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異世界生活:グリーデン編
小熊のしっぽ
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冒険者ギルドの前で待っているとすぐにグランがやってきた。
「待たせたな。こっちだ」
冒険者ギルドマスターと並び歩く青年と美少女。
巨狼とそれに乗りご満悦の女の子。
鱗に覆われた角と尾がある長身女性。
新緑の葉の髪をなびかせ、豊満な胸をはだけさせながら歩く女性。
睨みを利かせなくても道が開く。
待ちゆくの視線を集めるのは朝と同じ。
しかし、連行されるように無言で歩いた朝とは違い、グランは良く話をしてくれるようになった。
無事に買い物ができたのか?
必要なものは揃ったのか?
嫌なことはなかったか?
まるで我が子と話をする様に桜や向日葵と談笑しながら街を歩く。
「リル殿にドラコ殿、ユグドラシル様には窮屈な思いをさせる街で申し訳ないですね」
規格外の3名には、人間社会ならではなの窮屈さや、ストレスがある事への配慮も忘れない。
できる男だ。
「ここだ。ちょっと待っててくれ」
冒険者ギルドからおおよそ歩いて15分といったところだろうか。
飲食街の裏路地に入ったところにある店の前で待つように指示し、グランは中に入っていった。
見上げると、入り口の上には、肉球の前にスプーンとフォークが交差すの看板が出ている。
そしてその下には店名らしきものが描いていた。
「小熊のしっぽ?」
桜も問題なく文字が読めているようで、変わった店の名前を読んだ。
「肉球があるから、獣人専用とか獣人が営むお店とかなのかな?」
蓮が予測を声に出すと同時に、中から出て来た大きな男が『そうだ。なにか文句があるのか?』と言葉を発した。
警戒しているのか機嫌が悪いのか読めない表情。
黒い毛で覆われた丸い耳。
太く大きな体。
横に立つグランが細く見える。
「おいおい。ベアード。説明しただろう」
「あ、ああ。すまなかった。俺はベアード。熊人族だ」
蓮はドラコの闘気の乱れを感じヒヤリとしたが、ベアードと言う男性の謝罪の言葉が早くて助かった。
蓮と桜が挨拶を返し、それを見て向日葵も真似て挨拶をする。
「ひまわりです。4さいです」
小さくぺこり。
「大人数で予約なく来てすみません。大丈夫でしたか?」
飲食店で急な大人数の来店は時にして迷惑。
この店の主であることを察し、蓮が謝罪すると、ベアードは驚き後ずさりしてグランを見た。
「だから言っただろ?入っても良いよな」
グランが言うと、ベアードは戸惑いながら『あ、ああ……』返事をした。
ベアードに案内されたのは店の外周を回り、裏手にあるテラス席。
夜に来ると月明かりと輝き草に照らされて綺麗そうだ。
先導するベアードのお尻には、身体には似つかわしくない黒く丸い尻尾があった。
見た目とのギャップが可愛くて桜と顔を見合わせたが、差別や馬鹿にしていると思われてはいけないため、表には出さなかった。
店名はここから来たのだろう。
「ここなら大丈夫だろ」
リルへの配慮と、人目のない場所を選んでくれたことに蓮が感謝を伝えると、ベアードは再び戸惑った表情を浮かべた。
「ベアード!腹いっぱいにしてやってくれ!とんでもなく食うからな!」
グランはそう言うとリルとドラコを見た。
「ふむ。わかっておるではないか」
「そうね。ありったけ持ってきてもらいましょうか」
リルもドラコもグランを気に入りつつあるようで笑みを浮かべながら答えた。
真っすぐで裏表がなく、親切で情に厚い。
顔が老けていなければ、主人公のお手本のような人物だ。
「おい。お前ら。今、失礼なこと考えてなかったか?」
グランに心を見透かされ、蓮と桜は慌てて否定した。
「まぁいい。さて、先に話しおくか」
グランはそう言うと席に付くことを促し、蓮に何があったかを尋ねた。
「実は……」
