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第39説
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どのみち国王と姫君には会いに行くつもりだったのだし、順番が後になるか先になるかの違いだけだ。
「タロピン、よかった、なんとかなりそうだよ。酒場で仲間を探す前に、まずは国王に謁見して店主に口利きをしてもらおう。どんなに頑固で意固地な店主でも、自国の王の口利きとあらば断ることなんて到底できないからね」
「なるほど!!それはナイスアイディアでんな!!あの店主をギャフンと言わせるチャンスやがな!!」
事情を説明して国王から特別な書状でも貰えれば、冒険者の酒場での『最強の仲間探し』も捗るというもの。
何の肩書きもなくただ闇雲に冒険者を探すより、先に国王のお墨付きを貰った方が、冒険者からのウケも違うし、余程信用があるというものだろう。
それに、それだけではなく、国王と姫君には実際に会っておきたいというのもあったし。
だって、僕の未来の義父と奥さんになるかもしれないんだもの……でへへ。(?)
酒場を追い出された時には気持ちが沈んでたけど、今から姫様に会えると思うと、なんだかワクワクしてきたなぁ!!
ククク、よーし、見てろよあの店主め~。国王に事情を説明して、『その身を挺して世界を救ってくださる勇者様に、なんと失礼なことをするのだ!!貴様の目は節穴か!!穴か!!穴なのか!!』と怒ってもらうんだからな~。首を洗って待っとけや!!(?)
「よーし!!そうと決まれば、アリュール城にレッツゴーだ~っ!!」
「おーっ!!」
酒場を通りすぎて城下町を北に進むと、僕たちは坂道を上ってアリュール城へと向かった。
城の入口へと続く、山の傾斜をそのまま活かすように舗装された、石畳の坂道。
傾斜自体はそれほどでもないのだが、なにしろ距離が長いため、上っていくだけでも体力を消費してしまう。
「はあ、はあ、徒歩だと結構体力いるなぁ。王族の人たちなんかは馬車でも使ってるんだろうけどね……」
「よ、世の中所詮は金かい。フラジールはん、見といてや。ワ、ワイは必ず億万長者になって、この世のネズミや動物たちが、いわれなき差別や迫害を受けることのない世界を創ってみせるんや」
実際、城下町には運賃を支払えば、町の好きなところや城の入口まで運んでくれる馬車サービスもあるのだが、現実問題常に金欠パーティーの僕たちなので、自分たちの足で節約できるところは節約しておきたいところだ。
ていうか、タロピンにそんな夢や野望(?)があったなんて知らなかった……。仲間なのに知らなくてごめんな……。いい夢じゃないか……キミは立派だよタロピン……。
僕は世界を救う、キミは動物たちの理想の世界を創る、その夢、絶対に叶えような……。(感動)
坂道の最後の傾斜を越えると、パッと視界が広がって、僕たちの前に巨大で荘厳なアリュール城が姿を現した!!
「タロピン、よかった、なんとかなりそうだよ。酒場で仲間を探す前に、まずは国王に謁見して店主に口利きをしてもらおう。どんなに頑固で意固地な店主でも、自国の王の口利きとあらば断ることなんて到底できないからね」
「なるほど!!それはナイスアイディアでんな!!あの店主をギャフンと言わせるチャンスやがな!!」
事情を説明して国王から特別な書状でも貰えれば、冒険者の酒場での『最強の仲間探し』も捗るというもの。
何の肩書きもなくただ闇雲に冒険者を探すより、先に国王のお墨付きを貰った方が、冒険者からのウケも違うし、余程信用があるというものだろう。
それに、それだけではなく、国王と姫君には実際に会っておきたいというのもあったし。
だって、僕の未来の義父と奥さんになるかもしれないんだもの……でへへ。(?)
酒場を追い出された時には気持ちが沈んでたけど、今から姫様に会えると思うと、なんだかワクワクしてきたなぁ!!
ククク、よーし、見てろよあの店主め~。国王に事情を説明して、『その身を挺して世界を救ってくださる勇者様に、なんと失礼なことをするのだ!!貴様の目は節穴か!!穴か!!穴なのか!!』と怒ってもらうんだからな~。首を洗って待っとけや!!(?)
「よーし!!そうと決まれば、アリュール城にレッツゴーだ~っ!!」
「おーっ!!」
酒場を通りすぎて城下町を北に進むと、僕たちは坂道を上ってアリュール城へと向かった。
城の入口へと続く、山の傾斜をそのまま活かすように舗装された、石畳の坂道。
傾斜自体はそれほどでもないのだが、なにしろ距離が長いため、上っていくだけでも体力を消費してしまう。
「はあ、はあ、徒歩だと結構体力いるなぁ。王族の人たちなんかは馬車でも使ってるんだろうけどね……」
「よ、世の中所詮は金かい。フラジールはん、見といてや。ワ、ワイは必ず億万長者になって、この世のネズミや動物たちが、いわれなき差別や迫害を受けることのない世界を創ってみせるんや」
実際、城下町には運賃を支払えば、町の好きなところや城の入口まで運んでくれる馬車サービスもあるのだが、現実問題常に金欠パーティーの僕たちなので、自分たちの足で節約できるところは節約しておきたいところだ。
ていうか、タロピンにそんな夢や野望(?)があったなんて知らなかった……。仲間なのに知らなくてごめんな……。いい夢じゃないか……キミは立派だよタロピン……。
僕は世界を救う、キミは動物たちの理想の世界を創る、その夢、絶対に叶えような……。(感動)
坂道の最後の傾斜を越えると、パッと視界が広がって、僕たちの前に巨大で荘厳なアリュール城が姿を現した!!
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