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異世界生活:王都レグナム編
異世界晩餐会①
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料理の完成を見届けて、蓮たちは大広間へ移動。
アクアとソフィリアは自室で準備をしてから大広間へ向かうと言って一度別れた。
「僕たちも疲れたね。今日は早めに寝ようか」
会食を前に緊張する桜へ、蓮が話しかける。
暑い季節のため、汗のにおいが少し気になる。
本来であれば水浴びや風呂でスッキリしてから食事にしたいところだが、仕方がない。
蓮のその考えを察したのか、桜が全員に浄化をかけて汗汚れを落とした。
「ほんとこれ便利だよね」
そう言う桜に蓮は礼を言い、共感した。
瞬く間に汗や油の気持ち悪さがなくなり、風呂上がりよりも気持ちが良い。
この世界に来て最も活躍している魔法と言っても過言ではないかもしれない。
「わ、私にまで……。ありがとうございます」
フェリクスは正装に着替えはしたが、先ほどまでは鎧を身につけていたため、特に汗をかいていただろう。
身も心も浄化されたかのような明るい表情を浮かべた。
それにしても、整った顔立ちと長身、鍛え抜かれ維持された体型に、貴族感のある正装。
それだけで異性を落とせそうなほど様になっている。
蓮がそんなことを考えいるとぞろぞろと人が入ってきた。
「おう!早いじゃねぇか!」
「なんじゃ。他の者はまだ来ておらぬのか」
入ってきたのは四魔帝のシュバルツとノーム。
「ほれ、立っておらんと座れ座れ」
ノームはそう言うながら、蓮たちがどこに座るべきかを指示した。
まるで幼馴染の父親や親戚のおじさんのような接し方にどこか安心する。
蓮と桜は顔を見合わせ『僕たちの叔父さんもこんな人なら良かったのにね』と笑顔で話した。
四魔帝の服装は、正装としても扱われているようで、先ほどと同じものを見に纏っている。
ノームは、どこにウォルスタッド王が座り、どこにソフィリアが座るかなどを説明。
そして、王や王女が来た時だけ立って挨拶するようにと話したが、途中で蓮たちが異界人である事を思い出し、好きにして良いと内容を変更した。
世話焼きな性格と柔軟な思考の持ち主であることが伺え好印象。
蓮は教わった事に対して素直に感謝を伝えた。
少し遅れて入ってきたの騎士団長の3人。
フェリクス同様に、先ほどまでの鎧姿ではなく、貴族のような正装を身に纏っている。
「お早いですね。あれ?」
先ほど訓練場ではソフィリアとアクアが居たが今はいないことに気が付き、ガーネットが周囲を見渡した。
「お二人なら一度自室に戻られましたよ」
フェリクスが伝えるとガーネットは納得した表情をし、席についた。
テーブルは縦長で、誕生日席にはウォルスタッド王。
それを挟むように側面にはソフィリア王女とアクアが座る。
シュバルツとゲイルはすぐに喧嘩になるため席を離し、アクアの横にはゲイル。
ソフィリアの横にはノームとシュバルツが座ることが多いそうだ。
さらにゲイルは獣人への差別意識が強いため、ゲイルの横にはガーネットかフェリクス。
シュバルツの横にウォルフとココが座る。
その話を聞いて気分の悪そうな表情をするウォルフとココ。
「僕たちは全く気にしませんのでご安心を」
蓮がそう言うとウォルフもココも少し表情を取り戻した。
王の対面側のお誕生日席には向日葵が座り、蓮と桜が挟むように座る。
蓮の横にはドラコ。
桜の横にはユグドラシルが座り、リルは向日葵の後ろで伏せて待機。
「リル。もし足らなかったら後でいっぱい食べさせてあげるね」
厨房で多めに作ってきたため大丈夫だと思いながらも桜がリルに声をかけた。
話しをしていると、唐突に静まり返り、四魔帝と騎士団長が椅子を引いて立ち上がった。
直後、ウォルスタッド王とソフィリア王女、その後ろにアクアとゲイルが続き入ってきた。
全員が何かしらの探知系のスキルを有しているため、接近を感じ取っていたのだろう。
王が席につくように告げると、アクアとゲイルがイスのそばに行き、王が座ってから全員が座る。
蓮と桜は見よう見まねで対応する。
しかし、不慣れでぎこちない。
その様子を見て、ソフィリアは桜に笑顔を送り、桜は恥ずかしそうにした。
全員が席につくと素早くゴルジアスとカロリーネの指示で料理が並んでゆく。
