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音楽ランキング SSランク編 ザ・タイマーズ
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ザ・タイマーズ SSランク
死ぬまでに聴かないと損する度 100 SSランク
【解説】
これまで、日本一のロックバンドはナンバーガールだと頑なに信じてきた筆者であるが、その評価が根底から揺るぎかねないバンドの存在に、筆者は気付いてしまった。
そのバンドとは、何を隠そう『タイマーズ』というバンドである(別に隠す必要もないが)。
筆者とタイマーズの出会いはつい先日。
音楽ランキングで紹介する価値のあるミュージシャンはいないかとネットを探していたら、『放送禁止』というキーワードに、タイマーズの名前が挙がったのである。
放送禁止と言われれば、『放送禁止野郎』の肩書きも持つ筆者としては、無視する訳にはいかない。(?)
そうして、詳しく調べれば調べるほど、タイマーズというロックバンドの凄さが鮮明に浮かび上がってきたのである。
忌野……あわわ、『ZERRY』と名乗る謎の覆面歌手がフロントマンを務めるタイマーズであるが、思えば、後の『DJ OZMA』等は、このZERRY方式に則ったものと見て良いだろう。
そのバンドスタイルは、正にパンクロックを地で行くもの。
と、どこかで聞いたような形容をしてみても、タイマーズがどんな凄いバンドなのか、語ることは出来ない。
タイマーズの凄さを語るには、まずパンクとはどのような音楽なのかを振り返ってみる必要がある。
パンクロックとは1970年代中頃に生まれたロックスタイルの一つであり、主に社会への不満や怒り、反抗を攻撃的な歌詞、メロディー、歌唱によって表現するスタイルを指す。
細かい解説は他に譲るとして、パンクロックという音楽にとって最も大切なことは、『社会への反抗』『体制への怒り』を、燃えたぎるマグマのように叫び続けることだ。
胸にこのほとばしる熱い『魂』がなければ、どんなに演奏が上手かったとしても、どんなに売上が良かったとしても、それはパンクロックではない。
キン肉マンのテーマソングに、『心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ』という歌詞があったが、『心に魂がなければパンクロッカーじゃない』のである。
では、パンクロックとはどのような音楽なのか理解したところで、タイマーズの熱い『魂』のほんの一例を、ここに挙げていこう。
①『タイマー』にかこつけて『大麻』が大好きとか、火を点けて匂いを嗅いでぶっ飛んでいたいとか、いつでもどんな時も『大麻』を所持しているなどと、生放送で熱唱。
②『FM東京』を名指しで『腐ったラジオ』『最低のラジオ』『汚ねぇラジオ』『馬鹿のラジオ』『気持ち悪いラジオ』『何でもかんでも放送禁止』『政治家の手先』『オ〇ンコ野郎』などと、生放送で熱唱。
③セブンイレブンのCMソングにも起用されている、『デイドリームビリーバー』という感動ものの名曲を生放送で普通に熱唱。
④『イモ』にかこつけて『陰毛』などと、生放送で熱唱。
特に②などはリハーサルから全て歌詞を差し替えて熱唱していたというのだから、テレビ局をも欺いた完全なる確信犯であることが窺える(そりゃそうだろ)。
この忌野清……ZERRYの熱唱ぶりには、筆者も思わず以前書いた浜田の『ドン・キホーテ』評価を思い出してしまったが、これをパンクと言わずして何と言おう。
『オ〇ンコ野郎』という歌詞は筆者も何を意味するのかは分からないのだが(?)、日本の音楽史上稀に見る性器の……あわわ、世紀の発明だと思うし、『タイマー』にかこつけて『大麻』であったり、『イモ』にかこつけて『陰毛』であったり、忌野清志……ZERRYは何かにかこつけて放送禁止用語を連呼するのが本当に上手い。
特に筆者が最高に格好いいと思うのは、①と②で散々放送禁止用語を連呼した後に③に入る流れ。
清志……ZERRYは①と②のような曲だけでは、自分のやりたいことをただやりたい放題やっただけの、単なる自己満足で終わってしまうと考えたはずだ。
それでは音楽のプロとしては失格、だからこそ、この放送を楽しみにして下さっていた方に向けて、誰もが楽しめる『デイドリームビリーバー』を演奏したのだと筆者は思う。
②から③への流れには、清志ろ……ZERRYの、『音楽でみんなを楽しませたい』というプロとしての矜持、音楽への純粋な思いが強く滲み出ており、筆者にはそれがたまらなく格好よく映るのだ。
『音を楽しむ』と書いて『音楽』とはよく言ったもので、ああ、この人音楽が大好きで、みんなで音を楽しんでいる時が一番幸せだったんだろうなあと思うと、何故か筆者の目にも光るものが……。
フィッシュマンズの佐藤がリスペクトしていた理由が、今ならはっきりと分かる。
こいつは男だぜ!!清志郎……あわわ、ZERRYは!!
