高塚くんと森くん

うりぼう

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番外編

高塚くんのセクハラ劇場

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※※※下ネタセクハラ注意※※※




※着替え編





今日もまた至福の時間がやってきた。
それは体育の授業前。
女子は指定の更衣室があるのだが男子にはなく、結果教室で着替えることになる。

オレは瞬時に着替え、前の席の愛しのダーリンが着替える姿をにまにまと見つめた。

(あーもー相変わらずほっそい腰)

なんの恥ずかしげもなく(男しかいないのに恥ずかしがるわけがない)ワイシャツを脱ぎ捨てる森。

肌はきめ細かくて滑らかで、背筋がすっとまっすぐに伸びているのが綺麗。
腕も細いし、晒される首筋がもう今すぐにでもむしゃぶりつきたいくらいである。
前を向いているので正面から見れないのが残念で仕方がない。

(鎖骨見たい乳首見たいヘソ見たい……!)

願望を目で訴え続けると、ふいに森の動きが止まり、くるりとこちらを振り向いた。

「……オイ」
「ん?なあに、森ちゃん?」
「なあに、じゃねえよじろじろ見てんじゃねえ!」
「無理!」
「即答すんな目潰すぞ!?」
「やんっ暴力反対っ」
「キモイうざいキモイ!」
「ていうかヤダ森ちゃんてばオレの事誘ってんの?」
「はあ?」
「そんな上半身裸で綺麗な鎖骨にピンクの乳首と可愛いヘソ晒してさ、オレ今すぐブチ込みたいくらいムラムラして」
「すんな変態滅べ!今すぐ土に還れ天に昇れそれが人類のためだ!」
「森のエスコート付きなら考えるー」
「そんなエスコートがあるか!もうやだマジ見んな!」
「……っ、っ!」

べしりと顔を平手で叩かれ言われたセリフにノックアウト。
やだとか可愛すぎますから……!!!!
うっかりえっちのシチュで妄想してしまった。

「森、その行動とセリフは逆効果」
「え」

悶えるオレに、石野が溜め息混じりに呟いた。











※トイレ編







休み時間。
男子トイレの前であの変態とうっかり鉢合わせてしまった。

「あれーえ、森ちゃんトイレ?」
「便所に来てすることなんて決まってんだろうが」
「うんうんそうだよね、じゃあしようか」
「は?うお!?」

ガッと腰に手を回されずるずるとトイレの中、それも個室へと連れて行かれそうになり踏ん張る。

「なんで個室行くんだよ!?」
「え?だってそりゃ恋人同士がトイレでやることったらねえ、決まってんじゃん?」
「誰が恋人だ何する気だこの変態!」
「ぐは……っ」

容赦なく顔面殴打。
見事なストレートが決まる。

「あーヤダヤダこれだから変態は」

ぶつくさ言いながら、痛みに悶える変態を放置し用を足す。
隣に高塚が立った時も、ああコイツも本当にしたかったんだなくらいにしか思っていなかったオレは、これに関しては迂闊としか言いようがなかった。

「……?」

ふと陰る目の前に、隣を見ると。

「っ、見てんじゃねえよッ!!」

高塚がにんまりとオレの下半身をじっくりまったり見つめていた。
ヤニ下がったその面にぞぞぞと鳥肌が立つ。

「いやあ、森ってばそんなトコまでオレの理想でどうしよう!やっぱさ、やっぱオレらお似合いなんじゃねえの?コレ」
「ちょ、キモイ!超キモイ!」
「あれ、止まっちゃったね」
「止まるに決まってんだろうが!」
「あっしまっちゃうの!?もったいないもっと見せて!」
「キモイいいいい!!!」

何がもったいないんだ何が!?

こんな状態で安心して出来るはずもなく。
ばばばっと瞬時にしまう。

そして

ぶしゃああああああ!!

「ぶわっ冷たっ」

いっぱいに捻った蛇口に指を当て変態に向けて水をぶっかけ

「しね変態!!」

そんな捨てセリフを吐いて、ダッシュでその場から逃走した。

その後変態が。

「いつかアレを手で擦って口でしゃぶって舌で舐め回して……ふへ、へへへへ」

と、一人怪しげな笑みを浮かべていた事などオレは知らない。






end.
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