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第二章 桜吹雪の男
鼬一家襲撃
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時計が普及していなかった時代に寝ずの番を言いつかったとして、今がいったい何時なのか?
それを知る術はほとんど感覚しかない。
鼬一家の長介は障子窓を開けて外を見た。
(うーん、そろそろ明け六つの鐘が鳴る時刻じゃねえか?)
長介の居る二階から見える深川の町はまだ真っ暗である。
江戸の朝は明け六つの鐘で始まるといわれているが、この鐘が鳴る時刻は日の出よりずいぶん早いので、まだ深夜といってよいほど暗いのだ。
(鐘が鳴ればおいらはお役御免だ。早くゆっくり休みたいぜ、まったく)
長介は窓辺にもたれて、眠い目で奥の座敷に続く襖をぼんやり見ていた。
二階のこの奥の座敷のさらに奥が親分である鼬の清次郎の寝間である。
本来この二階は清次郎だけの住み家で、他の子分衆は一階で雑魚寝している。
しかし、清次郎が空を飛ぶと噂されている紅烏を恐れて、子分に交代で寝ずの見張りをさせているのだ。
昨夜も鼬一家の三下どもが悪どい手口で連れてきた娘を、清次郎がこの奥座敷で犯したのだ。
そして自らが存分に犯した娘に裸のままで添い寝させて、朝までぐっすりと眠るのが毎晩のことなのである。
(まったく汚ねえ仕事は全部手下に押し付けてよ、てめえばかり楽しみやがって)
文句のひとつも言いたくなる。
しかしそれを口に出来ないのがこの渡世の義理というものである。
(それにしても明け六つの鐘はまだか・・・うん、あれは?)
暗い夜空を、何かがこちらに向かって来る。
大きな鳥のような何かが。
(あれは・・間違えねえ)
長介は奥の間への襖を平手で叩きながら叫んだ。
「親分、起きてくだせい!紅烏が飛んできやす」
そう言った長介のすぐ後ろの障子窓が激しい音を立てて破れ、大きな紅い唐傘のようなものが飛び込んで来た。
それは長介の頭上を飛び越えて、目の前の襖を突き破り奥の間へ飛び込む。
「うわわああっ」
長介は恐怖に身が凍る思いであった。
倒れた襖の向こうで、翼のように長い羽織を身に纏った黒覆面の人影が身を起こすのが見える。
「べ・・紅烏っ!」
その紅烏は長介を一瞥しただけで、くるりと身を翻し奥の間をさらに奥に進む。
長介はその場にへなへなと崩れ落ちた。
紅烏が清次郎の寝間の襖を蹴り倒した。
そこには寝床に座った裸体の清次郎が、やはり裸の若い娘の首に左腕を巻き付け、右手でその首に匕首を突きつけている姿があった。
「き、きやがったな紅烏。てめえ、ちょいとでも動いてみろ。この娘の命はねえぜ」
清次郎の言葉を聞いた紅烏は歩みを止めた。
長い黒羽織に紅い八咫烏の紋、そして袖と裾には赤いだんだら模様。
黒に赤の縁取りのある覆面の紅烏が声を発した。
「鼬の清次郎。お前は黒河豚の駒三にも劣る鬼畜外道だな」
紅烏の黒羽織の裾が少し揺らめいたかと思うと、清次郎の手にあった匕首が吹っ飛び天井に突き刺さった。
清次郎は呆然として痺れる自分の右手を見た。
裸の娘は悲鳴を上げると四つん這いで部屋の隅に逃れる。
紅烏の手にはいつの間に抜いたのか、氷のように冷たく光る刀があった。
「三山の使い紅烏、お前ばかりは生かしてはおけぬ。天に代わって成敗いたす」
清次郎は叫び声を上げる暇もなく首筋から袈裟懸けに斬り下され絶命した。
紅烏は部屋の隅で裸のまま震えている娘に声を掛ける。
「娘子。服を着て、そして早く親元に帰りなさい」
