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異世界生活:王都レグナム編
異世界に来たから少しくらい我儘に生きる
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カエデの植物魔法と調合師3人の案で、ポーション製造の効率は大幅に向上。
その後、畑の野菜や癒し草などの栽培も試したが問題なく成功した。
翌日から調合師3人は自由研究と追加効果の研究。
蓮と桜は、翌日は全力で向日葵と遊ぶ日。
その次の日はレベル上げと財源確保の日にすることにした。
ポーションでの収益の大半をフィーネたちに譲渡するため、鉱石を集めておき、いつでも換金できるようにしておくためだ。
まるで金持ちが金の延棒を持ってるかのようだ。
「それじゃあ行ってくるね。ひまちゃんを頼んだよ」
「ひまちゃん。いい子にね。すぐ戻るからね」
今回、はじめて桜がレベル上げに同行する。
ゴブリン討伐の件で、メイが傷つく姿を見て、何かあった時に守れる強さが欲しいと感じたが大きく、レベル上げに踏み切ったようだ。
リルは蓮と桜に同行。
ユグドラシル、ドラコ、カエデ、そして調合師3人に向日葵を預けることにした。
「うん!おみやげおねがいね!
蓮と桜の言葉に元気よく返事をする向日葵。
その様子を見て、従魔や調合師は逞しい子だと感じたようだが、蓮と桜には強がっている事がわかった。
初めて幼稚園に行く時もそうだった。
蓮と桜に心配をかけないように決して泣かず、我儘を言わず、仕事と学校へ向かわせてくれる。
「ひまちゃん。今回は、我儘言ってもいいんだよ?」
「だいじょうぶだもん!」
しかしそう言う表情はいつもの太陽のようには明るくない。
蓮は向日葵の顔の前に、マイクを握った手を向けるようにして『本当は?』聞いた。
「う、うぇぇぇん!ひぃちゃんもいきたいぃ」
蓮は抱き上げ優しく『よく言えました』と呟いた。
安全のために向日葵を連れていかない選択を取ったが、向日葵を泣かせるわけには行かない。
「絶対にドラコとユグドラシルさんから離れないって約束できる?」
「うん!」
せっかく実力があれば自由に生きられる世界に来たのだ。
お金に困らずに生活できる世界に来たのだ。
少しくらいは我儘を覚えて欲しい。
「無理させてごめんね。一緒に行こうね」
桜も同じように感じていたらしく、本音を聞いてよかったと感じた。
調合師の3人が微笑ましく見守りる中、予定を変更。
向日葵も一緒に行く事となり、必然的にユグドラシルとドラコも同行する事となった。
蓮とリルは空を駆けて移動するため、桜と向日葵にドラコの持つバスケットの中に乗り込むように伝えてると、桜はそれを拒否。
自分も空を移動すると言うのだ。
「この前、こっそり試したら少しできたんだ。だから行けるところまで行ってみる」
蓮とリルは顔を見合わせた。
そして再び視線を桜に移すと、桜は全身に魔素を漲らせ、風魔法を発動。
旋風を巻き起こしながら、体を浮かせた。
「こんな感じ!」
うまく風魔法を操り、宙を舞う。
「これもできるよ!」
そういうと蓮同様に風の板を作り出し、空中を歩いてみせた。
学生服のスカートではなく、ユグドラシル製の服を着ていて本当に良かった。
「あっ!」
風の足場を踏みさずしたように、桜は地面に向けて急降下。
蓮が助けに向かおうとした瞬間に、ユグドラシルが『ご安心を』と言って蓮を止めた。
桜はユグドラシルの言葉の通りに、地面にぶつかる寸前に、風魔法で体を支えて、ふわりと着地し、『なんてね』と笑って見せた。
「実力はわかったから心配させないでね」
蓮は感心と心配を伝え、無理をせずに、危ない時はドラコの持つバスケットに入ることを約束し、渓谷へと向かうことにした。
「厨房に食事を用意しているので、お腹が空いたら食べてくださいね」
フィーネ達に説明し、別れを告げて出発。
「よーし!行くぞぉ!」
桜はアイテムボックスから、精霊の魔杖を取り出し、複数の支援魔法を自身にかけた。
そして、意気込み、跳躍してから風魔法で自身を運んだ。
「ふむ。地魔法も巧みに扱っているようじゃな」
蓮にはわからなかったが、蓮のように筋力で跳躍したのではなく、地魔法で重力を軽くしているそうだ。
支援魔法で筋力を上げ、地魔法で軽くし、風魔法で舞い上がりやすくする。
空を飛んでいる間は風魔法を常に使用しているが、加護とスキルと装備、そして支援魔法のおかげでMPは消費しても一瞬で全回復しながら飛び続けている。
「ねぇね!がんばれぇ!」
早速ドラコの持つバスケットに乗り込み、ユグドラシルに抱き抱えられながら向日葵は元気に応援。
『ひぃちゃんも、とぶぅ!』と一緒に飛行しようとするが、流石にできないためユグドラシルが笑顔で止めた。
向かうは渓谷。
目的は魔物を倒してのレベル上げと戦闘訓練。
そしてミスリルなどの鉱石を集めて持ち帰り、収入を確保しておくこと。
「桜!ちょっと速すぎないか!?」
「平気平気!」
心配しながら側を駆ける蓮。
桜は心配をよそに余裕の表情と魔法の操作で空を飛ぶ。
リルは付かず離れず様子を見ながら、同じく空を駆け、『大したものだな』と桜を賞賛した。
明るい声が絶えないまま、空を移動。
この後、とんでもない事になることを、蓮達はまだ知る由もない。
その後、畑の野菜や癒し草などの栽培も試したが問題なく成功した。
翌日から調合師3人は自由研究と追加効果の研究。
蓮と桜は、翌日は全力で向日葵と遊ぶ日。
その次の日はレベル上げと財源確保の日にすることにした。
ポーションでの収益の大半をフィーネたちに譲渡するため、鉱石を集めておき、いつでも換金できるようにしておくためだ。
まるで金持ちが金の延棒を持ってるかのようだ。
「それじゃあ行ってくるね。ひまちゃんを頼んだよ」
「ひまちゃん。いい子にね。すぐ戻るからね」
今回、はじめて桜がレベル上げに同行する。
ゴブリン討伐の件で、メイが傷つく姿を見て、何かあった時に守れる強さが欲しいと感じたが大きく、レベル上げに踏み切ったようだ。
リルは蓮と桜に同行。
ユグドラシル、ドラコ、カエデ、そして調合師3人に向日葵を預けることにした。
「うん!おみやげおねがいね!
