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唐突ランキング 『パポペ村のピピ』
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唐突度 100 Sランク+
創作童話 『パポペ村のピピ』
作 童話野郎
◆ ◆ ◆
ファンシーファンシーとってもファンシー。
ここはとってもとってもファンシーな住人が集まるパポペ村。
そのパポペ村には、ピピっていうファンシーな奴がいたんだけど、「俺はファンシーよりファンキーな奴になりたい!!芸能界に入りたいだわさ!!」とかバカなこと言っちゃって、ファンキーモンキーベイビーズのファンキー加藤に弟子入りに行っちゃったんだよね。
その後は消息不明。生きてるのか死んでるのか、ファンキー加藤に会えたのかどうかもわからないんだけど、生き方はとりあえずファンキーな奴だったよね。
今回の話には、このファンキーなピピってアホは何一つ関係してこないから、まあタイトル詐欺ってやつだと思う。ていうか、童話でもないし。なんでこんなタイトルなのか、自分でもよくわかってないって感じ?そだねー。
で、これから本題に入るんだけど、なんか、ちょマジで、『ファンシーの森』っていう森があったらしいのね。パポペ村の近くに。
そこにとってもファンシーな二匹の妖精がいたの。名前は『ハナカヤナハカ』と『ハタサナカナアヤカナ』っていう名前。名前の由来は、両親が目をつぶって適当にキーボードを叩いたら出てきたらしいよ。
この二匹はとっても仲良しで、よくパポペ村の人に、「わはは、お前らまるで、ナサヤカサヤキサアハアカみたいだな!!」って言われてたの。言われてみれば、すごい納得だよね。二匹が仲良くしてる様子は、ほんとにナサヤカサヤキサアハアカにしか見えなかったもん。
まあ名前はどうでもいいんだけど、このファンシーの森の近くには広い草原があって、そこにはたくさんのパンジーが生えているんだって。
そのパンジーの群れは、まるでファンシーの森へと旅人を誘うように、森の入口まで続いてたの。
パポペ村の人は、「これじゃ、『ファンシーの森』じゃなくて『パンジーの森』じゃないか」って大笑いしてたんだけど、それを止せばいいのに他の村の人に話してダダスベリしてた。もうこれ以上ないってくらいスベってたみたい。お仕置きにパンジー持ってバンジージャンプまでやらされちゃって。これがほんとのパンジージャンプってか!!違うか!!そだねー。
てかそんなことはどうでもよくて。もう無駄な話ばっかしちゃってダメだなあたしって。本筋に関係ないことはなるべく省いていかなきゃ、彼とのデートの時間に間に合わないもん。ぷんぷん!!ダメだぞわたし!!もう一度人生、悔い改めなきゃね!!テヘペロ!!
……。
……。
……。
……彼なんていないけどね……。
……。
……。
……。
……ハナカヤナハカは、こう言いました。
「サヤラカタ、ワジ、ベラナンゼヤ」
それを聞いて、ハタサナカナアヤカナはこう答えました。
「マサタナベルカ、ハヤ、ワラナンゼヤ」
それを傍で聞いていた、パポペ村と敵対しているナサヤアハヤ族の人は、こう言いました。
「そだねー。ちょっとコンビニでタラコ買ってくるねー」
そう言い残すと、男はパポペ村を滅ぼすために、悲壮な決意を持って立ち上がりました。
「仮想通貨下落したぞ!!どうなってんだよオイ!!」
男がそう叫んだ瞬間、ナサヤアハヤ族の屈強な戦士達が、森の影から一斉に姿を現しました。
愛する者を奪われた哀しみを晴らすために、ナサヤアハヤ族は絶対に勝ち目のない戦いに挑もうとしているのです。
……絶対に負けられない戦いが、そこにはある。
静寂の森に、ナサヤアハヤ族の号令が一斉に響いた!!
「戦士たちよ!!今からglobeと華原朋美のCDを売りに参るぞ!!浜崎あゆみと倖田來未のCDを買い取って貰えなかった積年の恨みを、今こそ晴らす時である!!」
行け!!ナサヤアハヤの戦士よ!!パポペ族から大切な人を守るために!!
……。
……。
……。
……あれ?こんな話になるはずじゃなかったんだけど……。
う~ん参った。話が脱線してしまったゾ!!
