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第42説
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「ああ、ここやここや。ほら、おったおった。あの子が昨日、ワイにお花を売ってくれた女の子や」
城下町の肉屋や魚屋、野菜屋や果物屋のある通りの途中で、その少女はカゴに色とりどりの綺麗なお花を持って立っていた。
僕たちが近づいてくる足音が聴こえたのか、少女はおずおずと口を開いた。
「あっ……お客さま……?もしよろしければ、お花おひとついかがですか……?」
少女は、その両の目に包帯を巻いていた。
足音で僕たちのいる方向は分かったようだが、まだ少女に向けて言葉を発していないため、僕たちの顔がどこにあるかは分からないようで、少女の目がこちらを向くことはなかった。
少女は目が見えていないようだった。
僕は、少女には努めて驚きを悟られないように、明るい感じで少女に語りかけた。
「こんにちは。綺麗なお花だね。これ、キミが育ててるの?」
僕の問いに、少女はこくりと頷く。
「はい。お日さまの光をたっぷりと浴びせて、毎日お家でお水をあげています。お食事のあとは音楽を聴かせてあげると、お花たちとっても喜んでくれるんです」
僕は色とりどりのお花を前にしゃがむと、少女と同じ目線に立った。
少女の目は見えていないのかもしれなかったけど、包帯の奥にあるはずの、少女の目と自分の目を通い合わせた。
「そうか。一目見たら分かるよ。キミに大事に大事に育てられたお花たちなんだってこと。一つとして同じ花なんかない、みんなとっても元気に、美しく輝いてる」
僕がそう言って微笑むと、少女は嬉しさや照れくささを隠すように、恥ずかしそうに頬を赤らめた。
見れば、タロピンが昨日購入したお花も、普通ならもう萎れてるかもしれないのに、未だにタロピンの胸元で美しく咲き誇っているのだから、ただ綺麗なだけでなく、その内面に『強さ』というものを兼ね備えたお花に違いなかった。
そして、そんなお花を育てられるこの少女もまた、一見儚く散ってしまう花のように弱々しく見えても、その内面には凛とした美しい『強さ』を兼ね備えているのかもしれない。
作品と作者は似るって言うからね……。このお花は正に、この少女の歩んできた人生そのものなのかもしれない……。
「ほんなら、ワイがフラジールはんに合うお花を見繕いまひょか。そうやな~、この正に勇者の心、紅蓮のように燃え盛る、赤色のお花なんかどうでっか」
「おお~、確かにいいなタロピンのセンスは。しかし、こっちの青色のお花もいいんじゃないかい?このピンクのお花も別に女性に限った色ではないよ?……って、キミに選んでもらう約束だったのに、僕が真剣に選び出してどうする」
少女にも意見を求めたりしながら、僕とタロピンと少女は、しばらく三人で笑いあった。
その結果、何故か最終的にはタロピンではなく少女に選んでもらうことになって、僕は少女に綺麗な空色のお花を選んでもらった。(なんと、少女は色は見えなくても、毎日育てているともう手触りだけでどの花かが分かるらしい。(!!)貴重なお花だ……大事にしなくちゃ……)
「おお~!!ええなぁフラジールはん!!さすがやねキミ、空色が映えてよく似合いそうや!!」
「あっ……わたし、アベリアっていいます。わたし、毎日ここにいるので、よかったらまた、お花たちをよろしくお願いします」
約束通りタロピンが代金を支払ってくれて、アベリアがお花を僕の胸元に付けてくれた。
「ありがとうアベリア。キミが選んでくれたこのお花、ずっとずっと、大事にするからね」
「……この空色は、『しあわせ』の色なんです」
「しあわせ……?」
「はい。フラジールさんとタロピンさんの旅に、どうかしあわせが訪れますように」
アベリアはそう言ってニッコリと笑って、僕たちに手を振ってくれた。
帰り際、僕たちがお花を購入しているところを見ていたのか、野菜屋のおばさんが話しかけてきた。
