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異世界生活:グリーデン編
一般常識
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蓮と桜の冒険者登録は完了。
本来は建物内の受付で書類を書いたり登録料を払うそうだが、特例で免除された。
リルとドラコは従魔のため登録は不要。
主人である向日葵は10歳未満のため冒険者登録はできない。
ユグドラシルは精霊のため除外。
これで身分証と魔物の素材の売り先確保ができた。
後は商人ギルドに行って、商人登録をすれば、果物の販売ができる。
収入源の確保まであと少し。
「果物の件で、一つ頼みがあるんだが……」
門前で斧の男と、耳が白い毛で覆われている男が果物を食べて効果は立証済み。
グランは蓮の果物の効果を知り、冒険者の生存率を上げるために、安価にして優先的に売って欲しいというのだ。
聞けば冒険者は完全に自己責任。
クエストをクリア。
報酬で装備や回復アイテムなどを買う。
クエストをクリア。
消耗したアイテムを買う。
クエストをクリア。
このサイクルのため、稼げるようになるため、宿泊費や食事代に回す余裕がない者が多い。
生活を逼迫させているアイテムのほとんどが回復系のアイテム。
回復アイテムをケチる者が増えた結果、生存率やクエストの成功率が下がってきているそうだ。
逆に回復アイテムを安く買うことができれば、生存率もクエスト成功率も上がる。
そうすれば、必然的に冒険者の稼ぎが増えて生活水準も上がり、長続きするため冒険者の質も向上させられる。
正のスパイラルを生む理屈は分かった。
「商人ギルドの規定に違反しない範囲で最大限協力しましよう。そのために何点か教えていただけませんか?」
グリーデンにやってきた目的は食材や調味料、調理器具などを買い、食を安定させること。
そのために、収入源として、魔物の素材を買い取ってくれるところや、果物を販売できるようになること。
ただ他にもこの世界について色々と知はなければならない。
蓮が特に知りたかったことは通貨、物価や相場、時間や曜日、季節の移り変わり、労働形態や平均年収などの一般常識。
この世界の人間社会についてはぜひ知っておきたい。
「そうだったな。他にもやることはあるだろうし、簡潔に終わらせて食事をご馳走しよう」
そう言うとグランは、ミカンを食べ終わって暇そうにしている向日葵を見た。
暇でやることが無いためリルの毛を結んだり、毛を掴んで背中までよじ登れるか挑戦している。
そして、暇を持て余し過ぎてドラコは丸椅子から落ちないように器用に寝ている。
「通貨と相場と時間や曜日だったな」
グランから得た知識をまとめるとこうだ。
通貨は全部で9種類。
銭貨、大銭貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨。
出店の果物は銭貨1-3枚
通行料は大人銅貨2枚だった。
下級ポーションは銅貨3枚から大銅貨1枚。
中級ポーションは銀貨2枚から3枚。
上級ポーションは金貨1枚前後で取引される。
他に物価や高給取りの稼ぎなどを聞いた結果。
ざっくりの概算だが、
銭貨=100円
大銭貨=500円
銅貨=1000円
大銅貨=5000円
銀貨=1万円
大銀貨=5万円
金貨=10万円
大金貨=50万円
白金貨=100万円
という具合のようだ。
次に時間や曜日に関して。
・日本と同じような時計が存在するが、時空魔法の付与が付いているため高価。
・時計は普及していないため、朝、昼、夕、晩に鐘が鳴る。
・水、火、風、氷、雷、地、闇、光の日の8日で1週間。
・1か月は4週。
・12回繰り返せば1年。
・気候は地域に寄るが、この近辺は日本の気候に近いらしい。
「とまぁそんな感じだ。で、さっきの話しにも関連するのだが……」
