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異世界生活:グリーデン編
目指せ!異世界ホワイト企業③
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空が橙色に染まり始める頃。
樽を作り終え水辺で休息。
足を水につけているだけで体の熱が取れて気持ちが良い。
「きゃーーーっ!」
向日葵は竜型のドラコを背を、ウォータースライダーの様にして滑り湖に飛び込む。
人見知りをすることもなく、性格が歪むこともなく、明るく元気に成長する様に安心する。
王都レグナムには人も多く、学校もあると聞く。
同じくらいの年の子供たちが通う場があれば良いのだが……。
「待たせたな」
蓮がそんなことを考えていると、リルが戻ってきた。
表情からして良い獲物を仕留めたのだろう。
桜とユグドラシルに焼き台の新調や、テーブルと椅子の増設などの準備を頼み、蓮はリルと東の森に向かった。
「まだ先なの?」
森の上を、風魔法で作り出した板の上を走りながら蓮が言う。
鍛冶で刀を作っている時に魔素の流し込みを多く行った事と、昨晩の移動で魔法制御のスキルのレベルが上がった。
お陰で以前よりも風の板を作りやすくなっている。
メタルパイソンを倒した森を超え、ライトニングタイガーを倒した平原に着いた。
そばに流れる川を超えて、さらに進んだ先に何か見えてきた。
それは以前同様に、仕留められていた魔物の死体の山。
山積みにされ、時空魔法と結界魔法で保存されている。
その周りには、死体を狙って熊型の魔物や狼型の魔物が十数匹群がっている。
どれもライトニングタイガーと同程度の強さだ。
その魔物の群れが牙や爪で攻撃するが、全て青白く光るリルの結界魔法で阻まれている。
「雑魚どもが我の飯に群がるでないわ!」
蓮が武器を取り出す間もなく、リルが怒号と同時に風魔法を放つ。
死体の山を囲むように巨大な竜巻を発生させた。
あまりの風速に、群がっていた魔物が、上空へと吹き飛ばされた。
「アイテムボックスを展開しろ」
リルはそういう時、落ちてきた魔物の首を風の刃で次々と切り落とした。
蓮は慌ててアイテムボックスを広げ、死体と化し落下してきた魔物を収納した。
その手際の良さにも驚いたが、さらに驚いたのは、結界魔法で守られていた魔物が無傷だっことだ。
結界に守られていない地面は、竜巻の影響で草がや地面が抉れているが、結果内は完全に無傷だ。
「加減をしたからな」
かなり強力に見えたが、風魔法の威力を抑え、結界を壊さないようにしたそうだ。
「素材を街で売るのだろう?」
先ほど仕留めた魔物は、グレートベアとアーマーウルフというらしく、それなりに高く売れるそうだ。
結界を壊さないようにするのと、毛皮などの素材がボロボロになっては、値が下がってしまうため、竜巻の威力を抑えていたそうだ。
蓮の魔法制御の上位スキルが桜の有する魔力操作。
リルが持つ魔導はさらにその上。
そのため、魔法発動にかかる時間が短く、消費MPも少ない上に、威力の加減も上手い。
そして、ユグドラシルはさらにその上の魔導の極みというスキルを有しているため、桁違いに長けているそうだ。
リルが結界を解き、保管されていた魔物もアイテムボックスに入れる。
ホーンブル、トントン、ラージエルク、マーブルドラージホーンブル。
「こいつは上手いぞぉ」
すでに涎を滝のように流している。
マーブルドラージホーンブルは、黒い毛に覆われ大きなツノを持つホーンブルの上位種。
肉が成熟し脂が乗っているため、今すぐにでも齧り付きたいが、桜に頼んでより美味く食べたいらしい。
リルが涎を流しすぎて脱水を起こす前に急いで家に戻る。
「なぁリル。家まで競争しようか」
蓮の言葉がリルの闘争心に火をつけた。
「ほう。我に挑むとは随分と大きく出たものだ」
リルは闘志をむき出しにし、蓮に身体能力向上、魔力系統向上 、自動回復をかけた。
