47 / 112
異世界生活:グリーデン編
眠り熊
しおりを挟む
蓮の思い描いていること。
それぞれにお願いしたいこと。
分かりやすく端的に伝えた。
桜やグラン、リルやドラコはすぐに頷いたが、ユグドラシルは沈黙。
少しの間を空けてから返事をした。
「どうしても納得できないことがあります」
やはり、今だに人間の立ち入りを許可はできないのだろう。
はたまた、規模を大きくし過ぎているため、果物の供給自体を断るのだろうか。
そうなれば今までの話しはなかったことになる。
ユグドラシルに嫌な思いをしてほしくはない。
ユグドラシルの意思を尊重しようと蓮は続く言葉を待った。
「ずっと気になっていた事でもあります」
ずっと気になっていた。
後者のようだ。
人間は傲慢な生き物。
果物の味や効果を知れば、再び森への侵入者が増える可能性がある。
わざわざ助長するような行為を見過ごすわけにはいかないということか。
蓮は今までの話しが無駄になるため、皆に自身の身勝手を謝罪しようとした。
「私だってヒマワリ様と遊びたいんです。それをいつもいつも……」
ユグドラシルはそう言いながら恨めしそうにリルを見た。
向日葵の毛を掴んでよじ登る遊びに付き合っているリルが『我に言われてもな……』と困った表情を浮かべている。
蓮は拍子を抜かれ体勢を崩した。
それを見てユグドラシルが『どうされました?』と不思議そうに尋ねた。
「すみません。あまりの深刻そうな表情に他の事を考えてまして……」
「深刻です!この街に来てから抱っこしてないんですよ!?毎度毎度他の者の背に乗って!」
その言葉を聞いてドラコは、矛先を向けられることを恐れて、そそくさと向日葵の傍に行き、よじ登りやすいようにお尻を支えた。
逃げたな……。
全員の心が一致した。
流石のリルやドラコもユグドラシルにはあまり強く言い返せない。
これは強さや存在などの問題ではない。
幼馴染のお姉さんには誰も逆らえないあの感じだ。
今までリルの背中に乗るたびに向けていた笑顔は、苛立ちを隠す笑顔だったようだ。
「向日葵隊員!緊急ミッションだ!こっちに来てくれ!」
「あい!」
蓮が唐突に発したごっこ遊びの言葉に、向日葵の順応速度は速かった。
よじ登っていた毛から手離し、綺麗に着地。
素早く蓮の元に駆け寄り敬礼をして返事した。
ちなみにアクションスターのように着地したが、高さは30cm程度だ。
蓮はそのまま向日葵を抱き上げ、ユグドラシルの膝に乗せた。
「ひまちゃんは、ユグドラシルさん好き?」
「うん!やさしくてねぇ。きれいでねぇ。あまいのくれるの!」
最後に食い意地の張った言葉が出ていたが、ユグドラシルには聞こえていない。
『はぁ!ヒマワリ様!』と言いながら膝に乗る向日葵を抱き締めた。
まるで不足していた栄養を補充するかのように離さない。
「それで、森への立ち入りの件なんですけど……。あのぉ……」
「え?あ、すみません。なにかおっしゃられてました?今少し余裕が無くて」
向日葵を抱き締めることに全身全霊を注ぎ過ぎて声が届くまでに時差がある。
何とか届いた蓮の声に『レン様にお任せします』という言葉が返ってきた。
「えっと……。うん。全面的にご協力頂けるようで何よりですね……。うん。ごゆっくりどうぞ」
蓮の言葉にユグドラシルは親指を立て返事をした。
よほど我慢していたのだろう。
門前で神威を発動した時には、すでに苛立っていたのだろうと蓮は一連の言動を思い返した。
話し終えるのを見計らったかのように、ベアードが料理を運んできた。
「待たせたな。まだあるからドンドン食いな」
食べなくても匂いで美味しいと分かり、一気に涎が出る。
「方向性は決まったんだ。詳細は明日にして食事にしよう」
金額設定、納品頻度、管理方法など、決めなければならないことは多くあるが、方向性が決まったため、明日には職人ギルドに話に行けそうだ。