本来は童話を書くはずだったのに、とんだ茶番を見せられる羽目になったでござる。そだねー。コーヒー飲みながらウルトラマンの話でもしよっかー。
しかし、そうはイカの金玉夢芝居、こんな中途半端なところで終わっては、読者に申し訳が立たないでござるよ。(?)
そうそう、戦士たちの話はともかくとして、二匹の妖精は神に招かれ、天空の神殿へと舞い降りたのでございます。
舞い降りたはいいがそこで足を滑らせてすってんころり、こいつぁ大変だってんで、天使が神を呼んでのすったもんだの大騒ぎ、挙げ句の果てにゃー神が天使を往復ビンタで割を食うってんだからしょうがないね、こりゃまた失礼しました、イカの睾丸でも食うかってんでね、お後がよろしいようで。
……。
……。
……。
……二匹の妖精、神、そして天使たちが大騒ぎしているそこへ、死んだと思われていたピピがやってきました。
神に向かっておもむろに、ピピはこう言いました。
「ファンキー加藤には会えなかった」
神は沈痛な面持ちで言いました。
「当たり前だのクラッカー。彼は芸能人じゃけん」
どさくさに紛れて、天使達はこう言いました。
「神、ウケるw」
しばらくは狙い目の仮想通貨などの世間話で盛り上がっていた一同でしたが、やがてすることもなくなり完全に手持ちぶさたに。
神や天使達の間にも、まるで友達の家に行って長居しすぎた時のように、そろそろ晩飯だし、こいつらそろそろ帰ってくんねーかなオーラが出始めました。
「じゃ、僕たちはそろそろ帰ります。あんまり長居しすぎるのもいけないんで」
空気を読んだピピがそう言うと、神はホッとした表情でこう言いました。
「そう?残念だね。またいつでも遊びに来ていいからね。絶対だよ!?約束だかんね!!」
「帰ってせいせいするくせに!!二度と来るか!!この鬼!!悪魔!!あ、神か……」
そこへパーシー……あわわ、天使長がやってきました。手にはとても大きな箱を持っています。
「なんですかそれは?」
「だから!!それを今から言うがな!!せっかちな男は女に嫌われるでほんま。見てみ、これや」
何故か関西弁の天使長が箱を開けると、中には見たこともないような、大きな大きなファンシーケーキが入っていました。いや、入ってない、いや、入ってる!!入ってないだろ!!いや、入ってるだろ!!どう見ても入ってるだろ!!入ってな……あ、ほんとだ、入ってますね、私の見間違いでした、こいつぁ失礼しました、ほいじゃまた来週、入っていました。
「これは……!!僕の大好きなファンシーケーキじゃないですか……!!」
「ええ、一応ファンシーで始まったので、最後もファンシーでと思いましてね。お気に召されましたか?」
「召すも召さないもねーよ!!俺様の大好物をよくも用意してくれたものだね。できるねー、チミ。どう?ウチのホストクラブで働いてみないかい?報酬は弾むアルよ」
「うるせーよゴミが!!設定コロコロ変えやがって!!誰のセリフかわかんねーよ!!早く食いやがれこのタイガーバーム目の中に塗られ隊が!!」
ピピはお言葉に甘えて、大きなファンシーケーキにかぶりつきました。
「うわ~、こいつぁいいや、甘くてとっても美味しいじゃねえか。別にセリフが説明的なのは俺のせいじゃないゼ。さ、みんなも遠慮せずに食いなYo」
そうピピが言い終わる前に、ファンシーケーキにかぶりついた天使達の群れは、あれほど大きかったファンシーケーキの姿を、一瞬にして消し去ってしまいました。
「あ、あかん……!!ワイのケーキが……!!全部食べられてしもうたでんがなまんがな……!!とほほ……こんなことなら、人に勧めたりせんかったらよかったわ……」
神は言いました。
「人じゃなくて天使じゃなくって?」
もう名前もよく思い出せないし、改めてコピペする気もない妖精二匹も言いました。
「そだねー」
「神、ジワるw」
しかし、最後の最後にピピは、一番大切なことに気付くことができました。
間に合わせのファンシーケーキなどいらない。
自分にとって最も大切なのは、ファンシーケーキではなく『ファンキーケーキ』なのだということを。
そう、加藤は加藤でも、求めているのは茶でも晴彦でもなく、ファンキー加藤なのです。
ピピは、まるでジャンプの打ち切り漫画のように、こう高らかに叫びました。
「俺達の戦いは、まだ終わらないゼ!!」
「そだねー」
◆ ◆ ◆
創作童話 『パポペ村のピピ』
~完~
……あ、今回はセルフツッコミなしで。