「格の違いというものを教えてやろう」
リルは、自分自身には支援魔法を使用せずに、言葉にしながら闘気だけを漲らせた。
息を呑む。
緊迫した空気の中、2人とも全身に闘気を漲らせ位置に着く。
小石を投げ、小石が地に着くと同時に開戦。
爆風を巻き起こしながら平原を走り、森の上を駆け抜ける。
蓮は、リルのかけた支援魔法のお陰で、走る速度に合わせて風の板を作り出し、全速力で駆け抜けている。
「先に行くぞ」
リルは息を乱すこともなく。
そして、慌てることもなく余裕で蓮の様子を見ながら並走した後に、速度を上げ、蓮を置き去りにした。
負けることはわかっていた。
驕ったわけでも、慢心したわけでもない。
強くなることで見失いそうになる自分と目標との位置を正しく見つめるために勝負を挑んだ。
リルはそれを見抜いていたのか、圧倒的な速度で、実力の差を見せつけるように、はるか先へと駆け抜けた。
少しでも目標に追いつけるように。
少しでも差を縮められるように。
そんな思いで脚に力を込めるが一向に追いつけない。
それどころか差は開く一方。
蓮が家に着いたのは、リルが帰宅してから数分も後だった。
負けて悔しいよりも、まだまだ強さの先がある事を知れて良かったという気持ちの方が強かった。
リルがいるお陰で驕らずに済んでいる。
二度と奪われないために。
二度とあんな思いをしないために。
蓮はより高みを目指す気持ちが強くなった。
「お待たせしました」
周囲を見ると、桜とユグドラシルによって、すでに準備は万端。
向日葵も髪を乾かし終えて、食べる気満々だ。
「おかえりなさい」
桜は蓮がリルに負けて落ち込んでいないか気遣いながら声をかけた。
蓮は心配をかけないように明るく返事をし、魔物の調理を手伝う事を伝えた。
リルが向日葵に巻き付くように伏して、尾を振る。
まるで猫が戯れるように、向日葵は尾を掴もうとしている。
リルが向日葵の気を逸らしている間に蓮はアイテムボックスから次々に魔物を取り出した。
手にはザディオに作ってもらったミスリル製の大きな包丁。
軽く短剣ほどの大きさだ。
持ち前の怪力でホーンブルとその上位種を宙に投げ、瞬く間に解体していく。
毛皮、骨、内臓、肉。
桜は水魔法で巨大な水球を作り出し、全てを受けめ、一気に血抜きをすませる。
冒険者ギルドに渡すため、綺麗にした毛皮や骨、内臓は蓮がアイテムボックスへ収納。
大きく切り分けられた肉は調理台に乗せて桜が食べやすく切り分けていく。
加熱した焼き台に乗せると、肉が焼ける良い音が聞こえてくる。
周囲に畑で採れた野菜を並べ、塩コショウを塗す。
「とっておき第二弾!」
桜はそういうとアイテムボックスから木製の水筒を取り出した。
そこから何かを小皿に注ぎ全員に配る。
「や!焼肉のタレ!?」
数多くの調味料を揃えた事で醤油や砂糖、酒やみりん、おろしたニンニクなどを混ぜ合わせて作ったそうだ。
「さぁ、焼けたよ!食べて食べてぇ!」
待ちきれない様子のリルとドラコ。
すぐにホーンブルの肉塊と、その上位種の肉塊を焼いておく。
桜が『この魔法のタレの威力。とくと味わいなさい』と言いながらかける。
何やらノリノリの様子だ。
リルとドラコは匂いを嗅ぎ、目を見開き、齧るともう止まらない。
桜が『そうだろう。そうだろう』と腕組みをして満足そうな様子だ。
リルとドラコは、その声も聞こえていないほどに肉に集中している。
桜が振り返ると蓮も向日葵も調合師の3人も、ユグドラシルですら、桜特製タレの虜になっている。
特にマーブルドラージホーンブルの肉は口の中で溶けるほどに柔らかい。
脂が乗っているのに、いくらでも食べられるほどに胃への負担が少ない。
桜も席につき、笑顔に囲まれなが食事を始める。
「こんなに美味しいお肉初めてです」
「はぁ。幸せぇ」
「んんっんんー!」
フローネが感想言い、フィーネは恥を堪能している。
おそらくウィステリアは『最っ高!』と言っているのだろう。
