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12話 俺がやりたい事
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まだ、日も上がっていない頃、若干の肌寒さで目が醒める。
隣に目を移すと、巨大な焚き火の火が消えて真っ黒になった炭の塊と、大柄なオッさん、もといライオットさんが腹を出したまま大の字で寝ている。
(この人は寒くないのだろうか……)
そんなことを思いながら、小枝を拾ってきて火魔法で火を点ける。
一気に火が点き、暖かさを取り戻した。
俺は、燃え上がる火を見ながら考える。
(俺がやりたいことかぁ……そもそも、俺がこの世界に残りたいって思ったのは何でだろうか。)
俺は日本での日々を思い返す。
両親を亡くし、代わりに育ててくれた祖父祖母も亡くした。親族はもういない。
日常といえば、学校に行って毎日虐められ、事実を先生に伝えても、根本的な解決に繋がることは無かった。
虐めてくる奴らを殺してやろうと何度も思うこともあった。だけど、日本は、どんなに悪い奴でも、法で守られ、殺すことは出来なかった。
しかも、それだけじゃなくて、金や権力なども絡んできて、日々ニュースで流れるのは、偉い人たちの不正、犯罪のもみ消しや、横領の話ばかり。
上が腐れば下も腐る。日本は腐っていたのだ。
そんな時に出会ったのがラノベだった。転生者が、悪い奴らを力でねじ伏せ、権力などを気にせずに、バッサバッサと無双する。
弱き者を助け、腐った者達を淘汰する、そんな姿に憧れた。
だからこそ、日本で、もっと勉強して、検察官になり、悪い者達や悪を徹底的に裁く為に、努力しようと決めていた。
けど、それは異世界には絶対に来れない、という大前提があったからであり、異世界に来れた今では、話は違う。
俺は、もう自分の思ったまま、自由に生きたい。何ものにも縛られず、気ままに世界を見て回って、自分の思ったことをしたい。
だから、その為に、強くなりたい。
うん、それだな。それが俺のしたいことだ。
「よう、なんか決まったみたいだな、その顔。」
「うおっ!?ビックリした……!」
突然、横から声をかけられ、目を向けるとライオットさんがこちらを向いて立っていた。
気がつけばもう空も明るく、火も消えていた。
「長い事考えてたみたいだが……どうだ?なんか決まったのか?」
「え、そんな長い事考えてました?……ははは、全然覚えてないや。けど、決まりました。やりたいこと。」
「なんだ?言ってみろ。」
「俺がやりたいこと、それは、強くなる事です。」
それを言った瞬間、ライオットさんの雰囲気が変わった。
真剣な眼差しで俺で俺を見ている。
威圧感ありすぎて、ちょっとちびったのはここだけの話だ。
「ほう、それはなぜ?」
「自分が自由気ままに生きる為です。俺は、弱い者を救い、困らせる奴らを、悪い奴らを倒せるようになりたい。」
「ふむ……悪くない。悪くないが……じゃあ、お前に一つ聞く。お前の中で、善と悪はどうやって判断するんだ?」
「……正直……それはまだ分かっていないです。だけど……だけど……それを探す為にも、強くなって世界を旅して色々見たいんです。」
俺がそう言った途端に、ライオットさんは黙ってしまった。
……
沈黙が続く。
……
俯いて真剣に考えてるライオットさんから、どんな言葉が出てくるのか、少し怖かったが、俺も真剣な顔をして待つ。
決して、バレないように変顔をしたりはしていない。決して。
しばらく沈黙が続いたが、突然ライオットさんが顔を上げて俺を見た。
「じゃあ、お前にとって、強くなるって、"力"ってなんだ?」
その目は、非常に真剣だった。ライオットさんを知らなかったら怖くて震えるんじゃないかと思うくらいだ。
でも、"力"については、俺は何度も考えた事があるし、先日、フェルと会話するまでは少し浮かれていた部分もあったけど、答えは既に決まっている。