このころになってようやくぞろぞろと、騒ぎに目を覚ました鼬一家の子分衆が階段を上って来た。
「お、親分?」
「あ、紅烏に親分がやられた!」
「だめだ、逃げろ」
子分衆は掛かってくることもなく、あわただしく階段を降りて逃げだした。
殺された親分の敵を討とうなどという殊勝な子分は、外道の鼬一家には居ないようである。
腰を抜かしたまま座り込んでいた長介の前を、巨大な紅い唐傘のような物を背負った紅烏が通り過ぎる。
そしてそのまま破れた障子窓から飛び出していった。
長介がその窓の外に目を向けると、翼を広げて飛んで行く紅烏の姿が見えた。
--------------------------------------------------------
一階に駆け下りた鼬一家の子分衆は、玄関を飛び出そうとしたところで皆立ち尽くしてしまった。
「三山の使い紅烏、てめえらをそう簡単には逃がさねえぜ」
黒く長い翼のような羽織に紅い八咫烏の紋、袖と裾には赤いだんだら模様。
そして紅い縁取りのある黒覆面。
先ほどまで二階にいた紅烏が今、目の前に立ちふさがっているのだ。
「くそっ。こうなったら神の使いだろうが何だろうが多勢に無勢だ。袋叩きにしてやれ」
しかし紅烏相手に多勢に無勢は無いことを、すぐに鼬一家の面々は痛いほど思い知った。
紅烏の紅い棍棒はほとんど目には見えない。
ただ紅い閃きが走るだけで、一度に数人の男たちが地面に転がるのである。
残った男たちは怯んで飛び掛かれなくなっている。
その中のひとりの男がささやいた。
「火龍はどうした?」
別の男が応える。
「騒ぎが始まってもずっと高鼾で寝ていたぞ。誰か起こしに行け」
「いや、もう起きたようだ」
鼬一家の子分衆の群れがふたつに割れ、その間を異様な姿の男が歩み出た。
相撲取りのように巨体で丸々と太った体。大入道のような坊主頭。
上半身は裸で、下半身には唐人のような衣装を履いている。
その大男は紅烏の前に立つと、鼬一家の子分衆に言った。
「こいつが紅烏か?親分は殺られたようだが、俺がこいつを殺したとしてその報酬は貰えるのかね?」
子分衆のひとりが応えた。
「火龍、報酬は田村様から貰えるから、とにかくそいつを殺ってくれ」
火龍と呼ばれた男は、紅烏の方に向き直った。
そして目を細めて笑みを浮かべ言った。
「承知した。カラスの黒焼きを作ってやろう」
それを知る術はほとんど感覚しかない。
鼬一家の長介は障子窓を開けて外を見た。
(うーん、そろそろ明け六つの鐘が鳴る時刻じゃねえか?)
長介の居る二階から見える深川の町はまだ真っ暗である。
江戸の朝は明け六つの鐘で始まるといわれているが、この鐘が鳴る時刻は日の出よりずいぶん早いので、まだ深夜といってよいほど暗いのだ。
(鐘が鳴ればおいらはお役御免だ。早くゆっくり休みたいぜ、まったく)
長介は窓辺にもたれて、眠い目で奥の座敷に続く襖をぼんやり見ていた。
二階のこの奥の座敷のさらに奥が親分である鼬の清次郎の寝間である。
本来この二階は清次郎だけの住み家で、他の子分衆は一階で雑魚寝している。
しかし、清次郎が空を飛ぶと噂されている紅烏を恐れて、子分に交代で寝ずの見張りをさせているのだ。
昨夜も鼬一家の三下どもが悪どい手口で連れてきた娘を、清次郎がこの奥座敷で犯したのだ。
そして自らが存分に犯した娘に裸のままで添い寝させて、朝までぐっすりと眠るのが毎晩のことなのである。
(まったく汚ねえ仕事は全部手下に押し付けてよ、てめえばかり楽しみやがって)
文句のひとつも言いたくなる。
しかしそれを口に出来ないのがこの渡世の義理というものである。
(それにしても明け六つの鐘はまだか・・・うん、あれは?)