冒険者の懐を圧迫しているポーションの最大の問題点。
それは、一般的なポーションは3種類に分かれているという事だ。
青色の液体で、凄く苦いHP回復ポーション。
赤色の液体で、凄く酸っぱいMP回復ポーション。
黄色の液体で、きつい刺激臭のSP回復ポーション。
単価はどれも同じくらい。
しかし、剣士がソロで狩りに出向くとき、HP回復ポーションとSP回復ポーションをそれぞれ2つずつ買おうとすれば、銀貨1枚と大銅貨1枚程度の先行投資となる。
魔法使いもSP回復ポーションが、MP回復ポーションに置き換わるだけで、同じ理屈が当てはまる。
そこでケチって1個ずつしか買わない場合に問題が発生している。
仮に剣士と魔法使いがパーティを組んでいたとしても同じだ。
魔法使いが支援魔法で回復することができたならば、HP回復ポーションをケチる。
魔法使い用のMP回復ポーションを2個。
剣士用のSP回復ポーションを2個。
ともに報酬が銀貨3枚だった場合。
前者は半分がコストで、半分が利益となる。
では後者の場合はどうなるのか。
報酬の半分がポーションに消え、残った報酬を2人で分け合うことなる。
報酬が割に合わないため、より高額報酬のクエスト。
つまり難易度の高いクエストに挑む。
そして失敗する確率が上がる。
「この国……。いや、この世界は魔法主義者と人族主義者が多くてな……。魔法を上手く使えない者や獣人は差別されることが多い」
ユグドラシルから聞いた通りで、人族や亜人は魔法の扱いが上手いが、獣人は比較的うまく扱えない。
そして体毛による差別。
商人の中には、獣人にはポーションを売らない者も居る。
回復や解毒の支援魔法で生計を立てる治療院も、獣人を助けなかったり高額な治療費を請求したりすることがあるそうだ。
現状改善を思案している最中に飛び込んできた蓮達一向の持つ高品質の果物。
グランは冒険者たちを救うために必死だったのだ。
「なるほど。ちなみに1つ口にすれば3種類分の効果があるとしたらいくらで買いますか?」
「ん?全種回復ポーションか?下級で銀貨1枚から2枚。中級なら金貨1枚は下らないな……。まさか……」
蓮の質問にグランの直感が働いた。
蓮は入手方法や製造方法は秘密だが、果物1つ、液体式ならコップ1杯で中級全種回復ポーションに匹敵する効果がある事を説明。
「金額や販売方法は少し考えて見ますが、今回のお礼に冒険者ギルドを優遇することは約束します」
蓮の頭の中で、点と点が繋がり始めていた。
もう少し情報収集と商人ギルドの詳細が分かれば、良い内容で提供できそうだ。
「ああ。それだけ聞ければ充分だ。よろしく頼む。最後になってすまないがこれだけ渡しておく」
グランは蓮に冒険者ギルドの規約を簡単にまとめた用紙を渡した。
・装備の破損、紛失、怪我や死亡に至るまで全て自己責任。
・冒険者にはGからSまでの8段階のランクがある。
・クエストの難易度もGからSまでの8段階。
・自身の冒険者ランクの1つ上のランクまで受けられる。
・クエストに10回成功し、ギルドマスターの面談に合格すれば昇格。
・クエストに3回失敗すると降格。
・Cランク未満は6か月以上クエストを行わなければ登録破棄。
・Cランク以上は1年以上クエストを行わなければ登録破棄。
「また時間がある時に目を通しておいてくれ」
ゴーン。ゴーン。ゴーン。
グランが話し終わると同時に昼の鐘が鳴った。
「お、丁度良いな。ミミィ。飯を運んできてくれ」
グランの後ろで立って話を着ていてたミミィと呼ばれた兎人族の女性は、中に入り、次々と食事を運んできた。
鳥の丸焼きのようなもの。
野菜と肉を炒めたもの。
野菜と肉のスープ。
ふわふわに焼かれたパン。
美味しいそうな匂いを纏いながら並ぶ料理に向日葵が目を輝かせている。
この世界に来て、初めての外食。
状態異常完全無効の効果があるため、毒が盛られていないかなど心配しなくて良いことは強い。