満足そうな様子に桜も嬉しくなる。
歓迎会も兼ねたバーベキューは大成功のようだ。
樽を作り終え水辺で休息。
足を水につけているだけで体の熱が取れて気持ちが良い。
「きゃーーーっ!」
向日葵は竜型のドラコを背を、ウォータースライダーの様にして滑り湖に飛び込む。
人見知りをすることもなく、性格が歪むこともなく、明るく元気に成長する様に安心する。
王都レグナムには人も多く、学校もあると聞く。
同じくらいの年の子供たちが通う場があれば良いのだが……。
「待たせたな」
蓮がそんなことを考えていると、リルが戻ってきた。
表情からして良い獲物を仕留めたのだろう。
桜とユグドラシルに焼き台の新調や、テーブルと椅子の増設などの準備を頼み、蓮はリルと東の森に向かった。
「まだ先なの?」
森の上を、風魔法で作り出した板の上を走りながら蓮が言う。
鍛冶で刀を作っている時に魔素の流し込みを多く行った事と、昨晩の移動で魔法制御のスキルのレベルが上がった。
お陰で以前よりも風の板を作りやすくなっている。
メタルパイソンを倒した森を超え、ライトニングタイガーを倒した平原に着いた。
そばに流れる川を超えて、さらに進んだ先に何か見えてきた。
それは以前同様に、仕留められていた魔物の死体の山。
山積みにされ、時空魔法と結界魔法で保存されている。
その周りには、死体を狙って熊型の魔物や狼型の魔物が十数匹群がっている。
どれもライトニングタイガーと同程度の強さだ。
その魔物の群れが牙や爪で攻撃するが、全て青白く光るリルの結界魔法で阻まれている。
「雑魚どもが我の飯に群がるでないわ!」
蓮が武器を取り出す間もなく、リルが怒号と同時に風魔法を放つ。
死体の山を囲むように巨大な竜巻を発生させた。
あまりの風速に、群がっていた魔物が、上空へと吹き飛ばされた。
「アイテムボックスを展開しろ」
リルはそういう時、落ちてきた魔物の首を風の刃で次々と切り落とした。
蓮は慌ててアイテムボックスを広げ、死体と化し落下してきた魔物を収納した。
その手際の良さにも驚いたが、さらに驚いたのは、結界魔法で守られていた魔物が無傷だっことだ。
結界に守られていない地面は、竜巻の影響で草がや地面が抉れているが、結果内は完全に無傷だ。
「加減をしたからな」
かなり強力に見えたが、風魔法の威力を抑え、結界を壊さないようにしたそうだ。
「素材を街で売るのだろう?」
先ほど仕留めた魔物は、グレートベアとアーマーウルフというらしく、それなりに高く売れるそうだ。
結界を壊さないようにするのと、毛皮などの素材がボロボロになっては、値が下がってしまうため、竜巻の威力を抑えていたそうだ。
蓮の魔法制御の上位スキルが桜の有する魔力操作。
リルが持つ魔導はさらにその上。
そのため、魔法発動にかかる時間が短く、消費MPも少ない上に、威力の加減も上手い。
そして、ユグドラシルはさらにその上の魔導の極みというスキルを有しているため、桁違いに長けているそうだ。
リルが結界を解き、保管されていた魔物もアイテムボックスに入れる。
ホーンブル、トントン、ラージエルク、マーブルドラージホーンブル。
「こいつは上手いぞぉ」
すでに涎を滝のように流している。
マーブルドラージホーンブルは、黒い毛に覆われ大きなツノを持つホーンブルの上位種。
肉が成熟し脂が乗っているため、今すぐにでも齧り付きたいが、桜に頼んでより美味く食べたいらしい。
リルが涎を流しすぎて脱水を起こす前に急いで家に戻る。
「なぁリル。家まで競争しようか」
蓮の言葉がリルの闘争心に火をつけた。
「ほう。我に挑むとは随分と大きく出たものだ」
リルは闘志をむき出しにし、蓮に身体能力向上、魔力系統向上 、自動回復をかけた。
「格の違いというものを教えてやろう」
リルは、自分自身には支援魔法を使用せずに、言葉にしながら闘気だけを漲らせた。
息を呑む。
緊迫した空気の中、2人とも全身に闘気を漲らせ位置に着く。