さて、そんなZERRYこと忌野……いや、ZERRYことZERRYがフロントマンを務めるタイマーズであるが、純粋な音楽としてナンバガとどちらが好きか問われれば、筆者は問答無用でナンバーガールが好きだと答える。
しかし、『ロックの魂』はどちらが上かと問われれば、ひょっとするとタイマーズに勝てる日本のロックバンドなど、存在しないのではないかとすら思ってしまうのだ。
タイマーズは、歌詞がどうとかメロディーがどうとか、そういう細かいチンケ(陰毛?)な音楽的評価を超越して、『生き様がロック』なのである。
故に、筆者は音楽的にどうこうとか関係なく、忌野清志郎……あわわ、ZERRY(今勢いあまって口を滑らせてしまったような気がするが、気のせいだろう)の生き様に対して、100点のSSランクを付けさせて頂いたのだ。
今回のランキングを通して、タイマーズを知らずにロックを語るのは、ビートルズを知らずに音楽を語るような、あまりに愚かすぎる行為であることに、筆者は気付かされた。
この音楽ランキングをやっていなければ、ひょっとすると一生愚かなまま死んでいっていたかもしれないため、このランキングをやってきて初めて良かったと思っている(初めてかよ!!読者の皆さんとの触れ合いとか、いいこといっぱいあっただろ!!)。
これだけ過去のミュージシャンの映像を使った音楽番組が存在する中、未だにタイマーズのパフォーマンスが放送されない理由……。
それはもう、解説するまでもなく、皆さんお分かりのはずだ。
死ぬまでに聴かないと損する度 100 SSランク
【解説】
これまで、日本一のロックバンドはナンバーガールだと頑なに信じてきた筆者であるが、その評価が根底から揺るぎかねないバンドの存在に、筆者は気付いてしまった。
そのバンドとは、何を隠そう『タイマーズ』というバンドである(別に隠す必要もないが)。
筆者とタイマーズの出会いはつい先日。
音楽ランキングで紹介する価値のあるミュージシャンはいないかとネットを探していたら、『放送禁止』というキーワードに、タイマーズの名前が挙がったのである。
放送禁止と言われれば、『放送禁止野郎』の肩書きも持つ筆者としては、無視する訳にはいかない。(?)
そうして、詳しく調べれば調べるほど、タイマーズというロックバンドの凄さが鮮明に浮かび上がってきたのである。
忌野……あわわ、『ZERRY』と名乗る謎の覆面歌手がフロントマンを務めるタイマーズであるが、思えば、後の『DJ OZMA』等は、このZERRY方式に則ったものと見て良いだろう。
そのバンドスタイルは、正にパンクロックを地で行くもの。
と、どこかで聞いたような形容をしてみても、タイマーズがどんな凄いバンドなのか、語ることは出来ない。
タイマーズの凄さを語るには、まずパンクとはどのような音楽なのかを振り返ってみる必要がある。
パンクロックとは1970年代中頃に生まれたロックスタイルの一つであり、主に社会への不満や怒り、反抗を攻撃的な歌詞、メロディー、歌唱によって表現するスタイルを指す。
細かい解説は他に譲るとして、パンクロックという音楽にとって最も大切なことは、『社会への反抗』『体制への怒り』を、燃えたぎるマグマのように叫び続けることだ。
胸にこのほとばしる熱い『魂』がなければ、どんなに演奏が上手かったとしても、どんなに売上が良かったとしても、それはパンクロックではない。
キン肉マンのテーマソングに、『心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ』という歌詞があったが、『心に魂がなければパンクロッカーじゃない』のである。
では、パンクロックとはどのような音楽なのか理解したところで、タイマーズの熱い『魂』のほんの一例を、ここに挙げていこう。
①『タイマー』にかこつけて『大麻』が大好きとか、火を点けて匂いを嗅いでぶっ飛んでいたいとか、いつでもどんな時も『大麻』を所持しているなどと、生放送で熱唱。