食後には解体場へ行ったり商人ギルドに行ったりしなければならない。
蓮は焦る時間を抑え、山積の課題を少しずつ終わらせていこうと思った。
本来は建物内の受付で書類を書いたり登録料を払うそうだが、特例で免除された。
リルとドラコは従魔のため登録は不要。
主人である向日葵は10歳未満のため冒険者登録はできない。
ユグドラシルは精霊のため除外。
これで身分証と魔物の素材の売り先確保ができた。
後は商人ギルドに行って、商人登録をすれば、果物の販売ができる。
収入源の確保まであと少し。
「果物の件で、一つ頼みがあるんだが……」
門前で斧の男と、耳が白い毛で覆われている男が果物を食べて効果は立証済み。
グランは蓮の果物の効果を知り、冒険者の生存率を上げるために、安価にして優先的に売って欲しいというのだ。
聞けば冒険者は完全に自己責任。
クエストをクリア。
報酬で装備や回復アイテムなどを買う。
クエストをクリア。
消耗したアイテムを買う。
クエストをクリア。
このサイクルのため、稼げるようになるため、宿泊費や食事代に回す余裕がない者が多い。
生活を逼迫させているアイテムのほとんどが回復系のアイテム。
回復アイテムをケチる者が増えた結果、生存率やクエストの成功率が下がってきているそうだ。
逆に回復アイテムを安く買うことができれば、生存率もクエスト成功率も上がる。
そうすれば、必然的に冒険者の稼ぎが増えて生活水準も上がり、長続きするため冒険者の質も向上させられる。
正のスパイラルを生む理屈は分かった。
「商人ギルドの規定に違反しない範囲で最大限協力しましよう。そのために何点か教えていただけませんか?」
グリーデンにやってきた目的は食材や調味料、調理器具などを買い、食を安定させること。
そのために、収入源として、魔物の素材を買い取ってくれるところや、果物を販売できるようになること。
ただ他にもこの世界について色々と知はなければならない。
蓮が特に知りたかったことは通貨、物価や相場、時間や曜日、季節の移り変わり、労働形態や平均年収などの一般常識。
この世界の人間社会についてはぜひ知っておきたい。
「そうだったな。他にもやることはあるだろうし、簡潔に終わらせて食事をご馳走しよう」
そう言うとグランは、ミカンを食べ終わって暇そうにしている向日葵を見た。
暇でやることが無いためリルの毛を結んだり、毛を掴んで背中までよじ登れるか挑戦している。
そして、暇を持て余し過ぎてドラコは丸椅子から落ちないように器用に寝ている。
「通貨と相場と時間や曜日だったな」
グランから得た知識をまとめるとこうだ。
通貨は全部で9種類。
銭貨、大銭貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨。
出店の果物は銭貨1-3枚
通行料は大人銅貨2枚だった。
下級ポーションは銅貨3枚から大銅貨1枚。
中級ポーションは銀貨2枚から3枚。
上級ポーションは金貨1枚前後で取引される。
他に物価や高給取りの稼ぎなどを聞いた結果。
ざっくりの概算だが、
銭貨=100円
大銭貨=500円
銅貨=1000円
大銅貨=5000円
銀貨=1万円
大銀貨=5万円
金貨=10万円
大金貨=50万円
白金貨=100万円
という具合のようだ。
次に時間や曜日に関して。
・日本と同じような時計が存在するが、時空魔法の付与が付いているため高価。
・時計は普及していないため、朝、昼、夕、晩に鐘が鳴る。
・水、火、風、氷、雷、地、闇、光の日の8日で1週間。
・1か月は4週。
・12回繰り返せば1年。
・気候は地域に寄るが、この近辺は日本の気候に近いらしい。
「とまぁそんな感じだ。で、さっきの話しにも関連するのだが……」
冒険者の懐を圧迫しているポーションの最大の問題点。
それは、一般的なポーションは3種類に分かれているという事だ。
青色の液体で、凄く苦いHP回復ポーション。
赤色の液体で、凄く酸っぱいMP回復ポーション。
黄色の液体で、きつい刺激臭のSP回復ポーション。
単価はどれも同じくらい。
しかし、剣士がソロで狩りに出向くとき、HP回復ポーションとSP回復ポーションをそれぞれ2つずつ買おうとすれば、銀貨1枚と大銅貨1枚程度の先行投資となる。
魔法使いもSP回復ポーションが、MP回復ポーションに置き換わるだけで、同じ理屈が当てはまる。
そこでケチって1個ずつしか買わない場合に問題が発生している。
仮に剣士と魔法使いがパーティを組んでいたとしても同じだ。
魔法使いが支援魔法で回復することができたならば、HP回復ポーションをケチる。
魔法使い用のMP回復ポーションを2個。
剣士用のSP回復ポーションを2個。
ともに報酬が銀貨3枚だった場合。
前者は半分がコストで、半分が利益となる。
では後者の場合はどうなるのか。
報酬の半分がポーションに消え、残った報酬を2人で分け合うことなる。
報酬が割に合わないため、より高額報酬のクエスト。
つまり難易度の高いクエストに挑む。
そして失敗する確率が上がる。
「この国……。いや、この世界は魔法主義者と人族主義者が多くてな……。魔法を上手く使えない者や獣人は差別されることが多い」
ユグドラシルから聞いた通りで、人族や亜人は魔法の扱いが上手いが、獣人は比較的うまく扱えない。
そして体毛による差別。
商人の中には、獣人にはポーションを売らない者も居る。
回復や解毒の支援魔法で生計を立てる治療院も、獣人を助けなかったり高額な治療費を請求したりすることがあるそうだ。
現状改善を思案している最中に飛び込んできた蓮達一向の持つ高品質の果物。
グランは冒険者たちを救うために必死だったのだ。
「なるほど。ちなみに1つ口にすれば3種類分の効果があるとしたらいくらで買いますか?」
「ん?全種回復ポーションか?下級で銀貨1枚から2枚。中級なら金貨1枚は下らないな……。まさか……」
蓮の質問にグランの直感が働いた。
蓮は入手方法や製造方法は秘密だが、果物1つ、液体式ならコップ1杯で中級全種回復ポーションに匹敵する効果がある事を説明。
「金額や販売方法は少し考えて見ますが、今回のお礼に冒険者ギルドを優遇することは約束します」
蓮の頭の中で、点と点が繋がり始めていた。
もう少し情報収集と商人ギルドの詳細が分かれば、良い内容で提供できそうだ。
「ああ。それだけ聞ければ充分だ。よろしく頼む。最後になってすまないがこれだけ渡しておく」
グランは蓮に冒険者ギルドの規約を簡単にまとめた用紙を渡した。
・装備の破損、紛失、怪我や死亡に至るまで全て自己責任。
・冒険者にはGからSまでの8段階のランクがある。
・クエストの難易度もGからSまでの8段階。
・自身の冒険者ランクの1つ上のランクまで受けられる。
・クエストに10回成功し、ギルドマスターの面談に合格すれば昇格。
・クエストに3回失敗すると降格。
・Cランク未満は6か月以上クエストを行わなければ登録破棄。
・Cランク以上は1年以上クエストを行わなければ登録破棄。
「また時間がある時に目を通しておいてくれ」
ゴーン。ゴーン。ゴーン。
グランが話し終わると同時に昼の鐘が鳴った。
「お、丁度良いな。ミミィ。飯を運んできてくれ」
グランの後ろで立って話を着ていてたミミィと呼ばれた兎人族の女性は、中に入り、次々と食事を運んできた。
鳥の丸焼きのようなもの。
野菜と肉を炒めたもの。
野菜と肉のスープ。
ふわふわに焼かれたパン。
美味しいそうな匂いを纏いながら並ぶ料理に向日葵が目を輝かせている。
この世界に来て、初めての外食。
状態異常完全無効の効果があるため、毒が盛られていないかなど心配しなくて良いことは強い。
食後には解体場へ行ったり商人ギルドに行ったりしなければならない。
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