創作童話 『パポペ村のピピ』
作 童話野郎
◆ ◆ ◆
ファンシーファンシーとってもファンシー。
ここはとってもとってもファンシーな住人が集まるパポペ村。
そのパポペ村には、ピピっていうファンシーな奴がいたんだけど、「俺はファンシーよりファンキーな奴になりたい!!芸能界に入りたいだわさ!!」とかバカなこと言っちゃって、ファンキーモンキーベイビーズのファンキー加藤に弟子入りに行っちゃったんだよね。
その後は消息不明。生きてるのか死んでるのか、ファンキー加藤に会えたのかどうかもわからないんだけど、生き方はとりあえずファンキーな奴だったよね。
今回の話には、このファンキーなピピってアホは何一つ関係してこないから、まあタイトル詐欺ってやつだと思う。ていうか、童話でもないし。なんでこんなタイトルなのか、自分でもよくわかってないって感じ?そだねー。
で、これから本題に入るんだけど、なんか、ちょマジで、『ファンシーの森』っていう森があったらしいのね。パポペ村の近くに。
そこにとってもファンシーな二匹の妖精がいたの。名前は『ハナカヤナハカ』と『ハタサナカナアヤカナ』っていう名前。名前の由来は、両親が目をつぶって適当にキーボードを叩いたら出てきたらしいよ。
この二匹はとっても仲良しで、よくパポペ村の人に、「わはは、お前らまるで、ナサヤカサヤキサアハアカみたいだな!!」って言われてたの。言われてみれば、すごい納得だよね。二匹が仲良くしてる様子は、ほんとにナサヤカサヤキサアハアカにしか見えなかったもん。
まあ名前はどうでもいいんだけど、このファンシーの森の近くには広い草原があって、そこにはたくさんのパンジーが生えているんだって。
そのパンジーの群れは、まるでファンシーの森へと旅人を誘うように、森の入口まで続いてたの。
パポペ村の人は、「これじゃ、『ファンシーの森』じゃなくて『パンジーの森』じゃないか」って大笑いしてたんだけど、それを止せばいいのに他の村の人に話してダダスベリしてた。もうこれ以上ないってくらいスベってたみたい。お仕置きにパンジー持ってバンジージャンプまでやらされちゃって。これがほんとのパンジージャンプってか!!違うか!!そだねー。
てかそんなことはどうでもよくて。もう無駄な話ばっかしちゃってダメだなあたしって。本筋に関係ないことはなるべく省いていかなきゃ、彼とのデートの時間に間に合わないもん。ぷんぷん!!ダメだぞわたし!!もう一度人生、悔い改めなきゃね!!テヘペロ!!
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……。
……。
……彼なんていないけどね……。
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……。
……ハナカヤナハカは、こう言いました。
「サヤラカタ、ワジ、ベラナンゼヤ」
それを聞いて、ハタサナカナアヤカナはこう答えました。
「マサタナベルカ、ハヤ、ワラナンゼヤ」
それを傍で聞いていた、パポペ村と敵対しているナサヤアハヤ族の人は、こう言いました。
「そだねー。ちょっとコンビニでタラコ買ってくるねー」
そう言い残すと、男はパポペ村を滅ぼすために、悲壮な決意を持って立ち上がりました。
「仮想通貨下落したぞ!!どうなってんだよオイ!!」
男がそう叫んだ瞬間、ナサヤアハヤ族の屈強な戦士達が、森の影から一斉に姿を現しました。
愛する者を奪われた哀しみを晴らすために、ナサヤアハヤ族は絶対に勝ち目のない戦いに挑もうとしているのです。
……絶対に負けられない戦いが、そこにはある。
静寂の森に、ナサヤアハヤ族の号令が一斉に響いた!!
「戦士たちよ!!今からglobeと華原朋美のCDを売りに参るぞ!!浜崎あゆみと倖田來未のCDを買い取って貰えなかった積年の恨みを、今こそ晴らす時である!!」
行け!!ナサヤアハヤの戦士よ!!パポペ族から大切な人を守るために!!
……。
……。
……。
……あれ?こんな話になるはずじゃなかったんだけど……。
う~ん参った。話が脱線してしまったゾ!!
本来は童話を書くはずだったのに、とんだ茶番を見せられる羽目になったでござる。そだねー。コーヒー飲みながらウルトラマンの話でもしよっかー。
しかし、そうはイカの金玉夢芝居、こんな中途半端なところで終わっては、読者に申し訳が立たないでござるよ。(?)