グランも『一度ガバルさんも交えて3人で話そうか』と話し合いに前向きだ。
話し合いと食事を終え、周囲が暗くなる頃に夜を告げる4度目の鐘がグリーデンを包む。
向日葵の隣の席で食事をしたユグドラシルは機嫌を取り戻した。
まるで、世話を焼くことを生きがいにしているようだ。
向日葵の号令でご馳走様。
ベアードに食事の感想や感謝を伝えると『お前ら本当に人族か?』と聞かれた。
ベアード以外にも、猫人族の女性従業員が2人居たが、2人も同じことを口にしたそうだ。
その言葉を聞いてグランが『うちでも、同じ話があったぞ』と笑った。
蓮や桜が冒険者ギルドで受付をしている兎人族のミミィに優しい対応をしたことで、同じく受付の犬人族のソフィと同じ話をしていたそうだ。
そう話すグランはとても嬉しそうだ。
きっとグラン自身にも差別意識がないのだろう。
それが異世界人の血を引くものだからなのか、持って生まれた性格なのかは分からないが、グランとで会えた事を嬉しく思った。
そして、今だにこの世界の人族の感覚には追い付けないものがある。
染まらないように気を付けようとも強く感じた。
「ベアードは宿も経営している。今日はそこに泊ると良い」
ベアードの宿屋は部屋数も多く、広さの割に値段も安い。
本来は獣人優先の宿だが、グランの計らいとベアードが蓮たちに好印象を覚えた事から許可がおりた。
小熊のしっぽから移動すること徒歩10分。
飲食街の香りが途切れるか途切れないか程度の距離。
窓がいくつも見える2階建ての大きな宿屋に着いた。
肉球の前に家のマークが描かれてた看板。
その下には眠り熊と書かれている。
「すみません。グランさんとベアードさんの紹介で泊まりに来たのですが……」
蓮がそう言うと受付の奥からベアードと同じ黒い毛で覆われてた丸耳の黒髪で細身の女性が出てきた。
髪がショートヘアだが、ボーイッシュな感じはなく、可愛らしい顔立ちをしている。
ベアードの娘さんだろうか。
「主人から聞いてます。いらっしゃいませ」
その言葉に蓮は驚きの声を上げた。
ベアードの妻の名はツキノ。
ベアードと月のが並んだ姿を見て、美女と野獣と言っても誰も責めはしないだろう。
ツキノは驚く蓮を不思議そうに見ながら部屋に案内してくれた。
リルは裏の従魔専用の小屋。
蓮達は建物内の二階の部屋。
窓からリルの居る小屋が見える。
かなり大きくベッドも人数分。
ソロではなく複数名でパーティを組んでいる冒険者が泊まる用の部屋だそうだ。
こちらの世界ではパーティであれば男女で部屋を分けたりしないのだろうか。
用意された部屋以外は埋まっているそうで、今夜は同じ部屋で寝ることとなった。
「たまにはいいかもね」
少し恥ずかしい気もするが、並んだ5つのベッドを寄せて1つにし、『誰が向日葵と寝るのか問題』を未然に防いだ。
結果、向日葵はご満悦の表情を浮かべながら秒速で眠りについた。
「うん。ひまちゃん嬉しそうだもんね」
桜も同意見のようだ。
リルがトラブルを起こさないか不安だが、蓮達は浄化で綺麗にして眠りについた。
それぞれにお願いしたいこと。
分かりやすく端的に伝えた。
桜やグラン、リルやドラコはすぐに頷いたが、ユグドラシルは沈黙。
少しの間を空けてから返事をした。
「どうしても納得できないことがあります」
やはり、今だに人間の立ち入りを許可はできないのだろう。
はたまた、規模を大きくし過ぎているため、果物の供給自体を断るのだろうか。
そうなれば今までの話しはなかったことになる。
ユグドラシルに嫌な思いをしてほしくはない。
ユグドラシルの意思を尊重しようと蓮は続く言葉を待った。
「ずっと気になっていた事でもあります」
ずっと気になっていた。
後者のようだ。
人間は傲慢な生き物。
果物の味や効果を知れば、再び森への侵入者が増える可能性がある。
わざわざ助長するような行為を見過ごすわけにはいかないということか。
蓮は今までの話しが無駄になるため、皆に自身の身勝手を謝罪しようとした。
