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正々とした脅迫です!
しおりを挟む「死にたくないだろ?その若さでねぇ」
伯爵家を血まみれにした皇帝陛下は、私の養父の体を足マットにしながら入口ホールの階段に腰かけたままにっこりとほほ笑んだ。
「……」
「うん。噂通り……すごい美女だなぁ。そうしている姿もすごく絵になる。君の姿を一目みようと伯爵家の門には「偶然通りかかる」貴族の子息が大勢いると聞いたけど……なるほどなぁ」
私はガタガタと震え、皇帝陛下の突然の訪問の意図を尋ねようとした。しかし恐ろしくて体から声が発せられない。冷たい大理石の床に座り込んで、家族や使用人たちが騎士たちに縛られどこかへ連れていかれるのを黙ってみるしかなかった。
「あれ?反応が普通過ぎないか?もっとこうさ……俺をにらみつけるとか、冷静な感じにするとか……気丈に振る舞うとか……あるだろう?おかしいな……俺の奥さんになるっていうから……もっとこう、気の強い女だと思ってたんだけど」
「……あなたも転生者?」
やっと口から出たのは、命乞いではなくて疑問だった。
私、ルーナには前世の記憶がある。
ここではない異世界で、こことは違う文化の国で、この世界に似た物語を読んだ記憶があった。私の前世については……まぁ、前世なのでどうでもいい。
あるファンタジー小説で、発売されたのは昭和だが平成や令和の時代になってアニメやコミカライズ、はては舞台化までされた長編作品だ。
私ルーナはその小説の中では、皇帝の双子の妹。双子は「滅び」「忌み子」であるが、私の瞳が王家でも滅多に生まれない「黄金」を宿しており、殺すのはもったいないと判断した父が家臣である伯爵家の養女にさせた。
小説内の私の役目は、新皇帝ステラ……目の前の男にとって「戦利品」だ。
旧王朝の皇女。忌み嫌われて追い出された女。
その女を皇后にして、征服して、服従させて、黄金の瞳の子を産ませればステラの「王位簒奪」は完了する、と舞台装置。
小説内のルーナは、いわゆる「悪役令嬢」だった。
ステラの幼馴染の少女を「汚い田舎娘」と詰り、ステラが本当は彼女を愛している事に苛立ち、宮中の作法を教えるという名目で彼女を苛め抜いた。けなげな彼女は微笑みながらルーナの仕打ちに耐えたが、気付いたステラが激高しルーナを塔に閉じ込めてお飾りの王妃にした。
王妃を閉じ込める塔は天井をあえてルーナの肩までに作り替えた部屋にされた。ルーナは土で窓を塞がれた塔の中で三年過ごし、美しかった金の髪は白く、肌はボロボロに、足は曲がり、背も丸く、醜い老婆のような姿になった。
ステラが幼馴染の少女と華やかな婚礼を挙げる日に、ルーナは王妃の冠を彼女に被せれば自由にしてやると取引を持ち掛けられた。ルーナは頷き、かつて帝国一美しかった自分がすっかり醜い姿になったことに絶望し、周囲に指をさされ笑われながら、平民の皇帝夫妻を寿ぐ。
皇帝の与える「自由」とは、その名の通りだった。身一つでルーナを宮殿から追い出し、あとは好きにしろと。
ルーナは貴族の娘だ。パンの作り方も知らなければ、水の汲み方もわからない。以前のように美しければ彼女を哀れんだ何者かの援助を受けることもできただろうが、醜く、皇帝陛下の最愛の女性を害したことは知れ渡っている。誰もルーナに手を差し伸べることはなく、ルーナは物乞いをしている姿が描写されるのみで、一旦は物語から姿を消す。
皇帝陛下に息子が生まれた。それも黄金の瞳の皇子だった!と、その発表。
実はこの子は、一年前にルーナが出産した子だった。死産だったとルーナは知らされたが、生きていた。魔法で一年間、歳をとらないようにされた赤ん坊は幼馴染の少女の子とされ、前王朝の血など入らずとも、神の瞳と同じ色である黄金の子を誕生させた皇帝夫婦は「神に選ばれた」存在であると誰もが称えた。
糞尿にまみれ、顔を隠し穴を使わせることで日銭を稼いでいたルーナが何を思ったのかの描写はされていない。
ただ、王妃の孤児院視察に同行した皇帝が、入口の前でうずくまっていた哀れな老婆に手を差し伸べ、その老婆がお礼にと渡した小さな砂糖菓子。それは王妃が子供たちのために配っていたもので、得たばかりの者を他人に渡してしまう老婆のやさしさと愚かしさを微笑みながら皇帝は何の疑いもなくそれを口にして、倒れた。