蓮は簡潔に、今日の出来事を話した。
商人ギルドへの登録は問題なくできたこと。
冒険者ギルドが店舗販売を取得していれば、問題なく供給できること。
畑を耕しリンゴを作るなら、職人ギルドへの登録が必要になったこと。
そして、商人ギルドの横暴ともいえる金額設定により、ポーションが原価の10倍近い金額で売られている現状について話した。
「ちょっと……。いや、かなり市場破壊になるんですけど、僕はこのジュースを1杯銅貨3枚程度で販売したいんです」
1杯でHP,MP,SPが中回復。
数値にして全てが1500程度ずつ回復する。
それが銅貨3枚。
中級ポーションは1種類につき銀貨2枚程度。
3種類揃えれば、銀貨6枚。
金額にして20分の1となる。
確実に冒険者の懐に優しくなる。
浮いた金で装備を整えたり生活水準をあげることができる。
「もちろん差別なく同額です」
亜人も獣人も関係なく同額。
「ここからは桜、ユグドラシルさん、グランさんに協力してほしいことなんですが……」
職人ギルドへは蓮が登録。
桜を雇用している事にして桜の魔力で果物を作る。
そうすれば一切の責任を蓮が負うことができるからだ。
グランには適正価格による適性販売。
そして、冒険者の転売管理だ。
高品質のため、高額転売が予測される。
それをどう管理するのか、どう防ぐのか。
それは冒険者ギルドに一任したい。
最重要なのはユグドラシル。
ユグドラシルには種の提供と、森に数名の人間を立ち入る許可が欲しい。
それができないなら、移住。
森を出て別の所での住居や畑作りを手伝ってほしい。
飲み物が普及すれば職を失う調合師が3名出る。
その3名を雇用し、桜の手伝いをさせる可能性があるからだ。
「リルとドラコは今まで通り。ひまちゃんといっぱい遊んであげて欲しい」
基本的には向日葵も遊びながら手伝ってもらう方向で考えているが、遊ぶ方が大切だ。
寂しい思いはさせたくない。
桜とグラン、リルとドラコはすぐに快諾。
しかし、ユグドラシルは黙ったまま。
何かを考えているのだろうか。
しばしの沈黙の後、ユグドラシルは口を開いた。
「待たせたな。こっちだ」
冒険者ギルドマスターと並び歩く青年と美少女。
巨狼とそれに乗りご満悦の女の子。
鱗に覆われた角と尾がある長身女性。
新緑の葉の髪をなびかせ、豊満な胸をはだけさせながら歩く女性。
睨みを利かせなくても道が開く。
待ちゆくの視線を集めるのは朝と同じ。
しかし、連行されるように無言で歩いた朝とは違い、グランは良く話をしてくれるようになった。
無事に買い物ができたのか?
必要なものは揃ったのか?
嫌なことはなかったか?
まるで我が子と話をする様に桜や向日葵と談笑しながら街を歩く。
「リル殿にドラコ殿、ユグドラシル様には窮屈な思いをさせる街で申し訳ないですね」
規格外の3名には、人間社会ならではなの窮屈さや、ストレスがある事への配慮も忘れない。
できる男だ。
「ここだ。ちょっと待っててくれ」
冒険者ギルドからおおよそ歩いて15分といったところだろうか。
飲食街の裏路地に入ったところにある店の前で待つように指示し、グランは中に入っていった。
見上げると、入り口の上には、肉球の前にスプーンとフォークが交差すの看板が出ている。
そしてその下には店名らしきものが描いていた。
「小熊のしっぽ?」
桜も問題なく文字が読めているようで、変わった店の名前を読んだ。
「肉球があるから、獣人専用とか獣人が営むお店とかなのかな?」
蓮が予測を声に出すと同時に、中から出て来た大きな男が『そうだ。なにか文句があるのか?』と言葉を発した。
警戒しているのか機嫌が悪いのか読めない表情。
黒い毛で覆われた丸い耳。
太く大きな体。
横に立つグランが細く見える。
「おいおい。ベアード。説明しただろう」
「あ、ああ。すまなかった。俺はベアード。熊人族だ」
蓮はドラコの闘気の乱れを感じヒヤリとしたが、ベアードと言う男性の謝罪の言葉が早くて助かった。
