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異世界生活:王都レグナム編
絶対強者
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ゲイルという男の威圧的な態度と否定的な言葉に涙ぐむ向日葵。
「結界を張れ!!!」
次に何が起こるか知っているシュバルツは指示をし、すぐさま王と王女の前に立ち結界魔法を展開。
シュバルツに続き、フェリクスは王女の前に立ち剣を抜いた。
五大禁忌と呼ばれる御剣家特有のルール。
その中で絶対に最大の禁忌。
『家族を悲しませるな』が発動。
今回は蓮と桜だけではない。
向日葵の守護者の称号を持ち、日頃から過保護な3名もいる。
蓮とドラコは威圧。
桜は憤怒の波動。
リルは覇気。
そしてユグドラシルは神威を発動。
その場に居た者は次々に倒れ、元凶となったゲイルは特に強く殺意を向けられたため、泡を吹き白目をむきながら倒れた。
その様子を見て、蓮が威圧を徐々に弱め、桜たちも蓮に合わせるように落ち着きを取り元した。
「ひまちゃんさま。こちらをどうぞ」
そう言いながらユグドラシルは向日葵の気分を変えるために世界樹の実を作り出し、食べさせた。
「わーい!」
向日葵は食べ物に釣られたおかげで泣き止み、はむはむと世界樹の実を食べ機嫌を取り戻した。
「な、なんと言う事じゃ」
「シュバルツ。助かりました」
シュバルツの声のお陰で結界魔法の発動が間に合ったドワーフの男性と、エルフの女性が怯えを隠しながら言葉にした。
「ご無事ですか!?」
シュバルツは慌てて振り返り、結界内に居た王と王女を安否確認をした。
その言葉に、王と王女は感謝を伝えた。
王女がフェリクスに抱き付いている所は気になるが、それは後で確認しよう。
「先に行っておきますね。僕たちは家族を守るためなら容赦しませんよ」
その場に立っている者全員が、全然先に言えていないと心の中でツッコミを入れたが、怖くて言葉には出来なかかった。
「お、おい!人手を集めてこい!」
シュバルツがフェリクスに指示を出すと、フェリクスは鉄扉を開けて外に出た。
そして異変に気が付き、声を荒げた。
「だ、だめです!全員倒れています!」
鉄扉の前に居た兵士も、窓から遠目に見える訓練場の兵士たちも見な倒れてしまっている。
「ふん。城内にはお主ら以外に立っている者はおらんぞ」
慌てているシュバルツ達に、リルは空間把握で確認した結果を伝えた。
城の広さはグリーデンに匹敵する。
そこに居る者が自分たちを残して、倒れているなど信じられないが、信じるしかない。
「すまなかったな。ゲイルには強く言って聞かせよう」
スキルは止めても敵意の対象でしかないゲイルを睨む5名を見て、王は誓うように言葉にした。
「ユグドラシルさん。起こせますか?」
ユグドラシルは魔素を漲らせ、魔法を発動。
状態異常回復魔法で精神異常や恐怖状態を回復させ、その場に居たゲイル以外の者を目覚めさせた。
「これ以上何かあってはならない。他の者も言動に細心の注意を払うように!」
王の言葉に全員が『はっ!』と声を揃え返事をした。
危険と判断し、ゲイルは医務室へ運ばれ、残った者だけで話を続けてた。
「私は光水帝。ハイエルフ族のアクア・ルークス・ウンディーネ」
「儂は地炎帝。エルダードワーフ族のイグニス・ヴォーデン・ノームってもんじゃ」
そしてシュバルツは闇雷帝と名乗り、先程の無礼極まる人族の男性を風氷帝のゲイルだと説明した。
得意な属性でそれぞれが頂点として君臨しているのだろう。
「こちらは人族と亜人の騎士団長と獣人の騎士団長です」
そう切り出したフェリクスに、他の騎士団長が続く。
「人族と亜人の女性兵士を束ねるガーネット・ワグナーです」
「獣人の野郎どもを束ねる狼人族のウォルフ・シルバだ」
「私は獣人の女性兵士を束ねるココ・テイルです」
それぞれの紹介が終わり、王は本題へと入った。
「短期間に特別指定討伐対象を複数体も倒しのはお主で間違いないようじゃな」
蓮が頷くと、王は特別指定討伐対象を討伐した褒美に何を望むかを蓮達に聞いた。
その問いに蓮は端的に『自由』とだけ答えた。
「ふむ。安心してほしい。グランからも聞いておるが、お主たちを懐柔する気は毛頭ない」
望むのであればそれなりの地位と役職を与え、国に仕えることはできる。
しかし、望まぬも者を意に反して行動させることはしないと王は断言した。