笑う老婆がルーナであったことは読者にだけ知らされ、皇帝は自分の命を奪った女がかつて自分が凌辱した女であるとは考えもしないまま、駆け寄る側近に未来を託して死ぬ。
そういうストーリーだ。
ちなみに、第一部はこれで完結だが、第二部はステラの遺言が側近により捏造され、金の瞳の皇子ではなく、幼馴染の少女の生んだ第二皇子が後継者にされ、自分が皇帝夫妻の子だと信じている金の皇子が「なぜ父上は僕を選んでくれなかったんだ」と苦しむ場面から始まる。
なおルーナは再会した瞳以外は息子がステラと全く同じ姿であったので恐怖し石を投げつけるのだが、息子はルーナの瞳が自分と同じ色であることと、自分を父の名前で呼ぶことから、彼女が自分の本当の母であると知り「おかあさん」とルーナを抱きしめて、狂人と化した母を刺しこの世の苦しみから解放してやる孝行息子な一面のある、将来有望な青年に育つ。
「テンセイシャ?なんだ、それは」
「……」
ルーナが自分の妻になると知っていて、そして本来のルーナの性格と今のルーナを比べるようなステラの口ぶり。しかし男は首を傾げ、ルーナが何か怪しげな呪文でも唱えるのかと警戒さえ見せた。
(……知らないふりをしている、風には見えない)
物語の主人公だから、ルーナはステラがどんな人物か知っていた。嘘をついたりすることはできるが、演技はそれほどうまくない。
転生者であるのならそのルーナの知る人物像も異なるが、本当に彼は……ステラその人だと、そう思う。
しかし本来伯爵は、ルーナをステラに売ることで命を取り留めた小者だった。へこへことして、ルーナがどんな性悪で家族が困っていたかをステラに吹きこみ、こんなくだらない人間にまで嫌われるとは、ルーナは本当に嫌な女なのだろうなと読者にも思わせる役目があった。
その伯爵がステラに完全に「敵」認定されている状況。
……転生者なら、ルーナをここで殺してしまうのが一番良い手だと考えるだろう。
伯爵が元皇女のルーナを人質か交渉にでも使い、うっかり伯爵が殺してしまったことにしてしまうこともできるはずだ。
「……わ、わたくしを殺しに来たのではないのですか」
「うん?」
「陛下は……旧王家を憎んでいらっしゃるのでしょう。その血を根絶やしにするために、わたくしを殺しにきたのではないのですか」
相手が何を考えているのかわからないので、ルーナは“ルーナが考えてもおかしくない”ことを口にする。
自分の血に絶対的なプライドを持つ女。
忌み子だと王室から追放されたが、それでも黄金の瞳を持つ王族は自分だけだと、自分が黄金の目を持つ子を産めば、その子が王になると信じて疑わない女。
だからステラは殺しにくるだろうと、ルーナなら考えるはずだ。
「……聞いてなかった?君は俺のお嫁さんになる……って、占い師のばあさんが言ってたんだけどなぁ。うーん、なんで俺がこんな……きれいなだけでタイプじゃない女の子をお嫁さんにすることになるんだろう……ねぇ、なんでだと思う?」
「……わたくしに聞かれても……」
「だよねぇ。――どちらかといえば、俺は君をお嫁さんにするよりやってもらいたいことがあるんだけど」
「……?」
何を望むのか、ルーナには検討もつかない。目をぱちり、とさて首をかしげると、その様子がおかしかったのかステラが目を細めて口元を緩めた。
「うん、難しいことじゃないんだ。俺の参謀のさ、宰相になる死神公爵を殺してほしいんだよね」
「無理では?」
さらりと言われた内容にルーナはすかさず疑問を投げた。
「そう?」
「……イドラ・ギュンター公爵様のことですわよね?陛下の側近中の側近の」
「うん、そう」
「……公爵閣下が陛下につかなければ、陛下の即位はかなわなかったほどの、功労者ですわよね?」
「そうだよ」
「陛下のお立場を最も強固にするお味方でいらっしゃいますのよね?」
「うん。そうだよ。だから、死神公爵には死んでもらいたいんだ」
「……」
無邪気な村の若者のような顔で、美しい銀髪の青年は微笑む。
……権力を持ちすぎたとか、影響力の大きさが、かえってステラの統治に隙を作るとか……玉座についたあとはただただ邪魔なだけだと……そういう判断だろうか。
主人公であろうとなんだろうと、ステラは原作のルーナをただの子を産む道具にした男だ。
そういう、冷酷さがないとは思わない。