暗い夜空を、何かがこちらに向かって来る。
大きな鳥のような何かが。
(あれは・・間違えねえ)
長介は奥の間への襖を平手で叩きながら叫んだ。
「親分、起きてくだせい!紅烏が飛んできやす」
そう言った長介のすぐ後ろの障子窓が激しい音を立てて破れ、大きな紅い唐傘のようなものが飛び込んで来た。
それは長介の頭上を飛び越えて、目の前の襖を突き破り奥の間へ飛び込む。
「うわわああっ」
長介は恐怖に身が凍る思いであった。
倒れた襖の向こうで、翼のように長い羽織を身に纏った黒覆面の人影が身を起こすのが見える。
「べ・・紅烏っ!」
その紅烏は長介を一瞥しただけで、くるりと身を翻し奥の間をさらに奥に進む。
長介はその場にへなへなと崩れ落ちた。
紅烏が清次郎の寝間の襖を蹴り倒した。
そこには寝床に座った裸体の清次郎が、やはり裸の若い娘の首に左腕を巻き付け、右手でその首に匕首を突きつけている姿があった。
「き、きやがったな紅烏。てめえ、ちょいとでも動いてみろ。この娘の命はねえぜ」
清次郎の言葉を聞いた紅烏は歩みを止めた。
長い黒羽織に紅い八咫烏の紋、そして袖と裾には赤いだんだら模様。
黒に赤の縁取りのある覆面の紅烏が声を発した。
「鼬の清次郎。お前は黒河豚の駒三にも劣る鬼畜外道だな」
紅烏の黒羽織の裾が少し揺らめいたかと思うと、清次郎の手にあった匕首が吹っ飛び天井に突き刺さった。
清次郎は呆然として痺れる自分の右手を見た。
裸の娘は悲鳴を上げると四つん這いで部屋の隅に逃れる。
紅烏の手にはいつの間に抜いたのか、氷のように冷たく光る刀があった。
「三山の使い紅烏、お前ばかりは生かしてはおけぬ。天に代わって成敗いたす」
清次郎は叫び声を上げる暇もなく首筋から袈裟懸けに斬り下され絶命した。
紅烏は部屋の隅で裸のまま震えている娘に声を掛ける。
「娘子。服を着て、そして早く親元に帰りなさい」
このころになってようやくぞろぞろと、騒ぎに目を覚ました鼬一家の子分衆が階段を上って来た。
「お、親分?」
「あ、紅烏に親分がやられた!」
「だめだ、逃げろ」
子分衆は掛かってくることもなく、あわただしく階段を降りて逃げだした。
殺された親分の敵を討とうなどという殊勝な子分は、外道の鼬一家には居ないようである。
腰を抜かしたまま座り込んでいた長介の前を、巨大な紅い唐傘のような物を背負った紅烏が通り過ぎる。
そしてそのまま破れた障子窓から飛び出していった。
長介がその窓の外に目を向けると、翼を広げて飛んで行く紅烏の姿が見えた。
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一階に駆け下りた鼬一家の子分衆は、玄関を飛び出そうとしたところで皆立ち尽くしてしまった。
「三山の使い紅烏、てめえらをそう簡単には逃がさねえぜ」
黒く長い翼のような羽織に紅い八咫烏の紋、袖と裾には赤いだんだら模様。
そして紅い縁取りのある黒覆面。
先ほどまで二階にいた紅烏が今、目の前に立ちふさがっているのだ。
「くそっ。こうなったら神の使いだろうが何だろうが多勢に無勢だ。袋叩きにしてやれ」
しかし紅烏相手に多勢に無勢は無いことを、すぐに鼬一家の面々は痛いほど思い知った。
紅烏の紅い棍棒はほとんど目には見えない。
ただ紅い閃きが走るだけで、一度に数人の男たちが地面に転がるのである。
残った男たちは怯んで飛び掛かれなくなっている。
その中のひとりの男がささやいた。
「火龍はどうした?」
別の男が応える。
「騒ぎが始まってもずっと高鼾で寝ていたぞ。誰か起こしに行け」
「いや、もう起きたようだ」
鼬一家の子分衆の群れがふたつに割れ、その間を異様な姿の男が歩み出た。
相撲取りのように巨体で丸々と太った体。大入道のような坊主頭。
上半身は裸で、下半身には唐人のような衣装を履いている。
その大男は紅烏の前に立つと、鼬一家の子分衆に言った。
「こいつが紅烏か?親分は殺られたようだが、俺がこいつを殺したとしてその報酬は貰えるのかね?」
子分衆のひとりが応えた。
「火龍、報酬は田村様から貰えるから、とにかくそいつを殺ってくれ」
火龍と呼ばれた男は、紅烏の方に向き直った。
そして目を細めて笑みを浮かべ言った。
「承知した。カラスの黒焼きを作ってやろう」
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