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第二章:バチャタン奪還戦
マシウス新王が現れた
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「「どうかご無事で・・」」
そう言い残すとアマラとカマラは風のように走り去った。
「さて、ミエル、ライカ。俺は名乗り出るがお前たちはどうする?」
「聞くまでもないさ。これはお前のパーティーだ。一緒に行くよ」
「ほんとにもう・・さっさと行くわよ」
俺たちは雑役夫の上着を脱ぎ捨てると、群衆をかき分け広場の中央に出て行った。
ローメン将軍は俺たち3人の姿を見留めるとこう言った。
「ふむ。仲間のために名乗り出るつもりか。いい度胸だ、お前たちの名を聞こう」
「俺は戦士マーカスだ」
「僕は戦士ミエル」
「ライカ。科学者よ」
ローメン将軍は俺たちの顔をゆっくりと見回した。
「良い面構えをしているな、戦士たちよ。すまんが武装を解除させてもらうぞ」
兵士が数名走り寄ってきて、俺たちの武器と道具を取り上げた。
「誇り高き戦士の持ち物だ。丁寧に扱え」
そうローメン将軍は指示する。
どうやらそういうローメンも誇り高い軍人のようだ。
俺たちは兵士に縄で拘束され、レイナの隣に並べられた。
「ごめんなさい、皆さん。捕まっちゃって。。」
レイナが申し訳なさそうに俺たちに詫びた。
「ほんとにもう・・・」
ライカがつぶやく。
「戦士たちよ、これより新王陛下がお見えになる。お前たちの処分は新王陛下がお決めになるであろう」
ローメン将軍がそう言うと、背後の兵士の隊列がふたつに割れた。
その隊列の間から見える行政府庁舎の入り口から、ゾロゾロとモンスターたちが現れた。
居る居る、種族はキメラ、オーガ、ガーゴイル、ワーム、ワイバーン、キングオークまで居る。
しかもそれぞれが各5体のパーティーだ。
これがライカが探査した30体のモンスターか。
モンスターたちが兵士のように整列した後から、今度は巨大なドラゴンが這い出して来た。
そのドラゴンの背中には王座が設えてあり、その王座に金の王冠を被った痩せた中年男が座っていた。
・・・これがマシウス新王か。思っていたより貧相な男だ。
「王国の犬どもめ。たった4人で乗り込んでくるとは大馬鹿者だわ」
マシウス新王は開口一番にこう言った。神経質そうな甲高い声だ。
「見せしめにお前たちを公開処刑に処す」
そう言い残すとアマラとカマラは風のように走り去った。
「さて、ミエル、ライカ。俺は名乗り出るがお前たちはどうする?」
「聞くまでもないさ。これはお前のパーティーだ。一緒に行くよ」
「ほんとにもう・・さっさと行くわよ」
俺たちは雑役夫の上着を脱ぎ捨てると、群衆をかき分け広場の中央に出て行った。
ローメン将軍は俺たち3人の姿を見留めるとこう言った。
「ふむ。仲間のために名乗り出るつもりか。いい度胸だ、お前たちの名を聞こう」
「俺は戦士マーカスだ」
「僕は戦士ミエル」
「ライカ。科学者よ」
ローメン将軍は俺たちの顔をゆっくりと見回した。
「良い面構えをしているな、戦士たちよ。すまんが武装を解除させてもらうぞ」
兵士が数名走り寄ってきて、俺たちの武器と道具を取り上げた。
「誇り高き戦士の持ち物だ。丁寧に扱え」
そうローメン将軍は指示する。
どうやらそういうローメンも誇り高い軍人のようだ。
俺たちは兵士に縄で拘束され、レイナの隣に並べられた。
「ごめんなさい、皆さん。捕まっちゃって。。」
レイナが申し訳なさそうに俺たちに詫びた。
「ほんとにもう・・・」
ライカがつぶやく。
「戦士たちよ、これより新王陛下がお見えになる。お前たちの処分は新王陛下がお決めになるであろう」
ローメン将軍がそう言うと、背後の兵士の隊列がふたつに割れた。
その隊列の間から見える行政府庁舎の入り口から、ゾロゾロとモンスターたちが現れた。
居る居る、種族はキメラ、オーガ、ガーゴイル、ワーム、ワイバーン、キングオークまで居る。
しかもそれぞれが各5体のパーティーだ。
これがライカが探査した30体のモンスターか。
モンスターたちが兵士のように整列した後から、今度は巨大なドラゴンが這い出して来た。
そのドラゴンの背中には王座が設えてあり、その王座に金の王冠を被った痩せた中年男が座っていた。
・・・これがマシウス新王か。思っていたより貧相な男だ。
「王国の犬どもめ。たった4人で乗り込んでくるとは大馬鹿者だわ」
マシウス新王は開口一番にこう言った。神経質そうな甲高い声だ。
「見せしめにお前たちを公開処刑に処す」
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