「あんたたち、ありがとうね。あの子からお花を買ってくれて」
「いえいえ、綺麗なお花だったのでこちらも嬉しいです。何かあの子のお知り合いの方ですか」
「いやぁ、アタシゃ毎日心配してあの子を見守ってるだけの、ただのお節介焼きさ。かわいそうな子だよねぇ。まだ小さいのに、毎日懸命にあそこに立ち続けて、お花を売って。なんでも、病弱なお母様と二人暮らしだそうだよ。そのご看病と療養費を稼ぐために、学校にも通えてないみたいだし……。アタシも見てるとなんだか心苦しくて、定期的にお花を買ってあげてるんだけど、それだけじゃ追いつかなくてね……。あんたたちみたいに買ってくれてる人を見ると、心が少し軽くなるのさ」
そうだったのか……。
僕は振り返って、もう一度アベリアの姿を見た。
ちょうど次のお客さんが来ていたようで、アベリアはニコニコしながらお客さんに対応していた。
「フラジールはん……」
「分かってるよタロピン……。しかし、僕たちに何かできることがあるだろうか……」
アベリアのために、僕たちに何ができるのか……。
分からない……。しかし、このまま放っておくのは違うということだけは分かる。
何故なら、僕は勇者なんだから。
苦しんでる一人の少女も救えないで、何が勇者だ、そんなことで世界を救えるはずがないだろう。
「……力になってあげなきゃダメだ。僕に何ができるのかは分からないけど」
「フラジールはん……。もちろんワイも、お供させてもらいまっせ」
僕たちは、アベリアを救う。
いや、救うなんて言葉はおこがましいのかもしれない。
彼女は辛くても自分の現実を受け止めて、その両足でしっかりと立っている。
僕なんかより、遥かに強い、彼女が選んでくれたこの花のように、その内面に凛とした美しい強さを持っている。
そんな彼女を大上段から救うだなんて、自分のできることを懸命に頑張っている彼女に失礼じゃないか。
僕は、彼女を救うなんて言うんじゃなく、ただ、手を伸ばしたかった。
そうして差し伸べた手を、彼女が自分の手で掴んでくれたら、それでいいと思ったんだ。
城下町の肉屋や魚屋、野菜屋や果物屋のある通りの途中で、その少女はカゴに色とりどりの綺麗なお花を持って立っていた。
僕たちが近づいてくる足音が聴こえたのか、少女はおずおずと口を開いた。
「あっ……お客さま……?もしよろしければ、お花おひとついかがですか……?」
少女は、その両の目に包帯を巻いていた。
足音で僕たちのいる方向は分かったようだが、まだ少女に向けて言葉を発していないため、僕たちの顔がどこにあるかは分からないようで、少女の目がこちらを向くことはなかった。
少女は目が見えていないようだった。
僕は、少女には努めて驚きを悟られないように、明るい感じで少女に語りかけた。
「こんにちは。綺麗なお花だね。これ、キミが育ててるの?」
僕の問いに、少女はこくりと頷く。
「はい。お日さまの光をたっぷりと浴びせて、毎日お家でお水をあげています。お食事のあとは音楽を聴かせてあげると、お花たちとっても喜んでくれるんです」
僕は色とりどりのお花を前にしゃがむと、少女と同じ目線に立った。
少女の目は見えていないのかもしれなかったけど、包帯の奥にあるはずの、少女の目と自分の目を通い合わせた。
「そうか。一目見たら分かるよ。キミに大事に大事に育てられたお花たちなんだってこと。一つとして同じ花なんかない、みんなとっても元気に、美しく輝いてる」
僕がそう言って微笑むと、少女は嬉しさや照れくささを隠すように、恥ずかしそうに頬を赤らめた。
見れば、タロピンが昨日購入したお花も、普通ならもう萎れてるかもしれないのに、未だにタロピンの胸元で美しく咲き誇っているのだから、ただ綺麗なだけでなく、その内面に『強さ』というものを兼ね備えたお花に違いなかった。
そして、そんなお花を育てられるこの少女もまた、一見儚く散ってしまう花のように弱々しく見えても、その内面には凛とした美しい『強さ』を兼ね備えているのかもしれない。
作品と作者は似るって言うからね……。このお花は正に、この少女の歩んできた人生そのものなのかもしれない……。
「ほんなら、ワイがフラジールはんに合うお花を見繕いまひょか。そうやな~、この正に勇者の心、紅蓮のように燃え盛る、赤色のお花なんかどうでっか」
「おお~、確かにいいなタロピンのセンスは。しかし、こっちの青色のお花もいいんじゃないかい?このピンクのお花も別に女性に限った色ではないよ?……って、キミに選んでもらう約束だったのに、僕が真剣に選び出してどうする」
少女にも意見を求めたりしながら、僕とタロピンと少女は、しばらく三人で笑いあった。
その結果、何故か最終的にはタロピンではなく少女に選んでもらうことになって、僕は少女に綺麗な空色のお花を選んでもらった。(なんと、少女は色は見えなくても、毎日育てているともう手触りだけでどの花かが分かるらしい。(!!)貴重なお花だ……大事にしなくちゃ……)
「おお~!!ええなぁフラジールはん!!さすがやねキミ、空色が映えてよく似合いそうや!!」
「あっ……わたし、アベリアっていいます。わたし、毎日ここにいるので、よかったらまた、お花たちをよろしくお願いします」
約束通りタロピンが代金を支払ってくれて、アベリアがお花を僕の胸元に付けてくれた。
「ありがとうアベリア。キミが選んでくれたこのお花、ずっとずっと、大事にするからね」
「……この空色は、『しあわせ』の色なんです」
「しあわせ……?」
「はい。フラジールさんとタロピンさんの旅に、どうかしあわせが訪れますように」
アベリアはそう言ってニッコリと笑って、僕たちに手を振ってくれた。
帰り際、僕たちがお花を購入しているところを見ていたのか、野菜屋のおばさんが話しかけてきた。
「あんたたち、ありがとうね。あの子からお花を買ってくれて」
「いえいえ、綺麗なお花だったのでこちらも嬉しいです。何かあの子のお知り合いの方ですか」
「いやぁ、アタシゃ毎日心配してあの子を見守ってるだけの、ただのお節介焼きさ。かわいそうな子だよねぇ。まだ小さいのに、毎日懸命にあそこに立ち続けて、お花を売って。なんでも、病弱なお母様と二人暮らしだそうだよ。そのご看病と療養費を稼ぐために、学校にも通えてないみたいだし……。アタシも見てるとなんだか心苦しくて、定期的にお花を買ってあげてるんだけど、それだけじゃ追いつかなくてね……。あんたたちみたいに買ってくれてる人を見ると、心が少し軽くなるのさ」
そうだったのか……。
僕は振り返って、もう一度アベリアの姿を見た。
ちょうど次のお客さんが来ていたようで、アベリアはニコニコしながらお客さんに対応していた。
「フラジールはん……」
「分かってるよタロピン……。しかし、僕たちに何かできることがあるだろうか……」
アベリアのために、僕たちに何ができるのか……。
分からない……。しかし、このまま放っておくのは違うということだけは分かる。
何故なら、僕は勇者なんだから。
苦しんでる一人の少女も救えないで、何が勇者だ、そんなことで世界を救えるはずがないだろう。
「……力になってあげなきゃダメだ。僕に何ができるのかは分からないけど」
「フラジールはん……。もちろんワイも、お供させてもらいまっせ」
僕たちは、アベリアを救う。
いや、救うなんて言葉はおこがましいのかもしれない。
彼女は辛くても自分の現実を受け止めて、その両足でしっかりと立っている。
僕なんかより、遥かに強い、彼女が選んでくれたこの花のように、その内面に凛とした美しい強さを持っている。
そんな彼女を大上段から救うだなんて、自分のできることを懸命に頑張っている彼女に失礼じゃないか。
僕は、彼女を救うなんて言うんじゃなく、ただ、手を伸ばしたかった。
そうして差し伸べた手を、彼女が自分の手で掴んでくれたら、それでいいと思ったんだ。
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