どうやらグランやシュバルツの言う通りの人物のようだ。
「シュバルツからの報告で妹達の生活に関することが書かれておったが、そこはどう考えておるのじゃ」
蓮は、元居た世界に存在した幼稚園や学校といった、戦闘ではなく、一般常識や学問、人間関係を学ぶ場について説明。
王はそれに対して『平和な世界だったのじゃな』と少し羨ましそうに言葉を漏らした。
「残念ながらそう言ったところはない。教会の孤児院が近いが少し違うようじゃ」
やはり桜と向日葵を通わせらるような場はないようだ。
せっかくの異世界なのだ、友人は増やしてほしいし、常識も学んでほしいが、焦らず地道に輪を広げていけばいい。
蓮はそう考えを改めると同時に、納得した様子を察して王は話を進めた。
「グリーデンではポーションの販売と素材販売で生計を立てておると書いてあったが間違いはないか?」
蓮が頷くと、王は『では冒険者のランクをSランクに引き上げさせてほしい』と言葉を続けた。
「ヒマワリには特例で王族関係者用の身分証を発行しておこう」
蓮が向日葵を懐柔しようとしていることを予測して顔をしかめると、王は落ち付いて様子で『案ずるな』と言葉にした。
冒険者ギルドのギルドカードを年齢に達していない者が持っている方が波紋を生む。
貴族以上の階級の者であれば、子供でも身分証を持っているのが普通のため、向日葵への悪態を防ぐためにも身分証はあったほうが良い。
王族関係者用の身分証であれば、もっともその効力が高いと判断したそうだ。
「では身分証を受け取ることだけは受け入れます。しかし、この子に何かしようとしたら許しませんよ」
「ふむ。肝に銘じ周知させることを約束しよう」
そして王は最後に、レグナムにもポーションや蓮の手に入れる高品質の素材を流してほしいと説明。
蓮はグリーデン同様に冒険者ギルドとの直接取引を条件に了承。
「ふむ。あとで書面を用意させよう。他になければ、話は以上じゃ。祝典までの間、ゆっくりしてくれて構わん」
蓮と王の話しが終わると同時に、一人の兵士がフェリクスに何か耳打ちをした。
それを聞いてフェリクスは王に『視察団が戻ったようです』と報告。
王も伝説の魔物を一目見たいと、立ち上がった。
「フェリクスよ。彼らを部屋に案内してやってくれ。失礼のないようにな」
視察団の報告を確認し、問題が無ければ、数日後にはレグナム中に特別指定討伐対象の討伐が伝えられ、祝典の準備が始まる。
祝典が終わるまでの間、蓮達は城内で自由に過ごして良いそうだ。
「そうじゃ。夕食は大広間で行うと料理長に伝えておいてくれ」
王はそう言うと壁際に居た複数の老人と共に視察団の所へと向かい、蓮達はフェリクスの案内の元、部屋に向かうために、玉座の間を後にした。
「結界を張れ!!!」
次に何が起こるか知っているシュバルツは指示をし、すぐさま王と王女の前に立ち結界魔法を展開。
シュバルツに続き、フェリクスは王女の前に立ち剣を抜いた。
五大禁忌と呼ばれる御剣家特有のルール。
その中で絶対に最大の禁忌。
『家族を悲しませるな』が発動。
今回は蓮と桜だけではない。
向日葵の守護者の称号を持ち、日頃から過保護な3名もいる。
蓮とドラコは威圧。
桜は憤怒の波動。
リルは覇気。
そしてユグドラシルは神威を発動。
その場に居た者は次々に倒れ、元凶となったゲイルは特に強く殺意を向けられたため、泡を吹き白目をむきながら倒れた。
その様子を見て、蓮が威圧を徐々に弱め、桜たちも蓮に合わせるように落ち着きを取り元した。
「ひまちゃんさま。こちらをどうぞ」
そう言いながらユグドラシルは向日葵の気分を変えるために世界樹の実を作り出し、食べさせた。
「わーい!」
向日葵は食べ物に釣られたおかげで泣き止み、はむはむと世界樹の実を食べ機嫌を取り戻した。
「な、なんと言う事じゃ」
「シュバルツ。助かりました」
シュバルツの声のお陰で結界魔法の発動が間に合ったドワーフの男性と、エルフの女性が怯えを隠しながら言葉にした。
「ご無事ですか!?」
シュバルツは慌てて振り返り、結界内に居た王と王女を安否確認をした。
その言葉に、王と王女は感謝を伝えた。
王女がフェリクスに抱き付いている所は気になるが、それは後で確認しよう。
「先に行っておきますね。僕たちは家族を守るためなら容赦しませんよ」
その場に立っている者全員が、全然先に言えていないと心の中でツッコミを入れたが、怖くて言葉には出来なかかった。
「お、おい!人手を集めてこい!」
シュバルツがフェリクスに指示を出すと、フェリクスは鉄扉を開けて外に出た。