「……」
「もちろん断ってもいいよ」
「……どのみち、わたくしのようなか弱い女が、ギュンター公爵様を殺せるわけがありません。失敗し、その場で殺されるのが関の山。それであれば、ここで一思いに陛下に殺していただく方が楽なのでは?」
「君って頭が悪いね。どうしてそうなるかな。俺は君をお嫁さんにする未来があるんだし……君が断ったら、君をお嫁さんにするだけさ」
「……」
どうしてそうなるのか。
ルーナは逆に聞きたかった。だが皇帝陛下の崇高なるお心を忖度など恐れ多いことである。
「……わたくしが引き受けたら、何かメリットがありますか?……皇后になれるというのであればそちらの方が魅力的では?」
「あ、そっか!」
引き受けなくても皇后に、国母にしてくれるという申し出。原作さえ知らなければ飛びつくのはそちらではないのか。私の指摘にステラは困ったような顔をした。
「そっか。そうだよなぁ。俺のお嫁さんは皇后なんだもんなぁ……そうなると、メリーじゃかわいそうだもんなぁ……。君は貴族の教育を受けてるし、そっか。君をお嫁さんにするメリットが多いわけだ」
「……」
いらないことを言ったか、もしかして。
何やらうんうんと納得し始めるステラを眺めていると、少年のような顔の冷酷な皇帝陛下は目を細めた。
「でも俺は、俺の身を固めるより、死神公爵に死んでもらいたいんだ。だから、君は俺とじゃなくてイドラ・ギュンターと結婚してもらうね」
私に選べと言ったくせに、決定事項のように言い放つ。
「あ、そうだ。君がギュンターと結婚してくれたら、伯爵家の人間は殺さないで生かしてあげるよ。そんなに力があるわけじゃないし……わざわざつぶしておくほどの家じゃないから見逃してあげるよ」
提案というか恩着せがましい言い方をされるが、私の方からすると……別に義理の家族の助命……別に……いいかな、と思う。
「あれ?うれしくない?家族を助けてあげるんだけど?」
陛下はそれで私が泣いて喜ぶと思ったらしい。まぁ、元平民。姉という家族を大切にしていた少年らしい価値観だ。
原作のルーナにとって伯爵家は自分という宝石を預かる宝石箱でしかなかった。彼女は伯爵家に引き取られてからも、彼らには「皇女殿下」と呼ばせていたし、伯爵家の長男と娘二人を使用人だと思っていた。伯爵はそんな彼女を女主人のようにヘコヘコとして崇めて扱っていて、伯爵夫人の反感を買っていた。
伯爵がルーナをステラに売ったのも夫人にそう提案されたのことだ。
しかし私は、伯爵家で大人しく振舞った。引き取ってもらったお礼と感謝の気持ちを忘れない、と言い続け、もう皇女ではないのだからと腰を低くし……それがいけなかった。
王家の恥。見捨てられた忌み子。
引き取ってやったんだから感謝しなさいよ、と、まぁ……。
前世で見たシンデレラほどではないけれど、それなりの扱いを受けるようになった。
ルーナがどんなに地味な姿をしていても美しく、年頃の二人の娘への縁談はないのにルーナにばかり来るので伯爵夫人は原作以上にルーナを嫌うようになった。
そういう伯爵家の家族なので……別に命を助けてと思うことは……。
「ルーナ!」
「……公子」
陛下の精鋭の騎士たちをバッタバッタとなぎ倒して、こちらに駆け寄るのは金の髪の美しい男性。
伯爵家の嫡男、ルドルフ様だ。お兄様とかお名前で呼ぶと伯爵夫人が顔を真っ赤にして怒ったので「公子」と呼んでいる。
私が呼ぶと公子様は辛そうに顔を顰め、陛下から私をかばうように立った。
「妹はもう王家とは無関係です!正式な手続きで彼女は我が伯爵家に……」
……お兄様、良い人。
私が、ルーナが伯爵家でどのように振る舞っても「私はルーナの味方だよ」と優しくしてくださった人格者だ。原作でも皇帝にすりよった伯爵は小者でその後あっさり死ぬが、ルドルフお兄様はそのお人柄を認められて陛下の側近に取り立てられる。
……さすがの私も、自分の判断で……善良なお兄様が殺されるのは嫌だし、そもそも、原作では死なないはずのお兄様を……私の所為で死なせるのはちょっと……。
嫌だな、と思う気持ちはいろんなことと優先させる。
私は陛下に「謹んでお受けします」と丁寧にお辞儀をして申し上げた。
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