小石を投げ、小石が地に着くと同時に開戦。
爆風を巻き起こしながら平原を走り、森の上を駆け抜ける。
蓮は、リルのかけた支援魔法のお陰で、走る速度に合わせて風の板を作り出し、全速力で駆け抜けている。
「先に行くぞ」
リルは息を乱すこともなく。
そして、慌てることもなく余裕で蓮の様子を見ながら並走した後に、速度を上げ、蓮を置き去りにした。
負けることはわかっていた。
驕ったわけでも、慢心したわけでもない。
強くなることで見失いそうになる自分と目標との位置を正しく見つめるために勝負を挑んだ。
リルはそれを見抜いていたのか、圧倒的な速度で、実力の差を見せつけるように、はるか先へと駆け抜けた。
少しでも目標に追いつけるように。
少しでも差を縮められるように。
そんな思いで脚に力を込めるが一向に追いつけない。
それどころか差は開く一方。
蓮が家に着いたのは、リルが帰宅してから数分も後だった。
負けて悔しいよりも、まだまだ強さの先がある事を知れて良かったという気持ちの方が強かった。
リルがいるお陰で驕らずに済んでいる。
二度と奪われないために。
二度とあんな思いをしないために。
蓮はより高みを目指す気持ちが強くなった。
「お待たせしました」
周囲を見ると、桜とユグドラシルによって、すでに準備は万端。
向日葵も髪を乾かし終えて、食べる気満々だ。
「おかえりなさい」
桜は蓮がリルに負けて落ち込んでいないか気遣いながら声をかけた。
蓮は心配をかけないように明るく返事をし、魔物の調理を手伝う事を伝えた。
リルが向日葵に巻き付くように伏して、尾を振る。
まるで猫が戯れるように、向日葵は尾を掴もうとしている。
リルが向日葵の気を逸らしている間に蓮はアイテムボックスから次々に魔物を取り出した。
手にはザディオに作ってもらったミスリル製の大きな包丁。
軽く短剣ほどの大きさだ。
持ち前の怪力でホーンブルとその上位種を宙に投げ、瞬く間に解体していく。
毛皮、骨、内臓、肉。
桜は水魔法で巨大な水球を作り出し、全てを受けめ、一気に血抜きをすませる。
冒険者ギルドに渡すため、綺麗にした毛皮や骨、内臓は蓮がアイテムボックスへ収納。
大きく切り分けられた肉は調理台に乗せて桜が食べやすく切り分けていく。
加熱した焼き台に乗せると、肉が焼ける良い音が聞こえてくる。
周囲に畑で採れた野菜を並べ、塩コショウを塗す。
「とっておき第二弾!」
桜はそういうとアイテムボックスから木製の水筒を取り出した。
そこから何かを小皿に注ぎ全員に配る。
「や!焼肉のタレ!?」
数多くの調味料を揃えた事で醤油や砂糖、酒やみりん、おろしたニンニクなどを混ぜ合わせて作ったそうだ。
「さぁ、焼けたよ!食べて食べてぇ!」
待ちきれない様子のリルとドラコ。
すぐにホーンブルの肉塊と、その上位種の肉塊を焼いておく。
桜が『この魔法のタレの威力。とくと味わいなさい』と言いながらかける。
何やらノリノリの様子だ。
リルとドラコは匂いを嗅ぎ、目を見開き、齧るともう止まらない。
桜が『そうだろう。そうだろう』と腕組みをして満足そうな様子だ。
リルとドラコは、その声も聞こえていないほどに肉に集中している。
桜が振り返ると蓮も向日葵も調合師の3人も、ユグドラシルですら、桜特製タレの虜になっている。
特にマーブルドラージホーンブルの肉は口の中で溶けるほどに柔らかい。
脂が乗っているのに、いくらでも食べられるほどに胃への負担が少ない。
桜も席につき、笑顔に囲まれなが食事を始める。
「こんなに美味しいお肉初めてです」
「はぁ。幸せぇ」
「んんっんんー!」
フローネが感想言い、フィーネは恥を堪能している。
おそらくウィステリアは『最っ高!』と言っているのだろう。
満足そうな様子に桜も嬉しくなる。
歓迎会も兼ねたバーベキューは大成功のようだ。
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