そうそう、戦士たちの話はともかくとして、二匹の妖精は神に招かれ、天空の神殿へと舞い降りたのでございます。
舞い降りたはいいがそこで足を滑らせてすってんころり、こいつぁ大変だってんで、天使が神を呼んでのすったもんだの大騒ぎ、挙げ句の果てにゃー神が天使を往復ビンタで割を食うってんだからしょうがないね、こりゃまた失礼しました、イカの睾丸でも食うかってんでね、お後がよろしいようで。
……。
……。
……。
……二匹の妖精、神、そして天使たちが大騒ぎしているそこへ、死んだと思われていたピピがやってきました。
神に向かっておもむろに、ピピはこう言いました。
「ファンキー加藤には会えなかった」
神は沈痛な面持ちで言いました。
「当たり前だのクラッカー。彼は芸能人じゃけん」
どさくさに紛れて、天使達はこう言いました。
「神、ウケるw」
しばらくは狙い目の仮想通貨などの世間話で盛り上がっていた一同でしたが、やがてすることもなくなり完全に手持ちぶさたに。
神や天使達の間にも、まるで友達の家に行って長居しすぎた時のように、そろそろ晩飯だし、こいつらそろそろ帰ってくんねーかなオーラが出始めました。
「じゃ、僕たちはそろそろ帰ります。あんまり長居しすぎるのもいけないんで」
空気を読んだピピがそう言うと、神はホッとした表情でこう言いました。
「そう?残念だね。またいつでも遊びに来ていいからね。絶対だよ!?約束だかんね!!」
「帰ってせいせいするくせに!!二度と来るか!!この鬼!!悪魔!!あ、神か……」
そこへパーシー……あわわ、天使長がやってきました。手にはとても大きな箱を持っています。
「なんですかそれは?」
「だから!!それを今から言うがな!!せっかちな男は女に嫌われるでほんま。見てみ、これや」
何故か関西弁の天使長が箱を開けると、中には見たこともないような、大きな大きなファンシーケーキが入っていました。いや、入ってない、いや、入ってる!!入ってないだろ!!いや、入ってるだろ!!どう見ても入ってるだろ!!入ってな……あ、ほんとだ、入ってますね、私の見間違いでした、こいつぁ失礼しました、ほいじゃまた来週、入っていました。
「これは……!!僕の大好きなファンシーケーキじゃないですか……!!」
「ええ、一応ファンシーで始まったので、最後もファンシーでと思いましてね。お気に召されましたか?」
「召すも召さないもねーよ!!俺様の大好物をよくも用意してくれたものだね。できるねー、チミ。どう?ウチのホストクラブで働いてみないかい?報酬は弾むアルよ」
「うるせーよゴミが!!設定コロコロ変えやがって!!誰のセリフかわかんねーよ!!早く食いやがれこのタイガーバーム目の中に塗られ隊が!!」
ピピはお言葉に甘えて、大きなファンシーケーキにかぶりつきました。
「うわ~、こいつぁいいや、甘くてとっても美味しいじゃねえか。別にセリフが説明的なのは俺のせいじゃないゼ。さ、みんなも遠慮せずに食いなYo」
そうピピが言い終わる前に、ファンシーケーキにかぶりついた天使達の群れは、あれほど大きかったファンシーケーキの姿を、一瞬にして消し去ってしまいました。
「あ、あかん……!!ワイのケーキが……!!全部食べられてしもうたでんがなまんがな……!!とほほ……こんなことなら、人に勧めたりせんかったらよかったわ……」
神は言いました。
「人じゃなくて天使じゃなくって?」
もう名前もよく思い出せないし、改めてコピペする気もない妖精二匹も言いました。
「そだねー」
「神、ジワるw」
しかし、最後の最後にピピは、一番大切なことに気付くことができました。
間に合わせのファンシーケーキなどいらない。
自分にとって最も大切なのは、ファンシーケーキではなく『ファンキーケーキ』なのだということを。
そう、加藤は加藤でも、求めているのは茶でも晴彦でもなく、ファンキー加藤なのです。
ピピは、まるでジャンプの打ち切り漫画のように、こう高らかに叫びました。
「俺達の戦いは、まだ終わらないゼ!!」
「そだねー」
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創作童話 『パポペ村のピピ』
~完~
……あ、今回はセルフツッコミなしで。
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