっとこちらの部屋に移ったのはトリシャに気遣ったわけではなく文字通り単に広いベッドが良かっただけだったのだろう。

 ビジネスでは繊細なほどに配慮があるのになぜここでそれが発揮されないのか。明るい中はダメだ。せめてカーテンを閉じてほしい。

 トリシャは上掛けの中で丸まって怯えた小動物のようにガクガク震えていた。一方クリフォードの声音は楽しそうだ。

「トリシャ、出てこい」
「イヤです!」
「じゃあ中に入っていればいい。こちらから攻めるから」

 上掛けの中にクリフォードが入ってきた。トリシャの足首を掴んで引き寄せる。あっという間に下履きも脱がされた。

「ひゃぁぁッ」
「これなら見えないからいいだろう?」

 確かに見えていないが、何をされているかもわからない。それはそれでとっても不安だ。

「やめッ クリフォード様!きゃぁ!」
「クリフと呼ばないとやめない」
「ク、クリフ!やめて!」
「残念、もう止まらない」
「そんな!ひどい!ずるいです!」
「今頃気がついたか?君は初心うぶで愛らしいな」

 口では敵わない。また恥ずかしい言葉であっさり籠絡された。大きな体に抱き寄せられれば抵抗できない。ここで暴れてはクリフォードを蹴ってしまいそうだ。

 クリフォードが足に絡まりついて口づけを落としていく。馴染みのチリリとした痛みが走る。太ももから尻に赤いまだらの痕が散っていく。
 この痕はどれくらいで消えるのだろうか。体に傷痕があるため風呂や着替えは自分でしている。人目に晒す箇所ではないが、流石にこれをメイドに見られては気恥ずかしい。

 逃れようとトリシャは上掛けから顔を出したが体はずるりと引き込まれた。

「クリフ‥恥ずかしい‥もう‥痕つけないで」
「すぐに痕がつくから楽しい」
「だからやめてッ ひゃぁぁッ」

 仰向けにされいきなり足を大きく開かれた。ぞろりとぬるく生々しい快楽が駆け抜け、わけもわからず悲鳴を上げてしまった。だが秘めたる場所を這うぬめるような感覚は止まらない。上掛けで覆われて外から見えないが、その行為が予想できてトリシャの目の前が真っ赤になった。指じゃない。おそらくクリフォードがそこを舐めている。見る勇気もないが見えないから余計感じてしまう。

「やめッ ダメッ」

 逃れようと身を捩るもクリフォードに腰を抱えられ逃げられない。秘裂を探られ指で押し広げられ剥き出しのそこに吸いつかれる。昨日そこに指で触れられ痺れるような狂おしい快楽に落とされた。今は舌でまさぐられている。見えないが故に脳内で淫らな妄想が膨らんでしまう。

「ひんッ そこダメッ ああンッ」

 クリフォードの熱い吐息がかかっただけでビクビクと体が跳ねた。悶えるトリシャの感じやすい蕾を舌先が転がしている。痺れるような快感がトリシャの思考を奪った。

 クリフォードの手を外しなんとかうつ伏せになり上掛けから出ようと逃げるも、腰を持ち上げられ下から吸い付かれトリシャは悶絶してシーツに突っ伏した。尻を持ち上げられクリフォードに差し出すような格好で舐められながら尻を撫で揉みしだかれる。その淫らな様子を想像しただけで体の奥から蜜が溢れ出した。それをさらに舌で舐め取られる。

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