「私だってヒマワリ様と遊びたいんです。それをいつもいつも……」
ユグドラシルはそう言いながら恨めしそうにリルを見た。
向日葵の毛を掴んでよじ登る遊びに付き合っているリルが『我に言われてもな……』と困った表情を浮かべている。
蓮は拍子を抜かれ体勢を崩した。
それを見てユグドラシルが『どうされました?』と不思議そうに尋ねた。
「すみません。あまりの深刻そうな表情に他の事を考えてまして……」
「深刻です!この街に来てから抱っこしてないんですよ!?毎度毎度他の者の背に乗って!」
その言葉を聞いてドラコは、矛先を向けられることを恐れて、そそくさと向日葵の傍に行き、よじ登りやすいようにお尻を支えた。
逃げたな……。
全員の心が一致した。
流石のリルやドラコもユグドラシルにはあまり強く言い返せない。
これは強さや存在などの問題ではない。
幼馴染のお姉さんには誰も逆らえないあの感じだ。
今までリルの背中に乗るたびに向けていた笑顔は、苛立ちを隠す笑顔だったようだ。
「向日葵隊員!緊急ミッションだ!こっちに来てくれ!」
「あい!」
蓮が唐突に発したごっこ遊びの言葉に、向日葵の順応速度は速かった。
よじ登っていた毛から手離し、綺麗に着地。
素早く蓮の元に駆け寄り敬礼をして返事した。
ちなみにアクションスターのように着地したが、高さは30cm程度だ。
蓮はそのまま向日葵を抱き上げ、ユグドラシルの膝に乗せた。
「ひまちゃんは、ユグドラシルさん好き?」
「うん!やさしくてねぇ。きれいでねぇ。あまいのくれるの!」
最後に食い意地の張った言葉が出ていたが、ユグドラシルには聞こえていない。
『はぁ!ヒマワリ様!』と言いながら膝に乗る向日葵を抱き締めた。
まるで不足していた栄養を補充するかのように離さない。
「それで、森への立ち入りの件なんですけど……。あのぉ……」
「え?あ、すみません。なにかおっしゃられてました?今少し余裕が無くて」
向日葵を抱き締めることに全身全霊を注ぎ過ぎて声が届くまでに時差がある。
何とか届いた蓮の声に『レン様にお任せします』という言葉が返ってきた。
「えっと……。うん。全面的にご協力頂けるようで何よりですね……。うん。ごゆっくりどうぞ」
蓮の言葉にユグドラシルは親指を立て返事をした。
よほど我慢していたのだろう。
門前で神威を発動した時には、すでに苛立っていたのだろうと蓮は一連の言動を思い返した。
話し終えるのを見計らったかのように、ベアードが料理を運んできた。
「待たせたな。まだあるからドンドン食いな」
食べなくても匂いで美味しいと分かり、一気に涎が出る。
「方向性は決まったんだ。詳細は明日にして食事にしよう」
金額設定、納品頻度、管理方法など、決めなければならないことは多くあるが、方向性が決まったため、明日には職人ギルドに話に行けそうだ。
グランも『一度ガバルさんも交えて3人で話そうか』と話し合いに前向きだ。
話し合いと食事を終え、周囲が暗くなる頃に夜を告げる4度目の鐘がグリーデンを包む。
向日葵の隣の席で食事をしたユグドラシルは機嫌を取り戻した。
まるで、世話を焼くことを生きがいにしているようだ。
向日葵の号令でご馳走様。
ベアードに食事の感想や感謝を伝えると『お前ら本当に人族か?』と聞かれた。
ベアード以外にも、猫人族の女性従業員が2人居たが、2人も同じことを口にしたそうだ。
その言葉を聞いてグランが『うちでも、同じ話があったぞ』と笑った。
蓮や桜が冒険者ギルドで受付をしている兎人族のミミィに優しい対応をしたことで、同じく受付の犬人族のソフィと同じ話をしていたそうだ。
そう話すグランはとても嬉しそうだ。
きっとグラン自身にも差別意識がないのだろう。
それが異世界人の血を引くものだからなのか、持って生まれた性格なのかは分からないが、グランとで会えた事を嬉しく思った。
そして、今だにこの世界の人族の感覚には追い付けないものがある。
