【完結】魔狼を愛する伯爵令嬢の結婚

ユリーカ

文字の大きさ
上 下
9 / 20

拒絶

しおりを挟む


 俺が事情聴取の為に警察署へ連れて行かれていた頃、一人の男が防犯カメラをチェックしていた。

 「ふふふ……見付けたぞ」

 そういうと動画に写ったパンツずり下げ変態男の写メを撮り何処かへ送信すると、その場から立ち去った。

 次に警察官たちが調べた時には何も写っていなかったようで、強盗以外が捕まることは無かった。







 俺は、警察署に行くと執拗に婦人警官から質問攻めに合う

 ネット配信などをして顔を晒していないか
 実は地下アイドルだとか
 コンカフェで働いて居ないかなどだ

 ネット配信は良い手だと思った。
 地下アイドルとコンカフェ?は何か分からなかったので不思議そうな顔で返すと押し黙った。

 とりあえず俺は半裁に巻き込まれやすいのだと言われた。

 巻き込まれるというか、実際には突き進んでいるのだが、それは言わないでおく。

 なんとか誤魔化し自宅へと送られながら婦警さんに言われた。

 「何時でも私を頼りなさい! 君は一人じゃないからね⁉」
 何か涙を貯めながら言われる。

 どうやら母親の話をしたら真に受けたようだ。

 ちょっと盛りすぎただろうか……反省する。







 「あなた親御さんは? 電話しても出なくて……」
 「あ、うちの家族は父は幼い頃に他界しましたし、母は過労がたたって今は精神疾患も……なので入院しています……成人してる姉(細マッチョ)が私の面倒を見てますが……姉も忙しい人なので……」

 「まぁっ……可哀想に」
 と、同情を買えた。

 まぁ嘘は言ってない。
 真実も言ってないけど
 個人情報だからね♡

 それにしてもネット配信か……
 これで美少女で参加すれば変態がワキワキ♪俺の儲けもワキワキWin-Winじゃないか?

 俺は今後の魔法少女としての活躍の場(狩場)を広くする為に階段を登りながらSNSのやり方をネット検索し始めた。

 そんな姿をパトカーの中から婦人警官が見てるとも知らずに……







 三階の自宅へと着くと鍵を開けて中へと入る。
 すっかり外は暗かったので玄関も暗かった。
 手探りでスイッチをonに押して電気を付けると、ポストから入れられた封筒が入っていた。

 早速魔法少女協会からの明細かと、沸いたが……

 差出人の名前は書いていなかった。

 何だ?と思って中を開けると……



 貴方様を第51247人目の
 【変態協会会員】
 として認めます。

 そんな文字と会員カードに、今朝撮ったらしい俺がパンツをずらし強盗を殴ってる写メが同封されていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました

かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中! そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……? 可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです! そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!? イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!! 毎日17時と19時に更新します。 全12話完結+番外編 「小説家になろう」でも掲載しています。

踏み台令嬢はへこたれない

三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」  公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。  春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。  そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?  これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。 「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」  ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。  なろうでも投稿しています。

家出したとある辺境夫人の話

あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』 これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。 ※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。 ※他サイトでも掲載します。

婚約破棄の甘さ〜一晩の過ちを見逃さない王子様〜

岡暁舟
恋愛
それはちょっとした遊びでした

離婚した彼女は死ぬことにした

まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。 ----------------- 事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。 もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。 今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、 「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」 返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。 それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。 神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。 大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。 ----------------- とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。 まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。 書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。 作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

呪いの騎士と生贄の王女

佐崎咲
恋愛
ぐいぐい王女×筋肉騎士がもだもだしながらくっつく話です。   ============== ロードは凄腕の騎士ながら、使い道のない剣の腕と筋肉を育てる日々。 呪いの言い伝えのせいで周囲に忌避され、騎士団にも居場所がなかったからだ。 しかし魔王復活の兆しが現れたある日、そんなロードの元に王女プリメラが呪いの力を利用しようと現れる。 「こら、ロード、王女殿下の御前だぞ! いい加減鉄アレイをやめなさい!」 と怒られながらも王女の話を聞くと、どうやら自身の命を救った兄王子が魔王討伐に行くのを食い止めたいらしい。 だからって『最後の王女』と『呪いの騎士』で先に魔王討伐するってどういうことだよとロードが筋トレの片手間に状況を見守るうち、気づけば王女と同僚たちが舌戦となっていた。 そこで王女の魔王討伐は思ってもいない方向に転がり始める。   ぐいぐいくる王女をもて余す中、ピンクの髪の聖女まで空から降ってきて、「私はあなたのこと、怖くないわ」と言い出す。 ロードが異世界から来た聖女による私だけは特別アピールを受けているとそこにプリメラがやってきて―― ===================== 最後はお決まりの甘々です。 小説家になろう様にも掲載していますが一部構成が異なります。タイトルも異なります。どっちがいいんだろう… ※無断転載・複写はお断りいたします。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。

鶯埜 餡
恋愛
 ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。  しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

処理中です...