「うむ。良い香りだ。我は其方の用意した食事でなければ満足できぬ体になってしまったな」
王が料理の香りの良さに料理長であるゴルジアスを褒めた。
「ありがたきお言葉。しかし、本日の料理の多くはあちらにいらっしゃるサクラ様がお作りなられたものです」
ゴルジアスが不慣れな敬語で説明する違和感はさておき、視線が桜に集まる。
香りを褒められた後のため、桜は照れを隠しながら会釈した。
「まぁ。なんと良い香りなのでしょぉ」
ソフィリアは『また今度教えてね』とでも言葉を続けそうなほど感心した。
他の者も口々に料理の香りや盛り付けを褒め、早く食べようと言葉にするが、1人だけ、違った雰囲気の者がいる。
「ふん。平民の女が作った料理が国王陛下のお口に合うとでも思っているのか!?」
そう口にするのはゲイル。
桜を貶され苛立つが、また同じ事をして場を壊してはいけないと思おう、蓮は踏みとどまった。
その様子を見てドラコやリル、ユグドラシルも殺意を向ける事を止めた。
流石の王も、ゲイルの懲りていない様子に呆れ気味だ。
否定も肯定も、正すことすらせずにグラスを手に取り、早々に話し始めた。
長くなりすぎず、短くなりすぎず。
謙りすぎず、偉そうになりすぎず。
そして蓮たちへの歓迎とレグナムの発展を願う言葉を添えて杯を掲げた。
それに合わせて全員が杯を掲げ、食事が始まった。
しばらく前からフォークとスプーンを握り締めて待機していた向日葵は、何かと戦っているかのように勢いよく食べ始める。
他の者も続き一口、また一口と運び、その度に感動を口にする。
「ゴルさんのもうめぇが、これも相当なもんだな!」
「ふむ。これは酒に合うな」
初めは関係が築けるか心配していたシュバルツは、どんどん印象が変わっていき、がさつだが悪い人間ではないと思えるようになった。
ノームも、玉座の間での一件以降、鑑定を使用している様子はない。
先ほどの口調からも馴染みやすい人間である事はわかる。
アクアも騎士団長たちも美味しさを語り食事を進めている。
そんな中、一人の男が限界を迎え、料理にケチをつけた。
「ふん!その程度の料理大した事はない!」」
ゲイルはそう言うと『こんな不味いものが口に合う者などこの城にはいない!』と言い放ち、食事もろくに取らずに席を立とうとした。
アクアとソフィリアは自室で準備をしてから大広間へ向かうと言って一度別れた。
「僕たちも疲れたね。今日は早めに寝ようか」
会食を前に緊張する桜へ、蓮が話しかける。
暑い季節のため、汗のにおいが少し気になる。
本来であれば水浴びや風呂でスッキリしてから食事にしたいところだが、仕方がない。
蓮のその考えを察したのか、桜が全員に浄化をかけて汗汚れを落とした。
「ほんとこれ便利だよね」
そう言う桜に蓮は礼を言い、共感した。
瞬く間に汗や油の気持ち悪さがなくなり、風呂上がりよりも気持ちが良い。
この世界に来て最も活躍している魔法と言っても過言ではないかもしれない。
「わ、私にまで……。ありがとうございます」
フェリクスは正装に着替えはしたが、先ほどまでは鎧を身につけていたため、特に汗をかいていただろう。
身も心も浄化されたかのような明るい表情を浮かべた。
それにしても、整った顔立ちと長身、鍛え抜かれ維持された体型に、貴族感のある正装。
それだけで異性を落とせそうなほど様になっている。
蓮がそんなことを考えいるとぞろぞろと人が入ってきた。
「おう!早いじゃねぇか!」
「なんじゃ。他の者はまだ来ておらぬのか」
入ってきたのは四魔帝のシュバルツとノーム。
「ほれ、立っておらんと座れ座れ」
ノームはそう言うながら、蓮たちがどこに座るべきかを指示した。
まるで幼馴染の父親や親戚のおじさんのような接し方にどこか安心する。
蓮と桜は顔を見合わせ『僕たちの叔父さんもこんな人なら良かったのにね』と笑顔で話した。
四魔帝の服装は、正装としても扱われているようで、先ほどと同じものを見に纏っている。
ノームは、どこにウォルスタッド王が座り、どこにソフィリアが座るかなどを説明。
そして、王や王女が来た時だけ立って挨拶するようにと話したが、途中で蓮たちが異界人である事を思い出し、好きにして良いと内容を変更した。
世話焼きな性格と柔軟な思考の持ち主であることが伺え好印象。
蓮は教わった事に対して素直に感謝を伝えた。
少し遅れて入ってきたの騎士団長の3人。
