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第二部
第18話 ※
しおりを挟む「エルシャ‥イった?僕も‥‥」
絶頂で意識を飛ばしたエルーシアから指を引き抜きその柔らかい裸体に手を這わせ貪った。豊かな胸を揉みしだけば無骨なエデルの手が柔肉に食い込み埋まる。反対の尖りを舌先で突き転がした。下の尖りと同様にこちらも甘美な飴のようだ。異常な興奮の中、夢中で口内に含み舐めしゃぶる。
胸への口淫と同時に滾り切って限界近い陰茎に己が手をかけて擦り上げた。すでに散々劣情を吐きだしたのにそれは熱く脈打ち蜜液を溢して解放される時を待っていた。程なくエデルも達し、快楽の呻き声と共にエルーシアの下腹部に熱い白濁を吐き出す。
果てることなく繰り返される絶頂、刺激の強すぎる淫悦で酷い頭痛と眩暈がする。快楽と苦痛、堪らずエデルは荒い息で目を閉じた。自分の精で穢れたエルーシアの姿にエデルの独占欲が少し満たされた。
「ああ、抱きたい‥‥エルシャ‥愛してる‥僕のものにしたい‥‥」
父が溺愛した側妻、エルーシアの母。父が抱いたであろう情慾、それと同じものが今エデルを苛んでいる。その側妻に裏切られて先立たれ父は失意のうちに自殺したのだろうか。もしエルーシアが自分を裏切りラルドと結ばれれば自分はどうなってしまうのだろうか。
「そんなの耐えられるものか‥今なら僕のものに‥」
熱にうなされ脳が溶け理性を押し流す。それでいて自分が壊れているという自覚もあった。
朦朧とした中、吐精しても未だ滾る屹立の先を蜜口に充てがいゆるゆると腰を振れば先端が浅くのみ込まれた。小さな蜜口が必死に自分の太い滾りを咥え込んでいる、その健気で淫らな絵にエデルの呼吸が荒くなる。
「ああ、こんなの見せられたら堪らないな。すぐ出すからちょっとだけ‥少しだけ中に入れさせて」
エルーシアの返答はない。だがそれに構わず仰向けに意識なく横たわるエルーシアの両足を抱え衝動のままに膣道に楔をゆっくり挿入する。
「大丈夫‥すぐ抜くから‥‥す‥ぐ‥アアァ‥」
脱力しきっていたが狭い膣内が侵入するエデルの怒張に戦慄した。エルーシアの膣に比べれば押し入る陰茎が大きすぎた。ミチミチとつれんばかりに押し開かれそれでもエデルを受け入れる。中は柔らかく暖かい。生理的に侵入物を締め付ける膣襞に先端をきつく絞られその淫悦に目が眩みそうだった。エデルから陶然とした吐息が出る。意識のないはずのエルーシアの体がビクビクと震えて反応した。豊かな胸が波打つその艶姿にエデルの喉がなる。
挿れただけでも傷ができる。痛みが残る。これ以上はダメだ。罪悪感から脳内の僅かな理性が止めるも劣情に塗れた本能は止まらない。
「中‥すごく‥気持ちいい‥‥もう少し‥もう少しだけ‥抱かないから‥すぐ抜く‥か‥ら」
無垢な愛路、そこに初めて自分が入っている。真っ白で汚れない新雪に最初に足跡をつけるよう。その支配欲と独占欲に溺れ、本能のままにさらに腰をゆっくりと押し付けエルーシアの膣中を蹂躙する。腰に痺れるような快感が走りまだ浅いそこで吐精したい衝動に駆られた。だが進む膣道が硬く狭く感じられエデルはなんとか腰を止めた。
「‥ここを突き破れば僕のものにできる‥僕だけのエルシャ‥誰にも渡さない‥渡したくない‥‥‥」
己の楔で奥まで串刺しにしたい。ここに僕の跡を刻み込んでメチャクチャに哭かせ愛したい。中で枯れるほどに吐き出したい。そして僕の子を———
抱くつもりはない。そこに変わりはない。その獰猛な衝動を歯を食いしばってねじ伏せる。タガが外れてしまえば出会ってからずっと押し止めていたものが溢れ出した。込み上げる想いと共に涙声でエルーシアの耳元に囁く。
「好きだ‥気が狂いそうなほどに君が好きだよエルシャ‥‥僕のものにしたい‥もっと奥に‥埋めればどれだけ気持ちいいだろう‥」
口にしたその劣情のままにエルーシアの純潔を奪ってしまいたい。意識のない相手にそんな強姦まがいなことをしたくない。そのように扱っていい女ではない。相反する欲求に奥歯を噛み締めて耐えた。
「‥‥ダメだ‥これ以上は」
自分に言い聞かせるように呟いてエデルは自身を抜き取った。名残惜しげにエルーシアの汚れた下腹部を自分のシャツで拭う。もうこのシャツは使い物にならないだろう。
未練を断ち切るようにシャツ以外の衣服を身につけ、洗面のリネンを水で濡らし意識を失ったエルーシアの体を清め夜着を着せた。格子窓を開け外の空気を入れる。寝室はお互いの体液の匂いでむせかえっていた。
もう夜は明けかかっていた。ベッドサイドのランプの灯りを落としエデルはエルーシアのベッドに腰掛ける。そして己の愚行に頭を抱えた。
僕は何をやってるんだ?せっかくずっと堪えていたのに今までの我慢が台無しだ。もう少しで最後まで抱いてしまうところだった。ここまで貪り潰して‥‥昼間も外だったのに歯止めがかからなかった。もうこれ以上は危険だ。
自分の暴走にエデルが目元を覆う。
潜伏を止め一旦トレンメル家から離れるべきと理性は判断するが本能がエルーシアを恋しがって離れたがらない。ここで手を離せば爵位同様エルーシアもまたラルドに奪われる。あの様子では自分がいなくなれば異母兄でも快楽に流されてしまうだろう。しかもその快楽を教えたのは自分だ。それだけは絶対に許せない。エルーシアだけは死守しなければ。
この時点でエデルはここに来た本来の目的は頭から飛んでいた。復讐や父の死の謎などもうどうでもいい。ただエルーシアだけが欲しい。それ以外何もいらない。エルーシアが自分の全てだ。
「エルシャが手に入るなら爵位などいらない‥」
‥‥もう仕方がない
追い詰められたエデルはある決断をした。
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