②『FM東京』を名指しで『腐ったラジオ』『最低のラジオ』『汚ねぇラジオ』『馬鹿のラジオ』『気持ち悪いラジオ』『何でもかんでも放送禁止』『政治家の手先』『オ〇ンコ野郎』などと、生放送で熱唱。
③セブンイレブンのCMソングにも起用されている、『デイドリームビリーバー』という感動ものの名曲を生放送で普通に熱唱。
④『イモ』にかこつけて『陰毛』などと、生放送で熱唱。
特に②などはリハーサルから全て歌詞を差し替えて熱唱していたというのだから、テレビ局をも欺いた完全なる確信犯であることが窺える(そりゃそうだろ)。
この忌野清……ZERRYの熱唱ぶりには、筆者も思わず以前書いた浜田の『ドン・キホーテ』評価を思い出してしまったが、これをパンクと言わずして何と言おう。
『オ〇ンコ野郎』という歌詞は筆者も何を意味するのかは分からないのだが(?)、日本の音楽史上稀に見る性器の……あわわ、世紀の発明だと思うし、『タイマー』にかこつけて『大麻』であったり、『イモ』にかこつけて『陰毛』であったり、忌野清志……ZERRYは何かにかこつけて放送禁止用語を連呼するのが本当に上手い。
特に筆者が最高に格好いいと思うのは、①と②で散々放送禁止用語を連呼した後に③に入る流れ。
清志……ZERRYは①と②のような曲だけでは、自分のやりたいことをただやりたい放題やっただけの、単なる自己満足で終わってしまうと考えたはずだ。
それでは音楽のプロとしては失格、だからこそ、この放送を楽しみにして下さっていた方に向けて、誰もが楽しめる『デイドリームビリーバー』を演奏したのだと筆者は思う。
②から③への流れには、清志ろ……ZERRYの、『音楽でみんなを楽しませたい』というプロとしての矜持、音楽への純粋な思いが強く滲み出ており、筆者にはそれがたまらなく格好よく映るのだ。
『音を楽しむ』と書いて『音楽』とはよく言ったもので、ああ、この人音楽が大好きで、みんなで音を楽しんでいる時が一番幸せだったんだろうなあと思うと、何故か筆者の目にも光るものが……。
フィッシュマンズの佐藤がリスペクトしていた理由が、今ならはっきりと分かる。
こいつは男だぜ!!清志郎……あわわ、ZERRYは!!
さて、そんなZERRYこと忌野……いや、ZERRYことZERRYがフロントマンを務めるタイマーズであるが、純粋な音楽としてナンバガとどちらが好きか問われれば、筆者は問答無用でナンバーガールが好きだと答える。
しかし、『ロックの魂』はどちらが上かと問われれば、ひょっとするとタイマーズに勝てる日本のロックバンドなど、存在しないのではないかとすら思ってしまうのだ。
タイマーズは、歌詞がどうとかメロディーがどうとか、そういう細かいチンケ(陰毛?)な音楽的評価を超越して、『生き様がロック』なのである。
故に、筆者は音楽的にどうこうとか関係なく、忌野清志郎……あわわ、ZERRY(今勢いあまって口を滑らせてしまったような気がするが、気のせいだろう)の生き様に対して、100点のSSランクを付けさせて頂いたのだ。
今回のランキングを通して、タイマーズを知らずにロックを語るのは、ビートルズを知らずに音楽を語るような、あまりに愚かすぎる行為であることに、筆者は気付かされた。
この音楽ランキングをやっていなければ、ひょっとすると一生愚かなまま死んでいっていたかもしれないため、このランキングをやってきて初めて良かったと思っている(初めてかよ!!読者の皆さんとの触れ合いとか、いいこといっぱいあっただろ!!)。
これだけ過去のミュージシャンの映像を使った音楽番組が存在する中、未だにタイマーズのパフォーマンスが放送されない理由……。
それはもう、解説するまでもなく、皆さんお分かりのはずだ。
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