蓮と桜の言葉に元気よく返事をする向日葵。
その様子を見て、従魔や調合師は逞しい子だと感じたようだが、蓮と桜には強がっている事がわかった。
初めて幼稚園に行く時もそうだった。
蓮と桜に心配をかけないように決して泣かず、我儘を言わず、仕事と学校へ向かわせてくれる。
「ひまちゃん。今回は、我儘言ってもいいんだよ?」
「だいじょうぶだもん!」
しかしそう言う表情はいつもの太陽のようには明るくない。
蓮は向日葵の顔の前に、マイクを握った手を向けるようにして『本当は?』聞いた。
「う、うぇぇぇん!ひぃちゃんもいきたいぃ」
蓮は抱き上げ優しく『よく言えました』と呟いた。
安全のために向日葵を連れていかない選択を取ったが、向日葵を泣かせるわけには行かない。
「絶対にドラコとユグドラシルさんから離れないって約束できる?」
「うん!」
せっかく実力があれば自由に生きられる世界に来たのだ。
お金に困らずに生活できる世界に来たのだ。
少しくらいは我儘を覚えて欲しい。
「無理させてごめんね。一緒に行こうね」
桜も同じように感じていたらしく、本音を聞いてよかったと感じた。
調合師の3人が微笑ましく見守りる中、予定を変更。
向日葵も一緒に行く事となり、必然的にユグドラシルとドラコも同行する事となった。
蓮とリルは空を駆けて移動するため、桜と向日葵にドラコの持つバスケットの中に乗り込むように伝えてると、桜はそれを拒否。
自分も空を移動すると言うのだ。
「この前、こっそり試したら少しできたんだ。だから行けるところまで行ってみる」
蓮とリルは顔を見合わせた。
そして再び視線を桜に移すと、桜は全身に魔素を漲らせ、風魔法を発動。
旋風を巻き起こしながら、体を浮かせた。
「こんな感じ!」
うまく風魔法を操り、宙を舞う。
「これもできるよ!」
そういうと蓮同様に風の板を作り出し、空中を歩いてみせた。
学生服のスカートではなく、ユグドラシル製の服を着ていて本当に良かった。
「あっ!」
風の足場を踏みさずしたように、桜は地面に向けて急降下。
蓮が助けに向かおうとした瞬間に、ユグドラシルが『ご安心を』と言って蓮を止めた。
桜はユグドラシルの言葉の通りに、地面にぶつかる寸前に、風魔法で体を支えて、ふわりと着地し、『なんてね』と笑って見せた。
「実力はわかったから心配させないでね」
蓮は感心と心配を伝え、無理をせずに、危ない時はドラコの持つバスケットに入ることを約束し、渓谷へと向かうことにした。
「厨房に食事を用意しているので、お腹が空いたら食べてくださいね」
フィーネ達に説明し、別れを告げて出発。
「よーし!行くぞぉ!」
桜はアイテムボックスから、精霊の魔杖を取り出し、複数の支援魔法を自身にかけた。
そして、意気込み、跳躍してから風魔法で自身を運んだ。
「ふむ。地魔法も巧みに扱っているようじゃな」
蓮にはわからなかったが、蓮のように筋力で跳躍したのではなく、地魔法で重力を軽くしているそうだ。
支援魔法で筋力を上げ、地魔法で軽くし、風魔法で舞い上がりやすくする。
空を飛んでいる間は風魔法を常に使用しているが、加護とスキルと装備、そして支援魔法のおかげでMPは消費しても一瞬で全回復しながら飛び続けている。
「ねぇね!がんばれぇ!」
早速ドラコの持つバスケットに乗り込み、ユグドラシルに抱き抱えられながら向日葵は元気に応援。
『ひぃちゃんも、とぶぅ!』と一緒に飛行しようとするが、流石にできないためユグドラシルが笑顔で止めた。
向かうは渓谷。
目的は魔物を倒してのレベル上げと戦闘訓練。
そしてミスリルなどの鉱石を集めて持ち帰り、収入を確保しておくこと。
「桜!ちょっと速すぎないか!?」
「平気平気!」
心配しながら側を駆ける蓮。
桜は心配をよそに余裕の表情と魔法の操作で空を飛ぶ。
リルは付かず離れず様子を見ながら、同じく空を駆け、『大したものだな』と桜を賞賛した。
明るい声が絶えないまま、空を移動。
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