そして異変に気が付き、声を荒げた。
「だ、だめです!全員倒れています!」
鉄扉の前に居た兵士も、窓から遠目に見える訓練場の兵士たちも見な倒れてしまっている。
「ふん。城内にはお主ら以外に立っている者はおらんぞ」
慌てているシュバルツ達に、リルは空間把握で確認した結果を伝えた。
城の広さはグリーデンに匹敵する。
そこに居る者が自分たちを残して、倒れているなど信じられないが、信じるしかない。
「すまなかったな。ゲイルには強く言って聞かせよう」
スキルは止めても敵意の対象でしかないゲイルを睨む5名を見て、王は誓うように言葉にした。
「ユグドラシルさん。起こせますか?」
ユグドラシルは魔素を漲らせ、魔法を発動。
状態異常回復魔法で精神異常や恐怖状態を回復させ、その場に居たゲイル以外の者を目覚めさせた。
「これ以上何かあってはならない。他の者も言動に細心の注意を払うように!」
王の言葉に全員が『はっ!』と声を揃え返事をした。
危険と判断し、ゲイルは医務室へ運ばれ、残った者だけで話を続けてた。
「私は光水帝。ハイエルフ族のアクア・ルークス・ウンディーネ」
「儂は地炎帝。エルダードワーフ族のイグニス・ヴォーデン・ノームってもんじゃ」
そしてシュバルツは闇雷帝と名乗り、先程の無礼極まる人族の男性を風氷帝のゲイルだと説明した。
得意な属性でそれぞれが頂点として君臨しているのだろう。
「こちらは人族と亜人の騎士団長と獣人の騎士団長です」
そう切り出したフェリクスに、他の騎士団長が続く。
「人族と亜人の女性兵士を束ねるガーネット・ワグナーです」
「獣人の野郎どもを束ねる狼人族のウォルフ・シルバだ」
「私は獣人の女性兵士を束ねるココ・テイルです」
それぞれの紹介が終わり、王は本題へと入った。
「短期間に特別指定討伐対象を複数体も倒しのはお主で間違いないようじゃな」
蓮が頷くと、王は特別指定討伐対象を討伐した褒美に何を望むかを蓮達に聞いた。
その問いに蓮は端的に『自由』とだけ答えた。
「ふむ。安心してほしい。グランからも聞いておるが、お主たちを懐柔する気は毛頭ない」
望むのであればそれなりの地位と役職を与え、国に仕えることはできる。
しかし、望まぬも者を意に反して行動させることはしないと王は断言した。
どうやらグランやシュバルツの言う通りの人物のようだ。
「シュバルツからの報告で妹達の生活に関することが書かれておったが、そこはどう考えておるのじゃ」
蓮は、元居た世界に存在した幼稚園や学校といった、戦闘ではなく、一般常識や学問、人間関係を学ぶ場について説明。
王はそれに対して『平和な世界だったのじゃな』と少し羨ましそうに言葉を漏らした。
「残念ながらそう言ったところはない。教会の孤児院が近いが少し違うようじゃ」
やはり桜と向日葵を通わせらるような場はないようだ。
せっかくの異世界なのだ、友人は増やしてほしいし、常識も学んでほしいが、焦らず地道に輪を広げていけばいい。
蓮はそう考えを改めると同時に、納得した様子を察して王は話を進めた。
「グリーデンではポーションの販売と素材販売で生計を立てておると書いてあったが間違いはないか?」
蓮が頷くと、王は『では冒険者のランクをSランクに引き上げさせてほしい』と言葉を続けた。
「ヒマワリには特例で王族関係者用の身分証を発行しておこう」
蓮が向日葵を懐柔しようとしていることを予測して顔をしかめると、王は落ち付いて様子で『案ずるな』と言葉にした。
冒険者ギルドのギルドカードを年齢に達していない者が持っている方が波紋を生む。
貴族以上の階級の者であれば、子供でも身分証を持っているのが普通のため、向日葵への悪態を防ぐためにも身分証はあったほうが良い。
王族関係者用の身分証であれば、もっともその効力が高いと判断したそうだ。
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蓮はグリーデン同様に冒険者ギルドとの直接取引を条件に了承。
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視察団の報告を確認し、問題が無ければ、数日後にはレグナム中に特別指定討伐対象の討伐が伝えられ、祝典の準備が始まる。
祝典が終わるまでの間、蓮達は城内で自由に過ごして良いそうだ。
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