フェリクス同様に、先ほどまでの鎧姿ではなく、貴族のような正装を身に纏っている。
「お早いですね。あれ?」
先ほど訓練場ではソフィリアとアクアが居たが今はいないことに気が付き、ガーネットが周囲を見渡した。
「お二人なら一度自室に戻られましたよ」
フェリクスが伝えるとガーネットは納得した表情をし、席についた。
テーブルは縦長で、誕生日席にはウォルスタッド王。
それを挟むように側面にはソフィリア王女とアクアが座る。
シュバルツとゲイルはすぐに喧嘩になるため席を離し、アクアの横にはゲイル。
ソフィリアの横にはノームとシュバルツが座ることが多いそうだ。
さらにゲイルは獣人への差別意識が強いため、ゲイルの横にはガーネットかフェリクス。
シュバルツの横にウォルフとココが座る。
その話を聞いて気分の悪そうな表情をするウォルフとココ。
「僕たちは全く気にしませんのでご安心を」
蓮がそう言うとウォルフもココも少し表情を取り戻した。
王の対面側のお誕生日席には向日葵が座り、蓮と桜が挟むように座る。
蓮の横にはドラコ。
桜の横にはユグドラシルが座り、リルは向日葵の後ろで伏せて待機。
「リル。もし足らなかったら後でいっぱい食べさせてあげるね」
厨房で多めに作ってきたため大丈夫だと思いながらも桜がリルに声をかけた。
話しをしていると、唐突に静まり返り、四魔帝と騎士団長が椅子を引いて立ち上がった。
直後、ウォルスタッド王とソフィリア王女、その後ろにアクアとゲイルが続き入ってきた。
全員が何かしらの探知系のスキルを有しているため、接近を感じ取っていたのだろう。
王が席につくように告げると、アクアとゲイルがイスのそばに行き、王が座ってから全員が座る。
蓮と桜は見よう見まねで対応する。
しかし、不慣れでぎこちない。
その様子を見て、ソフィリアは桜に笑顔を送り、桜は恥ずかしそうにした。
全員が席につくと素早くゴルジアスとカロリーネの指示で料理が並んでゆく。
「うむ。良い香りだ。我は其方の用意した食事でなければ満足できぬ体になってしまったな」
王が料理の香りの良さに料理長であるゴルジアスを褒めた。
「ありがたきお言葉。しかし、本日の料理の多くはあちらにいらっしゃるサクラ様がお作りなられたものです」
ゴルジアスが不慣れな敬語で説明する違和感はさておき、視線が桜に集まる。
香りを褒められた後のため、桜は照れを隠しながら会釈した。
「まぁ。なんと良い香りなのでしょぉ」
ソフィリアは『また今度教えてね』とでも言葉を続けそうなほど感心した。
他の者も口々に料理の香りや盛り付けを褒め、早く食べようと言葉にするが、1人だけ、違った雰囲気の者がいる。
「ふん。平民の女が作った料理が国王陛下のお口に合うとでも思っているのか!?」
そう口にするのはゲイル。
桜を貶され苛立つが、また同じ事をして場を壊してはいけないと思おう、蓮は踏みとどまった。
その様子を見てドラコやリル、ユグドラシルも殺意を向ける事を止めた。
流石の王も、ゲイルの懲りていない様子に呆れ気味だ。
否定も肯定も、正すことすらせずにグラスを手に取り、早々に話し始めた。
長くなりすぎず、短くなりすぎず。
謙りすぎず、偉そうになりすぎず。
そして蓮たちへの歓迎とレグナムの発展を願う言葉を添えて杯を掲げた。
それに合わせて全員が杯を掲げ、食事が始まった。
しばらく前からフォークとスプーンを握り締めて待機していた向日葵は、何かと戦っているかのように勢いよく食べ始める。
他の者も続き一口、また一口と運び、その度に感動を口にする。
「ゴルさんのもうめぇが、これも相当なもんだな!」
「ふむ。これは酒に合うな」
初めは関係が築けるか心配していたシュバルツは、どんどん印象が変わっていき、がさつだが悪い人間ではないと思えるようになった。
ノームも、玉座の間での一件以降、鑑定を使用している様子はない。
先ほどの口調からも馴染みやすい人間である事はわかる。
アクアも騎士団長たちも美味しさを語り食事を進めている。
そんな中、一人の男が限界を迎え、料理にケチをつけた。
「ふん!その程度の料理大した事はない!」」
ゲイルはそう言うと『こんな不味いものが口に合う者などこの城にはいない!』と言い放ち、食事もろくに取らずに席を立とうとした。
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