染まらないように気を付けようとも強く感じた。
「ベアードは宿も経営している。今日はそこに泊ると良い」
ベアードの宿屋は部屋数も多く、広さの割に値段も安い。
本来は獣人優先の宿だが、グランの計らいとベアードが蓮たちに好印象を覚えた事から許可がおりた。
小熊のしっぽから移動すること徒歩10分。
飲食街の香りが途切れるか途切れないか程度の距離。
窓がいくつも見える2階建ての大きな宿屋に着いた。
肉球の前に家のマークが描かれてた看板。
その下には眠り熊と書かれている。
「すみません。グランさんとベアードさんの紹介で泊まりに来たのですが……」
蓮がそう言うと受付の奥からベアードと同じ黒い毛で覆われてた丸耳の黒髪で細身の女性が出てきた。
髪がショートヘアだが、ボーイッシュな感じはなく、可愛らしい顔立ちをしている。
ベアードの娘さんだろうか。
「主人から聞いてます。いらっしゃいませ」
その言葉に蓮は驚きの声を上げた。
ベアードの妻の名はツキノ。
ベアードと月のが並んだ姿を見て、美女と野獣と言っても誰も責めはしないだろう。
ツキノは驚く蓮を不思議そうに見ながら部屋に案内してくれた。
リルは裏の従魔専用の小屋。
蓮達は建物内の二階の部屋。
窓からリルの居る小屋が見える。
かなり大きくベッドも人数分。
ソロではなく複数名でパーティを組んでいる冒険者が泊まる用の部屋だそうだ。
こちらの世界ではパーティであれば男女で部屋を分けたりしないのだろうか。
用意された部屋以外は埋まっているそうで、今夜は同じ部屋で寝ることとなった。
「たまにはいいかもね」
少し恥ずかしい気もするが、並んだ5つのベッドを寄せて1つにし、『誰が向日葵と寝るのか問題』を未然に防いだ。
結果、向日葵はご満悦の表情を浮かべながら秒速で眠りについた。
「うん。ひまちゃん嬉しそうだもんね」
桜も同意見のようだ。
リルがトラブルを起こさないか不安だが、蓮達は浄化で綺麗にして眠りについた。
798
お気に入りに追加
1,761
あなたにおすすめの小説
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
小型オンリーテイマーの辺境開拓スローライフ~小さいからって何もできないわけじゃない!~
渡琉兎
ファンタジー
◆『第4回次世代ファンタジーカップ』にて優秀賞受賞!
◆05/22 18:00 ~ 05/28 09:00 HOTランキングで1位になりました!5日間と15時間の維持、皆様の応援のおかげです!ありがとうございます!!
誰もが神から授かったスキルを活かして生活する世界。
スキルを尊重する、という教えなのだが、年々その教えは損なわれていき、いつしかスキルの強弱でその人を判断する者が多くなってきた。
テイマー一家のリドル・ブリードに転生した元日本人の六井吾郎(むついごろう)は、領主として名を馳せているブリード家の嫡男だった。
リドルもブリード家の例に漏れることなくテイマーのスキルを授かったのだが、その特性に問題があった。
小型オンリーテイム。
大型の魔獣が強い、役に立つと言われる時代となり、小型魔獣しかテイムできないリドルは、家族からも、領民からも、侮られる存在になってしまう。
嫡男でありながら次期当主にはなれないと宣言されたリドルは、それだけではなくブリード家の領地の中でも開拓が進んでいない辺境の地を開拓するよう言い渡されてしまう。
しかしリドルに不安はなかった。
「いこうか。レオ、ルナ」
「ガウ!」
「ミー!」
アイスフェンリルの赤ちゃん、レオ。
フレイムパンサーの赤ちゃん、ルナ。
実は伝説級の存在である二匹の赤ちゃん魔獣と共に、リドルは様々な小型魔獣と、前世で得た知識を駆使して、辺境の地を開拓していく!
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる