35 / 48
第35説
しおりを挟む
町民との会話を終えると、遠くから僕の姿を発見したタロピンが、嬉しそうに駆け寄ってきた。
「フラジールは~ん!!待っててくれたんやな~!!お待たせ~!!」
「いや、お待たせ~!!じゃねえよ!!何を待ち合わせにちょっと遅れてきた彼女みたいな感じで戻ってきとんねん!!貴様と俺とは目と目で通じ合う幼なじみの彼氏彼女の間柄か!!いつも仲良くていいね~、理想のカップルだ~じゃねえよ!!たまにツンデレもあったりして!!(?)そんなことより、ちょっと聞きたいことがある!!」
一刻も早く聞きたかったのに、なかなか帰ってこなかったので思わず離婚間際の夫婦のようにキレてしまったけど(?)、僕が件の武闘家についてタロピンに尋ねると、タロピンは事もなげに答えた。
「ああ。なんかそんな風な人、来たことあったで」(ケロッ)
いや、(ケロッ)じゃねえよ!!ネズミじゃなくてカエルかおのれは!!洞窟でプロホリヤーネズミとかくだらないことほざいてる暇があったら、それをはよ言えや!!(?)
「あったんかい!!どうしてそれを早く言わなかったんだ!?」
「見たといっても一瞬のことやったし、その人すぐに行ってもうたからなぁ。しかもネイズミーはその後、何故かバツが悪そうな感じでワイらを集めて、あの人間が来たことは誰にも口外するなよと口止めされてたし。なにしろあの洞窟に人間が来るのは珍しいから、それだけは覚えてたって訳よ」(グッ)
う~ん、(グッ)と力強く親指立てられてもなぁ……。しかしなるほど、タロピンの話から分かったことだが、ネイズミーはその武闘家に完敗したことがみんなにバレたら、力と恐怖で楽園を支配することができなくなるから、それを隠して口止めしてたって訳か。タロピンはその武闘家がそんなに強い人物だとは知らなかった訳だ。
「そうか……。でもあの時聞いてたところで、武闘家はもう洞窟にはいなかった訳だから、どのみち手遅れだったよな……」
「武闘家武闘家って、何をそんなに気にしてまんねん?」
「それがな~。その武闘家こそが、僕の探している『最強の仲間』に相応しい人物だったかもしれないのだよ。その強さったらアンタねぇ、ネイズミーなんかまるで子供扱いだったらしいよ?」
「ええ~っ!?あの人そんなに強かったんか!?でも言われてみれば、確かに身のこなしが普通のもんとは違ったような……」
「そりゃ違うだろうねぇ~、なんたって僕が追い求める『最強』候補の冒険者なんだからさ。まあ手掛かりはなくなったとしても、タロピンに非は全くないから気にしなくていいよ。あれ?ところで、その胸に飾ってある『お花』はどうしたんだい?」
タロピンは何故か胸のところに、ここに来た時は付けていなかった綺麗な黄色の『お花』を飾っていた。
「へへへ、どや、綺麗やろ~。町を見回ってる時にな、お花売りの女の子がいて、その子が売ってくれたんや。フラジールはんも時間がある時に見に行くとええわ、案内するで」
「ハハハ、案内って参ったなぁ。一緒に着いたのに、ここ何時間かでこの町の構造に関しては、タロピンの方が先輩になっちゃったな」
「せやせや、これからこの町の案内に関しては、ワイを先輩としてあがめ奉るんやで~!!あれっ?ところで、サルバトルの旦那は?」
「僕の故郷に帰ったよ。元からアリュール王国までの約束だったから」
「ええ~っ!?いやいや、アンタはよ言わんかい言うてたけど、それはこっちのセリフや!!そうか……サルバトルの旦那が……」
サルバトルとこうして別れてしまった以上、いくらレベルが上がったとはいえ、タロピンの戦闘能力を考えると、僕と二人だけでこのアリュール王国周辺の敵に対抗することは難しい。
つまり、このアリュール王国で『新しい仲間』を加入させない限り、僕たちはこの町から外に出ることすらできないということだ。(天駆の翼で戻ることはできるけど)
幸いにも、外に出なくとも、宿屋に連泊し毎日その宿代以上のクエストをこなしていけば、お金はドンドン貯まっていくはず。
だから、少なくともタロピンと二人で飢え死にとかそういった心配はないのだけど、中途半端な仲間を増やしてもしょうがない、『最強の仲間』を選別するのに、妥協だけはしたくないところだ。
「いつか冒険が落ち着いたら、タロピンも僕の故郷においでよ。自然が豊かでとってもいいところなんだ。タロピンを案内してあげたいな。その代わり、この町の案内はキミに頼むよ」
「いいんでっか!?そうか~、フラジールはんとサルバトルの旦那の故郷か~。ムフフ、楽しみやな~。フラジールはんおおきに!!この町の案内はワイにお任せや!!」
二人で笑い合った後、急に少し言い出しにくそうな様子で、モジモジと言葉を紡ぐタロピン。
「あの~、フラジールはん。話は変わるけどもやな。『約束のブツ』についてなんやけど」
「約束?何の話?」
「またまた~、相変わらず冗談がお上手やな~。洞窟でアンタの指示で宝箱を開けてきた時に、約束したがな。この町に着いたらお腹いっぱいの高級チーズをご馳走すると」
僕の脳裏に、あの時確かに自分が言い放った発言が思い起こされる。
『分かった分かった、アリュール王国に着いたら、お腹いっぱいの高級チーズをご馳走するから』
やべっ!!
完全に忘れてた!!
むしろ忘れてくれてたらありがたかったのに!!
ネズミってそういうチーズ系の記憶力(?)に関しては物凄いんですね!!(?)
今晩はできるだけ安く済ませようかな?とは思ってたのに……。
勿論ただのチーズなら大丈夫だけど、『高級』チーズって結構お財布の痛みヤバくね?
ビビってお財布の残りを確認すると、天駆の翼で文字通り予想以上の金額が空に飛んでしまったこともあり(言うてる場合か)、サルバトルに本来渡すはずだった報酬を除くと、今夜の宿代とタロピン一人分の食事代が残るのみだった……。
サルバトルがもし報酬を受け取ってたら、完全に足りないところだった……。危なかった……ありがとうサルバトル……。(こんな話してたら、サルバトルも今頃アイリス村でくしゃみしてそう)
サルバトルに渡すはずだった報酬については、奥の手としてできる限り手をつけたくなかったんだけど、もう崩さないとダメか……。
僕はタロピンには分からないところでため息をつきながらも、タロピンの案内で料理屋へと向かい、そこでテーブルいっぱいに広げられた高級チーズをご馳走した。
「うわ~!!こ、これ、ほんまに全部食べてええんかっ!?」
「も、勿論だよっ!!タロピンはお財布の心配なんかしなくていいからねっ!!遠慮なんかせずドンドン行ったれいっ!!」
「ありがとうフラジールはん!!おおきに!!ほんまにおおきに!!」
タロピンの前では格好つけて大きく構えてたけど、その内心は常につきまとう金欠病に涙涙……。
さあ……これで今夜はまた、クエストで町中を駆けずり回って、眠れない夜になるぞ……。
「フラジールは~ん!!待っててくれたんやな~!!お待たせ~!!」
「いや、お待たせ~!!じゃねえよ!!何を待ち合わせにちょっと遅れてきた彼女みたいな感じで戻ってきとんねん!!貴様と俺とは目と目で通じ合う幼なじみの彼氏彼女の間柄か!!いつも仲良くていいね~、理想のカップルだ~じゃねえよ!!たまにツンデレもあったりして!!(?)そんなことより、ちょっと聞きたいことがある!!」
一刻も早く聞きたかったのに、なかなか帰ってこなかったので思わず離婚間際の夫婦のようにキレてしまったけど(?)、僕が件の武闘家についてタロピンに尋ねると、タロピンは事もなげに答えた。
「ああ。なんかそんな風な人、来たことあったで」(ケロッ)
いや、(ケロッ)じゃねえよ!!ネズミじゃなくてカエルかおのれは!!洞窟でプロホリヤーネズミとかくだらないことほざいてる暇があったら、それをはよ言えや!!(?)
「あったんかい!!どうしてそれを早く言わなかったんだ!?」
「見たといっても一瞬のことやったし、その人すぐに行ってもうたからなぁ。しかもネイズミーはその後、何故かバツが悪そうな感じでワイらを集めて、あの人間が来たことは誰にも口外するなよと口止めされてたし。なにしろあの洞窟に人間が来るのは珍しいから、それだけは覚えてたって訳よ」(グッ)
う~ん、(グッ)と力強く親指立てられてもなぁ……。しかしなるほど、タロピンの話から分かったことだが、ネイズミーはその武闘家に完敗したことがみんなにバレたら、力と恐怖で楽園を支配することができなくなるから、それを隠して口止めしてたって訳か。タロピンはその武闘家がそんなに強い人物だとは知らなかった訳だ。
「そうか……。でもあの時聞いてたところで、武闘家はもう洞窟にはいなかった訳だから、どのみち手遅れだったよな……」
「武闘家武闘家って、何をそんなに気にしてまんねん?」
「それがな~。その武闘家こそが、僕の探している『最強の仲間』に相応しい人物だったかもしれないのだよ。その強さったらアンタねぇ、ネイズミーなんかまるで子供扱いだったらしいよ?」
「ええ~っ!?あの人そんなに強かったんか!?でも言われてみれば、確かに身のこなしが普通のもんとは違ったような……」
「そりゃ違うだろうねぇ~、なんたって僕が追い求める『最強』候補の冒険者なんだからさ。まあ手掛かりはなくなったとしても、タロピンに非は全くないから気にしなくていいよ。あれ?ところで、その胸に飾ってある『お花』はどうしたんだい?」
タロピンは何故か胸のところに、ここに来た時は付けていなかった綺麗な黄色の『お花』を飾っていた。
「へへへ、どや、綺麗やろ~。町を見回ってる時にな、お花売りの女の子がいて、その子が売ってくれたんや。フラジールはんも時間がある時に見に行くとええわ、案内するで」
「ハハハ、案内って参ったなぁ。一緒に着いたのに、ここ何時間かでこの町の構造に関しては、タロピンの方が先輩になっちゃったな」
「せやせや、これからこの町の案内に関しては、ワイを先輩としてあがめ奉るんやで~!!あれっ?ところで、サルバトルの旦那は?」
「僕の故郷に帰ったよ。元からアリュール王国までの約束だったから」
「ええ~っ!?いやいや、アンタはよ言わんかい言うてたけど、それはこっちのセリフや!!そうか……サルバトルの旦那が……」
サルバトルとこうして別れてしまった以上、いくらレベルが上がったとはいえ、タロピンの戦闘能力を考えると、僕と二人だけでこのアリュール王国周辺の敵に対抗することは難しい。
つまり、このアリュール王国で『新しい仲間』を加入させない限り、僕たちはこの町から外に出ることすらできないということだ。(天駆の翼で戻ることはできるけど)
幸いにも、外に出なくとも、宿屋に連泊し毎日その宿代以上のクエストをこなしていけば、お金はドンドン貯まっていくはず。
だから、少なくともタロピンと二人で飢え死にとかそういった心配はないのだけど、中途半端な仲間を増やしてもしょうがない、『最強の仲間』を選別するのに、妥協だけはしたくないところだ。
「いつか冒険が落ち着いたら、タロピンも僕の故郷においでよ。自然が豊かでとってもいいところなんだ。タロピンを案内してあげたいな。その代わり、この町の案内はキミに頼むよ」
「いいんでっか!?そうか~、フラジールはんとサルバトルの旦那の故郷か~。ムフフ、楽しみやな~。フラジールはんおおきに!!この町の案内はワイにお任せや!!」
二人で笑い合った後、急に少し言い出しにくそうな様子で、モジモジと言葉を紡ぐタロピン。
「あの~、フラジールはん。話は変わるけどもやな。『約束のブツ』についてなんやけど」
「約束?何の話?」
「またまた~、相変わらず冗談がお上手やな~。洞窟でアンタの指示で宝箱を開けてきた時に、約束したがな。この町に着いたらお腹いっぱいの高級チーズをご馳走すると」
僕の脳裏に、あの時確かに自分が言い放った発言が思い起こされる。
『分かった分かった、アリュール王国に着いたら、お腹いっぱいの高級チーズをご馳走するから』
やべっ!!
完全に忘れてた!!
むしろ忘れてくれてたらありがたかったのに!!
ネズミってそういうチーズ系の記憶力(?)に関しては物凄いんですね!!(?)
今晩はできるだけ安く済ませようかな?とは思ってたのに……。
勿論ただのチーズなら大丈夫だけど、『高級』チーズって結構お財布の痛みヤバくね?
ビビってお財布の残りを確認すると、天駆の翼で文字通り予想以上の金額が空に飛んでしまったこともあり(言うてる場合か)、サルバトルに本来渡すはずだった報酬を除くと、今夜の宿代とタロピン一人分の食事代が残るのみだった……。
サルバトルがもし報酬を受け取ってたら、完全に足りないところだった……。危なかった……ありがとうサルバトル……。(こんな話してたら、サルバトルも今頃アイリス村でくしゃみしてそう)
サルバトルに渡すはずだった報酬については、奥の手としてできる限り手をつけたくなかったんだけど、もう崩さないとダメか……。
僕はタロピンには分からないところでため息をつきながらも、タロピンの案内で料理屋へと向かい、そこでテーブルいっぱいに広げられた高級チーズをご馳走した。
「うわ~!!こ、これ、ほんまに全部食べてええんかっ!?」
「も、勿論だよっ!!タロピンはお財布の心配なんかしなくていいからねっ!!遠慮なんかせずドンドン行ったれいっ!!」
「ありがとうフラジールはん!!おおきに!!ほんまにおおきに!!」
タロピンの前では格好つけて大きく構えてたけど、その内心は常につきまとう金欠病に涙涙……。
さあ……これで今夜はまた、クエストで町中を駆けずり回って、眠れない夜になるぞ……。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる