7 / 17
6話 ロード努力をしておりました
しおりを挟む
時とは早いもので、俺が七色の魔法適正を授与された日、あれからもう5年が経った。
俺は5歳。身長も伸び、二足歩行が可能となっている。
もう喋ったり書いたりもできる歳で、この世界の言葉はある程度理解できる、というかやっぱり前世の記憶あるのってチートだと思う、今日この頃。
実は3歳くらいから言葉はある程度理解しているんだけど、気味悪がられないように分からない演技をしていた。けどもう5歳だから何やってもOK!だよね?
この5年はあっという間だったようで濃い一年だった。
俺が出来損ない認定を受けたあの屈辱的な日から、両親のため、自分のためにめちゃくちゃ一生懸命に取り組んできた事を、今日は皆様にお伝えしようと思う。
一生懸命やったんだから、それくらい許してね?
あ、下へスクロールしないでね?みんな見てね?ね??
コホンッ……気を取り直して。まず一つ目が魔力操作。
これは、徹底的に魔法を使う人を見て学んだ。
どうやって見て学んだか。これが意外と簡単だった。
俺はまだ赤ちゃん。だからお漏らしは、やり放題。ここまで言えば分かるだろう?
分からない人には説明しよう。
お漏らしをすると、嫌でもパンツの中は汚くなるじゃないですか?
そこで登場、俺が産まれた時にも居たお手伝いの女性。その女性が俺のパンツを剥ぎ取り、『クリーン』という魔法を使うわけです。
主にパンツと俺の下半身へ。
そうすると、下半身がムズムズして、気持ちよ……ではなく、暖かい光に包まれて、一瞬のうちに、あら不思議。
先ほどまで汚れまくっていたパンツが、全くの未使用同然に。
そして、俺の下半身はまるでお風呂にでも入ったかのようなスベスベに。
これは!と思い、尿意や便意がすれば、すぐさま解放。『クリーン』を掛けてもらうという荒業に出たわけです。
べ、べつに、放尿や放便が気持ちよかったり、女性に下半身を見られて興奮してた訳じゃないからね?勘違いしないでね?
でもその光景を何度も何度も見ているうちに、何となく体内に流れる魔力の存在を認識できるようになった。
そこからは、簡単。自分の体内に流れる魔力を認識して、身体中を巡らせたり、逆に一点に集めたりということを常日頃行うようになった。
そしていつの日か、感覚が研ぎ澄まされていったのか、体内にある魔力のコリみたいなものが目につくようになって、今度はそれを取るように魔力を流してみたりした。
イメージで言うと、歯に詰まった食べカスを舌で取るようなイメージ。取れた時は、快感でした。そんなことはどうでもいいか。
でも、これが効果的だったのか、体内に流れる魔力の量が目に見えて分かるくらい、圧倒的に増えた。そりゃもう圧倒的に。ロード、やりました。
次に二つ目が、部屋にある本を読む事。
俺の家は結構裕福な家なのか、毎年俺の誕生日にもなると、20~30人くらいの人が家に来て俺の誕生日パーティが開かれていた。
とは言っても、やっぱり出来損ないという噂は立っているのだろう。
来る人来る人、作り笑顔で祝辞と贈り物を渡し、すぐに家から去っていく。建前というやつなのだろう。
中には、来てやったぞ感丸出しの奴もいたが、そんな人達にも嫌な顔せずにお礼をし、笑顔で見送る父と母には胸が痛んだし、尊敬さえした。
誕生日会が終わった後、家に流れる雰囲気はどこか重かったりもしたが、俺は毎年のこの誕生日会が楽しみでもあった。
その理由は、贈り物の中に紛れている本が要因だった。
結局、5歳の誕生日までに貰えた本は3冊だけだったが、俺にとっては貴重な情報源だった。
そしてその本の中の一冊『神達が愛した一人の眷属』に書かれている物語が、俺にとっては唯一の希望であることは間違いなかった。
俺は5歳。身長も伸び、二足歩行が可能となっている。
もう喋ったり書いたりもできる歳で、この世界の言葉はある程度理解できる、というかやっぱり前世の記憶あるのってチートだと思う、今日この頃。
実は3歳くらいから言葉はある程度理解しているんだけど、気味悪がられないように分からない演技をしていた。けどもう5歳だから何やってもOK!だよね?
この5年はあっという間だったようで濃い一年だった。
俺が出来損ない認定を受けたあの屈辱的な日から、両親のため、自分のためにめちゃくちゃ一生懸命に取り組んできた事を、今日は皆様にお伝えしようと思う。
一生懸命やったんだから、それくらい許してね?
あ、下へスクロールしないでね?みんな見てね?ね??
コホンッ……気を取り直して。まず一つ目が魔力操作。
これは、徹底的に魔法を使う人を見て学んだ。
どうやって見て学んだか。これが意外と簡単だった。
俺はまだ赤ちゃん。だからお漏らしは、やり放題。ここまで言えば分かるだろう?
分からない人には説明しよう。
お漏らしをすると、嫌でもパンツの中は汚くなるじゃないですか?
そこで登場、俺が産まれた時にも居たお手伝いの女性。その女性が俺のパンツを剥ぎ取り、『クリーン』という魔法を使うわけです。
主にパンツと俺の下半身へ。
そうすると、下半身がムズムズして、気持ちよ……ではなく、暖かい光に包まれて、一瞬のうちに、あら不思議。
先ほどまで汚れまくっていたパンツが、全くの未使用同然に。
そして、俺の下半身はまるでお風呂にでも入ったかのようなスベスベに。
これは!と思い、尿意や便意がすれば、すぐさま解放。『クリーン』を掛けてもらうという荒業に出たわけです。
べ、べつに、放尿や放便が気持ちよかったり、女性に下半身を見られて興奮してた訳じゃないからね?勘違いしないでね?
でもその光景を何度も何度も見ているうちに、何となく体内に流れる魔力の存在を認識できるようになった。
そこからは、簡単。自分の体内に流れる魔力を認識して、身体中を巡らせたり、逆に一点に集めたりということを常日頃行うようになった。
そしていつの日か、感覚が研ぎ澄まされていったのか、体内にある魔力のコリみたいなものが目につくようになって、今度はそれを取るように魔力を流してみたりした。
イメージで言うと、歯に詰まった食べカスを舌で取るようなイメージ。取れた時は、快感でした。そんなことはどうでもいいか。
でも、これが効果的だったのか、体内に流れる魔力の量が目に見えて分かるくらい、圧倒的に増えた。そりゃもう圧倒的に。ロード、やりました。
次に二つ目が、部屋にある本を読む事。
俺の家は結構裕福な家なのか、毎年俺の誕生日にもなると、20~30人くらいの人が家に来て俺の誕生日パーティが開かれていた。
とは言っても、やっぱり出来損ないという噂は立っているのだろう。
来る人来る人、作り笑顔で祝辞と贈り物を渡し、すぐに家から去っていく。建前というやつなのだろう。
中には、来てやったぞ感丸出しの奴もいたが、そんな人達にも嫌な顔せずにお礼をし、笑顔で見送る父と母には胸が痛んだし、尊敬さえした。
誕生日会が終わった後、家に流れる雰囲気はどこか重かったりもしたが、俺は毎年のこの誕生日会が楽しみでもあった。
その理由は、贈り物の中に紛れている本が要因だった。
結局、5歳の誕生日までに貰えた本は3冊だけだったが、俺にとっては貴重な情報源だった。
そしてその本の中の一冊『神達が愛した一人の眷属』に書かれている物語が、俺にとっては唯一の希望であることは間違いなかった。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
【R-18】異世界で開拓?
甘い肉
ファンタジー
突然現れた目の前に有ったのは巨大な塔だった、異世界に転生されたと思っていたが、そこに現れる異世界人も、召喚された俺と同様に驚いていた、
これは異世界人と異世界人が時に助け合い、時に殺し合う世界。
主人公だけは女性とセックスしないと【レベルアップ】しない世界
これから開拓を始める為に、産めよ孕めよの世界で、
世界を開拓しろと言われた男の人生を描いてみた作品です。
初投稿です、よろしくお願いします
サブタイトルに(♯)が付いて居るのはエロシーン有りです。
【注意】
タカシがメインの話しでは特に表現がきつかったり、寝取り要素が含まれる場合があるので苦手な方はタカシ編は流した方がいいかもしれません
タカシは2章以降殆ど出なくなります
2021/08/27:追記
誤字脱字、文脈の一部変更、塔5階のストーリーのみ、一部変更しています。
前回、リヴァイアサン討伐で止まっていた部分の続きから、ラストまでまた頑張るつもりです。
よろしくお願いします。m(_ _)m
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
俺の娘、チョロインじゃん!
ちゃんこ
ファンタジー
俺、そこそこイケてる男爵(32) 可愛い俺の娘はヒロイン……あれ?
乙女ゲーム? 悪役令嬢? ざまぁ? 何、この情報……?
男爵令嬢が王太子と婚約なんて、あり得なくね?
アホな俺の娘が高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね?
ざまぁされること必至じゃね?
でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん!
「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」
余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた!
え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ!
【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?
【R18】たぶん巻き込まれだが、神になったので、まったり? あれ?なぜか奥さんが増えていくのだが······【R18】
いな@
ファンタジー
高校二年生のクラス転移に巻き込まれた!? それとも巻き込み!?
用務員のおっさんユタ(御神 勇大)が神になり、まったりと異世界生活していく為に、あっち行き、こっち行き、国どころか世界を飛び回り、全然まったりする暇もないが、沢山の奥さんに囲まれハーレム展開♪
悪い奴には容赦無く!
ダンジョンは採取するため攻略し、それによって異世界を平和にしていたりする。
◆♥️の有るところはご注意を、見たくない方はスクロールしても大丈夫です◆
※一話一話がそこそこ長いです。
※お喋り多めです。
※えちえちは少なめです。
※えちえちは18未満はいません。(いたら間違いですので訂正していきます)
毎日投稿中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる