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異世界生活
家を作っちゃう①
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ステータスボードの確認を終え、生活の基盤づくりにをする。
この世界に召喚されたタイミングが自宅で朝の支度前だったため、蓮はパジャマ。
桜と向日葵は制服。
家の中だったため靴も履いていない。
元居た世界の気候が秋だったため、靴下は履いていたがスリッパは履いていなかった。
無いよりはましだがずっと靴下のままというわけにはいかない。
漫画やラノベの様に、勤務中や通学途中ならば靴もあっただろうに。
しかし、自宅で3人が揃っているタイミングだったからこそ、バラバラにならずに済んだのも事実。
無い物ねだりをしていても始まらない。
無いなら作れば良い。
そんな事を考えながら、ぼんやりと湖を眺めた後に蓮はユグドラシルに伝えた。
「まずは家を作ってもらおう。間取りを考えるので少し時間をください」
「では、私がヒマワリ様と遊んでおきましょう」
蓮と桜が思案に集中できるように向日葵を見ておいてくれるそうだ。
女神の導きでここに来てくれたユグドラシルの事は、すぐに信用できた。
「ありがとうございます。離れない様にだけお願いします」
ユグドラシルは信用はできるし、この世界に関して蓮達よりも詳しく、戦いにおいても圧倒的に強いだろう。
さらに、向日葵には最強にして鉄壁の加護がある。
それでも、溺愛する大切な年の離れた妹。
見えないところに行くのは不安しかない。
異世界に来ても、チート加護を手に入れても、精霊が傍に居ても、蓮と桜の過保護は変わらなかった。
ユグドラシルがどこからともなく用意した木の枝で、向日葵は地面に落書きを始めた。
「このこはねぇ。ぽち。このこは、みぃちゃんっていうの」
「ふふふ。ヒマワリ様は絵がお上手ですね」
向日葵がとても楽しそうに犬と猫らしき絵を描き、説明している。
褒めろと言わんばかりにドヤ顔だ。
それを察知してなのか、ユグドラシルが保育士の様に優しく褒めている。
機嫌の良さそうな声を聴きながら、蓮と桜は家について思案し始めた。
立地を確認。
傍には湖。
足元は、地肌の見える所もあるが柔らかい芝生の様な草が生えている。
所々に、スズランの様な白い小さい花が咲いている。
湖から50mほど離れると見慣れむ木々が生い茂る森になる。
「湖側と森側両方に入り口を用意した方が良さそうだね」
初めに想定したのは今後の生活の流れと、それに合った導線だ。
現状、生活をしていて向かう先は湖と森しかない。
ユグドラシルは野菜を作れると言っていた。
ならば食料で困るのは肉だ。
まだ未確認だが、肉を手に入れるなら、湖か森で魔物を狩るのかしなければならないだろう。
獲物はアイテムボックスに入れらるため、手荷物はないが、湖側と森側の両方に出入り口があれば、迂回せずに済む。
もし魔物に追われていても、どちら側からでも家の中に駆け込むことができる。
「日本の梅雨みたいな季節があったら、湖が氾濫するかもしれないから少し離しておく?」
「そうだね」
桜は容姿も良いが、頭も良い。
早くもこの状況に順応して的確な言葉を発する。
万が一に備えて、湖と森の中間地点におおよそ10m四方程度の四角形を描き、家の場所を決めた。
「建築の知識はないから、間取りはシンプルにしておこう」
「うん。土地はあるんだし平屋で良いよね」
湖側と森側に入り口のマーク。
描いた四角形の中に、線を引き、区分けしていく。
入ってすぐに段差のある玄関。
向日葵が座って靴を脱ぎ履きできるようにするためだ。
その他にはキッチン、ダイニング、それぞれの寝室、洋式トイレ。そして風呂。
「元と同じで、私とひまちゃんは同じ部屋でいいよね」
蓮は向日葵と一緒に寝ることはあるが、桜とはない。
妹とはいえ年頃の女性と一緒に寝るわけにはいかないからだ。
サクサク間取りを書き込んでいく。
寝室やそこに置くベッド、風呂の浴槽などは少し大きめにした。
「こんなもんだな。ユグドラシルさん。お願いできますか?」
「ひまちゃん。ちょっとこっちに来てて」
蓮がユグドラシルを呼び、地面に書いた家の間取りや、風呂やトイレの構造を説明する。
特に、キッチン、風呂、トイレの給水と排水が課題だ。
桜と向日葵はそっと手をつなぎ、その話を聞いている。
時折、向日葵は、現場監督の様に『うんうん。なるほどぉ』と話しに参加している雰囲気を出していた。
向日葵のおかげで異世界に来てからも和やかなままだ。
「かしこまりました。では、そのようにしてみますね。排水やゴミに関しては案がありますのでご安心を」
ユグドラシルはそう言うと、蓮達に少し下がるように指示を出した。
ユグドラシルの優しい雰囲気が、一変。
凛とした表情となった。
次の瞬間、何か大きな力の流れを感じた。
すると地響きを立てながら、巨大な木が生えた。
揺れを感じたのは、急速に地に根を生やしたからだろう。
背は低く、葉は生い茂っており、大地には太い根が見え隠れしている。
モンキーポットの様な大樹だ。
幹は太く直径10m以上はあるだろう。
ユグドラシルに説明をしている時に伝えた通り。大樹の根元には3段の階段があり、その上の幹の下位部分にドアが付いてる。
ドアの構造はシンプルに、内側と外側に小さな閂をつけた。
ドアと木の幹に小さな輪があり、そこに木を差し込むだけ。
これなら向日葵にも開け閉めができる。
風などで、ドアが開かない様にすることと、中にいる時に鍵をかけておくためだけの目的だ。
侵入者対策ではないため事足りる。
「すっげぇ。これが魔法かぁ」
「本当。すごい」
「おっきー!」
一部のものだけが使える植物魔法だそうだ。
ユグドラシルにとっては、何と言う事のない魔法だが、蓮達にとっては感動の瞬間。
蓮達の反応の良さにユグドラシルも悪い気はしない。
「さっそく中に入って、ご確認いただけますか?」
「ひぃちゃんが、いちばん!」
大樹の家にテンションが上がり走り出す向日葵。
新築の家の中にを汚れた靴下で歩き回りたくはない。
「ひまちゃん。ちょっと待ってね」
3段の階段を上がり、入り口の前のスペースで向日葵に靴下を脱ぐように指示をする。
向日葵が座って靴下を脱ごうとする様子を見てユグドラシルが言葉を発した。
「汚れを気にされているのですね。それならば……」
浄化。
その言葉の後、すぐに向日葵の履いていた靴下が優しく暖かな、ぼんやりとした光に包まれた。
そしてそのかすかな光が無くなると、泥汚れがなく新品の靴下の様になっていた。
「わぁ!きれー!ありがとう!」
「ふふふ。靴は後でご用意しますね」
向日葵は『綺麗になった』というだけだが、蓮と桜にとっては『汚れが消滅した』という超常現象だ。
蓮と桜は顔を見合わせた後にユグドラシルを見る。
その表情で察したユグドラシルは『光系統の簡単な魔法です。後でお教えしますね』と優しく答えた。
光系統という事は、蓮は使えないということ。
汚れを消滅させる魔法など、小さな子供がいる家庭には最高に重宝される魔法だ。
蓮は自身が覚えられない事を悔しく思いながら桜を見た。
桜は『まかせて』と言いながら頷いた。
これかも魔法に関しては桜を頼ることは増えそうだ。
足元を綺麗にしてから湖側のドアの中に入る。
靴などはまだない玄関。
その奥にダイニングとキッチン。
そして、反対側の出入り口が見える。
ダイニングにはテーブルと、椅子が3脚。
うち1つは、向日葵用の子供向けの高さの異なる椅子だ。
「あれ?椅子が足りないよ?」
蓮がそう言うとユグドラシルは3人を見た。
数はあっているはずだと不思議そうな表情を浮かべた。
「いっしょに、ごはんたべよ?」
向日葵はユグドラシルの服を優しく引きながら、甘えた声で言う。
愛嬌Lv10が炸裂したのかユグドラシルは『はい』と笑顔で答えた。
「これからはユグドラシルさんも家族だと思って、自分を数に入れてくださいね」
「そうだよ。私昔からお姉ちゃん欲しかったんだぁ」
蓮達の歓迎に、新しい感覚に見舞われた。
植物の頂点に立つユグドラシル。
眷属は居ても、同族や対等な立場の者は居ない。
跪かれることはあっても、心から歓迎されることはない。
許可することはあっても、許しを得ることはない。
崇められることはあっても、親しみを込められることはない。
『家族』という初めての繋がりに、ユグドラシルは心が満たされるのを感じた。
「ひぃちゃん、おといれぇ」
「あ、ユグドラシルさん。トイレ作れました?」
向日葵の反応と、蓮の言葉を聞いて、ユグドラシルは3人を奥に案内した。
この世界に召喚されたタイミングが自宅で朝の支度前だったため、蓮はパジャマ。
桜と向日葵は制服。
家の中だったため靴も履いていない。
元居た世界の気候が秋だったため、靴下は履いていたがスリッパは履いていなかった。
無いよりはましだがずっと靴下のままというわけにはいかない。
漫画やラノベの様に、勤務中や通学途中ならば靴もあっただろうに。
しかし、自宅で3人が揃っているタイミングだったからこそ、バラバラにならずに済んだのも事実。
無い物ねだりをしていても始まらない。
無いなら作れば良い。
そんな事を考えながら、ぼんやりと湖を眺めた後に蓮はユグドラシルに伝えた。
「まずは家を作ってもらおう。間取りを考えるので少し時間をください」
「では、私がヒマワリ様と遊んでおきましょう」
蓮と桜が思案に集中できるように向日葵を見ておいてくれるそうだ。
女神の導きでここに来てくれたユグドラシルの事は、すぐに信用できた。
「ありがとうございます。離れない様にだけお願いします」
ユグドラシルは信用はできるし、この世界に関して蓮達よりも詳しく、戦いにおいても圧倒的に強いだろう。
さらに、向日葵には最強にして鉄壁の加護がある。
それでも、溺愛する大切な年の離れた妹。
見えないところに行くのは不安しかない。
異世界に来ても、チート加護を手に入れても、精霊が傍に居ても、蓮と桜の過保護は変わらなかった。
ユグドラシルがどこからともなく用意した木の枝で、向日葵は地面に落書きを始めた。
「このこはねぇ。ぽち。このこは、みぃちゃんっていうの」
「ふふふ。ヒマワリ様は絵がお上手ですね」
向日葵がとても楽しそうに犬と猫らしき絵を描き、説明している。
褒めろと言わんばかりにドヤ顔だ。
それを察知してなのか、ユグドラシルが保育士の様に優しく褒めている。
機嫌の良さそうな声を聴きながら、蓮と桜は家について思案し始めた。
立地を確認。
傍には湖。
足元は、地肌の見える所もあるが柔らかい芝生の様な草が生えている。
所々に、スズランの様な白い小さい花が咲いている。
湖から50mほど離れると見慣れむ木々が生い茂る森になる。
「湖側と森側両方に入り口を用意した方が良さそうだね」
初めに想定したのは今後の生活の流れと、それに合った導線だ。
現状、生活をしていて向かう先は湖と森しかない。
ユグドラシルは野菜を作れると言っていた。
ならば食料で困るのは肉だ。
まだ未確認だが、肉を手に入れるなら、湖か森で魔物を狩るのかしなければならないだろう。
獲物はアイテムボックスに入れらるため、手荷物はないが、湖側と森側の両方に出入り口があれば、迂回せずに済む。
もし魔物に追われていても、どちら側からでも家の中に駆け込むことができる。
「日本の梅雨みたいな季節があったら、湖が氾濫するかもしれないから少し離しておく?」
「そうだね」
桜は容姿も良いが、頭も良い。
早くもこの状況に順応して的確な言葉を発する。
万が一に備えて、湖と森の中間地点におおよそ10m四方程度の四角形を描き、家の場所を決めた。
「建築の知識はないから、間取りはシンプルにしておこう」
「うん。土地はあるんだし平屋で良いよね」
湖側と森側に入り口のマーク。
描いた四角形の中に、線を引き、区分けしていく。
入ってすぐに段差のある玄関。
向日葵が座って靴を脱ぎ履きできるようにするためだ。
その他にはキッチン、ダイニング、それぞれの寝室、洋式トイレ。そして風呂。
「元と同じで、私とひまちゃんは同じ部屋でいいよね」
蓮は向日葵と一緒に寝ることはあるが、桜とはない。
妹とはいえ年頃の女性と一緒に寝るわけにはいかないからだ。
サクサク間取りを書き込んでいく。
寝室やそこに置くベッド、風呂の浴槽などは少し大きめにした。
「こんなもんだな。ユグドラシルさん。お願いできますか?」
「ひまちゃん。ちょっとこっちに来てて」
蓮がユグドラシルを呼び、地面に書いた家の間取りや、風呂やトイレの構造を説明する。
特に、キッチン、風呂、トイレの給水と排水が課題だ。
桜と向日葵はそっと手をつなぎ、その話を聞いている。
時折、向日葵は、現場監督の様に『うんうん。なるほどぉ』と話しに参加している雰囲気を出していた。