「俺が考える"力"とは……人間だけじゃなくて、この世界に生きとし生けるもの全てを対象に、弱き者たちを救えるただ一つのものだと思います。ただ、"力"は、時には良い面もあるけど、間違った使い方をすれば、簡単に悪になる。強い力を誤って扱えば、全てを傷つけて、全てを壊す。だから、だから、絶対に悪い使い方をしてはダメなものだと思いますっ!」
なんか、色々込み上げてきて、最後の方は強めに言ってしまったが、ライオットさんには気持ちが届いたようだ。
「ふむ……まぁ、ぎりぎり良い返答だ。気に入った。最初は、ケータに最低限の補助を与えて、おさらばしようとしていたが、俺はお前が気に入った。お前が強くなるまで面倒を見てやる。その代わり、絶対に今言ったことだけは、忘れるなよ。」
「え!?修行してくれるんですか!?……SSSランクハンターのライオットさんに!?えぇぇぇぇ!?やったぁぁぁぁあ!」
「おい、静かにしろって言ってんだろっ!森では騒ぐな!ただ、修行をつけるとなると早い方がいい。朝食を食ったらすぐに始めるからな。ちなみに俺は、誰かに修行をつけたことはないっ!面倒だからな。だから荒くなると思うが、覚悟しろよ?」
「はいっ!し、し、師匠!」
「じゃあ、ほら、干し肉だが、これ食って準備しておけ。」
「はいっ!」
こうして、2人の修行が始まったのである。
◆◇
「飯も食って、準備も完了したな?よし、始めるぞ」
と言っても、干し肉を口に詰め込み、川の水で流し込んでから、剣を腰に挿したくらいしかしてない。ってか、準備なんてそもそもする事がない。
「という事で、修行を始める。まずは、そうだな。魔力からだ。お前には魔力が見えるか?」
「いえ、見えませんっ!」
「じゃあ、魔力を使ったことは?」
「それは、あります!先程も火魔法で火をつけました!」
「じゃあ、感じる事は出来るんだな。よし、じゃあ早速魔力を見えるようにする特訓からだな。」
「はいっ!師匠!…あ、ただ、正直はっきり感覚を掴んでるわけじゃないです。なんとなくと言うか……ノリでこれまでやってたんで…」
「はぁ……じゃ一旦魔力を感じるところをやってから見る訓練へと以降するか。ってかノリでって!お前みたいな奴には初めて会うな…」
ライオットさんはため息を吐きながら、俺の背後に回って、背中に手を当てくる。
「じゃあ、まずは俺の魔力をお前の全身へと流す。とにかくその流れを感じろ。ふんぬっ」
背中にあるライオットさんの手からゆっくりと、冷たいものが血液のように身体中を流れるのが分かる。
「魔力って、血管を通ってるんですか?」
「いや、魔力が通るのは、血管じゃあない。ただ、毛細血管のように魔力の管は身体中に張り巡らされているんだ。……って……くっ……お前っそんなに吸い上げるなっ……ったはっ」
「えっ!?」
気がつくと、ライオットさんは俺の後ろで膝をつき肩で息をしていた。
「ど…どうされたんですか…?」
「はぁはぁ…お前…その反応……どうやら故意じゃないみたいだな……。俺の魔力、しかもかなりの量をお前に吸収されたんだ。」
「え!?"吸収"してないですっ!!盗ってないですよ!」
「はぁはぁ……いや、お前にその感覚がなくても、たしかに盗られた、自分の魔力を確認してみろ!ステータスを見れば一目瞭然だろう。」
俺はライオットさんの言ってることが分からなかったけど、言われるがままに自分のステータスを確認する事にした。
その後、あまりの驚きにダメとは分かっていたにもかかわらず、また森にケータの大声が響き渡ったのであった。
------------
【ステータス】
名前:ケータ
年齢:6歳
職業:フリーター
レベル:1(表記追加)
種族:人族
攻撃:2,000
防御:500
速度:1,000
知識:200
魔力:150 → 230,000
【保有スキル】
魔力粘土作成:1
キャラ作成:1
イメージ力:2
共有:2
物理耐性:10(上限MAX)
吸収:1 → 2
溶解液:1 → 2
気配探知:1
【魔法】
土魔法:1
闇魔法:1
火魔法:1
【称号】
異世界転生
土弄りの天才
隣に目を移すと、巨大な焚き火の火が消えて真っ黒になった炭の塊と、大柄なオッさん、もといライオットさんが腹を出したまま大の字で寝ている。
(この人は寒くないのだろうか……)
そんなことを思いながら、小枝を拾ってきて火魔法で火を点ける。
一気に火が点き、暖かさを取り戻した。
俺は、燃え上がる火を見ながら考える。
(俺がやりたいことかぁ……そもそも、俺がこの世界に残りたいって思ったのは何でだろうか。)
俺は日本での日々を思い返す。
両親を亡くし、代わりに育ててくれた祖父祖母も亡くした。親族はもういない。
日常といえば、学校に行って毎日虐められ、事実を先生に伝えても、根本的な解決に繋がることは無かった。
虐めてくる奴らを殺してやろうと何度も思うこともあった。だけど、日本は、どんなに悪い奴でも、法で守られ、殺すことは出来なかった。
しかも、それだけじゃなくて、金や権力なども絡んできて、日々ニュースで流れるのは、偉い人たちの不正、犯罪のもみ消しや、横領の話ばかり。
上が腐れば下も腐る。日本は腐っていたのだ。
そんな時に出会ったのがラノベだった。転生者が、悪い奴らを力でねじ伏せ、権力などを気にせずに、バッサバッサと無双する。
弱き者を助け、腐った者達を淘汰する、そんな姿に憧れた。
だからこそ、日本で、もっと勉強して、検察官になり、悪い者達や悪を徹底的に裁く為に、努力しようと決めていた。
けど、それは異世界には絶対に来れない、という大前提があったからであり、異世界に来れた今では、話は違う。
俺は、もう自分の思ったまま、自由に生きたい。何ものにも縛られず、気ままに世界を見て回って、自分の思ったことをしたい。
だから、その為に、強くなりたい。
うん、それだな。それが俺のしたいことだ。
「よう、なんか決まったみたいだな、その顔。」
「うおっ!?ビックリした……!」
突然、横から声をかけられ、目を向けるとライオットさんがこちらを向いて立っていた。
気がつけばもう空も明るく、火も消えていた。
「長い事考えてたみたいだが……どうだ?なんか決まったのか?」
「え、そんな長い事考えてました?……ははは、全然覚えてないや。けど、決まりました。やりたいこと。」
「なんだ?言ってみろ。」
「俺がやりたいこと、それは、強くなる事です。」
それを言った瞬間、ライオットさんの雰囲気が変わった。
真剣な眼差しで俺で俺を見ている。
威圧感ありすぎて、ちょっとちびったのはここだけの話だ。
「ほう、それはなぜ?」
「自分が自由気ままに生きる為です。俺は、弱い者を救い、困らせる奴らを、悪い奴らを倒せるようになりたい。」
「ふむ……悪くない。悪くないが……じゃあ、お前に一つ聞く。お前の中で、善と悪はどうやって判断するんだ?」
「……正直……それはまだ分かっていないです。だけど……だけど……それを探す為にも、強くなって世界を旅して色々見たいんです。」
俺がそう言った途端に、ライオットさんは黙ってしまった。
……
沈黙が続く。
……
俯いて真剣に考えてるライオットさんから、どんな言葉が出てくるのか、少し怖かったが、俺も真剣な顔をして待つ。
決して、バレないように変顔をしたりはしていない。決して。
しばらく沈黙が続いたが、突然ライオットさんが顔を上げて俺を見た。
「じゃあ、お前にとって、強くなるって、"力"ってなんだ?」
その目は、非常に真剣だった。ライオットさんを知らなかったら怖くて震えるんじゃないかと思うくらいだ。
でも、"力"については、俺は何度も考えた事があるし、先日、フェルと会話するまでは少し浮かれていた部分もあったけど、答えは既に決まっている。
「俺が考える"力"とは……人間だけじゃなくて、この世界に生きとし生けるもの全てを対象に、弱き者たちを救えるただ一つのものだと思います。ただ、"力"は、時には良い面もあるけど、間違った使い方をすれば、簡単に悪になる。強い力を誤って扱えば、全てを傷つけて、全てを壊す。だから、だから、絶対に悪い使い方をしてはダメなものだと思いますっ!」
なんか、色々込み上げてきて、最後の方は強めに言ってしまったが、ライオットさんには気持ちが届いたようだ。
「ふむ……まぁ、ぎりぎり良い返答だ。気に入った。最初は、ケータに最低限の補助を与えて、おさらばしようとしていたが、俺はお前が気に入った。お前が強くなるまで面倒を見てやる。その代わり、絶対に今言ったことだけは、忘れるなよ。」
「え!?修行してくれるんですか!?……SSSランクハンターのライオットさんに!?えぇぇぇぇ!?やったぁぁぁぁあ!」
「おい、静かにしろって言ってんだろっ!森では騒ぐな!ただ、修行をつけるとなると早い方がいい。朝食を食ったらすぐに始めるからな。ちなみに俺は、誰かに修行をつけたことはないっ!面倒だからな。だから荒くなると思うが、覚悟しろよ?」
「はいっ!し、し、師匠!」
「じゃあ、ほら、干し肉だが、これ食って準備しておけ。」
「はいっ!」
こうして、2人の修行が始まったのである。
◆◇
「飯も食って、準備も完了したな?よし、始めるぞ」
と言っても、干し肉を口に詰め込み、川の水で流し込んでから、剣を腰に挿したくらいしかしてない。ってか、準備なんてそもそもする事がない。
「という事で、修行を始める。まずは、そうだな。魔力からだ。お前には魔力が見えるか?」
「いえ、見えませんっ!」
「じゃあ、魔力を使ったことは?」
「それは、あります!先程も火魔法で火をつけました!」
「じゃあ、感じる事は出来るんだな。よし、じゃあ早速魔力を見えるようにする特訓からだな。」
「はいっ!師匠!…あ、ただ、正直はっきり感覚を掴んでるわけじゃないです。なんとなくと言うか……ノリでこれまでやってたんで…」
「はぁ……じゃ一旦魔力を感じるところをやってから見る訓練へと以降するか。ってかノリでって!お前みたいな奴には初めて会うな…」
ライオットさんはため息を吐きながら、俺の背後に回って、背中に手を当てくる。
「じゃあ、まずは俺の魔力をお前の全身へと流す。とにかくその流れを感じろ。ふんぬっ」
背中にあるライオットさんの手からゆっくりと、冷たいものが血液のように身体中を流れるのが分かる。
「魔力って、血管を通ってるんですか?」
「いや、魔力が通るのは、血管じゃあない。ただ、毛細血管のように魔力の管は身体中に張り巡らされているんだ。……って……くっ……お前っそんなに吸い上げるなっ……ったはっ」
「えっ!?」
気がつくと、ライオットさんは俺の後ろで膝をつき肩で息をしていた。
「ど…どうされたんですか…?」
「はぁはぁ…お前…その反応……どうやら故意じゃないみたいだな……。俺の魔力、しかもかなりの量をお前に吸収されたんだ。」
「え!?"吸収"してないですっ!!盗ってないですよ!」
「はぁはぁ……いや、お前にその感覚がなくても、たしかに盗られた、自分の魔力を確認してみろ!ステータスを見れば一目瞭然だろう。」
俺はライオットさんの言ってることが分からなかったけど、言われるがままに自分のステータスを確認する事にした。
その後、あまりの驚きにダメとは分かっていたにもかかわらず、また森にケータの大声が響き渡ったのであった。
------------
【ステータス】
名前:ケータ
年齢:6歳
職業:フリーター
レベル:1(表記追加)
種族:人族
攻撃:2,000
防御:500
速度:1,000
知識:200
魔力:150 → 230,000
【保有スキル】
魔力粘土作成:1
キャラ作成:1
イメージ力:2
共有:2
物理耐性:10(上限MAX)
吸収:1 → 2
溶解液:1 → 2
気配探知:1
【魔法】
土魔法:1
闇魔法:1
火魔法:1
【称号】
異世界転生
土弄りの天才
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