蓮と桜が挨拶を返し、それを見て向日葵も真似て挨拶をする。
「ひまわりです。4さいです」
小さくぺこり。
「大人数で予約なく来てすみません。大丈夫でしたか?」
飲食店で急な大人数の来店は時にして迷惑。
この店の主であることを察し、蓮が謝罪すると、ベアードは驚き後ずさりしてグランを見た。
「だから言っただろ?入っても良いよな」
グランが言うと、ベアードは戸惑いながら『あ、ああ……』返事をした。
ベアードに案内されたのは店の外周を回り、裏手にあるテラス席。
夜に来ると月明かりと輝き草に照らされて綺麗そうだ。
先導するベアードのお尻には、身体には似つかわしくない黒く丸い尻尾があった。
見た目とのギャップが可愛くて桜と顔を見合わせたが、差別や馬鹿にしていると思われてはいけないため、表には出さなかった。
店名はここから来たのだろう。
「ここなら大丈夫だろ」
リルへの配慮と、人目のない場所を選んでくれたことに蓮が感謝を伝えると、ベアードは再び戸惑った表情を浮かべた。
「ベアード!腹いっぱいにしてやってくれ!とんでもなく食うからな!」
グランはそう言うとリルとドラコを見た。
「ふむ。わかっておるではないか」
「そうね。ありったけ持ってきてもらいましょうか」
リルもドラコもグランを気に入りつつあるようで笑みを浮かべながら答えた。
真っすぐで裏表がなく、親切で情に厚い。
顔が老けていなければ、主人公のお手本のような人物だ。
「おい。お前ら。今、失礼なこと考えてなかったか?」
グランに心を見透かされ、蓮と桜は慌てて否定した。
「まぁいい。さて、先に話しおくか」
グランはそう言うと席に付くことを促し、蓮に何があったかを尋ねた。
「実は……」
蓮は簡潔に、今日の出来事を話した。
商人ギルドへの登録は問題なくできたこと。
冒険者ギルドが店舗販売を取得していれば、問題なく供給できること。
畑を耕しリンゴを作るなら、職人ギルドへの登録が必要になったこと。
そして、商人ギルドの横暴ともいえる金額設定により、ポーションが原価の10倍近い金額で売られている現状について話した。
「ちょっと……。いや、かなり市場破壊になるんですけど、僕はこのジュースを1杯銅貨3枚程度で販売したいんです」
1杯でHP,MP,SPが中回復。
数値にして全てが1500程度ずつ回復する。
それが銅貨3枚。
中級ポーションは1種類につき銀貨2枚程度。
3種類揃えれば、銀貨6枚。
金額にして20分の1となる。
確実に冒険者の懐に優しくなる。
浮いた金で装備を整えたり生活水準をあげることができる。
「もちろん差別なく同額です」
亜人も獣人も関係なく同額。
「ここからは桜、ユグドラシルさん、グランさんに協力してほしいことなんですが……」
職人ギルドへは蓮が登録。
桜を雇用している事にして桜の魔力で果物を作る。
そうすれば一切の責任を蓮が負うことができるからだ。
グランには適正価格による適性販売。
そして、冒険者の転売管理だ。
高品質のため、高額転売が予測される。
それをどう管理するのか、どう防ぐのか。
それは冒険者ギルドに一任したい。
最重要なのはユグドラシル。
ユグドラシルには種の提供と、森に数名の人間を立ち入る許可が欲しい。
それができないなら、移住。
森を出て別の所での住居や畑作りを手伝ってほしい。
飲み物が普及すれば職を失う調合師が3名出る。
その3名を雇用し、桜の手伝いをさせる可能性があるからだ。
「リルとドラコは今まで通り。ひまちゃんといっぱい遊んであげて欲しい」
基本的には向日葵も遊びながら手伝ってもらう方向で考えているが、遊ぶ方が大切だ。
寂しい思いはさせたくない。
桜とグラン、リルとドラコはすぐに快諾。
しかし、ユグドラシルは黙ったまま。
何かを考えているのだろうか。
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