向日葵のおかげで異世界に来てからも和やかなままだ。
「かしこまりました。では、そのようにしてみますね。排水やゴミに関しては案がありますのでご安心を」
ユグドラシルはそう言うと、蓮達に少し下がるように指示を出した。
ユグドラシルの優しい雰囲気が、一変。
凛とした表情となった。
次の瞬間、何か大きな力の流れを感じた。
すると地響きを立てながら、巨大な木が生えた。
揺れを感じたのは、急速に地に根を生やしたからだろう。
背は低く、葉は生い茂っており、大地には太い根が見え隠れしている。
モンキーポットの様な大樹だ。
幹は太く直径10m以上はあるだろう。
ユグドラシルに説明をしている時に伝えた通り。大樹の根元には3段の階段があり、その上の幹の下位部分にドアが付いてる。
ドアの構造はシンプルに、内側と外側に小さな閂をつけた。
ドアと木の幹に小さな輪があり、そこに木を差し込むだけ。
これなら向日葵にも開け閉めができる。
風などで、ドアが開かない様にすることと、中にいる時に鍵をかけておくためだけの目的だ。
侵入者対策ではないため事足りる。
「すっげぇ。これが魔法かぁ」
「本当。すごい」
「おっきー!」
一部のものだけが使える植物魔法だそうだ。
ユグドラシルにとっては、何と言う事のない魔法だが、蓮達にとっては感動の瞬間。
蓮達の反応の良さにユグドラシルも悪い気はしない。
「さっそく中に入って、ご確認いただけますか?」
「ひぃちゃんが、いちばん!」
大樹の家にテンションが上がり走り出す向日葵。
新築の家の中にを汚れた靴下で歩き回りたくはない。
「ひまちゃん。ちょっと待ってね」
3段の階段を上がり、入り口の前のスペースで向日葵に靴下を脱ぐように指示をする。
向日葵が座って靴下を脱ごうとする様子を見てユグドラシルが言葉を発した。
「汚れを気にされているのですね。それならば……」
浄化。
その言葉の後、すぐに向日葵の履いていた靴下が優しく暖かな、ぼんやりとした光に包まれた。
そしてそのかすかな光が無くなると、泥汚れがなく新品の靴下の様になっていた。
「わぁ!きれー!ありがとう!」
「ふふふ。靴は後でご用意しますね」
向日葵は『綺麗になった』というだけだが、蓮と桜にとっては『汚れが消滅した』という超常現象だ。
蓮と桜は顔を見合わせた後にユグドラシルを見る。
その表情で察したユグドラシルは『光系統の簡単な魔法です。後でお教えしますね』と優しく答えた。
光系統という事は、蓮は使えないということ。
汚れを消滅させる魔法など、小さな子供がいる家庭には最高に重宝される魔法だ。
蓮は自身が覚えられない事を悔しく思いながら桜を見た。
桜は『まかせて』と言いながら頷いた。
これかも魔法に関しては桜を頼ることは増えそうだ。
足元を綺麗にしてから湖側のドアの中に入る。
靴などはまだない玄関。
その奥にダイニングとキッチン。
そして、反対側の出入り口が見える。
ダイニングにはテーブルと、椅子が3脚。
うち1つは、向日葵用の子供向けの高さの異なる椅子だ。
「あれ?椅子が足りないよ?」
蓮がそう言うとユグドラシルは3人を見た。
数はあっているはずだと不思議そうな表情を浮かべた。
「いっしょに、ごはんたべよ?」
向日葵はユグドラシルの服を優しく引きながら、甘えた声で言う。
愛嬌Lv10が炸裂したのかユグドラシルは『はい』と笑顔で答えた。
「これからはユグドラシルさんも家族だと思って、自分を数に入れてくださいね」
「そうだよ。私昔からお姉ちゃん欲しかったんだぁ」
蓮達の歓迎に、新しい感覚に見舞われた。
植物の頂点に立つユグドラシル。
眷属は居ても、同族や対等な立場の者は居ない。
跪かれることはあっても、心から歓迎されることはない。
許可することはあっても、許しを得ることはない。
崇められることはあっても、親しみを込められることはない。
『家族』という初めての繋がりに、ユグドラシルは心が満たされるのを感じた。
「ひぃちゃん、おといれぇ」
「あ、ユグドラシルさん。トイレ作れました?」
向日葵の反応と、蓮の言葉を聞いて、ユグドラシルは3人を奥に案内した。
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